日本語ラップが市民権を得てきた近年。あのアーティストが好き、この曲をヘビロテなど色々あるはず。
ですが、一度は頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。
・詳しくなりたいけど、何を聴けば良いの?
・もっとディグりたいけど、どこから手を付けたら良いの?
そんな初心者の方から、ある程度聴いたけどもっと視野を広げたい中級者以上の方へ!日本語ラップをまとめました、これさえ見ればOKです!
MCバトル編
まずは、ラップのバトル!
フリースタイルと言われるものです。
バトルMC達の強さ
アベマTVの番組「フリースタイルダンジョン」や、「高校生ラップ選手権」などで着々とファン層が拡大されています。
そんなバトルシーンをアツくしてくれるMC達。そのMC達の強さを数値化してみました。ありそうでなかった!?
フリースタイルダンジョン
現在の日本語ラップブームを作った立役者「フリースタイルダンジョン」!
好き過ぎて、応募したら何と当選!その時の裏話です。
そして、2019年に2代目モンスターが卒業。日本語ラップの歴史に、また1つ大きな区切りが生まれました。
フリースタイルバトルの楽しみ方
フリースタイルバトルに関して良く質問されます。
どうやって勝ち負けが決まるの?
言われてみると、そうかと。確かに所初見の方は分かりづらいと思います。なので、この記事でフリースタイルバトルの勝敗のつき方を徹底解説しました。これを読めば、今後バトルを見る目が変わります。
KOK2019
KOK2019を観戦に行きました。優勝者はRAWAXXX(昔はmol53)。 熱いバトル、そしてその後に数々のラッパーと交流できました。最高の大会です。
マストで聴きたいラッパー・クルー
個人的には、楽曲などの音源派と、即興でのバトル派に分かれるのかなと。バトルのみに興味がある人も多く、実際のアルバムを聴いていない場合も多々あるようです。
実に勿体ないです!ヒップホップの神髄は、ラッパー自身が身を粉にしたリリック(歌詞)と練りに練ったビートから産み出される作品なのです。
興味のあるラッパーだけで良いので、聴いてみて下さい!
ベテラン勢
呂布カルマ
名古屋が誇る孤高のカリスマが呂布カルマ。前述した通り、MCにはバトルと音源という2面がありまして。その中で、バトルも強いし、音源もかっこいいという両刀な人もいます。そう、それが呂布カルマ!
RHYMESTER(ライムスター)
2019年に結成30周年を迎えた日本語ラップの顔。何を隠そう、僕が日本語ラップにハマったきっかけがライムスターなのです。初心者からベテランまでみんな大好きなグループです!
そして、2019年はライムスター30周年。全国47都道府県でツアーを行いました。僕は京都のライブハウスにて鑑賞。手頃な大きさのライブハウスで、何とメンバー全員と握手できました!
SOUL SCREAM & THA BLUE HARB
名前は知っているけど、案外聴いたことない人も多いはず。それがソウルスクリームとブルーハーブ!
両グループとも、ラップと言う名の文学ですね。
そうして、好きがこうじてブルーハーブのライブを鑑賞できることに。最高のライブの後に、まさか楽屋にお邪魔できることに!
ANARCHY(アナーキー)
日本でラップスターと言えば、この人をおいて他にいない。京都出身のラッパーANARCHY(アナーキー)!
自分のハンデを、バネに変える正にHIP HOPを体現しています。人生に行き詰まった時、苦しい時期を送っている時、アナーキーを聴きましょう!
韻踏合組合
関西在住の自分にとって、ローカルに根を張り大阪を引っ張ってくれている韻踏合組合には感謝感激雨嵐。
大阪のラッパーはおもろい韻にこだわると言われています。そう、そういう噂は韻踏合組合が原因です!
キングギドラ
正に日本語ラップの伝説的グループ。かのZEEBRAが所属していたことでも知られています。しかし、出したわずか2枚のアルバムは未だに光り輝いています。断言します、今活躍しているラッパーでキングギドラのアルバム聴いたことない人はいません!
