学歴は大人になると関係ない、とあえて極端なポジションをとります。本音を言えば関係あるっちゃある。
高校まででなく大学まで出ておいた方が良い。大学に行くなら、名前も聞いたことないような大学でなく、旧帝大とかの方がそりゃ良い。
しかし社会に出てからの成功は、学歴では決まらないってことが言いたいんです。

・自分は有名大学を卒業していないから、成功できないかも・・・
という人にむけて書きました。

学歴はあくまで入口、そこから優秀な人間になれるかは別問題。僕が見ている中で優秀な大人の人は、行動力と思考力とコミュニケーション能力に長けているんですね。
大人としての賢さは、学力ではない。ましてやペーパーテストで測れるものではないんです。
ここを意識しておかないと、自分では優秀だと思っているけど、周りからはそう思われていない。そんな自己評価と他人の評価に、大きな乖離がある痛い人になってしまうかも。
学歴なんぞは入口に過ぎない
学歴は一部ではあるが、全てではない
学歴で決まらないが、学歴を意識しない人はいない
大人の賢さは学歴では決まらない、これは僕の本音。しかし前提として、書いておきたいのですが、学歴は別に不要とは思っていません。

恥ずかしながらこれが本音。「所詮学歴なんて」という人に限って、学歴は気にしてるって典型例。特に僕は第一志望に落ちてるし。
「私イケメン無理だから〜」という女の子に限って、イケメンと付き合いたがるってパターン。
「気にしない」ってわざわざ言ってる時点で、そもそも気にしてますやんって話。
しかし学歴が全てではない、これもまた本音。学歴が良かったからって、一生成功するなんてことはない。逆に学歴が威張れないものでも、一生うだつがあがらないなんてこともない。
学歴は重要だが、全てではない
僕の学歴へのスタンスをざっくりまとめてみると、こんな感じ。
- 大学は出れるなら出ておいた方が良い
- 学歴があると、周りへアピールしやすい
- 学閥がある場合は、学歴があると得する場面も多い
- 学歴があると自分に自信が持てる可能性が高い
学歴は関係ないとは思うけど、最終学歴はかなり重要。大卒になれるならなっておくべき、損もありません。
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と憤りを感じ方、ちょっとお待ちを。
見てみてください、学歴があれば自信が出るとか、アピールしやすいとか、業務遂行能力には関係してないんです。
学歴があるから、色々な要素が積もって、優秀になることはある。しかし学歴があるから、優秀であると直結はしない。

って僕もブログでたまにアピールしますが、「だから何?」と言われると、特に返す言葉もない。
学歴は所詮は一要素にすぎない
学力だけでは決まらないのがビジネスの世界
正直なところ昔の僕は学歴が全てだと思っていました。中学生や高校生の頃は、勉強は比較的得意な方。
ここらへんは日本の教育業界の歪みな気もしますが、生徒の優秀さを図る指標がペーパーテストしかない。もしくはスポーツの大会の成績くらい。
スポーツはあまりに狭き門だし、一生できるわけでもない。ということで、学力のみで生徒を評価する。偏差値至上主義。いかに答えが決まった問題を多く正確に解けるか。
社会に出てからは、決まった制限時間内に手順が決まった問題を解ける能力よりも、コミュニケーションをとって折衝できる能力の方が重要だったりする。
しかし中学生や高校生はそんなのは知らない。
人から与えらられた学習課題で満点を取るよりも、自分が好きなものを見つけて熱中する方が遥かに価値がある。でもそんなのは分かっていない。

と偏った考えを持って生きてきたのが、何を隠そう、この僕。
昔の僕はゴリゴリの学歴厨
そんなこんなで学歴が全てだと思っていた僕は、昔に大手企業にインターンに行きました。その際に自分よりも偏差値が低い大学出身の人も多くいました。
ここが不思議でした。大手企業で仕事をしている人なんて、高学歴しかいないと思い込んでいたんです。
就活をしている中や、会社に入って社会人になると、学歴が全てではないということが分かってきました。
学歴が全てだと思っていた昔の僕。極端に書けば、大企業を上から順番に並べる。東大生がまずそこに全部入る。東大生が入り終わったら、京大生や一橋大学などの生徒を順番に入れていく。
そうして企業のランクが下にいくほど、在籍している人の出身大学のレベルも下がっていく。そんな風に考えていたのです。
もちろん大企業は高学歴の人は多い。しかしあくまでも割合ってだけで、全員がそうではない.
小さい会社に東大生もいるし、大企業にそこまで高くない学歴の人もいる。

