VANTABLACK(ベンタブラック)って物質がある。光を全く反射しない性質を持ち、「究極の黒」なんて呼ばれている。
嘘だ。こんなの虚言もいいとこである。僕は本当の「究極の黒」を知っている。
・今の会社が残業時間がヤバいんだけど
という人にむけて書きました。
会社だ。ブラック企業こそが、世界で最も黒いのだ。光の反射など皆無、網膜だけでなく心まで黒く染め上げる最強の黒。
僕が新卒で入った会社はブラック企業だった。月の最高の残業時間は約100時間。加えて人間関係は最悪。
上には上がいるのは分かっている。もっとエグい会社もあるとは思う。でも一応ブラック企業のサバイバル経験は持っていると自負させてほしい。
約5年間ブラック企業の中を泳いだ。最終的にはキャリアアップの転職を迎え、晴れて卒業。会社のランクと、年収を100万円上げて他社へ。
ブラック企業で悩んでいる人、僕が助ける。どうやって生き残るか、最後まで読めば分かるはず。
ブラック企業に入ってしまった
僕はブラック生まれ、ブラック育ち
僕はブラック企業の中の黒い羊
「腹黒い」って言葉がある。心になにか悪巧みを持っていることだ。
黒という文言にはそこはかとない ネガティブイメージが付きまとっている。
そんな黒と最も混ぜるな危険な概念がある。会社。ブラック企業が一番タチが悪い。
そして僕はブラック育ちだ。新卒でブラック企業に入社してしまった。そして結局馴染めなかった。
- 残業時間のMAXは約100時間
- 同じ部署の同期は、僕以外の全員がメンタルで休職
- 半年連続で毎月1人が退職
主だった特徴はこんな感じ。
周りのお局さんより早く退社すると、陰口を叩かれる。呼吸をするように付き合い残業をする。
「なにかすることないですか?」の罠
新入社員の頃に、他の人より早く一番に帰った日があった。次の日にパソコンを立ち上げると、上司からメールが入っている。
「帰る時は他の人に「なにかできることないですか?」と聞いてから帰れ」という内容が、キレ気味で書かれていた。シビれるぜ。
「まぁ、そういうもんか」と一応は納得。次の日から、きちんと聞くようにした。
こういうのってポーズで聞くもんだと思っていた。「いや、ないよ、ありがとね」、こう返事されるはずだ、予想してた。
「じゃあ、このデータ入力をしてくれ」、「それならこの資料作成をしておいてくれ」。次々とオーダーが入る。あれ、おかしいな。
帰るのが2時間遅くなった。本当にずっとそんな感じだった。
人間関係はもっとブラック
業務内容よりも、人間関係の方がハードモード
そう。それはある。世の中で勢いのあるベンチャー企業。大変そうだけど、一致団結感を感じる。
麦わら海賊団とか、オーシャンズ11みたいな感じ。過酷なミッションに、仲間で立ち向かう。
どんな会社でも、どんな環境でも、一緒に乗り越えるメンバーがいるか。ここはかなり大きな要素である。
そう。そうなのである。ここが厳しい。人間関係の方が遥かに過酷だった。
人間関係が終わってないどころか、始まってもない
人間関係終わっちゃたのかなぁ。バカ野郎、まだ始まっちゃいねーよ。まさにキッズリターンのテンション。
- 会社でブイブイいわしていた人が転職した先で、試用期間でクビになる
- 電車に飛び込んだ人や、ホテルで首を吊っているのを発見された人がいる
- 特殊詐欺の疑いで、警察に取り調べを受けた社員がいる
- 泥酔し一般人を殴り、懲戒処分を受ける社員が定期的に出てくる
- 会社のお金を横領し退職処分になった人がいる
これら全部僕が勤続していた5年間で起こった出来事。事実は小説よりも奇なり。
特定されるかもしれないので、これくらいしか書けない。悔しい。もっとヤバい人も本当はいるんだけど。
ブラック企業での立ち回りを考える
ブラック企業でサバイバルをする
ブラック企業とは、畢竟、戦場である。どこに敵が潜んでいるかも分からない。
気を抜いたら最後、首をもがれる。流れ弾が飛んでくる。雑用を押し付けられる。
ミスした責任をなすりつけられる。揚げ足を取られる。
まずはこれ。この思想が大事。誰も守ってくれない。
心に刻め。脳みそにシワとして刻み込め。タトゥーにして、腕に掘っても良い。すぐに見返せるから。
人が他の人を助けるのは、余裕がある時だけだ。生活費がカツカツの人は、ユニセフに寄付しない。それと同じ。
「仕事ができる」ようにならないと地獄が待っている
「仕事ができる」と思われた人にだけ人権がある
人間関係が優れていないブラック企業。ここでは絶対的な力学が働いている。
自分の身を自分で守る、そのために不可欠なのが「仕事ができる」人になることだ。
というかこれしかない。ヤバい人が多い中で、干渉を受けずに、生きていくためには、仕事で評価されないと詰む。
正確にいうと、「仕事ができる」と思われる必要がある。「どんな会社に行っても通用しそう」と思われる必要はない。
「仕事ができる」と周りに錯覚させるために
人間関係が終わっている会社では、「優しい」とか「良い人」であっても、損する場面が多い。
弱肉強食。心優しいライオンよりも、なにがなんでもゼブラの首元に歯を突き立てるライオンが評価されるのだ。
こんな悩みを抱えている人には、「仕事ができるようになれ!」というアドバイスしかない。
毎日玄米を食べる。気分転換に趣味に打ち込む。新しい恋愛に励む。効果はあると思う。
しかし根本的な解決にはならない。ブラック企業に身を置くことで出てくる悩みは、仕事ができるようにならないと解消しない。
「仕事ができる」と思われるために
- 即レスを心がける
メール・チャットはすぐに返信。「確認しますので、少々お待ちください」でもOK。 - 雑談でも細かくコミュニケーションをとる
