不快なことは突然起こる。人生はなかなか思うようには上手く進みません。
僕はこの2年間で3回引っ越ししました、会社も変わりました。どの環境でも楽しいこともありましたが、同じように落ち込む時もありました。
どこにいてようが、何をしてようが、人生に落ち込むことはあるもの。これは実人生で学んだ教訓です。
右肩上がりの人生なんて存在しない。だからこそ自分で解決する術を持っておきたい。お金をかけず、人の手も借りず、自分だけで対処したい。

これが僕からの新提案。
大型客船は強いけど転覆する可能性もある。しかしヨットはすぐに水面に沈むけど、じきに浮かび上がる。そうだ、ヨットになるんやで。

・しんどいことがあっても、対処方法が分からない
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- どこにいてもどんな環境でも、嫌なことは絶対に起こる、それが人生
- 嫌なことに抵抗すると苦しみは増すだけ、メタファーを使って受け入れてみよう
- 嫌なことがあっても、柳に風と受け流せれば、もはや無敵
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・20代で貯金1,200万円達成
・映画・読書・音楽と膨大なインプットから、生活に人生を充実させるノウハウを発信
目次
嫌なことや不快なことは突然に起こる・・・
思いも寄らない予想もしていない嫌なことが突然身に降りかかる。そう、それが人生。
あの日、あの時、あの場所で、急に怒ったりする。ラブストーリーと不快なことはどちらも突然に。いや、人生でラブストーリーが突然に生まれたことってほとんどないな。
会社でも嫌なことはあるし、プライベートでもある。どこにいたって、嫌なことは起こる。
僕は転勤や転職の関係で、この2年間で3回引っ越しました。日本でも初期費用を払っているランキングはかなり上位なはず。
不動産屋さんは全員、僕に足を向けて寝てはいけないと思うんやな。
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東京と大阪に前の会社の時に住み、転職を機に今の住所に引っ越してきました。


前職の会社は人間関係が終わっていた。映画を観ていて、エンドロールが出てきて監督の名前が出てくる、それくらいの終了っぷり。もうあと何もないよねってな感じ。
当然そんな会社にいてると不快なことやしんどいことはいつでも起きる。では転職したし、新しい場所に引っ越したし、今は全て問題なしかと言われればそんなことはない。
今住んでいるところはまったく縁もゆかりもない土地で、知り合いもいない。噂のマッチングアプリを初めて、一人会ってみることに。
僕の出身の近くということで、親近感が湧く。しかしいざ会うとなると、

ってことが2・3回起きる。でも僕は怒らない。そう僕は大人だ、ジェントルマンなのだ。
そして当日。お店を予約、人気店だったみたいで、席は2時間まで。
結論から言うと、その女性は30分遅刻。メッセージ上では「ごめん、遅れる」とは言うものの、実際に対面してみると、一回も謝らない。
なんというツラの厚さ、六法全書か広辞苑かなんかですか。
そこから食事をする。想定通りというべきか、会話がまったく盛り上がらない。質問しても「特にない」ばかりだし、向こうも質問してこない。サービス精神のサの字もない。
なんとなく寝るということに関しての話になる、僕は小さいことを気にしすぎるせいか、寝つきが悪い。今はかなりマシになったけど、一時期は大変だった。



遅刻して謝らない人が、心ゆくまで睡眠を楽しみなんて、マジで理不尽。これはかなりイライラしましたね、うん。
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自分をイライラさせたり、メンタルを削るような出来事はある。どんな環境にいても、人生が動いている限り、負荷はかかる。
というか嫌なことが怒らないようにしようとすると、一人で家に閉じこもっておくしかない。スマホも見ないようにするのもセット。

自分で嫌なことを解決する手段を持っておく!
嫌なことや不快なことは絶対に起こる。人生に絶対はないけど、これは絶対。宇宙の普遍的真理といっても問題なし。
永遠に右肩上がりの人生はない。アメリカの経済市場も右肩がありだけど、定期的に落ち込んでる瞬間はあるってもんです。
不快なことを防止する努力も大事ですが、それよりも嫌なことが起こる前提で、対策を練るのも意味があるわけです。

