いるよなぁ、いちいちマウンティングしてくる奴。まぁたぶん僕もこれまでの人生で何回もしてきてますが。
収入、ルックス、社会的地位、能力、パートナーのスペック、とにかく至る分野で僕らはマウントをとりがち。なんて下賎、なんと低俗。でも仕方ない、だって人間だもの。
・友人がいちいちマウントをとってくる
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、
すべきことはシンプルです。今からでもできちゃう。
マウンティングから逃れるために
- 見栄のためにお金を使わない
- 人に自慢しない
- 自尊心を他人に求めない
社会的な動物は地位をめぐって激しい競争をする。地位の高いオスは、多くのメスからモテて求愛され、地位が低いと相手にされない。
だがチンパンジーやボノボのような類人猿では、メスもヒエラルキーを作って、位置が高いほど生存や子育てが有利になる。結局オスもメスもマウントとりまくってる。
僕らは猿だった頃からマウントをしていて、脳に組み込まれてる。つまり意識しないとマウンティングからは逃れられないのです。
この記事のまとめ
- 人は本能的にマウンティングをするように設計されている
- 自慢を控えることで、マウンティングをすることもされることも減る
- 自慢して自尊心を高めても嫉妬されるだけ、どうせなら尊敬されよう
記事の前に自己紹介!
・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
マウンティングをしてくる人たち
近年では頻繁に耳にするようになった言葉「マウンティング」。そしてそんな言葉が出る前から、みんなやっていたマウンティング。
朝起きる、顔洗う、寝癖なおす、会社行く、マウンティングする。靴履く、出かける、友人に久々に会う、マウンティングする。
煩悩が消えたはずの僧侶の方であっても、「オレの方がお前よりも、よっぽど解脱に近い領域にいる」とかマウンティングしてそう。全人類はマウンティングからは逃れられない。
ちなみに僕が「マウンティング」という言葉を初めて知ったのは、大学生の頃。沢尻エリカ主演で女性雑誌編集部が舞台のドラマ「ファーストクラス」にて知ったのです。
とにかく女性同士で格付けしあってる。ルックス、仕事の出来栄え、パートナーの有無やスペックなど、とにかく序列をつけまくる。
バカバカしいし、誇張して表現されているけど、似たようなことはきっとどのコミュニティでも起こってる。
マウンティングは主に霊長類のオス同士が行う順位確認行動で、相手に馬乗りになった方が優位、マウントされた方が劣勢。格闘技のマウントポジションから、マウンティングって言葉になったそうな。
とにかくどこを切り取っても、僕らはマウンティングできる。趣味が合う人でも、どちらの方が詳しいかで競えてしまう。
- 収入・資産
- 学歴
- 実績
- 年齢
- 就いてる職業
- 階級・肩書き
- 社会的地位
- 容姿
- パートナーの有無やスペック
- 持ち物
人の脳は情報比較を「損失」、下方比較を「報酬」と感じるように進化の過程で設計されてる。
浅はか。なんて浅はかなんだ。どうせあなたもマウンティングしてるんでしょ!?
僕はあんまりしないぜ。だからあなたよりも人間として高尚なんだぜ。こうやって僕は今日もまたマウンティングをしてる。
マウンティングの心理構造を考える
非常に刺激的、性格が捻じ曲がった僕の好奇心を余すことなく満たしてくれた、そんな本「バカと無知」。人の愚かさや不合理性が実験結果から明らかにされてる。
世の中の欺瞞や思い込みを徹底的に排除してくれてる。そんな痛快な一冊。タイトルからしてアバンギャルド。
成績もごちゃまぜな公立中学に通って、勉強ができないし会話も通じない当時の自分に読ませたら、失禁するくらいに喜んでいたかもしれない。
この本の中でもマウンティングについて語られています。
社会的な動物は地位をめぐって激しい競争をする。地位の高いオスは、多くの目からモテて求愛され、地位が低いと相手にされない。
だがチンパンジーやボノボのような類人猿では、メスもヒエラルキーを作って、位置が高いほど生存や子育てが有利になる。結局オスもメスもマウントとりまくってる。
人は哺乳類の中で、最も高度に社会化されてる。育児まで含めて妊娠した女性のコストは極めて大きい。だとしたら女はパートナーの相手を徹底的に選り好みする。
女性は選り好みするので、必然的に男たちの地位をめぐる競争も激烈なものになる。もうこれって今の現代人でも通用する話。一部の男に人気が集中してるって状況と同じ。
集団内の序列の変動は死活問題。相手にマウントをすると自己肯定感が高まる、ハイになる。逆にマウントされると脳が焦る、灰になる。
ここまでは理解できる。しかし難しいのは、「善意」の名のもとに行われている場合でも、マウントされてると感じてしまうってこと。
自分より明らかに高い能力を持っていると認めている場合であれば、アドバイスを素直に聞ける。しかしそうでない場合は、あらゆる発言を攻撃として受け止めてしまう。
パリコレモデルの人から服装の指摘を受けたら、おそらく素直に聞くことができる。でも同じ職場の同年代の人に服装のアドバイスを受けたら、「え、なに!?ウザっ!」ってなる。こんな塩梅。
圧倒的な強者からのアドバイスなら、マウントと感じないし、自尊心が傷つく事もない。でも両者の力関係が接近してくると、かなり捻れてくる。
