ブログを始めて、6年目に入った、いまだに稼げていない。なんなら2年前にピークを迎えてから、ずっと落ち目。
しかしブログをやめようと思ったことはない。頻度は下がっても、長く続けていきたい。ここ大事。
・ブログで稼げなくて、嫌気がさしてる
という人にむけて書きました。
そもそもの大前提で、ブログは稼げないと思った方が良い。「爆速で楽して、月収100万円」なんて嘘っぱち。
だからこそブログを書く際には、PV数とか収益を気にしてはいけない。他人の評価だからどうしようもない。
自分が書いていて楽しい、書いていると気が楽になる。ここを目指す。文章を書くとは、一人でできる最良のセラピー。
生涯ブロガーであれ。バズらなくても良い、自分の中で爆ぜれば、ブログはそれで良い。
ブログは修羅の道と心得よ
ブログはすでに斜陽産業である
まずはここを受け入れるところから始めたい。そうブログは斜陽産業であり、すでにオワコン。
文字需要そのものが薄れている。YouTubeにマウントポジションをとられ、タコ殴りにされた。
そしてそのYouTubeもTikTokなどのショート動画に、押し負けてる。そう、ブログとは、すでに2世代昔のメディアなのである。
実際に僕も如実にそれを感じる。書いても、書いても、PV数は伸びない。というか伸びなくなっている。
昔は継続して書いていれば、なんとなくは右上がりで進んでこれた。しかし2年前くらいに、潮目が変わった。
「ブログで稼ぐ」というハードルは、過去最高に上がっている。よっぽど上手くマーケティングしないと、ほとんど不可能。
世界で一番甘いお菓子は、インドの「グラブジャムン」らしい。シロップ漬けのボール型ドーナツみたいなお菓子なんだとか。
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ブログ歴が5年に。ブログは稼げないが、人生は変わる。
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稼ぎたいなら、ブログ以外を選ぶのがオススメ
このマインドの人は、ブログはあまりオススメできない。それこそYouTubeとか、SNSで努力する方が、手っ取り早い。
この現代で、そもそも文字を読む習慣のある人は、かなり少ない。だからこの文章を読んでくれているあなたは、かなりのレアとも言える。あざす。
ちなみに橘玲さんの著書「バカと無知」に、恐ろしい実験結果が出ていました。
- 日本人の約1/3は日本語が読めない
- 日本人の1/3以上が小学校3~4年以下の数学的思考力しかない
- パソコンを使った基本的な仕事ができる人は日本人の1割以下しかいない
本>ブログ>>>動画>ショート動画。これが現代の日本人における、ハードルの高さ。
ブログを読むのは、本を読むのに匹敵するくらい、億劫がられている。「ショート動画で、楽に理解したい」って人の方が多い。
ということで、身も蓋もないことを言うと、ブログで稼ぎたいというあなた。発想がちょっと高尚すぎるんだな。
それでもブログを書くべき理由
ブログは人類が誇る、最高の娯楽である
文章の持つ可能性や表現力は無限である
違う。そうじゃない。ここからが僕の言いたいところ。
ブログを今まで書いてきたなら、これからも続けるべき。「ブログを書く時間で、新しくYouTubeとかアウトプットしたい」ってなら、ブログをやめるのも賢い選択かもしれない。
しかしブログをやめて、アウトプットの習慣がなくなるのであれば、石にかじりついてでも、ブログを続けるべき。石に歯を突き立てろ。
ブログは、ひいては文章を書くという業は、人類が誇る最強の娯楽。ブログを書く以上に、楽しいことなんてない。
あえて言うけど、動画を作るよりも、文章を書く方が自由度が高い。
こう思ってしまいがちだけど、動画は限界がある。文章こそ自由。無限。なぜなら読む人の、脳内の想像力にアクセスできるから。
文章でしか表現できない映像がある
メンタリストDaiGoの著書「人を操る禁断の文章術」で、このことに関して書かれていました。
どうでしょうか?誰を思い浮かべましたか?
