就活生が好きな言葉。内定、貴重なお話ありがとうございます、バイトリーダー、色々あります。
そんな中でも、トップランカーが、外資コンサル、そう、これ。
少しでも意識が高い就活生を捕まえて、耳元で「外資コンサル」なんて囁いた日には、よだれがドバドバ出てくること間違いなし。
かくいう僕もそのうちの一人。転職することになったのですが、転職活動中に好奇心を抑えられずにいくつかコンサル会社を受けてみました。
社名は伏せますが、外資コンサルの中でもかなり有名な会社ばかり受けてみたんです。
結局転職活動は希望する他業界の会社に内定をもらいフィニッシュ。外資コンサルで最終面接まで進んでいた会社もあったのですが、辞退しました。しかし、

と僕の中では強烈なインパクトが残ったのです。是非発信しておきたいんだな。

・コンサル会社に転職したい!
という人にむけて書きました。
転職活動をしていた中で、外資企業に好奇心が湧いた
転職活動は意外と受からない
去年に一念発起し、転職活動をしていた僕。縁と運とタイミングが、皆既月食さながらに重なり、複数の内定をもらうに至りました。
転職活動って思ったよりもハード。担当したエージェントの方によれば、書類通過率でも5〜8%なんだとか。
70〜80社応募して、内定をひとつもらえる位の難易度らしい。転職活動について、もっと知りたい人は過去記事をみてくださいな。
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外資コンサルを冷やかしで受けることに
僕はホワイトな会社を希望していたので、日系企業を中心に受けていました。もちろん日系だからって全部が全部ホワイトとは限りません。

くらいの、かなりゆるゆる皮算用。本革ですらない、フェイクレザーの皮算用。
しかしそんな中で、外資系で受けていた会社もありました。ずばり外資コンサルです。
一定以上の意識が高い就活生なら、絶対に食指が動いてしまうであろう、あの外資コンサル。別にそこまで志望はしていない。大変そうだし。

一方でこんな気持ちがあったのも確か。謎な闘争本能を発揮し、応募することにしました。
日本の就活生が就職先として出てくる会社って、日系企業・外資系企業・ベンチャー企業のいずれか。他にもありそうだけど、今の僕にぱっと出てくるのはこんなところ。
百聞は一見にしかずってことで、ベンチャー企業は就活生時代に説明会に足を運んだりしました。
これまた黒光りさえしているブラック企業で、「自分には無理・・・」と気付けたり。やはり何事も経験と言ったところでしょうか。
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そう思うと、日系企業から日系企業に転職しようとしている。ベンチャー企業は実際に職場見学までした。
では、外資系企業はどうだろう。イメージしかない、だったら実態を見てみたい。
好奇心が内面から溢れそうになる。そして超有名な、僕でも知っている、外資コンサル会社に絞って応募を出してみたのでした。これが全ての始まり。
外資コンサルに応募してみたんですが、、、
コンサルは、世の中で最も脳内を活性化させる、至極の四文字
外資系のイメージは激務、そしてあくなき成果主義。できる人はとことん伸びて、できない人は淘汰されていく。
まさに生き馬の目を抜く環境、ゴリゴリのゆとりの僕にはとかく縁がなさそう。可愛い可愛い、とにかく自分が可愛い、それがオレ。
そしてコンサル。なんと言ってもここ。コンサルって、響きがもうすでに甘美。世の中で最も脳内を活性化させる四文字じゃないでしょうか。
しかし鼓膜を熱狂に包み込むコンサルも、蓋を開けてみればかなり大変な仕事でしょう。容易に想像がつきます。
メーカーは自社商品を売る。証券会社は証券を売る。金融機関はお金を貸して、利子で稼ぐ。商社はトレーディングをする。物流会社は物を運ぶ。
各業界でそれぞれ商品が決まっています。ではコンサルは何を売るのか。それは頭の良さ。
他の会社が悩んでいる問題を依頼され、解決策を売らないといけない。その会社が手に負えていない問題を、部外者にも関わらずクリアしないといけない。
コンサルは「頭の良さ」だけが売り物
そうなるとただ問題解決能力が高いだけでは、まだ足りない。超絶的に問題解決能力に秀でていないと使い物にならない。

