修学旅行で行けなかった仙台。高校二年生の頃に抱いていた思いを、32歳になって昇華できた。感無量。
今月のお金の収支
使ったお金まとめ
家賃 | 53,880円 |
電気 | 12,491円 |
水道代 | 2,500円 |
通信費(スマホ) | 3,281円 |
通信費(Wi-Fi) | 5,368円 |
Netflix | 1,490円 |
ブログサーバー代 | 1,100円 |
キックボクシングジム | 8,410円 |
合計 | 88,520円 |
食費 | 30,860円 |
本代 | 18,002円 |
趣味代 | 38,000円 |
その他 | 17,153円 |
合計 | 112,012円 |
資産推移

証券口座 | 31,041,207円(+8,008,575円:+34.77%) |
銀行口座 | 339,367円 |
合計 | 31,380,574円 |
アメリカ株が少しづつ持ち直してきた。先月は+25%だったのが、今月は約35%。長期保有がやはり正しい。
しかしこんな一カ月単位で、ころころと資産評価額が変わると、メンタルに悪い。もう放っておくのが一番良いのかもしれない。
昨年末の時点で資産総額は約3,300万円。5ヵ月分の給与をもらい、月に20万円を投資に突っ込んでいるとすると、100万円のプラスになる。
しかし結果はどうだ、3,300万円-3138万円なので、162万円のマイナスになっている株式相場の暴力には太刀打ちできない。
良かった&悪かった、お金の使い方
今月は東京へ行った。もともとは出張の予定だったのだけれど、急遽なくなり自費で行くことに。
東京に行っても、結局いつも表参道、渋谷、原宿あたりにしか行くことはない。新宿は結局そこまで好きでもなく、他にも行くべきスポットは多いとは思うのだけれど、足は伸びない。
しかも別に買い物をするわけでもない。ウインドウショッピングばかり。勝ったとしても、ユニクロの店舗限定とか、本屋で本を買うくらい。
購買するという行為だけをとってみると、別に東京である必要はない。あくまで自分の狭い世界や趣味趣向における機能性という意味では、東京というロケーションである必要はない。
ただ友人がそこにいるというのが大きい。こうなってくると意味の世界で、本当に好きな友人と遊べるなら、ど田舎のカフェでも構わない。そんなテンション。
今月買ったもので気に入っているのは、伊藤潤二のホラー漫画「うずまき」のTシャツ。禍々しいバックプリントがとても良い。
漫画数巻で完結していることもあり、各話のタイトルも載っているのもアガる。ユニクロの大型店舗にしかないもので、近くのユニクロに取り寄せて購入した。
元は1,990円だったのだけど、セールで1,290円になっていた。こんなに痺れるデザインなのに、人気がなかったんだろうか。
今月思い返した中で、一番満足度の高かった買い物が1,290円なのだから、人生を楽しむにはお金ではなく、知識や解釈の方が重要なのかもしれない。
今月に観た映画まとめ

- ライフリスト
生きている間にやりたいことを全部やりましょう、このジャンルの作品。行動に至るまでの動線や、亡くなった母親からのビデオレターなど、設定が秀逸。しかしその設定をあまり越えてはこないかも。恋愛描写も良いんだけど、ダメになるであろう恋愛を入れないと成り立たないため、不要な部分もあると思う。しかしこういうジャンルは、定期的に見直していくのが良い。おれもやりたいことをするのだ。 - パーフェクトブルー
有名タイトル、古着のTシャツなどでよく見るあの映画。何が夢で何が現実か、フィクションとノンフィクション、全てを横断し、脳がクラクラする。主人公が演じるドラマの役と、主人公そのものの境目が曖昧になる。虚と実が入り混じるような映画としては一級品かも。1998年の映画、この時期のアニメというのは底が深い。 - オペレーションフォーチュン
