人類は所詮みんな凡人。大人になると自分にできないことや苦手なことが分かる。完璧な人間なんて一人もいません。
昔はマンガを読んでいても、完全無欠なキャラクターに憧れたものでした。しかし今はそれよりも、欠点がありながらも、それを自覚して戦っているキャラクターの方が好きなんですね。
人生は制約だらけ。可能性は閉じていくばかりだし、選択肢は生きていうちに減っていく。
これが僕からの提案。一見すると、邪魔でしかない制約ですが、実はメリットも多いのです。
制限をかけるからこそ生まれるものがある。制約があったからこそできたことがある。
様々な制約の存在を認めると、僕らの未来は大きく変わるのです、良い方向に。
・自分には苦手なことやできないことが多い
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- どれだけスゴい人でも制限からは逃げられない、「制限のある人生」は全人類に平等
- 制限の大きなメリットは、チャンスや選択肢が際立つこと
- 配られたカードで戦うしかない、ないものねだりはせずに生きていくべき
記事の前に自己紹介!
・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・20代で貯金1,200万円達成
・映画・読書・音楽と膨大なインプットから、生活に人生を充実させるノウハウを発信
制約・制限ばかりと嘆いてはならない
大人になると、悲しいものでできないことが分かるようになります。というか歳をとるとですね。
生まれた時の状態は、何にでもなれる可能性もある。未知数だから。何にもなれない可能性もあるのですが。
年齢を経るにつれて、選択肢は限りなく絞られてくる。10歳の時点でも、スポーツ選手になれないとか、ジャニーズには入れないとかは分かってくるし。
僕は今やアラサー。人生でできないことは、かなり分かってきました。医者とか弁護士にはなれない。まぁあんまりなりたいって意欲もないけど。
アーティストとかYouTuberはまだ分からないけど、難関国家資格系はきっと開かれている可能性はかなり低い。
中学も高校も部活を途中でやめたし、スポーツ選手になるのも1000%無理。身長も高くないからパリコレモデルにはなれない。
前職の会社はゴリゴリの体育会系で人間関係がクソすぎたし、仕事も一通り覚えてエッセンスが吸収できたので今の会社に転職。
とできないことに気付けました。感謝。もう体育会系のムードが漂う世界には近づかないもんね。
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能力的にできない、自分の状況や置かれている環境的にできない、いずれにせよ普通に生きていると、できないことは増えていきます。これが大人。そりゃ尾崎豊も反抗するってもの。
可能性は閉じる。選択肢は減る。あらゆる面で僕らは制限がかけられていきます。
と嘆くのは簡単ですが、それだと面白くはない。思考放棄もいいところです。
制約や制限を受け入れた上で、人生を戦っていくことこそが真の醍醐味。ゲームでもそうですが、「縛りプレイ」の方が、頭の使い甲斐があって燃えるってもんでしょう!
現在世界一の金持ちはイーロン・マスク。資産額はおったまげな27兆円。ちなみに日本で一番の金持ちは柳井正で資産額約3.2兆円。
毎日1億円使う。このペースで100年突き進んで、やっと3.65兆円。バグってる。
そんな理解不能なイーロン・マスクも柳井正も、今から野球選手にはなれない。たぶん医者にも弁護士にもなれない。こんなに偉人で金持ちでも、できないことはいっぱいる。
突き抜けた金持ちでも、制限はある。「制限がかかっている人生」は、非常に平等な概念と言えるのかも。ごっつ民主主義やん。
制約・制限にあるメリットを考える
僕の人生のバイブルのひとつが、マンガ「ハンターハンター」。制約という単語を聞くと、必ず毎回、
って頭をよぎる。
ハンターハンターを知らない方にざっくり解説すると、このクラピカというキャラクターは幻影旅団という集団に彼の一族を滅ぼされます。
その復讐を胸に秘めており、そのための努力を厭わない。そんな中でクラピカが身につけたのが、めちゃくちゃ強力だけど幻影旅団にしか使えない能力。
幻影旅団以外に使うと、クラピカは命を失うって代償つき。能力を使える相手に制限をかけることで、能力としての威力が大幅に向上するんですね。
制約を課すことで、よりレベルアップするという分かりやすい例でしょう。
僕は小学校の時から塾に通っていたんですが、その塾では数ヶ月に一度全体模試がありました。その模試の結果を受けて、クラス替えを行うって寸法です。
模試が終わり結果が返される。そして自分の点数と全体の比較が載った結果が返されます。模試の各科目と、個別の結果のランキングも載っていました。
全体で一番の人は誰で合計点がいくらだったのか。算数や国語のテストの、点数と人の名前が載っているランキングがどうなのか。
と昔に違和感を持った記憶があります。
考えてみれば当たり前で、算数や国語や理科や社会など各科目で全部一番をとらなくても、合計点で一番になることはあり得る。というかそっちの方が普通。
合計点ではトップの人でも、各科目で見てみれば、上には上がいる。つまり国語だけ得意だけど他の教科がまるでできない生徒でも、国語に制限をかけて勝負すれば合計点トップの人には勝てるかもしれない。
Twitterなんかもそう。140文字という制限があったらこそ、ここまで世界中で流行ったと思う。無制限だと、選択肢が多すぎて、人は集中できなくなってしまう。
僕が生活をする中で、お手本としているひとりであるミニマリストしぶさん。その著書「手放す練習」に、制限・制約に関する面白い話が載っていました。
トレド大学の研究で、オモチャと子供に関してとある結果が出ていました。
おもちゃが少ない環境で育った子供の方が、「ひとつのオモチャで色々な遊び方を発見する集中力が108%増」になる。
また「16種類のオモチャで遊んだグループよりも、4種類のオモチャで遊んだグループの方が、クリエイティブになった」のだそうです。
制限があるからこそ、新しいアイデアが浮かぶ。縛りがあることで、僕らは自動的に頭を使うようになるんですね。
制約をバネに!制限をメリットに!
