会社員コルレオーネBLOG

日本語ラップに人生を狂わされた見た目はペンギン、中身はサラリーマン

フリースタイルラップの勝敗はどう決まるか徹底考察!この記事を読めば、MCバトルが100倍楽しくなる!

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「ラップのMCバトルはどうやって勝ち負けが決まるんですか?」とお思いの方にこそ読んで頂きたい!

 

近頃市民権を得てきたフリースタイルバトル。皆さん観ておられるでしょうか、僕は画面でも現場でも観戦しています。バトルを観てきて早5年ほど。今ではすっかりその魅力の虜。しかし、僕が好きだと言うと「どうやって勝ち負けが決まるんですか?」という質問をちらほら受けます。

 

なるほど、確かに勝敗は分かりづらいかもしれません。サッカー・野球・バスケットボールなどのスポーツと違い、点数制ではないですし。フィギュアスケートなどの演技系と近いかもしれませんね。しかし、バトルの中で押さえるポイントはいくつかあり、そこを念頭に置きバトルを観るとよくわかります。

 

そのポイントは、韻、バイブス、アンサー、ラップスキル(フロウ・サンプリング・ビートアプローチ)の4つ。無理やりロジカルにいこうとするならば、この4つの要素の合計点で決まると言っても過言ではありません。ここを覚えておけば、今後MCバトルを観るのが100倍楽しくなりますよ!!!

 

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(転用元:https://www.tv-asahi.co.jp/freestyledungeon/sphone/

 

まずは、バトルにおける最も王道テクニックである。似た響きの言葉を上手くハメていくんですね。意味が通っていて韻を踏んでいればポイントが高いです。韻に特化した韻マンというラッパーがいますが、「レオナルドディカプリオ」「チェルノブイリ原発事故」で韻を踏んでいました。アンビリバボー!韻マンってもう名前からしてね・・・笑

 

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例えば、フリースタイルダンジョンの超ベストバウト、R指定CHICO CARLITO戦。5人勝ち抜きで100万円をゲットできるというルールのもと、番組初の4人目まで到達したのがCHICO CARLITO。ここで4人目のモンスターとして出てきたのがR指定。UMBというバトル大会で史上初の3連覇を成し遂げた最強のMC。

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ここでR指定は、

 

こいつを倒せば前人未踏
よく頑張った感動した まるで前自民党総裁小泉
こいつぶっ倒して懲りずにトップに

 

というわけです。4人目まで来たのは確かに前人未踏、そしてその前人未踏と前自民党で韻を踏むという面白さよ。(笑)ちなみに、「よく頑張った。感動した」も小泉のセリフですからね。「懲りずに」と「小泉」も踏んでるし。。。。

 

ですが、ここで問題があって・・・ただ韻を踏めば良いというものでもないのです。意味が通っていて韻を踏んでいればベストと書きましたが、意味が通っていない韻もあるわけです。

 

では、意味が通っていない韻と、ちゃんと内容を返しているけど韻を踏んでいないラップはどちらが良いのか?これは持論ですが、後者です。韻はあくまでスパイスだったり、全体のクオリティを底上げしてくれるものだからです。そもそもの内容がないと、それも引き立たないといった次第です。

 

そして、これも注意事項、韻を踏むのは良いですが韻に踏まれるのはご法度です。あくまで言いたいことを言うためにラップするというのがキモです。なので、

 

  1. キレイに韻を踏んでいる
  2. 今までに聞いたことのない韻を踏んでいる
  3. 話の内容が通っていてかつ韻を踏んでいる

 

個人的に、①<②<③の順で得点が高いですね。

バイブス

バイブスとはざっくり言えば、「テンション」とか「勢い」みたいなものですね。これはテイストにもよりますが、基本的にはバイブス(テンション)が高ければ高いほど良いです。もちろんダサいバイブスの上げ方はNGです、意味なく叫んだりとかはダメです。韻を踏んでいる部分で無暗に声を張り上げるのも上品ではないですね。ちゃんとラップをしていて、かつその熱量が高いというのは加点ポイントです。

 

ここも難しいところではありますが、相手との関係性や流れているビートとの相性などで淡々と言葉を綴っていく方が効果的な場面も勿論あります。しかし、バイブスは他の加点要素を邪魔しません、ここが大きい!韻は先行させると、意味とトレードオフになることも多い。しかし、勢いをつけるだけなので言う内容には変な影響は与えません。

 

バトルMCでバイブスのお手本になるのが、輪入道CIMA。この2名のバトルは見ていて手に汗を握る。バイブス巧者は、観客の血流を激しくさせる。スプラッシュマウンテンの様なアトラクションがもたらす興奮と似通っていますね。

 

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アツく感情的にラップをしていたというのは、聴いているものの心に訴えかけるのです。北斗の拳でケンシロウが激烈にキレて雑魚キャラをぶっとばす時の胸の高鳴りに近い!

