新入社員時代は誤解をしていた。新人期間を脱して、中堅と言われる年次に入れば、無条件に悩みは消えるもんだと思っていた。
んだが、そんなことはない。ないんだ。中堅には、中堅なりの、悲哀がある。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/スクリーンショット-2023-02-25-9.37.11.png?w=60&ssl=1)
・新入社員なんだけど、これからのサラリーマン生活を知りたい
という人にむけて書きました。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
中堅サラリーマンに大事なのは、マネジメント経験。マネジメント経験がないと転職市場では評価されづらい。
だけど忘れてはいけないのが、人生はトータルで考えないとダメ。仕事だけじゃない。
社会人になるとサラリーマン人生が、そのまま自分の人生と捉えてしまう。もっと自由であって良い。
30代の方が、20代よりも、圧倒的に生きやすいはず。
気づけば僕も中堅サラリーマンに
若手ではなくなってきたと感じる
新入社員とほぼ10歳の年齢差
新卒で入った会社は、ブラック企業だった。仲の良かった同じ部署の同期が、メンタルをやられて休職したのが2年目の時期。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
危機感を持って開設したのがこのブログ。気づけばもう6年。
ちなみにこのブログを開設して2年後に、隣の部署の先輩が首を吊ってホテルで自◯した。この時は初心を思い返し、執筆ペースも爆上がり。
1年続くブログは30%、2年続くブログは10%、3年続くブログはわずか3%らしい。6年、おれ6年、乙です。誰か褒めて。
ブログを大学生+院生分過ごした結果、分かったこと。僕も6才分だけ歳をとり、年次も6年経った。小泉進次郎構文。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
最近感じることが多い。30代に入ったのが2年前。新入社員の年齢が、僕とほぼ10個も違う。この事実にビビる。
ロックスターの年齢を追い越した
ロックの歴史で、「27クラブ」なんて言葉がある。
有名なミュージシャンが27歳で他界するというジンクス。ジミーヘンドリックスとか、エイミーワインハウスとか。
高校生の時にあれだけ聴き込んでいたニルヴァーナのカート・コバーンも今や年下。ちなみに昔から憧れていたブルース・リーが亡くなった32歳になってしまった。
そう。僕はまごうことなき中堅なのだ。偉業を達成しきったロックスター達よりも、年齢が上のおじさんになってしまった。
こちらもCHECK
-
残業100時間、ブラック企業に入社した末路。抜け出し方を考える。
続きを見る
新入社員だった自分に伝えたい
中堅になっても万事解決はしない
新入社員だった頃は、周りの先輩はみんな超プロに見える。「あの先輩に聞けば、なんでも分かる」、それくらいに思ってる。
社会人になりたての僕を指導してくれていたのは、3年目の先輩だった。仕事のできる人で、分からなかったら、いつも助けてもらっていた。
3年目の先輩でさえ、神様に見えたもの。ましてや30歳を過ぎて、年次も10年近い社員なんて、界王様クラス。
悩みなどあるはずもなく、毎日すいすいと軽やかに、仕事をクールにこなしている。自分もこれくらいの年次になれば、万事解決だ。そう思っていた。
うん、そんな昔の自分、正中線に3段付きをしたい。全くそんなことはない。普通に悩む。
孔子の言葉、まるで追いついていない
「三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。」
これはかの有名な孔子の言葉。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8170.jpg?w=60&ssl=1)
立ってる?おれ、立ってるの?「立つ」の字の変換ミスでは?
え、40になったら、迷わないの?おれ、あと10年以内にそんな心境になれるの?
