アイデアとは、畢竟、大喜利なのである。ではその大喜利をどうせ制するのか。ヒントは、誰かが感じる「面白い」の中にある。
・ニーズがあるアイデアを生み出したい
という人にむけて書きました。
すべきことはシンプル。大きく2種類あります。
アイデアを生み出すためのTo Do
- 誰かの世界観に没入する
- 自分の購買行動を把握する
難しく考えすぎてはいけません。まずは半径5m以内で考えてみましょう。
あなたの友人がハマっているドラマやマンガ。なぜその人は「面白い」と感じているのでしょうか?
僕らがつい買ってしまったあの商品。なんで買ったんでしょうか?そしてこれまでなぜ似た商品を買ってこなかったのでしょうか?
僕らの心の動きにこそ、アイデアのヒントは潜んでいます。特別なスキルも、お金もいりません。やらなきゃ損。
世の中はニーズが全てである
ニーズがないなら、ただの自己満である
ブログを書き始めて、今は6年目。社会人で6年目なら、そろそろ中堅扱いされる時期。
ブログにおける新入社員期間を過ごしてきて、色々と学びがありました。
これ。マジでこれ。常々思ってる。
世の中の商品やサービスは、良質だから売れているわけではない。誰かが求めているから売れてるのだ。
ブログもそう。どれだけ丁寧に書いても、会心の例えをしてみても、需要がなければ読まれることはない。逆に表現が拙くても、需要があれば読んでもらえる。
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どうっすか?どっち読みたいっすか?後者だよね。FAXってもう使い方忘れたよね。
大人こそマーケティングを勉強しよう
ありがたい。感謝感激。独りよがりではいけない。誰かのニーズを満たしてあげられる人こそ、求められる人材なんだとつくづく思う。
もしあなたが、志高くこんなことを考えているなら、間違いなくマーケティングを勉強すべき。
大人になって学ぶべきこと4選
- マーケティング
- 心理学
- ライティングスキル
- お金
自分で発信を続けていると、誰でもみんないずれは気づく。能力やスキルで、全ては決まらない。ニーズ発掘力で勝負は決まる。
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マーケティングは全人類が学ぶべき
値段はニーズで決まっている
世の中では求められているものに値段がつく。どれだけ高性能でも、求められていないなら値段はつかない。
10〜15万円で、現代技術の結晶とも言えるiPhoneが買える。でもハイブランドのTシャツも、同じくらいの値段がする。
普通に考えると、おかしい。でも誰も文句を言わない。ハイブランドに憧れやこだわりを持っている人からしたら、適正な価格帯。
かたや電化製品メーカーのSHARP。一時期は液晶テレビで、世界を牽引してた。目のつけどころが、シャープだった。
しかし凋落してしまう。多額のお金をかけて、超高画質の液晶テレビを開発。「世界の亀山モデル」なんて言われてたやつ。
品質や機能は凄まじかったんだけど、消費者には刺さらなかった。値段も高かった。
「そこそこの品質のテレビを、そこそこの値段で買えば良いや」ってことで、消費者は他のメーカーのテレビを買った。
良いものが売れるわけではない。求められているものが売れるのだ。きびちぃ。
「女子大生、オナホを売る」に学ぶ
下ネタが吐くほど無理なのに、オナホメーカーを立ち上げる
ここ最近で読んで最も面白かった本「女子大生、オナホを売る」。いや、良いよね。
タイトルの時点で、すでにマーケティングセンスを遺憾なく発揮してるよね。
本を全然読まない友達と、こないだ本屋に行ったのね。そんな友達でも「え、なんや、これ?」って、この本を思わず手に取ってたもんね。
- 下ネタが吐くほど無理
- マグロ漁船に乗ったことがある
- オナホブランドを立ち上げ、Amazonで爆売れ
どこから突っ込んだもんか分からない経歴の著者による、マーケティングの真髄が詰まった一冊。
クリエイティブとは、大喜利である
なぜ下ネタが無理なのに、アダルトグッズを売るに至ったのか。というか売る以前に、開発してるし。
