これは実体験から得た教訓です。仕事のやりがいややる気はもちろん仕事内容で決まります。
しかしそれと同等かそれ以上に、誰と仕事をするかでも、かなり左右されてきます。
僕は新卒でその業界ではそこそこ大手に入りました。しかし人間関係は本当に酷かった。仕事にやる気もないし、やりがいもプライドも何もない。
そして昨年から今年にかけて転職。今の会社は人間関係は良好、穏やかで頭がキレる人も多い。
している業務内容は似通ったものですが、不思議と仕事のやりがいを感じるのです。
すぐに感情的になる人たちばかりの職場と、穏やかで賢い人たちがいる職場、同じことをしていても感触がまるで異なるんですね。
もし今の仕事にやりがいを感じておらず、かつ職場の人間関係に悩みを抱えている人。人間関係を変えてみてください、ふとやりがいを感じれるようになるかもしれません。
・職場の人間関係が悪く、仕事にやる気が起きない・・・
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
転職してみると、やる気が出てきた
新卒で入った会社、やる気は皆無
去年から今年にかけて、僕は転職をしました。僕が新卒で入った会社は、その業界ではそこそこ大手。給料も比較的良かった。
しかし褒めれるところは、本当にそれくらい。それ以外に美徳となるポイントは皆無。なにもない。本当に、どこも、ない。
とにもかくにも人間関係が終わっていた。
何も管理できていない管理職。人を選り好みしかしない役職者たち。ミスをした人間を、大勢の前で徹底的にこき下ろす文化。気に入らないことがあると、すぐに感情的になる前頭葉が極小な人材たち。
どこをどうっても、日本の会社の中で、ある種の底辺の人材をくそみそに詰め込んだ職場でした。
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その当時の僕は仕事に興味もなく、やる気もなく、やりがいもまるで感じない。本当にただただ時間を消費しているって感覚だけを日々感じていました。
新入社員の頃なんか、ずっと時計を見てましたね。1分でも1秒でも早く会社が終わってほしい。個人的な体感では、14時〜15時までの1時間が一番長かった気がする。
クソ会社での勤務は、精神を蝕む
と思っていたのですが、やはり案の定というべきか、きちんと退職。有言実行。思考は現実化する。
いざ会社を辞めて、他の会社に入ってみると、世間の当たり前のレベルに気付く。「やはり前の会社は、異常だったんだ」と、安堵する。
これは転職して、かつ以前の会社に強い不満を抱えている人には、あるあるなはず。「思い出し怒り」や「思い出しムカつき」が、とにかく頻発する。
みたいにふとした瞬間に、体の奥底から感情が渦巻いてくる。ちなみに辞めた同期も、僕と全く同じことを言っていた。
「なんで、あのクソ部長は、俺の言い分をちゃんと聞かんかってん!」ってイライラしていた。もはやこれは後遺症みたいなものなのかも。
薬物を絶った後にフラッシュバックが起こるのと同じ。クソ人材に囲まれて仕事をするのは、危険薬物摂取とほぼ同じ。たぶん間違ってはいない。
そんな僕もなんとか、クソ人材に見切りをつけ、今の会社に転職しました。やっていることは、もはや薬物断ち。クリーンな人間になりました。
ここからが不思議なのです。前職と今の会社でしている職種は同じ。しかもやっている内容自体も、かなり似ている。
しかし前の会社ではやりがいを一切感じなかったのに、今の会社だとやりがいを感じるしやる気も出てきているんです。嘘じゃないよ、ホントだよ。
どうしたやりがいを感じるに至ったのか?
