新卒新入社員の皆様、おめでとうございます。希望を胸に入ってこられたことでしょう。しかし過度な期待は禁物です。
これが僕がサラリーマンを5年続けてきた中で得た学び。サラリーマンに無限の可能性なんて全くない。しかし人生の自由度は上がる。
最初はキラキラしていた目もやがて濁る。3年も経てば、立派な死んだ魚みたいな目になる。目が真っ黒になる。
とは言うものの、僕は人生で今が一番充実している。悪いことばっかりではない。
「新入社員は報連相をしよう!」というアドバイスは山ほど見ますが、別にみんな言っていることを改めて言っても仕方ありません。
新入社員が覚えておくべきこと3選
- クソみたいな上司も同僚もいっぱいいる
- やる気がなくても別に良い
- 会社の評価よりも、追うべきはライフプランとキャリアプラン
という軸で話をしてきたいと思います。
・憧れの会社に入ったから、人生はもはやイージーだ
という人にむけて書きました。
新卒新入社員の皆様、ようこそ!
サラリーマン生活は、理不尽がデフォルト
新卒で会社に入った方、新入社員となった方、おめでとうございます!
学業を経て、就職活動を経て、ここまで辿り着いたのは本当に素晴らしいことです。なんとも喜ばしい。
まぁとにかくビジネスの世界は理不尽。会社員になる人には、とにかく「社会は理不尽だ」と、心得ておいてほしい。
学生時代はテストで100点とれば文句をつけられなかった。しかし社会人は100点をとっても、怒られることもあるんだからやっていられない。
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最初は誰しも胸に希望を秘めて、会社員になる。潜水する時の水泳選手くらいに、夢や期待で胸が膨らんでいる。
大学で人気者だったり、学業が優秀だったり、スポーツで優れた成果をおさめた人は、「まぁオレが社会人なったら、余裕で成果出すっしょ、かもん!」って思っている。
これまでの成功体験が、自分を駆り立てるんすよね。
社会人になった時の志、叶うことはない
しかし、今から重要なことを言います。ほとんどの夢は叶いません、夢と現実は違う。だいたいの期待は打ち砕かれます、実態に沿っていない期待なんて実るわけもないんだから。
そして会社に入って、いざ仕事や周りの人間関係に揉まれだすと、自信やプライドもへし折られていきます。凹むことはありません、これが普通。
どれだけ能力があっても、優れた判断力を持っていても、周りがそれを認めないと意味がない。こうなってくるともはや運ゲー。
内省的な天才が、ゴリゴリ体育会系の上司の部下になったら、評価されることは低い。これは逆も然り。
とは理解しておいた方が良い。過度に期待をしていると、一撃でメンタルがやられる。職場や仕事のハードルなんか下げてなんぼ。
新卒新入社員でも無限の可能性なんかない。配属されてしばらくすれば、給料に差がつき、その会社で出世できる人たちとそうでない人たちはくっきりと分かれる。
と思ったあなた。そんなことはない、色々書きましたが、そこまで悲観的になることもない。
確かに常軌を逸したクソ環境に飛び込む危険性もある。しかし僕自身は働き出して、人生の自由度が上がりました。これは間違いない。
私の履歴書
一浪一留、からの転職で大手へ
話を進める前に、軽く僕の経歴について書いておこうと思います。今は独身のアラサーです。
地元の新学校に進学し、一浪して国公立の理系に進学。まさかの一留をして、理系でしたが、院進学ではなく就職を志します。
一浪一留というハンデはあったものの、なんとか就活を乗り切る。
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そしてその業界では、上位数%の大手だった会社に就職。そこからつい最近転職活動を行い、同職種でさらに超大手の企業へ転職しました。
と思われる方もおられるかもしれませんが、そんなことはありません。
経歴書だけを見れば、キレイなものかもしれませんが、波乱万丈ではあったんです。
そう、とにかく一社目から、大きく転んでしまいました。途中などは何をやっても上手くいかないスパイラルに落ち込んでいました。
一社目の会社はゴリゴリの体育会系で、僕は全くの非体育会系。中学校も高校も部活は途中で辞めたし。
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体育会系の企業で、非体育会系の僕は働いている。あえて言おう、体育会系はくだらないと。
