人におすすめを聞く割に、9割以上の確率でそのオススメを見ないし試さない。現代社会に生きる人間の大きな矛盾。
・人からオススメされるけど、試したことはほとんどない
という人に向けて書きました。
映画が好きだという人に、「オススメありますか?」と聞き、教えてもらう。でも絶対にみんな見ていない。
と映画大好きな僕は、人にしょっちゅう勧めている。しかしその後、「オススメしてくれたあの映画、面白かったです!」なんて言ってもらったことがない。
しかし逆も然りで、映画が好きな僕でも、人から勧めらた映画は観ていない方が多い。
ここから言えるのは、オススメされたものを実行するだけで、かなりレアな人間になれるということ。
個性的な髪型やファッションをするよりも、特殊な資格や経歴を持っているよりも、オススメされたものを忠実にこなす人の方がよっぽど希少価値がある。
というのが最近のテーマ。そして何を隠そう、あなたへのオススメ。
人からのオススメを本当に試す人は、たった1割
オススメを見てくれる人はほとんどいない
僕は映画が好きだし、読書が好きです。人に趣味を聞かれ、そう答える。
「最近見て面白かったものはなんですか?」とか、「何かオススメの作品はありますか?」と尋ねられます。
やはりみんな大人です。社交辞令的にせよ、9〜10割の確率で、質問してきてくれます。
間に受けて、ちゃんとオススメを伝えます。ここからが問題。
そう、ほとんどみんな見ない。しかも見てくれた1割の人は、ほとんどたまたまの偶然によるもの。
たまたま観るか悩んでいた映画を、たまたまオススメされた。だから観てみるか。たまたま買うか悩んでいた本を、たなたまオススメされた。じゃあ読んでみるか。
だいたいこんな感じ。実行するかどうか悩んでいたのを後押ししただけ。興味が0の状態から、試してくれる人ってマジで一人もいない。
かくいう僕も偉そうなことは言えません。勧めらた飲食店なんかほとんど行ったことないし、友人からLINEで送ってもらったURLを開くだけのYouTubeの動画さえも観ないことも多い。
正直な話、10回勧められて、もともと気になったものがあって1回試せば良い方です。
オススメされたモノを見るだけで、レアな人材になれる
ここで世の中を嘆くのは簡単です。
って結論づけてしまっても良い。でもそれだけではあまりに勿体ない。
逆です。逆張りで行きましょう。
どうでしょうか。これ反論できる人っていますか。
「お前がこないだ勧めてくれたアレ、こないだ観たけど面白かったで!」って毎回オススメするたびに、レビューくれる人って、身の回りにいますか。
いませんよね、絶対にいない。僕の周りにもいたことない。オリジナリティのある人間になる。
希少価値のある人間になる。代替が効かない人材になる。簡単です、オススメされたら、絶対に実行するだけ。
奇抜な髪色とか髪型にする。それでも誰かとは被ってしまう。MBA取得する、超難関の国家資格をとる、会社経営をする。どれもすごいですが、別にその人以外にもいる。
最も人と被らずに個性を出す方法は、ただただ愚直にオススメされたものを、試してみることなのかもしれません。
好奇心を絶やさない人間になろう
大人こそ好奇心を持つべき!