人間関係が変わると、やりがいも出てくる
なぜ僕がやる気になったり、やりがいを感じるように至ったのか。
普通に考えるとおかしな話です。仕事内容も変わっていないし、職種も同じ。TSUTAYAでいったら同じ棚に並ぶもの、同じジャンルのものを、違う会社でしてるだけ。
もちろん前の会社を辞めて、今の会社に入ったことで心機一転したことは否めない。気持ちを新たに頑張ろう、そう前向きには考えられた。
キャリアアップできたので、会社のランクが上がったことでモチベーションが引き上げられたのもある。強豪大学のサッカー部でプレーするよりも、セリエAでプレーする方が、身も引き締まるってもの。
しかし何よりも大きな違いは、働くメンバーが変わったということ。結局はここに尽きるんですね。
もし僕の前の会社が、Googleに吸収合併されて、前の会社にいるままGoogle社員となったとします。会社としての格や知名度は確かに上がった。
しかし職場のメンバーは据え置き、そう仮定するときっとやりがいは感じないまま。
もちろん僕も最近入ったばかりで、今の職場のメンバーのことをそこまで把握できているわけではない。むしろ知らないことの方が多いし、お互いまだ触れていない一面はある。
しかし「この人たちの為に働きたい、この人たちに迷惑をかけないで助ける側に回りたい」と思える程度には、親近感を抱いている。
周りの人が嫌いだと、仕事にやりがいを感じられない
というか、まぁ、いかんせん前の会社が酷すぎた。前の会社に比べたら、どこの会社に行っても、きっと「この人たちと働きたい!」となっていたとは思うけど。
どれだけ面白いことをしていても、周りの人間関係がうまくいっていないと、やりがいはきっと感じられない。逆もまた然り。
子育てや家事や育児って、きっと面白くない。ただの作業として捉えてみると、かなり劣悪な労働環境。夜中起こされることもあるし、常に重いものを運んでいるし。
しかし愛する我が子や家族のため、そう思ってみんなやりがいを感じているはず。誰のためにしているか、という視点が入るだけで、子育てや家事はやりがいが出てきている。
僕の前の会社は、ゴリゴリの体育会系。ちなみに僕は、中学校と高校、ともにどちらを部活を途中で辞めたヘタレ。
誰からみても、マッチするはずのない会社に入ったわけです。案の定というべきか、馴染めない。とにかく理不尽だったし、すぐにキレてくる。
指示が曖昧な上司しかいなかったし、感情的になって好き勝手に振る舞う同僚ばかりだった。
たまに耳にする話。「働く」という言葉は、「ハタをラクにする」から「はたらく」なんだ、的なやつ。
僕が働くと、この合わない会社の、無意味なまでに前時代的なこの会社の、人たちが楽になるのか。
自分が身を粉にすることで、嫌いな人たちが得をする。こんな思考になったら、やりがいなんか生まれるはずはない。
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体育会系の企業で、非体育会系の僕は働いている。あえて言おう、体育会系はくだらないと。
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やりがいを見つけるのは難しいなら、人間関係を追え!
人間関係のハズレをなくすと、仕事は楽になる
仕事でのやりがいはどこか捉えどころがありません。具体的に何をどうすれば良いのか今ひとつ分かりづらい。
しかし人間関係というのは、分かりやすい。一緒にいて「この人は嫌いだ」と感じたら、それはハズレ。非常にシンプル。
そしてハズレの人間関係の職場で働くと、やりがいをどうしても感じることはできない。これは真実。
つまり人間関係をアタリにする、もしくはハズレを避ける、これでやりがいを感じる機会は増えるはず。
と感じてしまうのは、分かります。なんでもかんでも逃げて良いわけではないし、グッと堪えるべき時期もあるでしょう。
しかし長期に渡って、人間関係が改善されない。周りの人とソリがあわない、自分の素を出せない、そしてやりがいも全く湧かない。そうなら異動を希望するなり、辞めるなりするべき。
人間関係の損切りを恐れてはいけません。というかうまくいってない関係なら、スパッと終わらせるのが、むしろ向こうの為でもある。めっちゃwin-win。
今の会社や職場の環境で、人間関係に悩んでいる。この人たちのために仕事をしたくないという思考に陥っている。しかしそれを我慢して、あと1年耐えたとします。
人間関係に疲弊し、萎縮し、全くやりがいを感じていない非活動的な奴。本当にこれだけ。誰にも評価されることなく、ただ20代とか30代の貴重な1年を失っただけ。
何をするかよりも、誰とするかに尽きる
僕が毎回関心を持って見てしまう生き方をしているプロ奢ラレヤー。
「他人のカネで生きていく」というモットーを掲げ、見ず知らずの人に奢られるという活動を行う22歳。なんともキテレツ。