制約をバネにする方法が載っていた本があったので、ここでご紹介。「ハーバードの人の心をつかむ力」という本。
というのがこの本の宣伝文句。「頑張ってるけど、周りが認めてくらないんだよね」って人には、是非読んでほしいっす。
様々な制約の存在を認めると、僕らの未来は大きく変わる。障壁を逆手にとって利用すれば、成功に向かって大きく飛躍するジャンプ台として利用ができる。
とある実験でビジネススクールの授業で学生にこんな課題を出したことがありました。
学生たちをいくつかのチームに分けて、各チームに5ドルを入れた封筒を渡します。そしてこの5ドルがチームの開業資金として、それぞれベンチャー企業を立ち上げてもらいます。
この5ドルを使って、いくら収益を上げれるのか、ここを競う。
スポンジ、洗剤、ワックスをに5ドルを費やして、洗車サービスを始めたチーム。5ドルを広告に使って、フリーマーケットやガレージセールを開催し、出品者から出品料徴収したグループ。
5ドルで買えるだけの材料を買って、お菓子を焼いて販売したチーム。こうしたチームは資金の5ドルを有効活用し、約400〜500ドルの利益を上げました。
さてここで気になるのは、最もトップです。どんなチームが最も利益を上げたのでしょうか。
驚くなかれ、5ドルを全く使わなかったチームでした。毎回この授業で最も大きい利益を上げるのは、たいていは5ドルを使っていないチームなのだそうです。
最も大きな収益を叩き出すチームは、手元にある資金をもっと異なった視点で見ていました。どんな「チャンス」を見出せるかと考える時に、「制約」があると僕らはつい「制約」のほうに意識を向けてしまいます。
「価値を提供できる方法はないか」と周囲に目を走らせて、5ドルの範囲でつかめる「チャンス」を探してしまう。その結果、他の「チャンス」に気付かないまま終わってしまうんですね。
あるチームは自分たちの手元にある最大の資産は、実際のところ5ドルではなくメンバーのスキルや、課題に取り組む時間だと気付きました。
それぞれのメンバーのスキルを報告しあううちに、そのチームが多様性と個性に溢れた集団であることに気付いたのです。
そこで各メンバーが自分のスキルを教えるワークショップを開催。iPhoneでCMを撮影し、その動画を知人に送りシェアしてもらいました。
どのワークショップも参加料を1人20ドルに設定した結果、20人以上の参加者を集めることができたのです。
制約ではなくチャンスに目を向ける。できないことよりも、できることに目を向ける。

制約の一番のメリットは、チャンスが際立つことだと思うんですよね。できないことが決まっているが故に、できることがはっきり分かる。
選択肢が多いことは僕は素晴らしいことだと思っていますが、時として決断を阻害します。
ジャムの心理と同じ。ジャムを6種類と24種類用意し、その売れ行きを調べました。
6種類の試食では、試食した人の30%が購入。かたや24種類の試食では、試食した人の3%が購入。つまり、試食のジャムを6種類に絞った結果、購入率は10倍変わったと。
何でもできる人は選択肢が多い。もしかすると、それが仇になって、選択できないかもしれない。
仮に選択できたとしても、選択するのに時間がめちゃくちゃかかる。やってみて「自分に向いていない」って気付くまで、何年もかかるかもしれない。
選択肢は増やすのも難しいですが、数ある選択肢の中からベストのものを選ぶのもこれまた難しい。
と言った宮城リョータ。身長が足りないって制約があるが故に、自分の打ち筋を見極めムダのない努力ができたわけです。
あるもので戦うしかないんだ、僕たちは!
昔はマンガを読んでいても、完全無欠の主人公や、弱点も隙もない超人が好きでした。
しかし好みは変わるもの。大人になると、弱点や欠点があっても、工夫して頭を使って戦っているキャラクターに心惹かれるんですね。
大人になり自分にないものに気付く。自分は完璧からはほど遠い存在だと痛感する。そんな自分に姿を重ねているのかもしれません。
というのが、ここ最近の自分のスローガン。座右の銘になりつつあるのかも。
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アイシールド21でヒルマというキャラクターも、言ってました。
制限するからこそ生まれるものもある。できないことは無視。できないことが決まると、できることが浮かび上がる。だから僕らはできることをする。
賽は投げられたし、カードは既に配られている。やるしかありません。
大富豪をすることになり、カードが配られる。手札が悪くても、その手札で戦う。
革命を起こすとか、なんとかあるもので立ち回る。というか、
とか言っちゃっても良い。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- どれだけスゴい人でも制限からは逃げられない、「制限のある人生」は全人類に平等
- 制限の大きなメリットは、チャンスや選択肢が際立つこと
- 配られたカードで戦うしかない、ないものねだりはせずに生きていくべき
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
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