今の会社に不満がある。努力云々ではどうにもならないくらいに、会社に馴染めていない。こういう悩みを抱えている人は多いでしょう。
「やめたい」と思っている人は、数多くいますが、実際に行動に移している人はごくわずか。

なんて思っている人も多いのではないでしょうか。しかしこれは全て誤り。
明らかに自分に合っていない会社にい続けて、自己肯定感をすり減らす。結果的に長くいた方が、どこに行っても使い物にならなくなっている。
そして今いる良い条件の会社は腐るほどある。超がつく大手企業にいても、それ以上良い会社は100社はある。
ここらへんは株とか投資と同じ。さっさと損切りすべき。あなたを苦しめている会社なら見捨てちゃえば良いし、良くしてあげる義理もない。

・今より良い会社がないと思って、嫌だけど所属し続けている
という人にむけて書きました.
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・30歳で貯金1,800万円達成
目次
嫌な会社なのに、やめられない人もいる
新卒で入った会社はブラック企業だった
ちょっとだけ僕の話を。僕は去年から今年にかけて転職したけど、前いた会社は本当に終わっていた。
ブラックな体質だったし、パワハラも横行していました。その業界の中では、かなりの大手だったんですが、体質がゴリゴリの昭和。
この令和でも、まだ昭和をやっている。平成は無視、これが本当の平成ジャンプ。
そんでもって、めちゃくちゃ体育会系。ちなみに僕は中学校も高校も、どちらも途中で部活をやめたくらいの根性なし。
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僕の部署には常に誰かしらメンタルやられて、休職者がいる状態でした。
人には愛想笑いで、陰口を叩くことを専門スキルとしてやっていた僕からしたら何もかも合わない会社に入っていたと。
上司は人に責任なすりつけてばっかりだし、飲み会は面白くないし。今の会社で社内の人と飲んで、

と気付けました。いやはや発見です。
転職活動する前から諦める奴、三流
今となっては、良いところをあげる方が難しいのですが、会社としての待遇はそれなりに良かった。
まずは給料が良かった、同年代と比較してもかなり上の方。立地も良かった。東京や大阪の中心地にあり、アクセスも良かった。
あとは会社支給のiPhoneやiPadがあった、NetflixをiPadで観まくれた。ここの部分はそれなりに満足していたんです。


このわずかな部分にだけ注目していました。しかしここはかなりの黄色信号。

と自分で決めつけるのは、マジで危険です。これは絶対にやめましょう。ただの思考放棄です。人生における怠慢。
思考放棄していた先輩の話
これは実体験なんですが、僕の前職の会社で、意味の分からない組織改編がありました。僕の先輩はその影響で、ずっとその部署にいたのに、左遷。
これまでの業務とは一ミリも関係がない、かつ何をやっているかすらよく分からない部署に異動になりました。
不満たらたらで怒りまくっている先輩に、「転職とかしても良いのでは」ってことを伝えたんですね。
すると、急に真顔になって、「いや、転職活動はしない。うちの会社はそこそこ給料良いし、やったところで今以上の待遇の会社は見つからんしな。」と言うのです。
転職活動したこともないのに。
まぁチャレンジ精神のなさから、部署を追い出された気がしたり。自分の可能性を狭めているのは、結局のところ自分。
上司は関係ない。というか上司は僕らの人生の責任を取ってくれない。確認した書類のミスでさえ、責任押し付けてくる奴もいるんだから。
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嫌な会社だったけど、僕は思い切ってやめてみた
「学習性無力感」を、会社は植え付けてくる
自己肯定感を奪われるな
僕の人生のバイブルのひとつ「エッセンシャル思考」。人生で読んでいて良かったと心から思える一冊。
ここに「学習性無力感」に関する記述があります。セリグマンとマイヤーという2名が行った、犬を用いた実験です。
まず犬を2つのグループに分けます。
- Aグループ:部屋内のパネルを押せば、電気ショックが回避できる状況を経験した犬
- Bグループ:回避できない状況で電気ショックを受けた犬
そして犬を低めの壁で、2つのエリアに仕切られた別の一つ部屋へと移動。犬が入れられたエリアに電気ショックが流れ、壁の反対側のエリアには電気ショックが流れないように部屋は設計されていました。
電気ショックが流れても、低めの壁を飛び越えれば安全な場所へとすぐ移動できる環境ってわけです。
電気ショックを流した後の行動を観察したところ、Aグループの犬は低めの壁を飛び越え電気ショックを回避する行動にでました。
しかしBグループの犬は電気ショックが流れても壁を飛び越えない。そのまま部屋に横たわりただ電気ショックの苦しみに耐え続けたのです。
Bグループは、自分が何を行動しても、電気ショックは回避できないことを事前の状況で学習してしまっていました。だから回避できる状況になっても、何も行動できなくなっていたのです。