支援を受ける側も、それが善意なのか、はたまたマウントしようとしてるのか、分からなくなる。でもこれは被害妄想でもないらしい。
つまり僕らは自然とマウントする心理がある。進化の過程でそうなってしまった。しかも人の発言をマウントを受け止める心理を身につけてしまった。これまた進化の過程で。
とも書いてた。こんなこと書いてしまう性格の悪さがたまらなく愛おしい。
マウンティングに対してできること
人は本能的にマウンティングをしてしまう。この前提で考えないといけません。
人にマウンティングすべきでないし、人からマウンティングされるのも避けたい。面倒くさいし。そんな僕らができる対策法は以下の3つ。
マウンティングから逃れるために
- 見栄のためにお金を使わない
- 人に自慢しない
- 自尊心を他人に求めない
まずここをキモに銘じましょう。僕らがトップに立てることはない。人と比べるだけ時間の無駄。
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すぐに人と比べてしまう人に向けて。比較は非合理的である、比べるなら過去の自分と。
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見栄のためにお金を使わない
見栄のためにお金を使ってブランド品を買う。でも世の中には同じものを持っている人もいる。
同じブランドのさらに価格の高いものを持っている人もいる。もっと上のブランドのものを持ってる人だっている。
誰かにマウントをとるためにお金を使っても、絶対にどこかで負ける。誰かではなく、自分が満足できるかという基準でお金を使いましょう。
人に自慢しない
結局はこれ。人に自慢しない。これだけで自分がマウントをするのを避けられるし、人からマウントされる危険性もかなり減る。
「自分は、あなたよりも、〇〇の部分で優れている」というのがマウンティング。そもそもが一種の自慢行為なわけです。
だから自慢をしないことで、少なくとも人にマウントをとらずに生きていける。そして自分が自慢しないことで、他の誰かのマウントを誘発する危険性が減る。
思い返してみてください。誰かがテストで90点をとって自慢してきたとします。その時に自分は100点。「自分は100点だった!」って思わず言いたくなりますよね?
自慢を聞いて、その自慢を上回るものを持っていた時に、僕らはマウントをとりたくなる。だから自慢して相手のスイッチを押しちゃダメ。
自尊心を他人に求めない
マウントを取ることで僕らは自尊心を満たそうとしています。しかしマウントで得られる自尊心はただの偽物。
誰かにマウントしないと自尊心を満たせないなら、それは悲しい人生。自尊心という自分の問題を、他人に依存してしまっているんです。
先ほどの本「バカと無知」の中で、誰もが自尊心が低くかつ高いように設計されているのだそう。
自尊心が低いことで、周りに同調できる。しかし子孫を残すために、自分を目立たせパートナーにしてもらう必要もある。そんなどっちつかずなことをしているのが僕らの本能。
自尊心が高い人を羨ましく思うかもしれませんが、ナルシストを除けば、実は自尊心が高く見えるように振る舞っているだけ。
自尊心が溢れているような人でも、常に不安はある。自尊心にゴールはないし、24時間自信満々はあり得ない。
どこまで行っても自尊心にゴールはない。だったらほどほどに自尊心があればそれでいい、満足しておきましょう。マウントして自尊心を摂取しなくても良いんです。
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心が疲れた時は、人と争わない。無駄な競争に参加しすぎているのかも。
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人は人で、よそはよそ
マウンティングにゴールはない。待っているのは修羅の道。果てなき争いの世界。
上にはもっと上がいる。そうそう手も出ない。加えて先ほども書いたように、自尊心がパーフェクトになることもない。
マウントをして自尊心を得ても際限がない。つまりマウンティングとは最初からクリアできない無理ゲーなのである。
世界的な名著のひとつ「7つの習慣」にある「影響の輪」ってやつですね。自分で変えられる範囲、自分に影響を与えられる範囲、ここにこそ注力する。
- 自分がコントロールできる範囲で努力し、その成果に満足する
- 人にマウントをとって自尊心を満たさない
- 自慢話をして相手のマウントを誘発しない
繰り返しにはなりますが、ここが重要ポイント。自慢話をして相手に嫉妬されるだけ面倒なことになります。
嫉妬すると人は、足を引っ張ろうとします。そうなると合理的じゃないこともいとわない。人は人、自分は自分。誰かに嫉妬されても、マイナスしかありません。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人は本能的にマウンティングをするように設計されている
- 自慢を控えることで、マウンティングをすることもされることも減る
- 自慢して自尊心を高めても嫉妬されるだけ、どうせなら尊敬されよう
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!