ちなみに、僕はこの記事を書いている昨日本物のZEEBRAに会いました!笑当然、僕は握手を求め、思わずこう言いました。
「死ぬほど、キングギドラ聴いてました!」
ZEEBRAは、にやって笑って「うぇいよ!」いや、やっぱりかっこいいんやって!!
般若
フリースタイルダンジョンのラスボスにして、日本語ラップを牽引している最低で最高なMC。
般若の特徴は、ユーモアのあるふざけたリリックと胸に迫るアツい曲のバランス感。アルバムはまるで短編小説集の様です。バトルだけじゃない、音源も是非聴いて下さい!
ICE BAHN(アイスバーン)
2代目、3代目モンスターとして人気のMCであるFORK。そんなFORKが在籍するグループがICE BAHN(アイスバーン)。「ライム至上主義」や「押韻主義」を掲げて15年以上活躍するのがこのグループ。
偏執的なまでの韻へのこだわり。そう、アイスバーンが踏んでいない韻なんてもう存在しないのです!笑
GAGLE(ガグル)
東北地方を代表する唯一無二のラップグループ、それがGAGLE(ガグル)!
誰ともこだわらないHUNGERのラップ、世界水準のメロディ。案外聴いたことない人も多いのでは!?CHECK IT NOW!!
ラッパ我リヤ
日本語ラップの最強グラップラー!それが、ラッパ我リヤ!
バイブス、韻、テクニック全てが超一流。今のMC達にも大きな影響を与えている絶対的な存在です。バトル大会にも未だに出場しており、その勢いは留まることを知らない!
BUDDHA BRAND(ブッダブランド)
伝説にしてカリスマ、完全に別格の存在なのがBUDDHA BRAND(ブッダブランド)!
日本語ラップというジャンルで絶対に外せないグループ。ミュージックマガジンで行われた「日本語ラップベストアルバム」でなんと1位!聴いて下さい、サンプリングに使われたり、バトルビートに使われたりしています。
聴くだけでHIP HOP偏差値爆上がりです!
OZROSAURUS(オジロザウルス)
横浜を代表するモンスターグループ。横浜の市外局番である「045」という数字を日本中に広げたのがオジロ!
ヒップホップ黎明期から日本語ラップの可能性を押し広げてきました。特にMCであるMACCHO(マッチョ)のラップは一回聴いて下さい、頭から離れなくなります。
SEEDA(シーダ)
海外からの帰国子女であるSEEDA(シーダ)。英語と日本語が混じったバイリンガルラップの元祖です。晋平太とのアカペラバトルや、「ラップスタア誕生」での審査員などで最近は活躍。
しかし、音源もかなりの高クオリティです。ヘッズならば聴くべし!
崇勲(すうくん)
フリースタイルダンジョンの2代目モンスター、「仁王立ちの内弁慶」こと崇勲。バトルも素晴らしいのですが、実は音源も素晴らしい。
ラップは基本的に自分を大きく見せる物ですが、崇勲は至って自然体。セルフボースティングをしない地に足が着いているHIP HOPイズム。崇勲は、ラッパーの既存のイメージを刷新し、新しいラッパー像を生み出したのです。実際に会ってサインももらえました!
ニュージェネレーション勢
KOHH(コー)
HIP HOPでベテラン勢も大活躍する中、若手も負けてはいません。その代表格がKOHH(コー)!
日本に留まらず、既に海外でも大人気。国内では、宇多田ヒカルとコラボするなど国・ジャンルの枠も既に飛び越えています。
KOHHというMCは今もまさに、日本におけるラッパーの可能性を広げているのです。
Jinmenusagi(ジメサギ)
ネットラップという新しい海から出てきた新世代MC。その代表角がこのジメサギ!
「トラップ」と言われる音楽ジャンルを日本で最も早く取り入れたMCの1人。
聴いているとまるで摩訶不思議な世界に誘われているようで・・・
ZORN(ゾーン)
頭2つ抜けたラップのスキルと、自身の生活をリリックに落とし込む確かなリリシストとしての才覚を持つラッパー。ZORNのリリックは、他のラッパーと比べて正直格が違う!