アンサー

ここが最も勝敗を左右する部分と言っても過言ではないでしょう。相手が言ってきた内容に的確な返しができるかです。正直アンサーが満点なら、他の要素で大きく差を開けられても勝つことはできます。逆にアンサーがおざなりだと勝つのはなかなか難しい。バトルで強いと言われているMCはほぼ例外なくこの部分に秀でています。特に呂布カルマなどここの最たる存在。韻を踏んでいなくても、相手の言っている内容を上手く返したり、論破できていれば大きく勝利に近づくわけです。

 

例えば、呂布カルマはその見た目に対して、「カマキリみたいな顔しやがって!馬面だしな!」とディスられました。しかし、それを受けて「カマキリなのか、馬なのかはっきりしやがれ!カマキリは昆虫で、馬は哺乳類じゃねぇか!」とアンサー。うーん、面白い返しです!

 

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もはや口喧嘩力と言ってもいいかもしれませんね。(笑)揚げ足でも、屁理屈でも観客が「上手いこと言うなぁ」となればOKなのです。ある意味、韻よりも頭の回転を要求される要素です。まさに、その場で考えて返さないといけないので即興力が問われるんですね。

ラップスキル

非常に広い括りにはなってしまうのですが、ここは完全にあればあるほど良いです。他の加点要素の邪魔にはなりません。ラップが上手い、流れているビートにテンポよく音を乗せれる。流れているビートに基づいたサンプリングができるなども加点項目です。

 

サンプリングとは。バトルの際に流れているビートは基本的にラップの曲のインスト。その曲のフレーズなどをバトルで引用するというテクニック。「オレ、こんだけHIP HOP通なんだぜ!」とHIP HOPのIQを誇示できるうるさ型も鼓動がドクドクで生唾ごっくんな技法です。ただし、これは観客の腕にもかかっていて、あまりにマニアックだと全然加点項目として見られないという。(笑)分かる奴には分かるという技です。


フロウも大きな要素、「歌いまわし」とでもいいますか。抑揚をつけてラップをする技術です。このフロウが上手いラップは非常に聞き心地がいい。耳に優しい。鎮座ドープネス、PONEY、黄猿、句潤などが古参のフロウ巧者達です。

 

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近年若手でも目を見張る程上手いMCが増え、キャリア・年代の垣根はだんだん無くなってきています。じゃあ、上手い奴が絶対に勝てるのかと言うとそうでもない。上手いに越したことはないけど、それが全てではないといった感じです。弁舌爽やかな人間よりも、時としてしどろもどろになりながらでも伝えたいことがある人間の言っていることの方が胸に染みたりするわけです。

まとめ

さて、この4つのポイントを押さえてバトルを観て頂ければ、見るべき箇所は明らかになってきたかと思います。そして、勝ち負けに関して。このポイントにも優劣があり、そのパワーバランスはこんな感じ。

 

アンサー>ラップスキル>韻>バイブス

 

こう書きましたが、バイブスはそこまで頻繁に出てこないのです。因縁の相手だったり、積る思いがあれば燃えますが、初対面の相手ではバイブスは生まれづらい。そういう意味では、バイブスは加点項目としては大きいけれど無くても減点にはならないということで影響は少なめ。

 

最も大事なのはやはり「アンサー」です。相手の言っている内容に全然関係ないことをラップすると少し興ざめ。どれだけクオリティが高くても事前に仕込んできたネタではと勘繰られてしまいます。即興性も失せてしまいますしね。

 

お笑い芸人がボケた人に対して、すごい面白いフレーズのツッコミをしても、全く文脈に沿っていなければ効果も半減しますよね?あれと同じです。

 

「どうやってフリースタイルバトルの勝ち負けは決まるんですか?」という回答には、「この4要素の合計点で決まります!」という答えになります。僕自身色々バトルを観ていて、8割~9割はどちらが勝ちか分かるようになりました。バトルの勝敗は、観客票によって決まります。勝負が終わり、観客が良かったと思う方に歓声を上げ、その歓声の大きさで勝敗が決まります。つまり、僕ら観客の心をがっちり掴んだ方が勝てるという極めてフェアなゲームなのです。

 

さぁ、今すぐYouTubeをひらいて、コロナが収まったら現場にも足を運んでフリースタイルバトルを堪能しましょう!

 

MCバトルで人気のMCの考察も過去記事で行っています。あわせて読んでみて下さい、もっと通になれること請け合いです!

www.bit-corleone.com

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ではでは!