大企業は悪とか、経験を積めないとか、甘やかされているとか、世間ではしばしば耳にします。
しかしそんなことはありません。大企業に入社することには、圧倒的にメリットがあるんです。
給与や福利厚生はもちろんのこと、業務上でも多くの機会に恵まれています。もっと言うと、しなくても良いはずの苦労を、ちゃんとしないで済みます。

これが最近の僕。もともとそれなりに大きな会社に勤めていたのですが、キャリアアップとしてさらに大きな会社に転職。
意外や意外で人間関係もかなり改善されました。大きな会社はそもそも人数が多い。ある程度の多様性が担保されているんです。
もし就職や転職で悩んでいる方は、チャンスがあれば、是非大企業を受けてみてください。

・ベンチャー企業で経験を積みたいけど、悩んでいる
という人にむけて書きました。
日本に会社は約270万社あるけれど・・・
会社は多いが、大企業に入った方がいい
日本に会社は約270万社あります。と思ったら、410万社とか450万社とか、色々出てきました。結局どれやねん。

とだけ覚えておけば良いのかも。日本の平均年収と、日本の会社の数は、ともに400万とちょっと。400万とはサラリーマンにとって意味深い数字なのかもしれません。
ここで上場企業にだけ絞って考えてみましょう。その数は、約3800社。日本の企業の中の1000分の1ってところでしょうか。
1000分の1と聞くとかなり少なく聞こえますが、3800社と聞くとかなり多い。就活生がエントリーするのなんて、多くても100社くらい。
そう思うとすでに一個人がアプローチできないほどの上場企業があるわけです。現に僕が就活生の頃に内定もらった会社は全て一部上場でした、そこしか出してなかったから。
僕らが働こうと思えば、選択肢はほぼ無限にあるわけです。サラリーマンか自営業か、と二元論で考えられがちですが、サラリーマンの中にも山ほど種類があるんですね。
「白と黒の間に 無限の色が広がってる 」とミスチルもGIFTで歌ってた。
ただしかし、この前提を踏まえて僕からの提案。

僕は最近転職しました。転職前の会社もそれなりに大企業でしたが、キャリアアップで一回り大きな会社へと移る。ここでマジで感じました。
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大企業勤めにはメリットが多くある
メリットは数え切れません。給料も良いし、福利厚生も充実している。そこまで大きくない会社でも、給料は高い場合もあります。
しかし福利厚生はそうもいきません。福利厚生なんか完全に会社の体力に関係してきます。大きくない会社だと、福利厚生がおざなりってこともしばしば。
そしてなんといってもブランド力。すごい身も蓋もない話にはなりますが。
初対面の人でも、ローン審査している人でも、とにかく通用する。人に聞かれて会社名を言うだけで、ちょっとマウントを取れる。


人に会う時に、卑屈にならずに済む。僕は前の会社は結構マイナーで、知る人ぞ知るって感じでした。名前を言っても、知ってる確率2割くらい。
「すいません、ちょっと存じ上げなくて・・・」と申し訳なさそうに言われる。

こんなやりとりするのは。めっちゃストレス溜まる。
しかし大企業になると、学生はさておき、社会人ならほぼ全員に通じる。これが気が楽。初対面の人に会う時に前向きになれる。
自分に自信をつけるために、ブランド物を買う人は多い。やれシャネルだ、ルイヴィトンだ、エルメスだ。
そんなブランド品よりも、勤めている会社名の方がよっぽどブランドとして働いてくれる。高級ブティックに行くよりも、リクナビ・マイナビに行く方が賢い。
大企業になるとヤバい人の割合が少ない
大企業は人間関係の問題が、比較的マシになる
福利厚生だ、給料だ、お金だ、色々書きました。しかし一番大事なのはここ。人間関係。ここが大企業は違う。
悲しいかな、どこの会社にもヤバい人はいる。ハイパフォーマーで良い意味でヤバい人もいる。周りの足を引っ張るだけの悪い意味でヤバい人もいる。
大企業だから、人気企業で狭い門をくぐり抜けたから、といっても問題のある人材が0にはならない。どの会社にも、害となる人材は一定数いる。
「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である 」、これはナポレオンの言葉。
会社に入ったり、組織に所属したりすると、本当に頷ける。ボナパルト節が炸裂していて、非常に素晴らしい格言。
「身長が低い男性は、収入に関して嘘をついたり、過度に攻撃的で支配的な社会的行動を示す 」傾向があるらしい。
これを「ナポレオン・コンプレックス」と言うのだとか。真に恐るべきは、身長なのではと思ったりもするけど、ひとまず無視。