いや、でもこれはあれか。「人生100年時代」じゃない時代だもんな。現代に即してないから仕方ないわ。はい、論破。
だってなんだか、だってだってなんだもん。もうマヂ無理、キューティハニーしよ。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
中堅になってから感じること
中堅ならではの悩みが出てくる
僕の仕事のレベルは、良いとこ「中の下」
僕が今勤めている会社は、かなり大企業だ。名前を言ったら、おそらく誰もが知っているし、知らない方が白い目をされる。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/スクリーンショット-2023-02-25-9.37.11.png?w=60&ssl=1)
そう期待された方は、本当に申し訳ない。全くそんなことはない。確かに経歴書としてみると、大きな問題はなく見えるかも。
しかし実態はまた別。サラリーマンを続けて思うことには、僕は仕事ができるタイプではない。良いとこ、中の下ってところ。
向き、不向き、人にはある。こうやってダラダラ文章を書いたり、常人では観ないくらいの本数の映画を観たりするのは、おそらく向いている。ちなみに昨年も120本くらい映画を観た。
人前で話すのもそこまで苦ではない。初対面の人とコミュニケーションとるのも、楽しんで行える。
しかし細々したタスクや、スケジュール管理などはどうも僕には向いていない。「真面目」な人が向いていることは、僕にとっては向いていないことのようだ。
出世に興味なかったけど、いよいよ現実味を帯びてきた
得意なことがあっても、苦手なことがあると、一撃でマイナスになるのがサラリーマンのツラいところ。
得意科目と不得意科目がはっきり分かれているよりも、全項目で赤点回避が良しとされていた日本教育が蘇る。
不幸中の幸いは、僕の会社が大きく、まだ年功序列が残っているところ。このおかげで、周りの同期や同世代と、そこまで大きな差は感じない。
出世の差、年収の差、大きく感じることはない。ただこれも時間の問題。
僕はもともと出世には興味がなかったし、会社で成り上がるためにプライベートを削る気もさらさらなかった。
新入社員の頃から、この信念は変わらない。「初志貫徹」という言葉をWikipediaで調べたら、例示として僕が出てくるレベル。
ただ徐々にこの信念が、現実味を帯びてきた。思考は現実化するってこのことを言うのかも。出世に興味のない僕は、どうやらいよいよ本当に出世しなくなりそうだ。
新人が覚悟しておくべきこと
さて、新人よ。若人よ。覚悟して、行きなさい。あなたが進んでいる道は、険しい茨の道なのだから。
ここで僕から中堅になって改めて感じたことを伝えたい。
- 思っているよりも悩む
普通にまだまだ上司や先輩にキレられる - 中堅になったからと言って、仕事ができるとは限らない
若手社員からの積み上げが大事、自動的には成長しない - 成長を感じる機会は減る
新鮮な発見は徐々に減っていく - 自分のキャリアがまだ分からない
結局今もキャリアプランが描けていない、おれは何がしたいの? - 自分で動かないと何もない
与えられた仕事で100点取るのでは不十分、仕事を作り出すことを求められる
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/スクリーンショット-2023-02-25-9.37.11.png?w=60&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
若者よ、大志を抱け。うるせぇ。うるせぇよ、クラーク。
若者よ、大したことのない人になることを覚悟せよ。こっちが正しい。
仕事で「何者」かになるのは、とても難しい。それこそ誰よりもハードワークをして、プライベートを捧げる必要がある。
もしくは誰よりも頭を使って、要領良くする必要がある。しかし僕はそこまでする気はない。だから社内では、「何者」かになるのは無理。
もしあなたが仕事はほどほどにしたいと思うのであれば、プライベートで「何者」を目指すべき。結婚するなり、副業するなり、家族を大事にするなり、こちらで存在感を出す方が容易い。
中堅はこれからどう働くのか?
思っているよりも早く時間は過ぎる
光陰矢の如し、なんて言葉がある。ちなみにこれは900年代の古今和歌集で記載が見られていたそうだ。
900年なんて平安時代で、そりゃこの時期の最速スピードスターは、飛ぶ矢だったってだけの話。光陰オスプレイの如し、が現代では正しい。
とにかく時間が過ぎるの早い。新入社員時代は、「とりあえず3年って聞くけど、3年って長過ぎやん」って思うけど、そんなことはない。
だって気づけば僕ももう8年目。え、もう、おれ8年目なん?
卒業旅行でニューヨークに行って、帰りの関空で「ああ、もう社会人になるのか」って絶望したのが8年前なんか。留年したから卒業タイミングがずれて、一人で行ったんだっけ。
最初の歓迎会の空気がおもんなさすぎて、一次会で先に帰ったのももう8年前なんか。時間経つのって、なんでこんなに早いのさ。
ここで怖いのが、時間ばかり過ぎるもんだから、マインドや思考が年次に追いついていない。ずっと仕事はしたくないし、いまだに自分がしたい仕事や望むキャリアは分からない。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
最近切に思う。「お手本」というと、受け身に聞こえるかもしれないので、「憧れ」でもいい。憧れられる人が、身近に欲しい。
マネジメント経験を積むべき段階に入っている
2-3年前に転職して今の会社に。転職活動時は転職エージェントとも話し、自分の業務経験や持っているスキルを、とにかく職務経歴書に書いた。
その時にしたことは、全て過去記事にまとめたので、転職が頭にちらっとでもよぎっている人は読んでみてね。
こちらもCHECK
-
【実体験】アラサーが転職活動で、大手企業に内定をもらうまで。
続きを見る
この時は20代後半でもあったので、プレイヤーとしての力量のアピールに過ぎなかったし、そこを求められていた。
しかし中堅にさしかかると、転職市場ではマネジメント経験を求められる。欲しがられる人材のターゲットが変わるのだ。