20代の間に受けたダメージは一生続く
これは人間でも同様の傾向が見られるとのこと。

と感じるかもしれませんが、これは半分あたりで半分間違い。
自分の努力が足りていないのにやめる。これは確かに良くない、「逃げ」の要素が強い。
しかし人間関係に大きな難があるとか、上司がパワハラとか、自分の努力ではどうしようもなければやめても良い。これは「回避」。
別会社や世間の人から見て、まともに見えないならすぐにやめるべき。
新卒で入って3年間かけて、じっくり学習性無力感を植え付けられたら、おそらく20代いっぱいもしくは30代前半までリハビリ期間になる可能性もある。リスクがデカい割に、リターンなさすぎ。
僕は思い切って、嫌な環境から飛び出した
自分からのシグナルを無視し続けた
僕ももともと長い間、学習性無力感に苛まれていたと思う。早い段階で、前職の会社のヤバさに気付いていたし、自分には向いていないとも認知していました。
会社の人間関係も嫌だった。ミスったら、みんなの前でこき下ろす管理職にも辟易していた。

と割と真剣に考えてしまった時期もあった。そんな状況なら、本来はとっととやめるべきだった。
しかし見て見ぬフリをしてしまっていたんですね。
自分が出しているシグナルを、自分できちんと受け止めていなかった。結果的にアクションを起こすまで長い年月がかかってしまった。
自分の人生なのに、他人事ではいけない
カード決済をする時に、レジの人が暗証番号を見まいとするくらいに、自分の気持ちを見ないフリをしていました。


少しづつ状況が変わったのは、身近な先輩が何人か転職しだしてから。「転職しても良い」って概念として知ってはいたけど、仲の良い先輩が転職するのを見て、感覚レベルで理解ができたんです。
「転職」という選択肢を、しっかりと腹落ちできたのがそこだったのかも。

とそこで思い立ち、転職活動を開始。結果的に、大成功で終わりました。
年収は100万円UP、会社のランクは3ランクは上に上がりました。「今の会社よりも良い待遇の会社はない」って勝手に思ってたけど、全くの見当違いでした。
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嫌ならとっとやめてしまおう!
「どこへ行っても通用しない」なら、さっさとどこかに行こう
「そんなんだったら、どこの会社に行っても通用しないぞ!」、この文句を言ってくる上司は多いでしょう。
昔は僕もアホだったので、間に受けていました。

と最近では思うんです。仮に2年にいて、それでもレベルアップしていないんだったら、そこからまた1年いたとしても成長は見込めません。
となるとその会社という環境にも問題がある。毎日会社できちんと業務を行なっても、他の会社で通じない実力しかついていないのであれば、さっさと他の環境に行くべき。
大学受験を意識して予備校に入るけど、その予備校のレベルが予想に反してめちゃくちゃ低かった。講師の教え方もめちゃくちゃ。
「そんなんやったら、どの大学受けても通用しないで!」って模試の結果を見て友人に言われたら、そりゃレベルの高い予備校に移るでしょう。
それと同じです。そこにいるだけ時間の無駄。
今よりも良い会社は、100社はある!
あなたがもし今どんな会社にいたとしても、

