新卒で入った会社を今すぐ辞めたい。そう思っている新入社員の方は多いのではないでしょうか。
・今の会社に定年まで勤めれる気がしない
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、
「会社に利用されるのではなく、利用しよう」というアドバイスは、しばしば耳にします。しかしあまり具体性がない。
会社を踏み台にするために
- 職務経歴書に書ける内容を増やす
- 貯金&投資を行う
- 人生経験を積む
職務経歴書に書ける内容を増やすことで、自分の市場価値を上げることができます。
言い方はアレですが、新卒の会社を踏み台にしたわけです。格上の会社に、年収100万円アップで転職しました。
何も定年まで努める必要はありません。会社にいるメリットを存分に享受してから辞めてしまいましょう。
新卒新入社員は「辞めたい」と思って普通
新入社員が感じる違和感、間違いはない
入社して即日退職。こんなニュースも毎年4月に耳にします。
これはさすがにやりすぎ。しかし新卒新入社員の嗅覚は、意外と侮れません。
会社の中にずっといると外部の視点がどんどん失われていきます。社内政治などに意識がいくようになる。
新卒新入社員はその会社に属しながらも、外部の感覚を最もフレッシュに持っている人材。
この層が違和感を覚えるというのは、常識的に見ておかしな場合が多い。辞めたくもなる。
社内では当たり前になっているけど、社外の人から見たら異様に見える文化はある。
会社は「シシュポスの岩 」である
この違和感以外の原因でも、新入社員の人はおそらく最初の数年間で何度も何度も「辞めたい」と思っているはず。
毎日が同じ繰り返しに感じるし、平日はずっと土日が恋しい。
同僚は面倒だし、上司はウザいし、意味の分からん社内行事はあるし。
ギリシャ神話に 「シシュポスの岩 」という逸話があります。
シシュポスという男は、地獄に墜とされ、山の上まで大きな岩を運ばされる。
ところが、なんとかして岩を山の頂上まで運ぶと、岩は山のふもとまで転がり落ちる。
また最初から岩を運ぶのですが、岩は山頂に運ばれた途端にまた下まで落ちる。
永遠にこれを繰り返すという罰を受けたという話。この話を聞いた時に、
って思った。定年するまでずっと繰り返しやんって。
クソまずい中華料理店でのランチが嫌いだった
ちなみに僕は新入社員の頃、ランチ時に上司がなぜか好きなクソまずい中華料理店に、連れて行かれるのが本当に嫌だった。
頼んでも出てくるのは遅い。油ギトギトの味がする。それなのに1,000円近い料金。もう二度と食べなくても良いと思うと幸せで胸がいっぱい。
もちろんこれが原因で辞めたわけではないけど、辞めてから大きなストレスになっていたと気付きました。
色々と書きましたが、言いたいことはこれだけ。
辞める前に会社を利用する
すぐに辞めるのは悪手である
辞めたいのは分かる。痛烈に分かる。自分もそうだったから。
辞めるのは簡単。しかしその後の進路は明るくない。
前職で一年目にしてすでに辞めたくなり、転職サイトに登録した後輩がいました。その後輩が転職エージェントと話してみたらしい。
「入社してすぐに辞められた場合は、なかなか次の企業は見つかりませんよ」と言われたそうな。
そりゃそうじゃ。オーキド博士でなくても、こう言ってしまう。
どんな能力があるかよりも、「すぐに辞めた」という事実にのみ注目されてしまう。
その能力を発揮しないうちに辞めてしまうんだから、仕方ないといえば仕方ない。
辞め時は会社を踏み台にした後だ
辞める前に会社を踏み台にし、利用しまくってから、辞める方が得。就活してせっかく入ったんだから。
と思う方もいるでしょう。
次の章で詳しくは書きますが、自分の修行の場にするのが一番です。給料をもらって市場価値を高めて辞める。
福利厚生などはこれにあたります。気になる分野の講座を会社のお金で受講できたりする。
TOEICなどの受験費用を出してくれる会社もあるでしょう。こういう制度を使い倒す。
海外へ語学研修プログラムがある会社もあったりします。利用できるなら、辞める前に利用する。自費で行こうと思ったら高いで。
会社の福利厚生を使い倒せ
過去記事にもしましたが、僕は一人暮らしを始めることができました。
最初の転勤は東京でしたが、
- 引越費用は会社負担
- 支度金も出た
- 東京の寮に入り、格安で東京ライフを送れた
嘘みたいな家賃で23区内に、一年間だけでしたが住むことができました。
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会社からのメリットを享受すると聞いて、
と考えているあなた。そんなことはありません。
給料分働けば、あなたはすでにプロ!
