タダなものはもらっとけ、人からもらえるサービスはもらっておけ。僕はずっとこんなマインドで生きてきました。


人に何かを与えることはほぼなく、受け取ってばかり。人に与える人のことを「ギバー」、人からもらう人のことは「テイカー」と呼ぶのですが、僕は完全なるテイカー。
しかし世の中で本当に成功している人って、すべからくギバーが多いんです。人に奉仕したり、人を喜ばせることで成功をしているんですね。
テイカーも成功できなくはないですが、天井がある。ある程度以上は成功できません。
今僕はアラサーなのですが、30代はもうそこまできている。20代とはお別れのハグをしそうになっている。もう大人です、言い訳できない。
この機会にギバーになりたい。与えられる人間になりたい。でも自分が疲れるのは嫌だ、負担が少ない形でギバーになりたいんだ。

・ギバーになりたいけど、しんどそうだから嫌だ
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!

・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
僕はこれまでずっとテイカーだった
意識しないとテイカーのまま人生が進む
何を隠そう、今日の今日まで僕はずっとテイカーでした。人からの恵みをもらってなんとかしてここまで生きてきた恥の多き人間。
人にあげるなんてもってのほか。くれ、同情なんかしなくてもいいから、なんかくれ。飢えてるんや、なんでもくれ。こんなスラム街のストリート育ちみたいなマインドでした。
自分本位なこと、この上ない。自分が良ければ、もうなんでも良い。社会人になっても長いこと実家に居座り、親の脛をこれでもかとかじっていましたし。
いや、かじるなんてものではないですね。もはや噛み砕いて、咀嚼していました。最後らへんは親は義足です、赤脚のゼフ的な感じ。
ということで、僕はばっきばきのテイカー。ギバーと対極。陰と陽、善と悪、男と女、僕とギバー。
そういえば当たり前のように、「ギバー」とか「テイカー」とか言ってきましたが、用語の整理をまずはしておきますね。
世界一のビジネススクール全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもある、アダム・グラント氏が提唱した人間の思考と行動を3タイプに分類した言葉です。
- ギバー・・・与える人
- テイカー・・・受け取る人
- マッチャー・・・バランスを取る人、与える・与えられたを50%ずつにしたい人
非常にシンプル。あげる人、もらう人、もらった分だけあげようとする人。こんな感じ。
僕はびたびたにテイカー。あなたはどれでしょうか。ギバーなんだったら、マジでリスペクトです。
どうぞ爪の垢を僕の家に送ってください。住所知らなくても大丈夫です、宛先に「自己中心的なクズ」とか書いてくれれば届きます。
「ギバー=損」は、大きな間違い
とはいえ自分のことは棚にあげるのですが、世の中はテイカーが多い気がしています。
どうでしょうか。今まであなたの周りに、何かを要求ばかりしてくる人はいなかったでしょうか。僕もそうですし、友人にも多くいました。
大学の授業の代返を頼んできたり、大学の課題レポートを写させてくれとねだってきたり、大学の授業のノートを見せてくれと泣きついてきたり。


大学の近くに住んでいるはずの下宿生に限って、代返をよく頼んでくる。これも偏見、でもあるあるなはず。
「人に与えるなんて、損なことやん!」って多分僕らは心の奥底で、ある程度誰しも思っている。
しかし「Give=損」という固定観念は間違い。ギブソンはギターだけ、与謝蕪村は作家だぜ。
ギバーになることで、人生は円滑に進む
「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」に学ぶ
ギバーになることで、成功者になれる。これは一見矛盾してそうで、矛盾していない。
このギバーを理解するための教科書は、さきほども名前を出したアダム・グラント教授の著書「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」に詳しく書かれています。
ギバーやテイカーとなることは、人生どんな意味を持つのかということを教えてくれる名著。そしてこのテーマを扱った本は、知る限りはこれ一冊だけ。


このテーマを扱っているのは僕のブログだけ、みたいなことになればカッコいいのになぁ、と羨ましくも思ったり。
そもそもギバーとは?
まずはギバーについて、もう少し深く見ていきましょう。ギバーには二種類あります。「自己犠牲」と「他者志向」のギバーがいるのです。
「自己犠牲」は自分をとにかく犠牲にしても人を助けるタイプのギバー。
頼まれたら断れない、自分は損しても人を得させたい。人より自分、僕とは生きている世界が違う親切心の人たち。
「他者志向」は自分も得して、相手も得をさせるタイプのギバー。カッコつけて表現すれば、win-winを達成できる人。
ここが重要なところで、成功するためギバーは、「自己犠牲」ではなくて「他者志向」を持っているということ。自分にもメリットがあるというのがキモなんですね。

と感じられるかどうか。ここで分かれ目。
ギバーの持つ可能性とは?