生きてきた中で感じたことだし、科学的にも証明されているけど、お金でストレス解消をするのは賢明じゃない。
一時的な逃避に過ぎないし、根本的な解決になっていない。あと単純にお金のムダ。
高級取りだけど激務な仕事に就いて、ストレス解消にお金をかけまくって、貯金がまったくないなんてアホらしいし。
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社会人になって常々思うことではあるんですが、自分の人生は自分でコントロールしておきたい。
もちろん人の気持ちとか、天気とか災害とか、それこそ身に降り掛かる嫌なことはコントロールできない。自分の都合や気持ちでは変わりません。
しかし自分の感情や自分の機嫌は、まだ自分でコントロールできるはず。だって自分の意思で決めれるものだから。
メンタルとか自分の気分くらいは、自分で主導権を握っておきたい。嫌なことがあっても、それを「嫌だ」と受け止めるのか、「仕方ないか」って思えるのかはあくまで自分次第。
嫌なことには抵抗するなかれ!
抵抗することで、苦しみが増大する
日々起こる嫌なことへどう対処したら良いのか、そんなことを教えてくれる名著をこないだ買いました。ここ最近で読んだ中で一番タメになった。
鈴木祐さんの「無(最高の状態)」という本です。
僕らの目を曇らせる不安や思い込みが取り除かれた結果、意思決定力と他者への寛容さが上がる。ネガティブな人は気持ちが安定する。ポジティブな人はさらに幸福度と判断力が高まる。
これを最高の状態と定義し、この状態にいかに科学的に正しいアプローチで到達できるかを教えてくれる一冊。
ちなみに著者の鈴木祐さんは、16才のころから年5,000本の科学論文を読み続けている、「日本一の文献オタク」 なんだとか。飛んでますね、すげえ。
超人的なインプットをし続けている鈴木祐さんが放つ、学びが運動会の日の弁当くらいぎっちぎちに詰まっているのがこの本なわけです。
抵抗が問題を生む。この発想は古くから存在しているものなんです。古来よりある、歴史あるストレス対処法。
中国の老子は紀元前300年頃に、

と指摘していました。


インドのヨガ指導者であるシュリ・チンモイも

と述べており、自己の感情に抵抗しない態度こそが重要であると強調しています。
2014年ブリティッシュコロンビア大学などのチームが行った興味深い実験があります。
健康な女性を対象にしたテストで、高負荷ののサイクルトレーニングを指示。その際に半分の参加者にだけ、

とアドバイスをしました。トレーニング中の辛さに、「この痛みがなくなればいいのに」と願ったり、「思ってるほど苦しくない」と自分を欺くのは禁止。
「運動の不快感は避けられないもの」と認め、ネガティブな感情を受け入れさせました。結果としては、不快を受け入れた参加者は苦しみの認知が大きく変わりました。
運動のツラさに抵抗したグループと比べて、主観的なツラさは55%も低下、疲れて動けなくなるまでの時間は15%増加。この結果をもとにチームは、不快を受け入れることの効果を強調しています。
例えば山登りを考えてみましょう。山に登れば、誰でも足や背中の痛みを経験しますが、苦しみまで感じる人はそうそういません。
なぜなら登山者はこの困難を選んだのは自分だと認識しているから。自分で選んだが故に、山歩きの痛みに抵抗しません。
しかし誰かに登山を強制されたらどうでしょうか。「なぜ自分がこんなツラい目にあってるんだろう・・・」と現状否定の思考が頭の中を駆け巡るはずです。
予防接種にも似たメカニズムが働いていて、大人が注射をさほど苦にしないのは、ワクチンの重要性を認めているから。
「この痛みを受け入れるしかない」と認識し、脳の抵抗が和らぐため、それ以上苦痛は生まれないのです。