これまたジャンル映画。ジェイソンステイサムが無双する、以上。ツッコむだけ野暮な世界観。オーシャンズシリーズと同じで、癖もあるけどめちゃくちゃ有能な味方と、とある計画を成し遂げる。メンバー同志の軽口の感じとか、悪党の軽薄な感じとか、そういうものを楽しめる。生涯ベストにはならないけど、憂鬱な日曜日の夜に観ると効果テキメン。 - 新幹線大爆破
全世界でヒットしたらしいけど、個人的にはそんなに。なんか演技が全員クサイ。無駄にスポ根みたいな暑苦しさがあるし、美談にしちゃいがちなのもあまり好きではない。人間の汚さをもっと出しても良い。でもラストの着地はお見事。閉鎖空間でのサスペンスはあまり長くしても仕方がない。一時間半くらいでサクッと終わらせるのが良いと思う。登場人物のキャラ付けは好きだったし、それぞれ思惑や事情もあるのも良い。 - リミットオブスリーピングビューティ
白昼夢みたいな世界観。主人公の周りは奪う男ばかりなのに、高橋一生が唯一与える男という対比が良い。病んでるとも言えそうなスピリチュアルな世界。誰しも気持ちが落ちた時は、こんな脳内風景を見そう。出てくるキャラクターのアクが強い感じもとても好き。音楽の使い方や映像の使い方が秀逸で、時たま挟み込まれるパーティーシーンがアガる。最後の最後で、出てくるカラフルな銃弾の戦闘シーンが白眉、押さえつけられていた気持ちが爆ぜる瞬間にはドラマがある。 - 非常宣言
ソン・ガンホとイ・ビョンホンというありそうでなかったセット。ちょっと長い、同じ空間のパニック映画は、あまり長くすべきでない。ただ飛行機の中でのパニックと、地上での犯人を追うという二軸で楽しめる。バイオテロというのも見ていて楽しいし、凶器を持っているよりも、なんなら怖い。最後にかけて、希望、絶望、希望という転換が楽しいけれど、ちょっと最後に詰め込み過ぎかも。でも基本は楽しい映画。 - ツイスターズ
お手本のようなジャンル映画。怪獣映画に近い、嵐が怪獣。そういやこないだ嵐の解散ニュースが出た。絵面だけで終わらないように、キャラ設定もそこそこしっかりしていたし、それぞれに葛藤や乗り越えるべき壁があるのも良い。嵐を乗り越えることが、人生のトラウマを払拭することとシンクロするのもテンション上がる。
今月に読んだ本まとめ
読んだ本リスト

- 【再読】平場の月(朝倉かすみ)
いつの頃からか、若者の恋愛ではなく、中年や高齢の恋愛が刺さるようになった。不思議、こういう現象に名前ってついてないんだろうか。マウントの取り合いとか、アクセサリーとしての相手とかではなく、ただ人生を保管しあうような関係性。年を経るごとにプラトニックな関係になっていくのかもしれない。気を張っている女性が、ふと乙女に戻る瞬間がとても瑞々しい。悲恋なんだけど、こういう恋愛が一度人生にあったなら、きっとその後の人生で苦しんだ時に、心の支えになるに違いない。 - 潮騒(三島由紀夫)
三島由紀夫もこんな爽やかな作品を描くのかという驚きと、昔の恋愛観はこうあったのかという驚き。「ダフニスとクロエ」という話を下敷きにしているらしい、なにそれ。ブランドバッグですか、世の中はまだまだ知らないことが多い。話はシンプルで、海辺の逞しい少年が、素敵な女の子に会って結ばれましたというもの。悲恋にできそうな瞬間もあるが、きちんとハッピーエンド。ある種お手本のような作品。焚き火の前で、少年と少女が一夜を過ごすシーンが好き。 - 津軽(太宰治)
太宰の紀行録。小説というより実体験をもとにしたロードムービー。津軽海峡冬景色という石川さゆりの曲は知っているものの、「津軽とはどこぞ?」となっていたので、勉強になる。素朴なシーンも多いが、日常系漫画の走りのようで楽しい。特に食事シーンが丁寧に描かれていて、食事を通して、津軽の人々のサービス精神が見て取れるのが楽しい。あと相変わらず、昔の小説は語彙の宝庫、日本語が美しい。細かい描写も品があり、「絵に描かれ、俳句に読まれた難所名所には、人間の表情が発見される」という表現が特に印象的。「さらば読者よ、命あればまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」で小説が終わる、この切れ味、映画セッション級である。 - 俺の文章修行(町田康)
