ZORNを知らないヘッズはパチもんです。 ZORNのリリックで舌を巻いたことがない人は、よっぽどの天才か、日本語が不得意かのどちらかです。
日本最高のリリシストであるZORNが遂に日本武道館でライブをしたんです。日本語ラップを聴くリスナーは増えてきていますが、まだまだ少ない。日本の音楽シーンでは隅っこの存在、そのジャンルの人が武道館でワンマンライブするなんて偉業なわけです。
ライブはもちろん最高でした。ZORNのパフォーマンスも24時間ぶっ続けで見れるくらい好き。そして何より客演が豪華です。10名以上の名だたるラッパーが参加したんですね。見れて良かった、ありがとうZORN。
・日本語ラップヘッズや、ピース!
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- ZORNは実力だけで武道館までたどり着いた猛者
- 客演が超豪華、客演だけでフェスができるレベル
- ライブでもらったお土産も激アツ
ZORNというラッパーのスゴさ
2021年1月24日(日)、ZORNが初めて武道館でライブするんです。ここ数年のZORNの勢いはもう誰にも止められない。YouTubeでもたて続けに曲を発表したり、ライブもこなし続けたり。
ZORNのライブは他のアーティストとはひと味違うんです。ファンが違う。何と言うか、非常に濃いファンなんですね。みんな曲歌えるし、熱量がハンパない、終るとみんな汗だく。これもZORNのカリスマ性ゆえ。
大阪の味園ユニバースというところでライブをしていたのが一年半前。そのライブで、昭和レコードからの脱退を宣言したんです。
それと同時に、
という熱い宣言をしたんですね。まさかこんなに早く叶うとは。こういう目標って苦節10年とかで達成するもんじゃないの!?勢いあり過ぎて逆にドラマがないくらいのレベル。(笑)
と言っても、ZORN自身のラッパー暦は長い。日の目を見始めてからは早かったですが、下積み時代長かった。曲でも言ってた、お金払ってライブ出てたって言ってた。
この4、5年で売れ出したラッパーはかなり多い。みんなそれぞれ分かりやすいきっかけがあってブレイクしだす。
フリースタイルダンジョン、高校生ラップ選手権、ラップスタア誕生とか。ZORNはそういうのはない。何かの番組や企画でウケたから人気が出たとか全くない、ここがスゴい。
メッセージと韻が仕上がりまくった曲をコンスタントに出した、ライブでいつも盛り上げまくっていた、これだけ。アーティストとして基本に忠実に行動しまくっていたら、実力に人気が追い付いてきたという一番の理想形。結論、ZORNはクソドープ。
年末年始で実家に帰った際に、友人とあった際にオススメのアーティストを質問され、ZORNと答える。
なんてやりとりをしたのはここだけの話。
始めて行った日本武道館、とりあえずデカい
来ました、日本武道館。デカい、とりあえずデカいです。その名の通り、武道の大会で使うところなんすよね、もはやライブのイメージしかない。
僕の中では完全にライブハウス武道館なんです。音楽のライブとして武道館を初めて使ったのはビートルズなんだとか。
やはりビートルズは偉大です。現在のロックやポップミュージックの根っこは全てビートルズと言っても過言じゃないですもんね。ん、いかんいかん!ZORNや!
ここからちょっと前日潭。ZORNが武道館でライブをすると知る、「そりゃ行くしかないでしょ!」となる。ただ抽選に外れまくる、全然当たりゃしない。
「俺が好きなZORNはやっぱりヘッズから人気なんや!」と無理やりポジティブに解釈。前向き思考が痛み止め。
何度目かのチャンスでやっとこさ当選しました。しかし2021年明けて、緊急事態宣言が発令、期間は1月上旬から約1ヵ月です。
ZORNのライブは1月24日(日)なんです。
震えて眠ること数日、ホームページにて「感染症対策を徹底したうえで実施」と読み、奮えて眠る日々に。
待っている間楽しみ過ぎて、前日とかになると逆に「おれってZORN好きなんだっけ?」とか精神に異常をきたしちゃったり。
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: Prime Video
こんなゲシュタルト崩壊はスターウォーズEP7「フォースの覚醒」を待ちわびていた時に起こって以来。そして迎えた武道館当日。
ZORNという男の人生を全て見れたライブでした!