長年所属した般若主催のレーベル「昭和レコード」を脱退。これからの活動にも期待ですね!
GADORO(ガドロ)
フリースタイルバトルで、ヒップホップシーンに殴り込みをかけたMC。元々はバトルシーンのみでの活躍でしたが、満を持して音源をリリースし2019年に3枚目をリリース。
バトルのみのギラギラしたスタンスでしたが、音源を出し段々ファンや音楽への感謝を現して行きます。1人の人間の成長物語、それがGADOROです!
AKLO(アクロ)&BAD HOP(バッドホップ)
新世代のMCの筆頭格は何と言っても、バイリンガルラップの申し子AKLO(アクロ)!
日本語ラップの最高到達点とも評されています。
そして、工業地帯川崎市から出てきたクルーBAD HOP(バッドホップ)!武道館でのライブを成功させ、今最も波に乗っているグループです。
Leon Fanourakis(Leon a.k.a.獅子)
若手MCで高校生ラップ選手権覇者の一人。
元々ラップスキルは群を抜いていた彼が満を持してのアルバムをリリース。優勝しましたが、表舞台には出ずアンダーグラウンドで磨いていた牙が遂に炸裂!「真に実力があれば、いずれ世に出る」、このことを体現したラッパーなのです。
WILY WNKA(ウィリーウォンカ)
新世代を代表するラッパーであるウィリーウォンカ。すでにファッションアイコンの一面も備えたスター性抜群のラッパーです。特にセカンドアルバム「PAUSE」は大傑作。
一二三屋でCDを買って、そこからヘビロテ。名前は聞いたことあるけどという方には是非チェックして頂きたいです。
OZWORLD(オズワルド)
沖縄から高校生ラップ選手権に出場し、いきなりスターダムを駆け上がったオズワルド。かつては「レオクマ」という名前で活動をしていました。
オズワルドの作品は非常にアーティスティック。既存のラップに囚われず、独自の音楽世界を作り出しています。 琉球という土地柄がオズワルドに影響を与えたのでしょうか。今後も目が離せないラッパーです。
ラップ周辺知識
日本語ラップはダサくない!
「日本語ラップ=ダサい」という非常に愛の無い方程式が未だに世間にはびこっています。これに異議を唱えたい!!日本語ラップを聴けば、人生の問題の8割は解決するんです!
日本語ラップはここを楽しめ!
日本語ラップを非難する人は、基本的に日本語ラップを聴いていません。つまり、日本語ラップの楽しみ方を知らない人がやいのやいの言っているわけです。黙ってこれを読んでほしい!
楽しみ方を徹底的に書きました!
HIP HOPの知識を深めよう
HIP HOPの知識はやはり一朝一夕では身に付きません。僕も色々な「教科書」を読みました!受験勉強と一緒で、ネットでなくて書籍でディグってみましょう。
リリックの書き方
いざラップに興味が出て、「リリック書こう!」ってなった方も多いはず。そんな方々に向けての記事。これさえ読めば、すぐにリリックが書ける=ラッパーになれる!
大阪名物「一二三屋」
大阪にはHIP HOPの聖地があります。
それはアメ村にある「一二三屋」。韻踏合組合のHIDADDYがオーナーを勤めるショップです。大阪のラッパーも数多く在籍、まさに「会いに行けるラッパー」です!
ラッパーのお金事情
以下の2記事はラッパーに関するお金事情の話。日本語ラップで食うのは楽じゃない!?って話。実際、KOKに参加、ミステリオから直に聞きました。
バスタイムにも日本語ラップがおすすめだ!
Bluetoothのスピーカーを愛用しています。ここ5年程、バスタイムは常に日本語ラップを聴いています。お風呂の時間に聴きたい名盤もご紹介!
まとめ
これは日本語ラップのまとめ記事です。今後新たな記事を書いたら、更新して行きます。
日本語ラップをさらに広げるためには、リスナーの数が増えることが大事です。
是非興味持ったら聴いてみて下さい。聴く人が増えたら、優れた作品ももっともっと出てくるはず!
ではでは!