作者のキャラクター性が色濃く出ている作品。テクニックと、そもそも文章を書くとはという心構え論としても、読む価値のある一冊。文章を極めるためには、まず本を読むべきで、同じ本を繰り返して読むべき。受験勉強で同じ問題集を何周もするのと感覚としては似ているかも。文章は端的に伝えるだけでなく、ある種の回りくどさもアクセントになる。文章は誰かを笑わせようとすると、不純物が混じる。まずは自分が笑うことが大切。 - 付き合えなくていいのに(イララモモイ)
2巻まで読む。友人に勧められて読む。沼男にハマる女の子の話。ギャグも軽快で好き。そして女性の揺れ動く心理が伝わるし、男性に求めているものも分かる。大学生の話なんだけど、悩みは全世代共通。8巻完結なので、最後まで読んでみたい。主人公の男の子はとても罪な存在だけど、どこか憎めない。 - ネムルバカ(石黒正数)
べいびーワルキューレの監督が映画化しているらしい。貸してもらい漫画を読む。2008年の漫画らしい、この当時の空気感、とても好き。自分は高校生。日常系マンガの癒しがふんだんに満ちている。女性二人のシスターフッドものとして好きだし、音楽だけど音楽漫画に寄り切っていない部分も好き。人生のとある瞬間だけの関係性かもしれないけれど、こういう心が通い合った人がいるというのは、きっと心に柔らかい火を灯してくれると思う。 - それいけ!平安部(宮島未奈)
成瀬シリーズの作者の最新作。女子高校生が主人公ということで、比較するも、やはり成瀬の方が面白い。しかし置いておく。主人公は平々凡々な女の子だけど、徐々に仲間の輪が広がる。平安部の仲間集めシーンはそこまでハマらなかったが、蹴鞠大会や文化祭準備など、仲間との絆が深まる瞬間が良い。各キャラクターの特徴や強みを活かして、輝く舞台が見つかる様が心地良い。超イケメンの光吉くんが特に良い。この作者の作品で、ビジュアルで存在感を出すキャラクターも珍しい。平尾 安以加などネーミングセンスも光ってる。 - ハジケテマザレ(金原ひとみ)
金原ひとみにしては、かなりポップでハッピーエンドの作品。人の持つダルさやヤダみ、勘繰るねって感じの心理描写は健在。イタリアレストランで働く主人公が新しい世界に飛び立つまでの話。キャラクターがイキイキしているし、会話劇かと思うくらいに、自然体で仲間内だけで伝わるバイブス全開のトークが見れる。本当にこんなバックヤードの店ありそうって思わせる実在感。仲間に入りたい。事件は起こるものの、そこまで大きくない。しかし地に足がついている生活から、少し浮遊する感じ。こういう小説を書いてみたい。 - 岸辺露伴は動かない(3)
岸辺露伴はもうひとつのブランドになってしまった。というか岸辺露伴という現象とも言える。荒木イズムが詰まった、世にも奇妙な物語な話。岸辺露伴の確立したキャラ、ヘブンズドアという能力、この二つが秀逸すぎて、話が広げやすいんだと思う。マジでこれは発明、パソコンを生み出したジョンフォイノイマンに引けをとらない。二作目の「ドリッピング画法」が特に好き。主人公だと思われていた女性が急遽退場するんだけど、これを映画「サイコ」的だと後書きで書かれていた。言われて納得。面白いプロットというのは、手を替え品を替え、生き残るのである。毎回思うけど、荒木先生の絵はコミックスだと狭い。iPadで電子書籍で読むのが良さそう。 - ジャクソンひとり(安堂ホセ)