大企業もヤバい人材はいるけれど、そもそもの母数が多い。結局割合で見ると、大企業はヤバい人はかなり少ない。
大企業じゃない場合は、ヤバい人材がいて、その人材の影響が色々飛び火してくることも多いんですね。
例えば僕の前職は、非常に体育会系の色が濃い会社でした。ちなみに僕は高校と中学ともに、部活を途中でやめているくらいの生粋のヘタレ。
ちょっと考えれば、ミスマッチと気づきそうなものを、チャレンジ精神丸出しで飛び込んだのが運の尽き。
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社風が根強い微妙な大きさの会社が一番危険!
もちろん大企業にも社風があります。しかし人数が多いが故に、そこまで浸透してきっていない場合も多い。社風に染まっている人、染まっていない人、がちゃんと混在している。
僕の前職は中途半端な大きさで、社風がべっとり浸透できるギリギリの人数でした。よってみんな根っからの体育会系。
「新入社員の彼は、〇〇(前職の会社の名前)っぽくないね」などという会話も頻繁に社内で耳にしました。
結局一番厄介なのが、微妙に大きな規模で、社風が根付きまくっている会社。ここが一番しんどい。
ハマったら天国、自分のキャラに合っているなら行くべき。しかしハマらなかったら、一瞬で会社の席に座っているだけでもハードモードな環境になる。
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大企業は部署が多い。どこかの部署に配属されて、人間関係に悩んでいても、部署の異動をするだけで解決することも多いんです。
前職は異動しても、多少代わり映えがするだけで、管理職の思考などはほぼ一緒でした。
また大企業の大きな特徴として、新聞に取り上げられるという点があります。半ば強制的にではありますが、客観的な目で社内を観察しないといけない立場にいるのです。
「あのパワハラしている人を、ほったらかしにしておくと、いずれ大問題になるかもしれない」と大事になる前に、事前に対策してくれる可能性も大きい。
経営層からしても、誰か一人を指導するのと、新聞沙汰になるのでは、圧倒的に心労が違う。
大企業は多様性に優れている
2010年代中盤以降のビジネスシーンで、最も多く耳にするキーワードのひとつ、それが「多様性・ダイバーシティ」。
企業の説明会での採用担当や、会社HPの社長挨拶でも「弊社はダイバーシティを推進しています。多様性のある人材にもっときてほしいんです。」みたいなことは言っている。
その言葉に嘘はないかもしれませんが、そこまでの必死さとか真剣さはありません。
結局日本で多様性の実現できているのは、大企業だけ。なぜなら人材を揃える余裕があるから。
大きくない会社は、これまで活躍していた人材と同タイプの人材しか雇用していません。
最近購入して一番面白かったのが、「多様性の科学」という本。
才能や知識、スキルがあるからといって成功できるわけではない。多様な考え方を受け入れる認知的多様性(コグニティブ・ダイバーシティ)を手に入れ、偏狭なものの見方や盲点にとらわれずに、思考を解放すること。
致命的な失敗を未然に発見し、生産性を高める組織改革の全てがここにある。
というのが、Amazonの紹介文。

ざっくり言うと、こんな感じ。
色々な科学的エビデンスが載っているんですが、最も分かりやすかった実験がアニメの実験。
アメリカ人からなるグループと、日本人からなるグループに水中の様子を描いたアニメーションを見せます。その後被験者たちに、何が見えたかと質問しました。
アメリカ人は、「大きな魚が左に向かって、3匹泳いでいました。お腹が白くて、ピンクの斑点がありました。」と答えました。
一方で日本人は、「川のような流れがあって、水は緑色でした。そこには石や貝や水草が見えました。」と答えました。
全く同じアニメを見ていたにも関わらず、アメリカ人は魚に、日本人は背景に注目していたんですね。



大企業は多様性が、ある程度担保されている。性別、出身、国籍なども様々だし、他の会社で経験を積んだキャリア社員もいる。
組織としても強い。なにより自分がちょっと変わった人間だったり、当たり前のことができなくても、「多様性だよね」と大目に見てくれる可能性も高い。
就活・転職する際は、迷わず大企業を受けよう!
チャンスがある限りは、大企業を受けるべき
もしあなたが就活生なら、僕からこうアドバイスしたい。

