「HIP HOPってどうやって生まれたの?」
日本でも、徐々に市民権を得てきているジャンルではありますが、実は知らないことも多いのでは!?
日本語ラップの強化月間ではありますが、ヒップホップについても勉強していきます。
今回は、ヒップホップの誕生と、新世代を代表するアーティストAKLOとBAD HOPについて書きます!
HIP HOPを勉強しよう!
そもそもどうやってこのカルチャーは生まれたのか。
体系的に理解したいということで書籍で勉強。
教科書は、ライムスターのMC宇多丸の著書「ラップ史入門」!
ラジオで10時間ヒップホップについて語りつくした内容を本にしたもの。

- 作者: 宇多丸,高橋芳朗,DJ YANATAKE,渡辺志保,NHK-FM「今日は一日“RAP"三昧」制作班,
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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10時間も話し続けるってすごいな、しかし。笑
会話をまとめたものなので、かなり分かりやすい!
こういうのは得てして固有名詞が出まくって分かりにくくなるものだけど、同じページに脚注がついていて非常に飲み込みやすいですね。
読んでいて面白い、7月中には読み終えたいですね。
なかなかボリュームありますが、まぁいけるでしょう。
読んでいる途中ではあるのですが、興味深かったのはヒップホップの誕生の瞬間。
1973年8月11日に誕生したとのこと、誕生日まである様なのです。
モーリスハイツ地区のセジウィック通り1520番地にある公営住宅。
いわゆる「プロジェクト」と言われる公営住宅の中の娯楽室で開催されたパーティがヒップホップ誕生の地とされています。
そして、ラップの前にブレイクビーツという技術が生まれたとのこと。
実はこのパーティの時に、DJをしていたクール・ハークさんが曲を流した際に、曲の途中のドラムだけになる間奏部分で、若者が熱狂し盛り上がっていたそうです。
「だったら、同じレコードを2枚用意して、この盛り上がる部分だけを交互にかけることで長く延ばせば、もっと盛り上がるんじゃないか」と考えた。
これがいわゆるブレイクビーツ誕生のきっかけです。
このひらめきがなかったら、今のヒップホップ文化はなかったんでしょうか、しみじみ。
続きよまなきゃ!
そして、他に最近心がけているのが、近年の作品を聞くこと。
2000年代初頭とか1990年代に、名盤が数多く出ておりそこを中心に聴いていたのですが、2010年以降のアルバムを聴こうと意識しました。
とりあえず、勝手にシーンの真ん中を食っているだろうとあたりをつけたBAD HOPやAKLOから。
ここは異論受け付けます。笑
AKLO
般若のラインで「時代はやっぱりSALUとかAKLO」と若干揶揄していたのもあり、ちょっとなめていました。
でもfeatで出演している曲は軒並みかっこいいので、どんなもんかと興味津々で聴いてみたら、これが良い!
英語を混ぜこぜにして、ごまかしているところもあるのかなと思っていましたが、歌詞カードを見ると意外と日本語多め。
おそらく、発音やフロウのつけ方で日本語も新鮮に聴かせているっぽいですね。
宇多丸も「日本語ラップの最高峰」って評していたのもうなずける。
バイリンガルなラッパーの理想的なスタイルだと思いますね。
先程の「ラップ史入門」でも取り上げられていました!
父親が日本人で母親がメキシコ人らしいです。
そういわれると、顔もそれっぽい。
今でこそ、日本語英語をミックスしたスタイルはフリースタイルでも目にしますが、きっとAKLOが火付け役。
そう考えると、やはりシーンにおいてかなり重要人物ですね!

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BAD HOP
高校生ラップ選手権王者である双子のT-PablowとYzerrが所属するグループ。
彼らの地元川崎の幼馴染で結成したクルーです、こういうのすごいヒップホップっぽい。
もともとBAD HOPは前から注目していました。
高校生ラップ選手権を見ていたり、T-Pablowがフリースタイルダンジョンのモンスターになっていたりが経緯ですね。
そして、すごい好きなのがこの動画。
youtu.be川崎という土地柄だったり、どのような環境で彼らが生きてきたのかビシバシ伝わってきます。
「この土地の金持ちは職人の親方か、ヤ○ザか」と言っていたのが印象的。
川崎区で有名になりたきゃ・・・
そんな土地で音楽活動で成り上がってやろうという気概がいいですよね、まず。
ヒップホップの可能性を心から信じているんだろうと思います。
そんなBAD HOPの音楽性はUSの最新ヒップホップをいち早く日本語に落とし込んだもの。
USノリを日本に持ち込んでいます!
最新チューンに川崎でのゲトーの暮らしをつづったリリック(歌詞)をのせているのも面白い。
治安が良くなかったり、豊かではない地域をバックボーンとして持つ者たちの魂の咆哮がこの作品を通して伝わってくる!
ビートもメロディアスなこともあり、これが一過性の流行なのか、今後生まれていくであろう大きなムーブメントの先駆けなのかは分からない。
ただ一つ、BAD HOPはヒップホップドリームを着実に叶えつつあることは確か!
近い将来、クラシック認定されるはず、聴くべし!
まとめ
最初に掲げた目標にニュースクール聴くってのが目標だったので、ここは少しクリアですかね。
まだまだ数は足りませんが、この調子で続けます。
よく考えれば、若手ラッパーの方が年齢近いし、やはり応援したいですね!
ではでは!