なんだかんだこれで安堂ホセ作品は完全クリア。デビュー作ということで、それ以降の作品に通底する要素が全て詰まっている。ブラックミックス、人種意識、同性愛、マイノリティなど、他の人が書くとチープに見えそうな題材が、ちゃんと描かれている。毎回ドギツイし、得体の知れないキモさすらある。ただ圧倒的なオリジナリティで、他の人の文章とはまるで違う。自分のルーツを消化させている、非常にHIPHOP的とすら思える。中盤で出てくる「入れ替わり」の件が、犯罪チームのショーみたいでとても好き。ただちょっと読みづらい感もある、初期衝動、後々伝説になるバンドの1stアルバムって感じ。 - スーパースターを唄って(1)〜(5)(薄場圭)
まこなり社長がお勧めしているのを散歩中に聞き、そのまま書店で購入。ゲトーで、売人、ラッパーになる。最高すぎる。俺の好きなものをハッシュタグつけたんかって感じ。ラッパーとして高みに行くシーンも良いんだけど、どん底の状況で、ノートにずっと思いを書き綴り、言葉に希望を託すシーンが泣ける。キャラクターの生い立ちなどもハードで好き。路上の哲学、ストリートの詩人。俺も何かになれるのかもしれない。とりあえずadidas、まだ見ぬ技を編み出す。 - うずまき(伊藤潤二)
伊藤潤二大先生の作品、とにかくキモい。褒めてる。発想が常人を超えているし、絵のインパクトがとにかく凄い。一目見ると忘れられない。これだけ癖のある絵を書き、かつ摩訶不思議で、現実可能性を無視した荒唐無稽な話をかける才能を併せ持つのは本当に偉業。巻末に佐藤優の解説で、「うずまきは資本主義の歪みを表現している」というような解説があり、なるほどって感じ。「うずまき」というのはある種のメタファーで、宗教とかそういった、多くの人を惹きつけるものと置き換えられるかもしれない。うずまきに魅了されたせいで、人々が異形の形になっていくのが、いちいちねちっこくてそこがたまらない。 - 魔男のイチ
ジャンプで連載中の漫画。オススメされて購入。なるほど確かに面白い。とはいえまだ一巻しか読んでいない。魔女はいるけど、魔男はいないよね、というところからスタート。魔法は生き物でハントすることで習得することができるという設定も面白い。ここからどういう話の展開になるのか興味津々。ただまだ風呂敷が広がりきっていない感じもする。ただ漫画の一巻なんてそんなもの。とりあえず出ている分までは全て読んでみたい。
金原ひとみの「ハジケテマザレ」は、ドラゴンボールのベジータのセリフから。小説の中で出てくるんだけど、パッと思い出せなかった。
そう思うと、ドラゴンボールというのは、本当にすごい。沖縄の豚みたいな、鳴き声以外食べちゃいますみたいな。
キャラクター、服装、マンガの表紙、出てくるメカ、そしてセリフ。ドラゴンボールを構成する要素で、二次活用できないものなどないのかもしれない。
面白かった表現まとめ
- ピアノを値切るも上手くいかず、悔しさが16部音符くらい残っている
- 奉還
しょうもない単語と組み合わせて、ギャップを生み出したい - 自矜
- 驥尾に付く
- 呶々
- 蒙昧
- 眇
- 鼓腹撃壌
ここらへんは、太宰の津軽から - 神か、最初に罪を考えだしたつまらん男さ
コブラのセリフをふと見かけたのだけど、とにかくカッコいい。キザというか、カッコつけている感じではあるんだけど、それもサマになっている。
キャラクターは知っているものの、読んだことはとんとない。この機会に読んでみても良いかもしれない。
面白かったエンタメ
- ブラックミラー
1話完結というのがちょうど良い。カリスター号の回は好き、前後編合わせて二時間半とかあるからほぼ映画。またNetflix作品なのに、サブスクサービスのエゲツなさをを表現した作品がとても好き。 - 悪縁