元テレビ東京社員で今はフリーランスでテレビプロデューサーをしている佐久間宣行さんの著書「ずるい仕事術」。この本には、
と書かれています。
変に会社に義理を感じる必要はありません。所詮は雇用契約でつながった関係です。給料分働けば、全く問題ないのです。
給料をもらう。その分働く。雇用契約を結んだ社員が受けれる権利は受けておく。これで良い。
美容院行ってお金を払う。髪型を整えてもらえばそれ以上はない。その後、彼氏・彼女ができるまでは保証とかしない。
これと同じ。会社にお金をもらったら、その分サービスを提供する。それ以上は必要ありません。
会社を利用するためにすべきこと
「会社を利用する」がピンとこない人へ
と思われた方もいるでしょう。するべきことは以下の3つです。
会社を踏み台にするために
- 職務経歴書に書ける内容を増やす
- 貯金&投資を行う
- 人生経験を積む
職務経歴書に書ける内容を増やす
自分というカタログのスペックを増やす
ここが最大のキモ。会社にいる最大のメリットは、職務経験を積めること。
職務経歴書とは転職する際に、必ず記入する用紙のこと。自分がどんなことをしてきたかをまとめます。
自分のカタログのようなものだと思ってください。ここにスペックをどんどん追加していくイメージです。
家電のカタログのように、自分は「こんなことができます!」という項目を増やしていきます。
してきた業務内容の質や種類にもよりますが、基本的には業務経験を積むほど市場価値が上がります。
市場価値の考え方に関して
って人のために、めちゃくちゃざっくり書きますね。
サラリーマンは転職市場において商品です。商品である以上、値段をつけないといけません。
僕らに貼られた値札が市場価値です。どうせ値付けされるなら、少しでもいい値段をつけて欲しいと思いませんか?
しかしただ業務経験を積むだけでは、効果は薄い。面接で聞かれるのは、その業務経験において、
- どういう貢献をしたのか
- どういう苦労をしたのか
- どんなポジションで取り組んでいたのか
ここまで答えられるとかなり強い。
早い話が、能動的に仕事をしていましたかって視点。受動的にしていただけでは、どうしても評価されづらい。
会社のためでなく、自分が将来に楽をするため、前向きに今の仕事に取り組んでみましょう。少なくとも、他社の面接官にアピールできるくらいに。
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貯金&投資を行う
固定給をもらえるのはサラリーマンの強み
サラリーマンの大きなメリットは、社会的な信用を得られることと、固定給をもらえること。
僕はこうやってブログを副業でしていますが、収入は安定しない。収入もっと欲しい、金くれ。1,000円稼ぐのでもマジで大変。
放っておいても毎月決まったお金をもらえる状況を利用しない手はない。
違う!貯金と投資じゃい。
僕は新卒で入った会社を5年で辞める。しかし辞める時には、1,000万円以上も貯金してた。
と感じていたんですね。まとまった貯金があると、その後の見通しも明るい。
しばらく仕事しなくても生きていける。専門学校に行ったり、事業のための元手にもできる。貯金をすると、その後の選択肢が広がる。
投資はアメリカインデックスファンド一択!