しかしシンギュラリティとか、人工知能に人間の仕事を奪われるとか、今はそんな時代。単純作業から人間は徐々に解放されていくはず。
僕らは考えるしかない。考えることで、価値を生み出す存在になるしかない。盲目的に同じことを繰り返す人材はきっと不要になってしまう。
これから働く人は、部分的にもコンサルの素養を身につけておかないといけないのかも。コンサルを応募したのには、実はこんな思いもありました。

コンサルに興味があって、何か簡単なことでも良いから身につけたいビジネスマンも多いはず。
おすすめは「コンサル一年目が学ぶこと」という本。僕も応募したタイミングで読み返しました。
各界で活躍する元コンサルタントの方に取材をして、15年・20年間のキャリアを通じて役に立ったスキルを調査したもの。
外資系コンサルがまず身につけるべき究極のベーシックスキルが30個に厳選されています。
コンサルの仕事をしていないビジネスマンも是非読むべき。汎用的でいて、一生モノのスキルが学べます。

外資コンサルの面接は、クセが強い
自己紹介パワポを求められた1社目
面接で自分自身の経歴を、プレゼンさせられる
結論から言うと、応募した外資コンサルは2社。1社は一次面接で落とされた。もう1社は最終面接までたどり着きましたが、希望企業の内定が出たので辞退。
会社名は伏せますが、どちらも外資コンサルの大手です。

まず1社目は一次面接の事前課題として、自己紹介パワポの作成を言い渡されました。こんなパキってることしてきたのは、僕の中ではこの会社だけ。
自分の経歴や、自己PRなどをまとめる。書式は問わずだったので、無難に5〜10Pくらいにまとめて提出。
面接が始まると、まずはそのパワポを使って、自己紹介をすることに。
その後面接官からの質問タイム。今までの経歴に関して、色々な角度から質問がきます。
ちなみに転職理由は聞かれませんでした。どんな思いで転職するのかよりも、何ができるかを重視しているっぽい。
質問が来るのは想定してはいますが、ひとつ大きな誤算がありました。面接官の2名、とんでもなく頭が良い。五右衛門の斬鉄剣くらいに、頭がキレてる。
面接官がバグってるくらいに頭が良い、撃沈
風が吹けば竿屋が儲かるってありますよね。
- 風が吹けば砂が舞い上がる
- 砂が目に入る
- 目が悪くなる人が増える
- 三味線弾きで生計を立てる人が増える
- 三味線が売れる
- 三味線には猫の皮が必要だから猫が捕られる
- ネズミが増えて、桶がかじられる
- 桶屋がもうかる
こんな流れのやつです。
面接官だったコンサルの人は、初見でもおそらく「1.風が吹けば砂が舞い上がる」から「5.三味線が売れる」くらいまで一足飛びできてしまうくらい思考が鋭かった。

って何回も白目剥きそうになる。
ハンターハンター読んでて、「クラピカってめっちゃ頭良いよなぁ」って感じるのと全く同じ。
面接官は見たところ、30代半ばくらい。どんな人生を歩めば、ここまで思考力が鍛えられるのか理解に苦しむレベル。間違いなく僕が出会った人の中で、最も思考スピードが早く正確な人たちでした。
結果はあえなく不合格。僕の思考スピードが追いつかず。清々しいほどの完敗。パねぇ。
ケーススタディを解かされた2社目
面接で「課題を考える時間」を設けられる
2社目は意外とスタンダードに面接が始まる。転職理由も聞かれました。
冒頭に会社の説明や入った際の業務内容のレクチャーを受ける。そこからこれまでの仕事で苦労したことを質問されたり、自己PRを話したり。