雨、めっちゃ雨。足元がお悪い中って表現が本当にしっくりくる。武道館の最寄り駅「九段下」に到着する、改札を出るくらいで気付く。
The North Faceのダウンを着ている奴(僕もですが・・・)、Vans履いている奴、見た目で分かる。みんな同じ旗のもとに集ったホーミーだ。
入り口にはお花がいっぱい、クリーピーナッツからもきていたし、KREVAからもきていました。KREVAの花は惜しくもタンポポじゃなかった。グッズは長蛇の列だったので、買うのは断念。
いつもZORNとか昭和レコードのライブで絶対最前列にいて、ファン代表みたいな男性がいるんですね。その人は一度ZORNにライブで「リーダー」と呼ばれていました。おそらく一番右の花はその人のもの。さすがだぜ。。。
席に着いて改めて思うけど、武道館デカすぎ。大阪でライブを見たクラブとかとは桁違いの大きさ。僕の席から、ステージまでもかなり距離があります。
東京で2軒先にあるコンビニ同士の距離、と言えば分かって頂けるでしょうか。武道館の大きさに委縮しつつ、開演まで待つ。客席も結構寒い。
寒い、中でもダウンを着ています。注意事項をもう一度読む。感染症対策のため、「発声禁止」と書いてある。
僕の席はかなり高い位置にあるので、立つと怖い。みんな座っているし、武道館の2階席は座りで観戦するもんだろうかなんて思っていると、、、
会場真っ暗!沸き立つ観客!!
ライブが始まりました。写真・動画撮影はNGだったので、ご容赦くださいね。一曲目は最新アルバム「新小岩」の一曲目「shinkoiwa」でスタート。
そして、2曲目に移行した瞬間にZORNから一言。
とここで会場が全員総立ち。僕みたいな指示待ち人間は、言ってもらえないとダメなんで助かったっす。笑
今回のライブでスゴかったのは何と言ってもゲストの豪華さ。
- 漢 a.k.a. GAMI
- ANARCHY
- Kvi Baba
- WEDY
- AKLO
- NORIKIYO
- AK-69
- KREVA
- カミナリ(芸人)
- 般若
- SHINGO☆西成
- ILL-BOSSTINO
- MACCHO
ベテランから若手まで多彩なラインナップになっています。正直このメンツでフェスができちゃうレベル。笑 このメンツで、センターをしてるんだからもうZORNには頭が上がらない。
大学生の頃に「人脈広げるため」と言って、飲み会に励んでいた人を半笑いで見ていたものですが、人脈の威力を始めて知りました。おれもBOSSともんじゃ食いにいきたいもん。
AK-69も始めて生で見れました。これは嬉しい。サビで歌うスタイルはそこまで好きではなかったのですが、ライブには向いていると実感しました。会場みんなでノレる。
特に良かったゲストはこいつらだ!!
KREVA
ZORNと2曲featで発表したKREVA。 日本語ラップレジェンドをまさか生で見れる日が来るとは思わなかった。
kREVAのライブを観て思うことには、経験値が違うということ。ステージの使い方とか、身振り手振りとかが、なんというか分かっているなぁと。
自分がしているのがショービジネスということを完璧に理解しているというか。今まで何回ライブをして、どれだけ大舞台で活躍したらKREVAレベルまでいけるのか検討もつきません。
日本語ラップを知らない人でも、KREVAは知っている。その人気ぶりに目がいきがちですが、がちがちの実力者なんですな、やっぱり。
MACCHO(マッチョ)
日本語ラップで誰もが好きで、誰もが認めるクルーがOZROSAURUS(オジロザウルス)。そのMCのMACCHOも登場しました。いつか生でMACCHOを見たいと思っていた夢が叶いました。
人間じゃないです。(褒め言葉)ラップ能力が異常に発達している獰猛な獣を、ステージで鎖につながず解き放した様な危うさ。
声が良い、よく通る。バイブスも満タン。言うことなし。そして何より嬉しかったのが、featである「Rep」の後。
オジロの代表曲「Area Area」を披露してくれることに。完全に予想外、日本語ラップヘッズに一ヶ月遅れのクリスマスプレゼント、ちょい遅れのお年玉。脳内にホッとな風が吹き荒れたのは僕だけじゃなかったはず。
MACCHOが「Area Area」の頭で、
と雄叫びを上げる。
お気づきかもしれませんが、「発声禁止」というルールは結構序盤に崩壊しちゃってたんですね。
そして、まさかのZORNも参加。しかもオリジナルの歌詞を歌い出す。音源化もされていないのに!!