と思われると思うのですが、昔の僕からしたらまるでそんな発想はなかったんです、恥ずかしながら。
大人の賢さと子供の賢さは全くの別物
社会に出ると、「賢い」の定義が変わる
僕には不思議でした。だって大学のレベルって、厳格に決まっています。聞いたことないような大学が、たまたま今年は東大よりもレベルが高いなんてことはあり得ない。
偏差値だって明確に数字で決まっている。大学に入る時には、厳正に審査されて、優秀かそうでないかは選別されている。
ではなぜ、社会に出ると、優秀な人は学歴に関係なくなるのか。低学歴の人が大企業に入り、高学歴の人が名もなき企業に入るなんて、ジャイアントキリングが起こるのか。

と気付いたのは、随分と後になってから。「賢い」の定義が、子供と大人で変わってくる。
そうです。大人と子供では、「賢さ」の尺度が違う。もっと言うと、学生と社会人の優秀さは、測る基準が違うんです。
大学生まで成績は、決まったテストによって決められていました。ギリギリ研究では、みんなが違うベクトルに向かっているくらい。
大人の「賢さ」は総合力で決まる
正解がある問題に挑んでいたのが学生時代、正解がない問題に挑んでいるのが社会人時代。
正解がある問題に、早く正確に、答えを出せる人が高学歴。しかし正解がない問題に、落とし所をつけられる人が優秀な人。ここが違う。
そしてもっと優秀な人は、そもそも問題を作れる人。誰もが当たり前だと思っていることに疑問を抱き、改善点を提示できる人。
こうなってくると、学歴を得るために必要だった能力や努力とは、正直全然関係ない。
「九九は7の段までしか言えない」って昔の番組で、ダウンタウンの松本人志が言っていました。
しかしこれを聞いても、「え、じゃあ松本は優秀じゃないやん」って言う人は一人もいない。
大人の賢さは子供の賢さとは種類が違う。子供の賢さは決まった場所で、決まった時間に受けたペーパーテストの点数で決まる。
しかし大人の賢さは、総合力で決まる。ここを誤解していると、危ないんです。
賢い大人が共通して持っている要素とは?
賢い大人の特徴とは?

と思われたそこのあなた、今から見ていきます。
僕が見ていて、賢い大人は以下の5つの要素が共通しています。
賢い大人の共通点とは
- 教養(語彙力)
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 失敗から学ぶ力
- パクり力


教養(語彙力)
賢い大人は教養がある。しかし教養というのは、外から分かりづらいもの。

これが僕の定説。教養豊かなのに、語彙力が乏しい人など存在しない。教養はないけど、語彙力が豊富はまだあるかもしれないけど。
実態はどうであれ、語彙力は豊かにしておくべき。学はないけど、然るべき時に、然るべき言葉を、チョイスできる人は大人として賢いと言える。
ヤバい。それな。わろた。間違いない。この限られた語彙だけで全てのリアクションのやりくりをしている人は一人は周りにいる。
その人はたとえ高学歴だったとしても、賢くはない。


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コミュニケーション能力
コミュニケーション能力といってしまうと、かなり大仰。

という意見もあると思います。コミュニケーション能力は必要、なんて手垢がつきすぎていて、わざわざ言う必要もありません。
前職の会社で、男が挨拶しても一切返さず、女性が挨拶するとニコニコして返す。そんな50代の痛々管理職がいましたが、ここまで露骨なのも少数派。
今回は賢い大人がしているコミュニケーション術を2つに絞って、紹介します。
どちらもデール・カーネギーの名著「人を動かす」に載っていた教えです。この本を読むと読まないのでは、人生の難易度が劇的に変わってきますので、ぜひ読んでみてください。
- 会話で必ず、3回は相手の名前を呼ぶ
- 会う人全てを、その日に会う最も重要な人として扱う
これがオススメ。