と僕からアドバイスをしたい。ただ選択肢として知らないだけ。
どれだけ大企業でも、ブランド力がある会社でも、それよりも上の会社はある。なぜなら世界一の会社なんて幻想だから。
従業員数や売上高や知名度などで判断して、一番スゴい会社を決めることはできます。しかしそれはあくまで、財務諸表とか、会社の格付とかそういう話。
僕らが働く環境で世界一の会社なんか存在しない。給与面や、福利厚生などの待遇面、人間関係、勤務先の住所、などなど全ての観点がパーフェクトに自分にマッチしてるわけがない。

と思っている時点で、確実にミスってる。ある。少なくとも100社はある。
今の会社と比べて総合点で上回っているか、部分店で上回ってる会社なんかごちゃまんとある。
「どうせ自分にはできない」と感じ続けると詰む
こうなってくると、もう悩むだけムダです。やめてしまっても全然OKです。転職活動をするだけしてみれば良い。
「せめて3年は勤めないとダメだ」みたいな風潮がありますが、転職活動して、キャリアアップになる会社の内定をもらったらそちらに移ったら良い。
いても仕方がない会社に、ただただ在籍年月だけを目標に、3年間所属しても意味がない。
それなら1年と経たないうちにやめて、ランクが上の会社に転職した方が、よっぽど自分に価値がつく。
転職するか悩んで、自己肯定感が下がるだけの環境から逃げなかったのがかつての僕。「自分には忍耐と根性がある」と言い聞かせて、会社に所属し続ける。
そしてついに一念発起して転職したんです。しかし振り返ってみると、マジで悩んでいるだけ時間のムダでした。さっさとやめておけば良かったと今になって思うんですよ。
「SIGNAL」という本にも、環境の持つパワーが記載されていました。自分に合っていない環境に身を置き続ける。
「自分はできない、自分はダメな人間だ」というシグナルを受け続けると行動が制限されます。
「どうせ自分にはできない」という気持ちが一度生まれると、この思考を抑え込むために、脳がエネルギーを使うのだそう。
つまり自分の劣等感を押さえ込むのに精神的なリソースが消費され、余ったエネルギーで仕事をする。当然うまくいかない、また自己肯定感が下がる。この繰り返しになるんです。


自分の選択で、自分の人生を変えよう
映画「マトリックス」に、主人公のネオが自分の世界が幻想だと気付いた時に、選択を迫られるという有名なシーンがあります。
「青い薬を飲めば、幻想のままだけど幸せな世界。赤い薬を飲めば、辛いことしかないけど真実の世界。」と選択を迫られ、ネオは赤の薬を飲む。
これは映画の中の話ですが、これは現実世界でも頻繁に起きています。僕らは人生のふとした瞬間に、赤と青の薬を差し出されているんですね。
青い薬を飲めば嫌だけど転職の苦労をせずに今の会社にい続ける。赤の薬を飲めば、様々な苦労が伴うけど自分が求める環境を手に入れる。
ここでどちらを飲むか。僕らの人生は、僕らの選択で、形作られている。ここを忘れてはいけません。
僕は転職して自分の意思で環境を変えました。今の会社の同僚の中にも、転職で入社した人もいれば、新卒で入社した人もいます。

と信じているのですが、転職経験者はこの思考をしている人が多い気がします。転職経験のある同僚と話していると、みんな共通してこの感覚を持っているんですね。
「お前はダメだ、どこに行っても同じだ」と言ってくる人は、無視で良いんです。
自分が努力しても状況が改善しないなら、その会社に残り続けても時間の無駄。
文句を言ってくる人は、あなたの人生のエキストラ。あなたの人生の次の展開を決めるのは、あなたです。本当に悩んでいて現実の薬を変えたいなら、どうぞ赤の薬を。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 自分に合っていない会社に残り続けると、学習性無力感から逃げられなくなる
- 今よりも自分に合う会社は、少なくとも世の中に100社はある
- どんな環境でも、どんな人に囲まれていても、自分の人生を決めるのは自分の選択のみ
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!