抵抗と当たり前に使っていますが、ちょっとここを定義しておきます。多くの人が陥りやすい抵抗の典型例は次のようなもの。当てはまる項目もきっと多いはず。
抵抗の行動例とは?
- 怒りまくる
- 引きこもる
恥ずかしい姿を知る相手との接触を避ける。 - メタに身を置く
内面の焦りと不安を押し隠して、あたかもトラブルの一段上にいるように振る舞う。自分のミスに関して、他人事のようなコメントをするなど。 - 見栄を張る
- がんばりすぎる
- 刺激に頼る
過食や激しい運動、アルコールや喫煙などの刺激で誤魔化そうとする。
これらのパターンで、不幸を紛らわせても、長続きせずに結果的に事態は悪化してしまうんですね。根本的な解決にはなっていない。
この苦しみのメカニズムを仏教研究者のシンゼン・ヤングは次の式で表しました。

人生で出くわす痛みは避けられませんが、その現実へ抵抗することで、自ら苦しみを生み出してしまっているんです。要注意。


受け入れるための思考法
降伏のスキルを伸ばすことで、僕たちは苦しみを肥大化させずに乗り切ることができる。

って人もいると思うので、その方法を紹介します。
オススメはメタファーを使う方法。例えを使って、抵抗が痛みを増大させる仕組みをイメージで掴む。
僕たちの脳は論理よりも、イメージを好む。だから理詰めで精神の働きを覚えよりも、メタファーの方が納得しやすい。

なんてセリフが村上春樹の小説の中で出てきました。あんまり関係ないけど。
例えば弾丸のメタファー。辛い感情や思考を弾丸のようなものとまず捉える。
仕事に失敗した時や、未来の不安に襲われた時、感情の弾丸は僕たちの心臓めがけて瞬時に発射される。
僕らがレンガの壁を使って弾丸を防ぐとします。一発目の弾丸で、レンガが壊れ二・三発目は無防備になってしまいますよね。もし鉄の壁で防いだとします。弾丸の直撃は避けられますが、防戦一方の人生になってしまう。
ではここで海に向けて、弾を発射したらどうなるでしょうか。水を貫いた弾丸はゆっくりとエネルギーを失って、やがて海底に沈む。そこで終わり。何かの痛みは無効化される、それ以上の苦しみも発生しません。
ビーチボールのメタファー。空気で膨らませたビーチボールを持って、プールに入ったところを想像します。
自分の思考や感情に真正面から立ち向かうのは、このビーチボールを水の中に沈めようとするようなもの。力を込めるほどボールは水面に出ようと抵抗します。
それはもう無意味。ビーチボールはそのままにしておいて、水や太陽の感覚を楽しむ方が有意義なはず。
地図作りのメタファー。僕らは地図の制作者だとします。地図を作る人は、その地域の地形や街路を念入りに調べますが、批判をする事はありません。
「この道がもっと右に曲がってたらいいのに」とか、「このビルがなければキレイなのに」と文句を言いながら地図を作る人はいない。役に立つ地図を作るには、ただ情報を正しく観察することが肝心要。
精神についても同じ。多くの人が間違った地図作りと同じことをしているんです。与えられた情報をただ観察すればそれでOK。自分の理想の地形を思い描き不満を言うのは間違っているんです。

僕らは柳になり、ヨットになるべきである
嫌なことが起こっても抵抗してはいけません。さらに苦痛を生むだけ。
「柳に風と受け流す」なんて表現にもあるように、抵抗せずにただ通り過ぎるのを待つ。
豪華客船はタイタニックさながら、氷山にぶつかったり大きな津波で沈むこともある。かたやヨットはすぐにひっくり返るけど、沈みはしない。
僕らは柳になり、ヨットになるべき。柔よく剛を制す発想で、悩みの急所脳天を狙うぞ。
どんな環境でも、どんな人間関係でも、嫌なことは起こる。自分でチャレンジしたり、行動するということは、向かい風もその分吹いてくる。
だからといって引きこもり、何もしない人生もつまらない。僕らは動くべき、そして嫌なことは抵抗せずに受け流しましょう。


まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- どこにいてもどんな環境でも、嫌なことは絶対に起こる、それが人生
- 嫌なことに抵抗すると苦しみは増すだけ、メタファーを使って受け入れてみよう
- 嫌なことがあっても、柳に風と受け流せれば、もはや無敵
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この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!