Netflixの韓国ドラマ、6話完結、このボリューム感求めてた、ほんますこやで。因果の糸ががんじがらめに絡み合ってる、片結びも片結び。クズたちの欲望がニーズとタイミングが噛み合い、膨張を見せていく。クズごとに事情と危険があり、それが入れ子になって出てくる。「なんでそうなってるん?」が解決される気持ち良さ。加害者ばかりの世界で、唯一の被害者の女性が出てくるんだけど、この人がまた良いハブになっていて、この彼氏が、極めて猟奇的な方法で、純愛を達成するシーンがラストにあり、ここがたまらなく好き。 - ブラッシュアップライフ
バカリズム脚本、評判に聞いていたけれど、かなり面白い。高クオリティで、伏線マシマシの、長尺コントって感じ。人生を繰り返すってのも面白いし、もし自分ならと想像も膨らむ。人にはは多くの選択肢があって、それを選択して生き続けているんだなと実感。主人公たちを中心とした、ガールズグループの友情がとても好き。仕方ないけど繰り返しの部分も多く、もう少し短くできた気もする。人生の儚さというか、切り捨ててきた、別の道を考えさせられる。そして安藤さくらってまじスゴい。自分が映画監督になるなら絶対に出てほしい。 - トリリオンゲーム
漫画は読んでいて、全10話のドラマを視聴。気軽に見れて良い感じ。そんなに上手くいくものかとかツッコめそうだけど、そこは野暮。池上遼一の絵もあいまって、サンクチュアリの様な爽快感を感じる。主人公の一人であるハルがどうしても魅力的。口八丁手八丁だけで、やり抜く感じとか、どんな時でも絶えず余裕のある感じが最高。ビジネスモデルも本当にありそうで、「やっぱり新規参入はオンラインビジネスだよな」とか納得する。いきなり飲食店とか、Tシャツ販売にならないあたりそりゃそうだという感じ。焦った瞬間は「天王寺ハルならどうするか?」とイメトレするのも効果ありそう。
初めて経験したこと
ポケモン工芸展へ行く
松坂屋で開催されていたポケモン工芸展。入場料は1,700円。高いのか安いのか、なんとも言えない。美術館だとすると、並って感じ。
物販のところで売っているピカチュウのTシャツは約4,000円。これは少し高い。ユニクロのポケモンTシャツは1,650円とかだ。大学生の頃に、THRASHERの4,000円のTシャツを買うかでずっと悩んでいたことを思い出す。
伝統工芸×ポケモン。考えてみるとポケモンも30年近い歴史を誇っていて、すでに文化になっている。伝統と呼べるまではまだ時間がかかるかもしれないけれど、カルチャー同士の掛け合わせとも言える。
ちいかわとかで、これをやっちゃうと痛くなる。しかし不思議とポケモンはしっくりくる。認知度と歴史の差かもしれない。
キリスト教やイスラム教などの市民権を得ている宗教と、胡散臭い宗教の差はただひとつ。時間。長い期間存在していたかどうか。ポケモンには歴史がある。これが強い。
そして改めて思ったけど、最近のポケモンは分からない。見ていてテンションが上がったのは、やはり赤と緑のポケモンばかり。こうやって緩やかに老害が形成されていくんだと思う。
音楽でも、結局ビートルズだよねとか、ストーンズだよねという流れはある。デニムならやっぱりリーバイスってこだわりを持ってる人も知人にいる。
カイジに出てくる兵藤会長は映画はヒッチコックが好きだと言っていた。やはり始祖というか、流れの源流にあたる存在は尊い。
ポケモンをもうプレイすることはないだろうけど、ポケモンの黎明期に立ち会えたことは、人生の中の幸運のひとつかもしれない。
仙台へ旅行に行く
ゴールデンウィークに家族で仙台旅行へ。仙台は僕にとって、因縁の相手である。なぜなら高校の時の修学旅行の行き先であり、インフルにかかり足を踏み入れることが叶わなかった幻の土地だからである。
本当に実在するのかも、最近まで怪しんでいた。ポケモンのまぼろしじまみたいな。さすがに嘘だけど。
仙台。高校生の修学旅行で行けなかった。このトラウマをずっと引きずっているものの、高校二年生ってそもそも何歳だっけ。17歳とかか。
32歳、おれ、今32歳よ。なんなら新年度に入ったから、33歳の代よ。どんだけ引きずるねんって話。