もうひとつは投資。これは貯金が100万円以上できたら、その越えた分を使うのが無難です。
芸人の厚切りジェイソンの著書「ジェイソン流お金の増やし方」を読んで、僕も投資を今年から始めました。
投資するのはアメリカのインデックスファンド一択。一気に買わずに、定期的に買い付ける。
インデックスファンドをオススメする理由はざっくりこんな感じ。
インデックスファンドのメリット
- リスクが分散できている
アメリカの業績の良い会社の株の詰め合わせになってる - 手間が少ない
自分で企業研究する必要がない、とりあえず買っておくだけ - 平均して4%のリターンが期待できる
アメリカ市場は一時的に下がっても、長期的には右肩上がり
ちなみに金融用語で「72の法則」なるものがあります。
金融商品に投資する際に、金利の複利効果により元本を2倍にする場合の、投資期間を概算で求めるための法則のこと。
計算式は簡単。72÷金利(%)=投資期間(年数)。
例えば、100万円を年利4%で運用した場合には約18年(=72÷4)。
堅実がゆえに、すぐには儲けは出ない。財政基盤を築いてから辞めましょう。固定給ってめちゃくちゃありがたい。
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人生経験を積む
サラリーマン経験は、いずれ武器になる
職務経験とはまたちょっと趣が異なります。人生経験。もっというとサラリーマン経験。
おそらくですがサラリーマン経験をしていてデメリットになることは一つもありません。
人気作家の池井戸潤も作家になる前は、7年間銀行に勤めていました。
この下積みがあったから、真に迫る経済小説を書けている。
もし今後何かを発信する際は、サラリーマン経験を持っておくときっと助けになる。
サラリーマン経験があると、人に親近感を持ってもらえる
また実際のところ世の中はサラリーマンだらけ。サラリーマンの経験を積んでおくと、多くの人との意思疎通が楽になります。
- 大学を卒業後に、いきなり独立したコンサルタント
- サラリーマン生活を数年経て、独立したコンサルタント
どちらも同じ年齢だとすると、なんとなく後者の方が親近感が湧かないでしょうか?
僕らサラリーマンからすると、サラリーマン経験がある人の方がつい身近に感じてしまうもの。
脱サラしたアーティスト、芸人、作家など。どこか地に足がついた考えができる印象がします。
転職も当たり前の時代になった
自分に価値がつく働き方を
入社してそのまま定年まで。これはもはや過去の幻想かもしれません。
もし新卒で今の会社に入り、嫌気が差しているなら大丈夫。定年までそこにいる可能性はかなり少ないです。
これからはきっと「絶対にこの会社で働き続けたい」という人くらいしか、定年まで残らない会社になるでしょう。
嫌だと感じているなら、きっといずれ辞める。親しい同期とか身近な先輩が辞めて、転職を視野に入れて行動しだす。
今の会社の環境をどう変えるかよりも、自分にどれだけ価値がつくか。ここを中心に考え働きましょう。
自分の市場価値が高くなったら転職すれば良い。
あなたにベストフィットする会社はどこかにある
「うちの会社は最高だ、これ以上の職場なんかないぞ」と言ってくる上司がいても、気にしてはいけません。
その上司にとってはそうでしょう。しかしあなたが不満を抱えているなら、あなたにとっては最高ではないのは明らか。
僕が見ていると、会社の規模や売上高、収入、社員の学歴、ここらが中途半端に優れた企業にありがち。自分の会社を日本最高だと思い込んでる。
「オレらの地元が一番ヤバいっしょ!」って息巻いてるヤンキーと同じ。
都会でもなく田舎でもない、微妙な地方都市部にいるヤンキーの思考回路。
自分にとってベストフィットする会社はきっと存在する。ただその会社に入りたくば、あなたの価値を高めないといけない。
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まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 新卒で入った会社が嫌でも、まずは福利厚生などの恩恵を使い倒す
- 転職市場での市場価値を高めるために、業務経験を能動的に積む
- あなたがいる会社よりもフィットする会社は絶対に存在する
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!