そう思っていたのですが、面接開始から30分経った折り返しのタイミングで、状況が変わる。
「今からケーススタディを行います」と言われます。え、面接中に?そう、面接中に。
超ブラックな部署があって、恒常的に残業が多い環境。メンタルをやられている社員も存在。自分が管理職であれば、どのように対処するか?
ざっくり言うと、こんなお題でした。
10分間で答えを出さねばならない
所要時間は10分。10分後にパワポに内容をまとめて、発表しないといけません。
これがなかなかトリッキー。こんなことしてきたのは、後にも先にもこの会社だけ。
とにかく10分で色々と考えてみる。「もうマヂ無理」とは思うけど、そんなことも言ってられない。
僕の回答
- メンタルがやられている社員を産業医にケアさせて、休職を防止する
- 閑散期の部署から、人を持ってくる
- 一時的にでも派遣社員を雇って、人員補充を行う
- 外注して可能な限り、外に仕事を出す
- 集中力が発揮しやすい午前に会議を入れるのはNG
- 打ち合わせの時間は、半分の時間にする(1時間のものなら、30分に)
- 社内資料は簡素化させる、大枠が伝わればOK
とこんな感じで、内容をまとめ、プレゼン。クオリティはそこまで高くないですが、10分って制限時間内の回答なので、仕方ないと言いたいところ。
面接は無事合格し、最終面接までたどり着きました。希望企業の内定が出たので辞退。
コンサル業界への転職は、地頭と準備が必要
コンサルの採用基準は、他の会社とは全然違う
基本的に転職活動の際の会社の転職面接は、「マッチするか」を見られています。
「うちの会社に入って、こいつは活躍できるんかな?」って目線で見られています。
しかしコンサルは違う。面接というか、思考訓練。
だって質問の傾向が、明らかに違うもん。あえて言いますが、バカな人はそもそもコンサルに入れない。
入ってから活躍とかじゃない、入社って第一関門がクリアできない。
日系企業に多く見られる、能力はイマイチだけど熱意はあります、みたいな人はお呼びでない。まさに修羅の国。
一に地頭、二に地頭、バカはタヒね
コンサルに入るのに必要なものを、面接官に聞いてみた

面接の最後の逆質問で聞いてみました。コンサル業界の人と話す機会なんてそうそうないし、好奇心が働いたのです。
「「地頭の良さ」と「仮説力」ですね。あとはコミュニケーション能力、ただ話していて楽しいとかじゃないです。会話の中で相手のニーズを汲み取るコミュニケーションが必要です。」
これが1社目の回答。
「考える力ですね。「覚える」よりも「考える」ことが大事です。また知識にそこまで価値はないです。評論家はいりません。考えて動ける人が活躍します。」
これが2社目の回答。どちらも納得の回答でした。
共通するのは、やはり思考力。自分で考えらない人間は、コンサルからすれば不要な人間。
コンサルの面接を受けると、人生観変わる
結局僕はコンサル業界に入ることはありませんでした。違う選択肢をとったのです。
面接をして雰囲気に触れただけの僕。そんな僕でも、コンサル業界のギラギラ感は伝わってきました。
「ワークライフバランス」と宛先に書いて郵便物出したら、僕の家に届く。それくらいの僕はゆとり野郎。
腰の引けた僕ですから、コンサル業界のハードさに怯えてしまったんですね。しかしバリバリ働きたい人からしたら、コンサルほど面白い世界はないのではないでしょうか。
コンサルが気になっている人なら、まず受けてみるべき。もし落ちたとしても、

って割り切れる。他の会社と違って、落ちた時はちゃんと「落ちた」って分かるはず。

まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 外資コンサルは「頭の良さ・問題解決能力」を商品にしている
- 自己紹介パワポ作成、ケーススタディなど、外資コンサルの面接はクセが強い
- コンサル業界では、思考力が必須スキルである
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!