失恋とかよりも長い。15年間残る後悔。修学旅行に行けなかった、この事実は人を歪めかねない破壊力がある。
まぁ修学旅行に行きたかったって心の底から思える高校生活を送っていただけ幸せなのかもしれないけれど。
家族旅行で一泊二日。初日は仙台、二日目は岩手。仙台の滞在時間は短い。一分たりとも無駄にできない。
そう言いつつ、仙台のパルコなんぞに足を運んでしまう。ニューエラで試着をしたり、サンリオショップでシナモンを愛でる。
仙台である必要は皆無。でも入っちゃうんだよな、パルコって不思議な吸引力あるよね。
仙台と聞いて、イメージするものは、数多い。牛タン。伊達政宗。ずんだ餅、派生形のずんだもん。ほんますこやで。
そしてサブカル。特に切っても切れないのが、ジョジョ。4部。杜王町が仙台市をモデルにしてるなんて、叶姉妹が実際の姉妹ではないくらい有名な話。


特に有名なのが、吉良吉影が川尻浩作になるきっかけにもなった、靴屋さんのむかでや。外観は至って普通。
品揃えは普通なのだけど、店のレジ奥にジョジョの聖域がある。ジョジョグッズが所狭しと並べられていて、かなり壮観。
思えば僕が徐々にハマったのは高校生の時。つまり修学旅行を逃した高校生の頃から、今までずっとジョジョは好きなのだ。
修学旅行に行けなかった悔しさ、そしてジョジョへの愛。二日目のカレーが美味いどころの話ではない。15年近く寝かせた想いならば、そりゃ美味いに決まってる。
仙台は大好きなブルージャイアントの舞台でもある。音楽が映える街。そして青葉通りがとにかく美しい。
歩いているとなにやら演奏している音が聞こえる。小規模の音楽イベントをしているようで、大きな公園の一角で、アマチュアバンドらしき人たちがライブをしている。
演奏技術は荒いけど、ついつい見てしまう。バンドってやっぱりかっこいい。昔の漠然とした「バンドを組んでみたい」という思いが、ここ最近になって再燃している。
とにかくドラムの練習パッドの練習を頑張らなければならない。音楽とサブカル。自分が好きなものを再確認させてくれた。仙台に改めて感謝。
日本三景とも言われている松島にも行った。宮城県の松島、京都府の天橋立、広島県の宮島。これすべて行った。スタンプラリーを制覇。
二日目は岩手。平泉の中尊寺金色堂に行く。写真からは伝わりづらいけれど、USJのアトラクションくらい並んでいた。
中は写真撮影は禁止で、金ピカな仏像が鎮座している。外国人観光客も多い。外国の人がここに入るなんて、相当に渋い趣味だと思う。神のご加護を。
その他
仕事がダルい。まぁ今に始まったことではない。果たしてもうじき10年近くになろうとしている社会人生活。一体いつどのタイミングで、仕事に本気を出したのか、とんと思い出せぬ。
会社を見ていると、年次が若くても、とにかくガムシャラに頑張っている後輩も多い。素直に尊敬してしまう。俺にはそんな時期などなかった。
お金が欲しい、社会的地位が欲しい、だからサラリーマンをやっている。全く同じ内容を、このブログを開設した社会人2年目の頃にも書いていた。
全くブレていないとも言えるし、全く成長していないとも言える。トマ・ピケティの「r>g」を知ってからなど特にひどい。
お金のためにやっているのであれば、労働収入を増やすよりも、資産形成にフルコミットだと、舵を切った。仕事はあくまでも手段としてしか捉えていない自分に気が付く。
そんな自分も、ここ数年で一番仕事がダルい。というのも会社内で、予定外のトラブルが起きて、その対応が長引いているからである。
ダルい仕事も、裁量というのか、自分でコントロールできる要素が多いと、まだ我慢もできる。
しかしアンコントローラブルで、意見の食い違うアンジャッシュな、いつ終わるか分からないアンリミテッドな対応は、ほとほと嫌気がさしてしまう。ハリソン山中を、さらに愚劣にしたような日々を送っているのだ。