と思ったかもしれません。その疑問はごもっともです。
ここで面白い実験を紹介します。エンジニアリングの世界で最も生産性が低く、効率が悪いのはギバーなんです。
160名を超えるカリフォルニア州のプロのエンジニアが、どれくらい協力的だったかという観点で、互いを評価しあいました。その結果最も成功していないエンジニアがギバーだったんです。


成功から最も遠そうなのはギバーっぽい。一見そう見える。では一番成功しているのは誰か、テイカーかマッチャーか。
なんと最も成功しているのも、これまたギバーなんですね。最も成功していないのもギバー、その上にテイカーやマッチャーがきて、最も成功しているのはギバー。こんなピラミッド。
ちなみにこれはエンジニアだけでなく、販売業や、医学部など多種多様な分野で見られた傾向なんだとか。
底辺のギバーと、王者のギバー。ここの違いは何か、そう「他者志向」であるかどうかなんですね。
自分をすり減らすことなく、他の人と自分をwin-winにできれば、僕らは最も成功できる確率が高いのです。
お手軽に「他者志向」のギバーになれる
ギバーになるためのToDoとは?

とあなたも思ったでしょう。しかしここが知恵の出しどころ。
「他者志向」のギバーになりたい、なりたいことはなりたい。しかし何をすればいいか、今ひとつ分かりづらい。


自分が苦しくならず、相手に与える。かつ相手も喜び、自分にもいずれメリットがあるようなもの。考えてみました。
楽してギバーになるためには?
- 相手を褒める
- 相手の良い変化に気付き、賞賛のコメントをする
- こまめに感謝の言葉を言う
- 「いいね」を押す
- 気遣いを意識する
- 自分から声をかける
- オススメされたものを実行する
これだけ。見てください、早いものなら数秒でできます。そんでお金もほとんどかかりません。
褒める、変化に気付く、感謝の言葉は基本ですね。元手はタダ。しかし効果は絶大です。思っている以上にその後も相手は覚えてくれています。
結構誤解されがちなんですが、意外と行動よりも言葉の方が重要な場面も多いんです。
子供の頃に一回殴られたとかあまり覚えていませんが、さらっと言われた傷つく言葉って一生覚えていたりする。
石田純一が誰と浮き名を流したとかは覚えていないけど、「不倫は文化」という発言は誰しも知っている。

人の行動にリアクションしてあげるのもギバー
そして何気に軽視されているのが、「いいね」という反応。
これはTwitterやInstagramなどのSNSでもそうだし、それ以外の場面でもそう。
会社の中のチャットアプリなどで、「いいね」に類するリアクションをつけられる機能があったら、どんどん使っていきましょう。
少しでも目が止まったものには、「いいね」をするんです。0.2秒で終わる。
こうやってブログの記事を発信している僕からしたら、受け取ってくれた人の反応ってめちゃくちゃ嬉しいものなのです。
これは全世界共通の発信者あるある。騙されたと思って、なにか一回発信してみてください。ポジティブなリアクションあると、非常にテンションが上がる。


そして盲点は、人のオススメを実行すること。新しい世界が開けるし、自分の中の好奇心も維持できる。
考えてみてほしいのですが、人に何かをオススメして、実際にその人が試してくれる。
「この前勧めてくれたアレ、めっちゃ良かったよ!」とか言ってもらう。
これってかなり快感ですよね。そしてこの快感って代替が効きづらい。他に同じように気持ちよくなれるものってあんまりない。
自分も新鮮な体験ができる、相手もオススメしたものを実践してくれたと気持ちよくなれる。まさにwin-win。
こちらもCHECK
-
オススメされても、9割の人は見ない。勧めてくれたものを見るだけで、レアな人材に。
続きを見る
人に何かを与えられる存在になろう
負担にならない範囲で、人の役に立つ
人からもらうだけで生きてきた僕ですが、この機に与える側に回りたい。とはいえ金銭的なサービスは嫌なので、原材料は無料の言葉とか気遣いから。
超大ヒットとなったベストセラー「夢をかなえるゾウ」。ここに実践するだけで成功する様々な教訓が載っています。

例えばこれ。
好きなことをするのも大事。しかしそれと同じくらい大事なことは、人がやりたがらないことも率先してやること。
このマインドを醸成するために、トイレ掃除をしてみましょうというもの。
他には「募金をしましょう」みたいなものもあります。
この行動の意味するところは、何かしらの形で人を喜ばせようというもの。
人を喜ばせる、ハッピーにさせる。世の中を良くしたいと思える人が成功する。これが「夢をかなえるゾウ」の根底に流れているテーマ。


人生経験を積んだなら、人に何かを与えるべき
若い頃はきっともらうだけでも良かった。しかし僕らは歳を重ねると、そうは問屋がおろさない。
考えてもみてください。もう良い年齢の大人なのに、もらってばかりな人はちょっと危なそう。
職場で自分では何もしないし、アイデアも出さない老害グループはいるでしょう。アイデアを出さないのか、出せないのかはさておきですが。
それなりに人生経験を積んできているのに、何も人に与えられるものがない。もしくは与えられる余裕がない。おそらくこんな人は、邪魔者として排除されてしまう。
自分が人にとって存在意義のある人物でい続けるためにも、僕らはギバーになった方が長い目で見ると得なのです。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 「自己犠牲」のギバーは損をするが、「他者志向」のギバーは得をする
- 相手を褒める、感謝をする、「いいね」を送る、はコスパ最高のギブ行為
- 歳をとってもテイカーのままだと、邪魔者として排除されるかもしれないから注意しよう
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!