Twitter上でつぶやく日々の気づきや、奢りに来た人の奇想天外なエピソードが反響を呼んで、フォロワーは2年半で約9万人、彼に奢った人は2000人以上。とにかくエッジが立ちまくっている人。
そんなプロ奢ラレヤーの著書「嫌なこと、全部やめても生きられる 」。
過去に奢りにきたパパ活女子大の話が載っていました。何度もびっくりするくらいの値段の寿司とかフレンチを、とにかく食べてきたそう。そして気づいた。
うーん、これはかなり真理な気がする。めちゃくちゃ腑に落ちるもん。
どうでもいい人と食べる高級料理よりも、好きな人とのコンビニの肉まん。誰といるかで、肉まんが銀座の寿司をジャイアントキリングすることもあると。
何をするかよりも、誰とするか。これを体現してくれている分かりやすいエピソード。
全く同じ業務でも、圧迫してくる嫌な人間関係の中で行うのか、穏やかな人たちに囲まれて行うのか、推して知るべし。そりゃやりがいも変わってくる、肉まんも大トロに勝つってもの。
上手くいけば、好きな人と、高級料理を食べれるなんて激アツフィーバーが起こせるかもしれない。
おかしい人間関係がまかり通っている会社もある
今の会社の文化が間違っている場合もある
とビビっているそこのあなた。そんなことはない。というか飛び込んでみないと、きっと分からない。
ちょっと僕の実体験の話をしますね。前職ではおかしな人、癖が強い人、アクが強い人がいっぱい。世間的に見たら、接しづらい人が多くいました。
とにかく我を通す、言いたいことをとにかく言いまくる人がなぜか許されていました。一方で人の顔色を伺ったり、角が立たないように配慮する人は、いつも損をしていました。
気配りができる人が、「勢いがないだけの人」として認知されてしまう意味の分からない環境。人の心の機微が分かるバランス感覚を持っている人ほど、すぐに辞めていきました。
そんな会社の中で一際異彩を放っていた面倒な人がいました。とにかくうっとおしい。ああ言えばこう言う、を絵に描いたようなホモ・サピエンス。
自分の言っていることが絶対的に正しいと思っていて、客観的な視点はまるでない。いつも騒ぎ立てて抗議するので、誰も表立って文句は言わない。
こんなやばい人が身近にいたんだな
新入社員の頃に、この人と社内の人へ資料配布の仕事をする機会がありました。数百人に配る業務で、リストと配布する資料を照らし合わせる。漏れがないか、読み合わせをしていました。
資料の宛名を見て僕が読み上げる、その人がリストから名前を呼ばれた人を消し込んでいくという流れ。人数も多かったので、スピーディーに対応したいところ。
と読み上げていると、不意にキレてきます。
「おい!呼び捨てはいくらなんでも失礼だろう!ちゃんと「さん」付けをしろ!」、激烈テンション。
別にその人が実際にいて、呼び捨てをしているわけではない。ただリストと照合するために、記号として名前を呼んでいるだけ。
「それはムダでは!?」と反論するものの、キレだし、逆にこれはこれで長引くわと判断。
と全て敬称付きで呼ぶことに。ムダです、あまりにもムダ。
試用期間でクビになった、正しいとされていた人
これは一エピソードに過ぎないのですが、とにかく一事が万事こんな感じ。話が通じない。しかも会社的には、この人の方が正しく、強く言えない僕がおかしいとされていました。
そして僕が転職をするより、数ヶ月先にこの人もまた転職しました。それはそれで良いのですが、面白いのがここから。
つい最近前職の数少ない仲の良かった同僚と話す機会があったのですが、「あの人転職はしたけど、試用期間でクビになるんやって」。
これを聞いた瞬間に、
と気付く。いや気付いていたけど、改めて気付く。他の会社の人からお墨付きをもらえたという感じ。
やりがいを感じずに、会社の人間関係に疲弊しているのは、もしかすると健全な反応なのかもしれません。
あなたが今いる人間関係が異常だと感じるなら、環境を変えても良い。変えるとやりがいも付いてくるかもしれません。
会社には会社のルールがあります。文化やムードや雰囲気があります。時として、世間の常識よりも、その会社のローカルな価値観が優先されるんです。
会社はある種の治外法権。あなたの会社で、市民権を得ている人も、普通の会社に入れたらとんでもないエキセントリックモンスターかもしれません。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 全く同じ職種で、同じような仕事をしていても、人間関係が変わるとやりがいが出てきた
- 何をするかも重要だが、誰とするかも、同じくらい大事である
- 会社はある種の治外法権、おかしいと感じたらすぐに離れるべき
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。