人は加齢とともに好奇心が薄れてくるもの。おそらく例外はありません。
学生時代や少年時代は、めちゃくちゃ好奇心があった僕ら。新しいマンガはちゃんと読んでいたし、テレビドラマも興味津々で見ていました。
しかしいつからかそうではなくなってきます。
「まぁ、別に何でも良いや・・・」の占める割合が圧倒的に増えてきます。良い意味でも悪い意味でも、割り切りが僕らの中に増えてくる。
これが僕の「青春」の定義。好奇心が皆無な20代の青年と、好奇心が溢れる60代のおじいちゃんなら、後者の方が青春を謳歌していると思うんです。
しみけんの著書「モテる男 39の法則」でも、好奇心について書かれていました。
男優として必要なものは何か。トップ男優になるためには、何が必要なのか。何百回も聞かれた質問に、しみけんの答えは毎回同じ。
これは男優という特殊な人間関係だけにおいてではありません。人は自分に興味を持ってくれる人に、好意を抱く。
相手がどんな人間なのか知りたいと思うことや、知識を得たいと思うことは、モテを目指すためには重要とのこと。
好奇心がある人は、圧倒的にモテる
好奇心があるということはこだわりがある。そんな人はやはり一緒にいると楽しいし、自分が知らないことを知っている。
これがキングしみけんの教え。
好奇心に関しては、過去記事でもっと詳しく書いているので、是非読んでください。
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人と情報をシェアすることで、人類は発展してきた
また別の本からの引用。こちらは最近読んだ中で、一番面白かった「多様性の科学」という本です。
僕が過去記事で取り上げた「失敗の科学」という本の著者の最新作。実際の研究データをもとに、様々な学びを与えてくれます。
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失敗するよりも挑戦しない方が罪深い。失敗の先にしか成功はない。
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人類の祖先の脳は、ネアンデールタール人の脳と同じかもしくはそれよりも小さかったのだそう。つまり僕らのご先祖様は、ネアンデルタール人よりも知能が低かったのです。
しかし僕らの祖先には、大きな強みがあったのです。それは社交性があったこと。
人類の祖先は他の種よりも、より大きくより密に繋がりあった集団で生活をしていました。この中で互いに仲間から学び合っていたから発展したのです。
たとえ一人一人の食物を探したり、道具を作ったりすることに初歩的な知識しかなくても、密な集団に属していれば仲間から学ぶことができます。
ネアンデルタール人は知能こそ高かったものの、集団を形成せず徹底的な個人主義で、群れずに行動していたのです。
ざっくりまとめると、
つまり僕らがお互いにオススメをしたものを、享受することは非常に人間的であり、人間の長所を活かしている優れた行動とも言えます。
オススメされたものは、1週間以内に試そう実験
勧められたモノを実践、誰にもできるけど、誰もやってない
1週間以内に試して、感想を言う
しみけんの著書「モテる男 39の法則」にて、
と書かれていました。めっちゃシンプルだし、バカでも覚えられるルールです。
しかし実行できるかどうか、ここには大きな差があります。オススメされたものを試してみるのに、能力はさほどいりません。
高学歴とか、頭が良いとか、有資格者とかそんなことは関係ない。テンションやマインドをコントロールできるかってだけ。
「勧められたものを実践する」は誰にもできるけど、誰にもできない。というか誰もできていない。
ルールを整理してみた
ということで僕は初めてみました。
という取り組みです。しかし例外もあります。まずはここを整理。
例外となるパターン
- すぐに実現するのは難しいもの
「オーロラを見たら感動するよ、オススメ!」は1週間どころか生涯をかけても難しい - お金などのコストが多くかかるもの
「大人なら、ルイ・ヴィトンのアイテムをひとつくらい持っておくのがオススメ」など多額の出費が必要な場合 - 手軽に実践できないもの
「会社では役職に就くのがオススメ、視野が広がるよ」など1週間の努力ではどうにもならないもの、「こち亀全巻読むのオススメ」など多量のまとまった時間確保が必要なもの
しかしこういったことをオススメされるのは稀。
ネット記事とか、YouTubeの動画とか、ご飯屋さんを紹介されるくらいがおそらく最も多いはず。こうなったら、ルール通り1週間以内に実践する。
オススメされたものが、自分にハマらなくても良い
オススメを試すことに、価値がある
ここで重要なのが、別にオススメされたものが自分にハマらなくても良い。別につまらないと感じても良いってこと。
自分が好奇心を維持するために行動したことに意味があるんです。