なんとなくオナホを買っている。こんな人が大半だったからだそう。電化製品を買うみたいに、吟味している人が少ない市場だからなんだって。
絶対王者TENGAもいるけど、こちらのメインは使い捨てオナホ。何回も使えるオナホの絶対王者はずっと不在。
ここに殴り込みをかけたのが筆者。うーん、良い。なんともサステナブル。ごっつSDGs。
この本のエッセンスが詰まった部分がこちら。
そう、大喜利。クリエイティブとは、僕らの肌感覚をベースに考えた、大喜利なんですね。
アイデアを生み出すためにすべきこと
半径5mの世界で考える
マーケティングと聞くと、身構えてしまう。多くの人に刺さらないといけない。こう考えると、ビビってしまう。
やるべきことは以下の2つだけ。
アイデアを生み出すためのTo Do
- 誰かの世界観に没入する
- 自分の購買行動を把握する
自分と、友人。まずはここ。
あなたの友人がハマっているドラマやマンガ。なぜその人は「面白い」と感じているのか。
僕らがつい買ってしまったあの商品。なんで買ったのか。そしてこれまでなぜ似た商品を買ってこなかったのか。
自分や友人が感じるなら、きっと世の中で他の誰かも感じてる。だからまずは、自分と友人の心理を考える。
誰かの世界観に没入する
新しいアイデアを思いつくには、既存のアイデアを知る必要がある
「一般的な消費者感覚を、踏まえた上で」ってのがミソ。濃厚なミソ。だってそうじゃないと、ニーズはないから。
そしてこれまでになかったことを生み出すには、これまでにあったことを熟知している必要があります。
「型破り」になるには、「型」を知っていないといけない。ギャグ漫画を描いている人は、実はめっちゃ常識人みたいなことも聞いたことある。
トレンドにはアイデアのヒントが潜んでいる
「毎日誰かが良いと感じているもの」や、「その時流行しているもの」は常に吸収できるように意識すべきと書かれています。
とはいえ一口に言っても難しい。世間のトレンドって年代によっても違う。普段の生活では、自然に接触することのない、縁が遠いトレンドもある。
ちなみに「好きピ」は先々月初めて覚えた。「蛙化現象」もこないだ知った。
世の中のトレンドをすべて追うのは無理。そんなんどだい無理。
誰かが「面白い」と感じるものには、必ず理由がある
これ。まずはこれをやってみましょう。
なぜなら誰かに「面白い」と思われるものには、必ず理由があるから。その理由を集め続けると、人が面白いと思うものを作るための手札になるからです。
- 映画
- アニメ
- 趣味
- ドラマ
- 漫画
- 舞台
- YouTubeチャンネル
- 本
何でも構いません。とにかくオススメされたものを、実際に体験してみる。
人からオススメされたら、その人の世界観に没入する
ここがポイントらしい。「なんとなくやってみた」、「とりあえずやってみた」、これではダメ。
この努力をすると、不思議と「何が面白いのか」が、じわじわと理解できるようになるのだそう。そして新たなニーズが見えてくる。
僕もそうなんですが、「流行っているもの」とか「自分が興味ないもの」に対して、冷ややかな態度をとってしまうことってありますよね。
歳をとると特に目新しいものに対して、そこはかとない抵抗感みたいなのが芽生えてくる。
「理解できない」とか「なにがおもろいねん」とか斜に構えてしまう。斜も斜、傾斜70度くらい。スキーで滑ったら確実に事故るくらいの斜め具合。しかしこれって、もったいない。
自分の趣味嗜好に合わないものでも、相手の世界観に没入してみる。そうすることで、どうして面白いのかを理解できるようになるんです。ここにアイデアのヒントが眠ってる。
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オススメされても、9割の人は見ない。勧めてくれたものを見るだけで、レアな人材に。
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自分の購買行動を把握する
なぜ自分はそれを買ったのか、言語化してみよう
続いてのToDoはこれ。自分の心の動きを、観察する。「なんとなく」を失くす。
自分が無意識に購入したもの。「どうしてこれを買ったのか」、考え続ける。意外とやったことないよね!?