OZROSAURUS(オジロザウルス)は横浜代表!「045」はヒップホップで一番クールな数字、MCのMACCHO(マッチョ)はバイブス満タン!
ライブを終えて・・・
ライブが終わり、順次退去していくことに。ここら辺になると完全に放心状態。緊急事態宣言ということもあり、20時にはきちんと終了。個人的には24時間くらいぶっ続けでも全然OKなのですが、致し方なし。
外に出ると雨が降っていますが、何ら気にならない。ライブの2・3時間の間にエネルギーをもらったから。
緊急事態宣言もあり、困ったのが夕食。どこのお店も空いていない。武道館の近くのコンビニに行くと、ファミチキが全て売り切れていて、「ZORNファンが食ったな」と丸わかり。
日髙屋のテイクアウトで済ませることに。関東にしかない日髙屋、美味しいので是非関西でも出店してほしい。そうエリアからエリア、関東エリアから関西エリアに来てほしい。チャーハンだけでなく、パエリアもメニューにいれてほしい。
そして帰宅。武道館に入る際に、茶色い小包をもらいました。チケットには「お土産つき」と書いていたんで、どうもこれがお土産っぽい。
中身はポストカードとステッカーとディスク。DVDではなく、CDみたい。早速、お気に入りのBOSEのスピーカーで流します。。。
これはたまらん!!!絶対将来プレ値になるやないか!!売らんけど!笑
金持ちになっても、「セリアからサイゼリア」なんてニクいパンチラインを言っていました。iPhoneに入れて、ヘビロテしないと。。。
【関連記事】ZORN、昭和レコードを去る
ZORNが昭和レコードを卒業したライブの話です。大阪にある味園ユニバースでのライブ。
ここからZORNの更なる快進撃が始まったのです。今まで言った中でもベストライブのひとつでした。
【関連記事】ZORNの新アルバム「新小岩」
ZORNの集大成的なアルバム「新小岩」。地元をレップするというHIP HOPイズムを感じれる飽きのこないアルバム。僕は今の段階で20回は聴きましたね。死ぬまでにあと200回は聴きますね。
ミュージックマガジンで2020年の日本語ラップのランキングでも1位を獲得していました。 まぁそりゃそうです、聴けば分かる。
ZORNの新アルバム「新小岩」は超傑作!THA BLUE HERB(ブルーハーブ)のBOSSも参加!ZORNの集大成でヘッズは絶対に耳を貸すべき!
【関連記事】平凡な日々の歌い手、ZORN
ブログ開設初期に書いた記事。結局僕はずっとZORNに心酔しっぱなしなんですね。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- ZORNは実力だけで武道館までたどり着いた猛者
- 客演が超豪華、客演だけでフェスができるレベル
- ライブでもらったお土産も激アツ
色々書きましたが、こんなのはこのライブの素晴らしさを語る上ではごく一部なんです。会場の自動販売機では、エメマンの缶コーヒーだけ売り切れていたなんてエピソードもあります。
ライブの最後にZORNが地元の友人達をステージにあげるなんて場面もありました。数人くらいかなと思うと、小学校の2クラス分の人数がステージに上がってびっくりしたりもしました。
ZORNがおもむろにその中の1人と肩を組んで、
なんてこともありました。
とにかく楽しかった。ZORNのローンがもうあと3年とかになっていてほしいんだな。笑
僕もこんなに人を楽しませたり、勇気を与えられる人間になりたい。そんな気持ちを込めて、今後も記事を作成していきます。ブログを書くのもHIP HOP!
ではでは!