人間関係が終わっている職場ほど声をかける。1日5分でも雑談を! - 15分単位で打ち合わせを
コミュニケーションを面倒くさがらない。資料作成の方向性、認識がズレていないか、15分でも良いので話すクセを。 - Excelを使えるようになる
最低でも基本的な関数(VLOOKUP関数くらいまで)はマスターする。 - 発信を怠らない
進捗報告、情報共有、内容はなんでもOK。とにかく自発的に。 - 組織を促進する、二段階上の人の視点を持つ
優れた人材は「組織」を活性化させる。会議で一番に発言、ムードメーカーになる、他のメンバーの発言を拾うなどなんでもOK。
ブラック企業を生きる上で大切にしたいこと
すべきことは3つある
ブラック企業を辞めた後のことも考える
ブラック企業で仕事に打ち込む。それは素晴らしいことだ。しかしここで今一度冷静になってほしい。
この答えが、YesかNoかで大きく変わる。
Noであるなら、そのブラック企業に所属していないことをイメージしておかないといけない。
ディスっているわけでも、バカにしているわけでもないけど、スポーツ選手とかを見ていてもそう思う。特に野球やサッカー以外のマイナースポーツ。
若い頃はスポーツに打ち込んでいれば良かった。そのままプロになる。
しかし一生プロでいられるわけでもない。引退した後も人生は続く。
しかもその後の方が、人生は長いんだからたまらない。20代で引退したら、あと60年以上もある。
皮肉なもので、ブラック企業で余裕をなくして働けば働く人ほど、働かない状態をイメージしておかないといけない。
投資と副業と節約の三本柱
仕事の経験を積む。業務経験を蓄える。ブラック企業で働いている人は、ここはクリアしているはず。
それ以外の項目を考える。以下の3つだ。
- 投資をする
- 副業をする
- 節約をする
というか「お金」に関する知識をつけると表現しても良いかもしれない。
そして「お金」に関する本を読んでも、結局書かれているのはこの3つ。というかこれしかない。
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ブラック企業の人ほど、「お金」と上手く付き合う
分かる。もうちょっと詳しく書いていく。
ブラック企業のマネーサバイバル術
- 投資をする
貯金の8〜9割を米国インデックスファンドに投資。 - 副業をする
稼げてなくてもOK。達成感やスキルの向上を目的に。 - 節約をする
一人暮らしで、1ヶ月10〜15万円で生活できるように工夫する。
ブラックではないホワイトな会社の人は、残業が少ない。ということはストレスも少なく、残業も少ない。
となると気分転換にお金を使う場面は、意外と少ない。たまに贅沢をするくらい。
好きな食材で自炊をしたり、ヨガやサウナを習慣にしたり、お金をかけずにストレス解消できる。
かたやブラック企業で働くと、自由にお金を使える時間や機会は少ない。だからハメをバキバキに外してしまう。
だから節約を意識する。危険な薬物と同じ。一度身についた生活レベルや金銭感覚はなかなか抜けない。
そしてストレス解消に、副業を利用する。稼げなくても良い。気分転換の副業をするのだ。
僕もブラック企業でこき使われている時に、このブログを開設。結果おおいにストレス解消につながった。
ストレス解消のために、高めの居酒屋で10,000円使う。その代わりに、副業でストレス解消をする。
となると副業の収入は1万円と定義できる。そしてその浮いたお金は、投資に注ぎ込む。
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キャリアアップの転職こそゴールである
ゴールのないレースは耐えきれない
そうだよね。毎日あくせく働かされて、やる気なんか出るわけないよね。
ブラック企業で、メンタルを正しく保ち、サバイバルする方法。それはゴールを設けること。
マラソンだってしんどいけど、42.195kmってゴールがあるから正気を保って走っていられる。
ゴールのないレースは耐えきれない。メンタルがやられるに決まってる。
これしかない。ブラック企業から、格上の会社に転職する。ホワイト企業に転職できるとさらにグッド。
給料も据え置きか、100万円以上UPを狙う。ここがブラック企業に勤める人の、絶対的なゴールである。
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ブラック企業のメリットを活かしきれ!
ブラック企業に勤めるのであれば、ブラック企業メリットを享受するしかない。
というかこれしかない。
会社にこき使われる、だから経験値が貯まる。これだけがブラック企業に勤めるメリット。唯一のメリット。
ちなみに僕は転職活動の際に、これまでの業務経験をとにかく職務経歴書に書きまくった。
ブラック企業で便利屋として、アゴで使われていた。その際に行っていた業務をとにかく、記載しまくったのだ。
すると「年次が浅いのに、多く経験されていますね」とか「業務経験が幅広いですね」とか、百発百中で褒められた。
ブラック企業で、とにかく濃密に時間を過ごす。その中で得たスキルを持って、転職する。ここまでが勝ち筋。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人間関係が悪いブラック企業は、仕事ができるようになるしかない
- ブラック企業に入ったならば、人一倍マネーリテラシーを高める
- ブラック企業に入ったら、年収アップで格上の会社に転職するまでをゴールとせよ
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!