自分をモルモットにする。自分の行動や心理を、とにかく深掘りする。アイデアの種は必ず眠ってる。
自分と同じ感情を抱く人は、世の中に10万人はいる
こう思う方もいるでしょう。しかし意外とそんなことない。
ブログを書いていてつくづく思うんだけど、自分だけのオリジナルな感情ってこの世にない。「世界中で自分一人だけのアイデア」もなければ、「自分だけの悩み」もない。
自分が感じていることは、おそらく日本だけで見ても、確実に数十万人は感じてる。0.1%の人にしか共感してもらえなくても、1億人いれば10万人になる。
「なぜ買ったか」と「なぜ買わなかったか」を考える
自分が購入したもの、ひとつひとつに対して「なぜこの商品を買ったのか」と自問自答。
- どうしてその商品を買ったのか
- なぜ他の商品を買わなかったのか
- 今持っているもので、なぜ満足できないのか
- それを購入することでどうなりたいのか
上のような質問を使って、「なぜなぜ?」を繰り返していきます。
自分の購買行動を言語化することで、マーケティング力が上がる
欲しい理由をきちんと言語化できるようになると、それはかなり強い。曖昧だったものが曖昧でなくなると、再現性が生まれる。
「なんとなく打率3割です」ってプロ野球選手はなんとなく安心できない。「このような工夫をして、打率3割を維持してます」って選手の方が強そうな気がする。
また自分の購買行動を言語化できると、以下のようなメリットがあります。
- 思わぬニーズに気付ける
- キャッチコピー力が上がる
- PR戦略思いつけるようになる
今後何かを買った際は、「なぜそれを買ったのか」を言語化してみましょう。ちょっと面倒ですが、この一手間が将来に大きな差を生むはず。
そこに追加で「なぜ今まで似たような商品を買わなかったのか?」まで、思考を巡らせれればなお素晴らしい。きっと同じような思考回路の人は、世の中にいっぱいいるから。
ニーズを満たしたアイデアを生み出そう
ニーズがないなら価値はなし
スキルやクオリティも大事。しかしそれ以上にニーズが大事。
実はこれって裏事情があるらしいんです。弁護士の数はどんどん増えてきて、すでに飽和状態。資格の仕事だから、明確な定年はないし。
弁護士へのニーズよりも、はるかに弁護士の数が多い。だから「過払金返還訴訟」というようなほとんどスキルのいらない仕事を探してるってことらしい。
日本一難関と言われている司法試験に合格して、弁護士になった。スキルもクオリティもめっちゃある。しかしニーズはあまりない。
こうなると難関資格を突破する能力よりも、世の中のニーズにあった価値を提供できる能力の方が、価値がある。
メリットを提供できない人間に価値はなし
僕が30年生きてきて、知ってしまったこの世の真理。
恋愛にしたって、友人関係にしたって、仕事にしたって、全部そう。何がしかのメリットを提供できないなら、誰にも愛してもらえない。
ではどのようにメリットを提供したら良いのか。誰かのニーズを満たす、ニーズにマッチしたアイデアを出す。もうこれしかない。
誰かに刺さるアイデアを生み出すというのは、もしかすると誰かに愛してもらえるにつながるのかもしれない。
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人はメリットがある人としか付き合わない。メリットを提供できる人間になろう。
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まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- クリエイティブとは、ニーズを満たした大喜利である
- 自分と知人の心理を言語化すれば、他の人にも転用できる
- ニーズがないアイデアには価値はない
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!