もちろんプレイヤーとしての能力はあるに越したことはないけど、チームを管理したなどのリーダー経験が必要とされる。
今の会社で中途採用の担当者と話す機会があったんだけど、同じことを言っていた。あえてオブラートに包まない書き方をすると、「マネジメント経験のない中堅・ベテランなんて必要ない」とのこと。
ちなみに僕はマネジメント経験ない。ここが悩みどころ。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
とはいえ、もともとしたいことがそこまであるってタイプのサラリーマンでもない。したくないことならいっぱいあるけど。
マネジメント経験を積めるように行動して、チャンスがあればトライする。これが当面の結論かもしれない。
そうすれば年次なりには転職市場で評価されるし、転職できるであろう会社も増える。いずれにせよ自分の選択肢を狭めずに生きていける。
人生はこれからも続く、show must go on
人生で見るとまだまだヒヨッコ
若干の悲哀ムードで、ここまで書いてきたけど、人生で見ると30代はまだ若い。日本の年齢の中央値は48歳、30代なんて若手も若手。
フランスの哲学者モンテーニュは言った、「老いは我々の顔ではなく心にシワをつける」。シワをつけるのはデニムとか脳みそだけで十分。
ちなみに48歳の有名人は、伊藤英明。一世を風靡したインリン・オブ・ジョイトイも48歳。ここが日本の中央値。
社会人になって、人生の大半が仕事の時間になる。こうなると脳が麻痺してくる。「サラリーマン人生=そのままの人生」と錯覚してしまう。
そんなことはない。仕事は人生のミニゲームのひとつで、人生はトータルで考えて然るべきなのである。
これは強がりだし虚勢なんだけど、キャリアビジョンがなくても良い気がしている。むしろあったらあったで、邪魔になる瞬間もあるかもしれない。
未来は予測できない。おそらく過去最高に未来予測の難易度は上がってる。そして今後もっと上がっていく。
技術も進歩するし、トレンドも変わる。新しい職業ができて、古い職業は消えていく。一寸先は闇。
だったら人生は出たとこ勝負でも良いのかもしれない。過去記事でも書いたけど、ジャズには即興の文化がある。
「ビバップ」と呼ばれるジャンル。ラップにおけるフリースタイルバトル。人生にリハーサルはない、今この時が本番であり、幕はすでに上がっている。
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8169.jpg?w=60&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/www.bit-corleone.com/wp-content/uploads/img_8170.jpg?w=60&ssl=1)
こちらもCHECK
-
マンガ「ブルージャイアント」は最高に面白い。サラリーマンこそ読むべき。
続きを見る
自分で人生をつまらなくしてはダメ
人生はトータルで判断すべき
中堅サラリーマンといっても、まだまだ若い。とするならまだ可能性は大いにある。
最近特に感じるんだけど、自分で自分に枷をつけてしまっている気がする。人に迷惑をかけたり、犯罪をしない限りは、どう生きても良いはずなのに。
人は自分のいる環境を世界の全てだと思い込んでしまう。定年までずっとサラリーマンでないと異常者だと勘違いしている。
仕事に生きても良いし、趣味に生きても良い。特に僕みたいな結婚願望もなければ、子育てをしたいとも全く思っていない人間にとっては。
仕事を明日辞めて、ラッパーになっても良い。世界を旅しても良い。今からボディビルダーを目指しても良い。
映画監督に弟子入りしても良い。見た目に課金しまくって、誰かのヒモになっても良い。楽器を習っても良い。お笑い芸人になるためにNSCに入っても良い。
視野を狭くしてはいけない。人生はトータルで考えるべき。過去の偉人を見ても、30代なんて途中の途中。
人生を評価できるフェーズに来ていない。ドラマはここから起こる、見せ場は今から始まる。
こちらもCHECK
-
人生に疲れた人へ。今の時点では、負け組かも評価すらできない。
続きを見る
30代は20代よりも圧倒的に生きやすい
そして中堅サラリーマンになって良かったこと、30代に入って良かったこと、ここを最後に書きたい。
人生が生きやすくなった。圧倒的に生きるハードルは下がった。「若いから仕方ないね」と甘めに見てもらえる免罪符を捨ててもなお、余りあるほどに生きやすい。
20代に比べて、自分の得意・不得意が分かった。自分とは合わない人が分かった。
人とのコミュニケーションの仕方も多少は洗練されて、誰かの地雷を踏む回数は減った。サラリーマンとしての生活リズムも確立できた。
お金も余裕ができた。20代の前半に金なさ過ぎて、バイトのある日にだけ学食で昼食を食べていた頃とは違う。
20代を終えたことで、いくばくかのキャリアもできた。職務経歴書も最低限は埋まってる。でもそのキャリアを捨てて、好きなことができる自由もある。
20代でのインプットのおかげで、30代からムダが少なく生産性の高いライフスタイルを送れる。逆にムダばかりの生活も選択できる。
趣味の一環でアンチエイジングも行った。体力や体調を20代で維持できれば、30代は最高になるに違いない。
20代は悩みながらも、かけがえのない時間だった。30代は30代なりの悩みはあるけど、きっとその分思い出も増える。
これから何があるかは分からないけど、人生はビバップ。その時はその時で、ベストなメロディを奏でるのみ。
こちらもCHECK
-
メンズこそアンチエイジングをガチる。食事と生活習慣が9割。
続きを見る
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 中堅サラリーマンになっても、自動的に仕事ができるようにはならないし、悩みも尽きない
- 中堅サラリーマンはマネジメント経験を積め
- 30代は人生においてまだまだ若い、やりたいことをやっていこう
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!