アバダケダブラ、ウィンガーディアムレヴィオーサ、栃木のニラ餃子。
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コミュニケーション能力を上げるコツは、会話の中で「相手の名前」を何度も呼ぶこと!人は自分の名前を呼ばれることで、親近感を覚えるもの。
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そして今話している人は、「今日会う中で最もVIPな人だ」と信じ込んで接しましょう。
小手先のテクニックよりも、こう考えることで、雑なコミュニケーションをとることはなくなります。
論理的思考力
賢い人は総じて論理的。感情的になることは少ない。パフォーマンス的に感情をあらわにすることもありますが、これはあえてしているだけ。
論理的に考えれない人は、人生はそのうち詰む。論理的思考ができない人は、現代では一生弱者。
感情ももちろん大事です。人間は最後は感情で、物事を決定します。しかしそこに至るまでは論理で道筋ができているのです。

これが賢い大人のバランス。感情的になって、物事を動かそうとするのは、思春期の女子高生まで。
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論理的思考ができない人になってはいけない。論理的に話せない人は人生損するので、論理的思考を鍛えようという話。
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失敗から学ぶ力
「PDCA力」と言ってもいいかもしれませんが、もっと簡単に表現したいと思います。

賢くない人は、失敗から学べない人。見落とされがちですが、リスクの範囲内で挑戦して意図的に失敗を積み重ねない人も、実は賢くない。
失敗から学ぶサイクル
- まずはとにかくやってみる
- 失敗する
- 失敗の原因を考える
- 原因に当たると思われる部分のみ修正し、もう一度やってみる(2に戻る)
とにかくこの繰り返し。このサイクルをぐるぐる回す、求めている成果が出るまで。
より高速で回し、目的を達成できるのが賢い大人。やってみて失敗して終わる人、そしてそもそも回しもしない人、どちらも賢くない。
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失敗するよりも挑戦しない方が罪深い。失敗の先にしか成功はない。
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パクり力
できる人は、とにかく模倣が上手い。平たくいってしまえば、人の良いところを上手くパクれた方が勝つ。
HIP HOPの文化でも、歌詞やメロディーの一部を流用して使う、「サンプリング」と呼ばれる文化があります。これも同じ。
日本の和歌の文化においても「本歌取り」なるシステムがあります。元の歌があり、それを引用して歌う。これも模倣・パクりの一種。
人間は人のいいところをパクって、改良することで発展する。これは断言できる。

と思うのは、礼儀正しい様に見えて、実はかなり損をしてるんですね。

これくらいに考えると、気持ちはかなり楽になるはず。
規模・知名度・売上のどれをとっても、日本で一番大きな会社であるトヨタ自動車。
そのトヨタのノウハウが詰まった「トヨタの自分で考える力」という本にも、模倣の重要性が載っています。

これは「横展開」と呼ばれるノウハウ。良いものができました、どうぞ皆さんパクってくださいね、ということ。
良いものなら容赦なくパクる。そして自分なりの要素をひとつでも付け加える、これぞ賢い大人。
賢い大人にならないと、搾取される
世の中はバカが損するようにできている。賢い大人は搾取されづらい。これは間違いない。
誤解がないようにここでバカの定義をしておきます。難しく考えすぎずとりあえず行動できる、これももしかしたらバカと言えるかもしれません。
しかしこのタイプの人は、成功できるかもしれません。賢い人が足踏みしている間に、果敢にチャレンジしているから。今回はこの人たちはバカとカウントしません。
すぐに感情的になり、少ない語彙しか使えず、失敗から学べず、自分のやり方を絶対的に正しいと盲信しているタイプ。これがバカ。要するにさっきの5項目を満たせていない人たち。
もし僕がネットワーク回線とか、保険の営業をするなら、このテのタイプに売り込みをかけると思う。ちょろそうだから。ただのチョロQ。
一方で冷静に判断し、他の人の知見を仰いで合理的に考えそうな人は相手にしない。ややこしそうだから。
ここら辺までくると、学力があるとか、学歴が高いとかそういうことじゃなくなってくる。大人の賢さは、学歴じゃないのも頷ける。

これが大人の世界。厳しい。答えが固定されている試験で、決まった答えを書いてさえいれば、賞賛されていた昔が懐かしい。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 答えがある問題を出す能力の高さが学歴、答えのない問題に落としどころを見つけることができるのが大人の賢さ
- 語彙力、コミュニケーション能力、パクり力などに大人の賢さは表れる
- 賢い大人になることで、搾取されずに生きていける
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!