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明らかに自分に合っていない環境に飛び込み、自分の素をだすことなく終わってしまいました。ここらへんは自分の責任なのですが。
一社目はとにかく人間関係で悩む
仕事内容も面倒くさいものはありましたが、それよりも人間関係が大変でした。何をするかよりも、誰とするかも、かなり重要。
僕に責任を押し付けてくる課長や同僚もいました。全員がいる前でその人を叱りまくるハラスメントすれすれの人もいました。
人にレッテルを貼って、偏見ばりばりの人が部長でした。
上手く馴染めない課長がいて、いきなりめちゃくちゃややこしい決算資料の作成を押し付けてくる。
頑張ってなんとか仕上げるも、「資料作成は、評価には値しない」といって、作ってもまるで評価をしてくれないということもありました。
とにかく評価はいつも悪く、他の人と同じことをしても何故か批判され、職場で本音を話せる人は全然いない。心理的安全性は皆無。
と途中から決意。自分の職務経歴書に、書ける内容を増やすために、仕事を頑張るようになりました。
このブログを始めたのも、人間関係に行き詰まり、「自分で稼げるようになりたい」とある種の現実逃避で始めました。
と思うと、少し感慨深い。
会社員生活も気付けば、もう5年経っていました。早いです。なんだかんだ、苦しかったり悩む時間はいまでもありますが、その割合は減ってきている。
できることも増えたり、つまづいても受け身をとって転べるようになってきた。何も分かっていない新入社員の頃から見てみると、きっとタフにはなったはず。
とは思えている。「大学生の頃は良かった」とか、「高校生の頃に戻りたい」なんてのは一切ない。
新入社員に送りたいアドバイス3選
仕事は人生のミニゲームのひとつ
曲がりなりにも会社員を5年続け、会社員ブロガーとして4年発信してきました。きっと悩める新入社員の方も多いはず。ここに向けてアドバイスを送りたい。
「新人は報連相が大事!」なんて当たり前のことを言うつもりはりません。僕が言わなくても、誰か言ってくれるし。
これが僕のスタンス。充実した人生を送りたい、そして仕事は人生の要素のひとつ。仕事でハイスコアも出したいけど、トータルのスコアも高い方がきっと楽しい。
だからワークライフバランスは重要。仕事に身も心も捧げるのには抵抗感があるし、好きでもない会社で出世を目指すほど大穴狙いでもありません。
新入社員が覚えておくべきこと3選
- クソみたいな上司も同僚もいっぱいいる
- やる気がなくても別に良い
- 会社の評価よりも、追うべきはライフプランとキャリアプラン
僕が伝えたいのは、この3点です。
クソみたいな上司も同僚もいっぱいいる
「完璧な人間はいない」、これはみんなの意見が一致するところ。めちゃくちゃできるけど、どこかに欠点はあるよねって感じ。
しかしこと上司や同僚に関していうと、
ちょっと極端ですが、こう思っておくとダメージは受けない。
自分が志望して入った会社。そこの先輩や、役職者。そりゃ仕事できる優れた人物だと盲信してしまいがち。でも全くそんなことはない。
上司や同僚は完璧ではない。というか「良いか悪いかでいえば、良い」って人すら全然いない可能性もある。
だからその人たちのことを鵜呑みにしてはいけない。「放っておいても、上司が育ててくれる」と思ってもいけない。
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やる気がなくても別に良い
やる気が出るまで待ってみる
と思われたあなた、そうです。やる気はあった方が良い。そりゃやる気を出して挑めるならそれに越したことはありません。
しかしやる気がなければ、社会人失格だということもない。やる気だけをモチベーションにしてしまうのも困りもの。
と僕は思う。別に仕事って崇拝とかではないし。自分に任されたものを、時間内にきちんと終わらせられればそれで良い。
周りがやる気を出して仕事をしているのに、自分はそうではないと卑屈になることもありません。やる気を出して仕事をするよりも、仕事をしていてやる気が出るのを待つ方が合理的。
やる気があるから仕事をしている人が、業務変更や異動などで行うことが変わることもある。今まではたまたま興味が湧く業務だったが、まるでやりたくない仕事になることもある。
やる気があるから偉いわけではない。やる気がないのが優れているわけではない。給料分きちんと働けば、それで偉い。
SNSを見ていると、「趣味が仕事」と言わんばかりにキラキラしている人もいるけど、あんなのは無視。ごく一部だし、自分にスポットライトが当たってるから、イキってるだけってこともある。