「人からオススメされる」→「行動に移す」、このプロセスにこそ価値がある。だから試してみた結果、自分の好みでなかったとしても、それは全く別の話。
オススメされたラーメン店に行った
こないだ2年間通っているゴリラクリニックのレーザー脱毛の診察日がありました。レーザーをしてもらっている間に、施術士さんの方と雑談。
「隣のビルにある一階のラーメン屋さんオススメですよ!」とその際に紹介される。ここで「1週間ルール」を思い出す。行ってみる。
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オススメされた映画を観た
転職で引っ越してきて、初めての美容院。ホットペッパーで値段と立地で手頃なお店を探し予約。
当然美容師さんとも、初対面。美容師さんとの初めての会話くらい気を使うことってなかなかないですよね、しかし。
ちなみに人にはパーソナルスペースなるものがあるらしい。特に0〜45cmは密接距離といって、家族・恋人など極めて親しい人しか入ってはいけないゾーンなんです。
などと思って毎回過ごす。
お互い手探りで話す中、共通の趣味で映画が浮上してくる。あれやこれや話していると、
「「エネミー・オブ・アメリカ」って映画好きで、何回も観ました。オススメです!」とオススメを紹介してもらえました。
調べてみると、加入しているAmazon Primeにも、Netflixにもない。ということでGEOでDVDをレンタル。ここはちょっとハードルあったが、なんとか実行。
Amazon PrimeやNetflixに入っている映画でさえオススメされても、ちゃんと観ていなかった過去の自分とはこれで完全にさようなら。
オススメされた味噌煮込みを食べた
素養で名古屋駅付近に行く機会あり、「味噌煮込みうどんの「山本屋」がオススメ!」と知人に勧められ、ちゃんと行ってみる。
生まれ育った関西のうどんとは、見た目が全然違う。完全なる亜種感。
ちゃんとルールとして実践しだしたのが、まだまだ最近。そこまで劇的な変化は正直ありません。
しかし自分の可能性が開けているのは感じる。自分に検索する能力がない分野でも、オススメされる限り自分のアンテナに引っかかる。
などとも改めて思ったり。
人からのオススメは、自分の可能性を広げる
自分ではチョイスしないものと出会える
自分の可能性が開けている気がするし、世界も広がっている気がする。
このままこのマインドを持って、このルールを維持できれば、いずれ大きな変化やチャンスや成長などが待っている気がする。
なんにせよ実行し始めることで、自分の中の引き出しが増える。自分では選択しないものを選ぶことになるから、話のネタも増える。
自分の好みは自分で分かっているので、僕らは自然と自分の趣味趣向の範囲に納まるものを選ぶ。食事でも、エンタメでも、遊びでも。
これはこれで合理的なんですが、これを繰り返していても、突然変異は訪れません。昨日と似たようなことを繰り返しているだけ。
新しいものに出会う方法が人からのオススメ
「新しいものに触れるのは大事、やっていなかったことをやってみよう!」って色々な本に書いてるし、色々な人がアドバイスしている。
これは正しいアドバイスだと思うし、これを否定する人もおそらくいない。しかしここで問題になってくるのは、「How」な話。
ってところが難しい。自分の生活圏内に入っていないことをするんだから、そもそも未経験なことを選ぶのが難しい。
そしてここで役に立つのが、人からのオススメ。そもそも自分が知らないこととか体験していないことしか勧められない。知っているものなら、それは共感だから。
レアな存在には今からでもなれる
冒頭の繰り返しになりますが、
と思っている人は、とにかく人からオススメされたものを1週間以内に実行してみましょう。
どんな珍しいファッションをしていても、似たような系統の人は必ずいる。どれだけ斬新な企画を立てて、発信をしても、きっと過去に誰かがしている。
しかしオススメされたものを100%実行しているような人はいない。少なくとも僕が生きてきて30年、会ったことがない。
というかなんなら一回しただけのオススメでさえ、試してくれる人よりも試してくれない人の方が多い。
レアリティのある人材になりたいなら、自分の人生の可能性を広げたいなら、人からのオススメは騙されたと思って1週間以内に試してみましょう。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人からオススメされたものきちんと試すだけで、超希少人材になれる
- 好奇心を保つために、オススメされたものは、1週間以内に実践する
- オススメされたものを実践するだけで、新しいものに触れられる
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!