もしあなたが転職活動中なら、僕からこうアドバイスしたい。

大企業が絶対的に正義かというと、きっとそんなことはない。毛嫌いしている人もいるかもしれないし、ケースバイケースではあると思う。
大企業は知名度がある分人気もあるので、入るまでの関門は大きい。しかし別に大企業に入れなくても、人生で何かを損するわけでもない。
ただ大企業に入ることで、メリットはある。受けれる恩恵も大きい。

という考え方もしばしば耳にします。それはそれで多分間違っていない。
しかしゆとり世代の恥部を具現化した僕みたいな人間からすると、ベンチャー企業なんて修羅の国。過去に説明会に行ったことはありましたが、直感で自分には無理だと悟りました。
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ワークライフバランスを気にしたり、プライベートの時間を充実させたい派の人は、きっとベンチャーに行かない方が賢明。入って後悔することになるはず。
大企業へ入社するのは、最強のライフハック
そもそもの話をすると、「大企業には、挑戦する機会がない」という前提が間違っている。
日本の会社は高度経済成長期のような体力はすでになく、社内で遊んでいる人材ってあんまりいない。
ベンチャー企業を意識しているようなガッツのある人なら、きっと多くの仕事を任せてもらえる。
大企業は資本金や扱う金額も桁が違う。格が違うし、額が違う。
大企業に入って前向きに取り組んでいると、他では経験できない大きなプロジェクトを担当させてもらえる可能性も高い。
一方で余裕がある分、面倒を見てくれる。能力値が多少低い人材でも、お金をかけて育ててくれるし、会社のどこかにポジションを用意してくれる。
過去記事でも書いたのですが、大卒はライフハック。大学を卒業するだけで、人生の難易度が全然違う。
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大卒であることで受けれる恩恵の大きさは、割と誰でも認めてくれるはず。これと同じ。

大企業に入ることにデメリットがまずない。素行が悪かったら新聞で取り上げられる可能性もあるけど、本当にこれくらい。
「元電通」、「元三菱商事」、「元マッキンゼー」など、とにかく大企業に籍を置いていれば、その後肩書きでも使える。一生虎の威を借ることができる。ちょっとダサいけど。
それに転職でも有利に働く。やはり大企業に出ていると、その次にどこかに移ろうと思っても、難易度が劇的に下がる。
機会があるなら、大企業を受けるべき。チャンスがあるなら、大企業に入るべき。
バカとブスこそ、大企業に行け
僕はアラサー。そんな世代があるかは知りませんが、「ドラゴン桜」世代。
マンガ原作で、阿部寛主演でもドラマ化されたあのドラゴン桜。偏差値最下層の高校生が、一念発起して、効率的に勉強して東大受験するというストーリー。
当時中学生で高校受験を控えた僕は、痺れまくり。同級生もみんなドラマ観ていました。
このドラマの中で、一話目から出てくるパンチライン。
それが阿部寛の放つ「バカとブスこそ東大へ行け!」というセリフ。
これ聞いた当時はパラダイムシフト起きました。パラダイムシフトなんて言葉は当時知らなかったけど。
このセリフを真似して、

と言ってみたい。取り柄がないとか、才能がない人こそ、大企業に入るべき。
優秀な人、高学歴な人は大企業に多い。他の企業と比較しても、確実に多い。優秀な人材がいる環境に身を置くだけで、自動的に自分も引き上げられる。
才能がないなら、自分で伸ばすには限界がある。だったら半ば自動的に伸ばしてくれる環境に所属するのが最も賢い。
転職活動をした際に、色々な大企業を受けました。そこの面接官の人に、僕が必ずしていた質問がありました。

「そうですね、人格者の人が多いです」という回答が最多。やはり人が多いと、上に立っている人は自然と人格的に優れた人になるらしい。
自分に自信がない人こそ大企業に入るべき。中途半端なところに行って、歪んだ人間性の上司のもとで消耗するのはあまりにもったいない。

まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 大企業はヤバい人の割合が少なく、多様性が担保されている
- 大企業だからといって、甘やかされるなんてことはない
- 自分に自信も取り柄もない人こそ、大企業に入るべき
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この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!