僕もOB訪問とか、就活生に話を聞かれるても、別に本音は話さない。
ってリップサービスでいう。SNSに生息している光り輝くビジネスマンは、社交辞令で光っているだけだったりもする。
やる気があるフリだけはしておく
ただやる気がないのを表に出すのもダメ。うちに留めておくべき。
最近読んで面白かった、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんの「ずるい仕事術」に、
と書かれていました。
これは非常に分かる。というか僕が全くできていなかったので、非常に身に沁みる。新人だった自分に伝えたい。不機嫌に見せることにメリットがそもそもない。
やる気がなくても、「楽しい風」を装いましょう。周りに自分が楽しんでいるといかに思わせられるかのゲームくらいに思っても良い。
と村上龍も書いています。
会社の評価よりも、追うべきはライフプランとキャリアプラン
他の会社でも評価されるかを考える
そしてここが個人的には最も大事。というか僕が社会人の途中から最も意識していた部分。
って感覚。僕は新人の早々に、「自分がこの会社に合わない」ってことに気づきました。気づけただけまだ幸運だったかも。
頑張って今の会社で上司に気に入られ出世するよりも、その努力は市場価値を高めることに使って、他の会社に移った方が良いなという発想に切り替えたのです。
その会社での評価は、言ってしまうとその会社に限られたもの。かたや汎用的な業務経験は、どこの会社でも通じる。
ローカルでの旨みか、グローバルな旨みか、どちらをとるかって話。その会社で上手くいっていても、別の会社では全く意味がないなんてことも大いにあり得るわけです。
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今いる会社にフィットしていると感じるなら、是非その会社で上を目指すべき。しかしだからと言って、市場価値をあげなくて良いってことにはなりません。
会社員が市場価値を上げるのは、一種のサバイバル術。何かあった時に、自分を助けられるのは、自分だけ。いや、自分の市場価値だけ。
ひとつの会社だけで評価されるのは危険
限られた範囲でしか通じない社内評価を追うのではなく、市場価値を追う。自分のキャリアプランをどう歩むかを考えるべき。
これからは一生その会社に勤めることの方がレアになっていく気もするので、ひとつの会社でしか通用しないものに注力するのはコスパが悪い。
自分の理想のライスタイルやキャリアプランをまず決める。逆算して会社を選ぶくらいで、問題ないです。
自分の人生は、自分で決めろ!
これが僕の提言。自分で考える、自分で決める。ここが重要になってきます。
毎日忙しくなり、放っておいても、それなりに時間は経ってしまう。気付けばあっという間に1年・2年なんか過ぎていく。
会社はあなたの進むべき道を指し示してくれません。仕事はやる気がなくても良いと言いましたが、自分の人生はどこに向かいたいのかは押さえておかないとダメ。
「この仕事をしろ!」と会社は言ってきます。しかし会社や会社の人は、僕らの人生の責任をとってくれません。
会社の指示だからと、思考停止をして、長年経つ。自分の思い描く人生と大きくかけ離れている。
会社の人に文句を言っても、「あ、そうなんや、ごめんな」と一言で終わり。というかそもそも謝ってもくれないか。
新卒で仕事を始める。まだ時間がある。チャンスも多く転がっている。ムダにしてはいけません。
仕事はやめたかったらやめても良い。仕事が楽しかったら、とことんのめり込んでも良い。窓際族になりたいなら、なっても良い。
ただ自分の意思があり、自分で決めたことならなんでも正解。どれだけ社会的に見て正しいことでも、自分で決めていないなら、その人の人生的には間違っている。
新入社員のあなた、きっと迷うことも多いでしょう。つまづくことも多いでしょう。しかしそんな中でも、自分の理想の人生をきちんと定めて、自分の意思を持って日々歩んでいってください。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 社会人は理不尽であることがデフォルトだが、人生の自由度は上がる
- どうしようもない上司はいるし、仕事はやる気がなくても給料分働けばそれでOK
- 理想のキャリアプランやライフスタイルを意識し、自分の意思で決定をしていくことが肝心
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!