思い浮かべる姿は、人それぞれ。でもこの一文を読むと、誰でも「自分が思う世界最高の美女」を想像できます。
しかしこれが映像ではどうでしょうか?石原さとみが出ても、新垣結衣が出ても、「可愛いけど、自分が思う世界最高の美女ではない」って人も出てくるはず。
誰もが納得できる美女を産み出せるのは、文章だけ。映像よりも、時として行間の方が雄弁だったりする。ここが文章の奥深さ。
小説の終わりが「こうして宇宙は滅亡した」というものであっても、読んだ人はそれぞれイメージできる。
しかし映像にしようとすると、誰もが納得できるものではなくなる可能性が高い。文章こそが到達しうる、表現の極致がある。あるんだな、これが。
村上春樹の作品に「ダンス・ダンス・ダンス」って長編小説がある。
主人公が、ホテルで高級コールガールを呼ぶシーン。そのコールガールが主人公が行方を追っている女性と知り合いで、話を聞こうという場面があるんだな。
流れから一夜をともにすることに。そのコールガールは超絶的な技巧派で、主人公にサービスをしてくれるのですが、その時の描写がこちら。
文章と想像力の好例
そして僕の隣に来て、僕は34年の人生で誰にもしてもらったことのないようなことをしてくれた。デリケートで大胆でちょっと簡単には思いつけないような事を。でも誰かが思いついたのだ。僕は体の力を抜いて目を閉じる流れに身を委ねた。
文章を書く人は、人生が豊かな人である
お金を稼げると、人生は確かに豊かになる。しかしそれは物質的な豊かさに過ぎなかったりする。
お金があると、好きな場所に住めるし、高額な買い物もできる。ルイ・ヴィトンでも、アストンマーチンでも、なんでも買える。
しかし内面的な豊かさとなると、また話は別。内面的な豊かさを追い求めるなら、文章を書くのが一番良い。
稼げているかどうかは関係ない。人生、体験、思考、を文章に落とし込めているブロガーは、人生が豊かな人だと思う。
文章を書く以上にクリエイティブなことはない。そんなものは存在しない。
だからブログをやめてしまうのは、あまりにもったいない。
エジプトのヒエログリフ、メソポタミアの楔形文字、中国の甲骨文字。 これらは人類で最も古い文字と言われてる。
3000〜5000年前に存在していたらしい。あなたがブログで書いている文章、その後ろには5000年もの歴史がある。
人類が文字を発明し、そのスキルは脈々と受け継がれてきた。孔子の教えもそう、古今和歌集もそう、アンネの日記もそう。
そしてその最先端、まさに先っぽにいるのが、あなただ。あなたが書くブログだ。ここが人類の文字の、現段階の、最終到達点。
ブログを続けるモチベーションを探す
誰かの作品を鑑賞する
自分のブログ、一番の読者は自分
こんな人もいるはず。そもそもだけど、ブログを書く上で、PV数とか収益をモチベーションにしてはいけない。
そんなものは自分でコントロールできない。自分でコントロールできるものをモチベーションにすべき。
自分で文章を書いていて楽しいとか、文章を書くことで今まで知らなかった自分の一面を知れたとか、こういった部分にこそ価値がある。
ブログを書く、畢竟、情報発信である。誰かのタメにならないと仕方がない。
しかしそれ以上に、自分のタメになるように文章を書く。
自分の一番の読者は自分。自分の作品を、銀河で最速でチェックするのは、他ならない自分。
他の人の作品から熱意が伝播する
その他にブログを書くモチベーションを上げる、超効果的な方法がある。
- 他の人のブログ
- 小説
- ビジネス本
- 映画
- 音楽
- YouTube
- ドラマ
- ダンス
- マジック
- ものまね
- スポーツ
文章作品じゃなくても良い。映像でも良いし、なんなら言葉がない非言語の文化でも良い。
熱量を持って表現している作品であれば、もうなんでも良い。売れていなくても良い。路上ミュージシャンでもOK。
僕らが最もモチベーションが湧くのは、モチベーションが高い人の作品に接する時。
こだわりを持って、熱量を携えて、表現をしている。そんなモノホンのプレイヤーの背中こそカンフル剤。
「自分も何かアウトプットしたい!」ってマインドが沸き起こったら、文章を書くのだ。今よりも倍ヤバい、スタンバイ。
「売れる」は二の次で良い
「売れる」には、マーケティング感覚こそが必要
ブログを副業とするか、趣味とするか、ここによって大きく変わる話である。
「まぁ稼げたら良いけど、趣味でもあるかな」くらいの人は、まずは楽しむことを意識してほしい。
ブログに関わらずだけど、「売れる」コンテンツは、全部が全部品質が高いわけじゃない。
ニーズを満たしている。マーケティングに優れているのだ。
そもそものところで、「自分が書きたい文章」と、「ニーズのある文章」は違ってる。
売れるには、ライティング力よりも、マーケティング力の方が重要。
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アイデアとは大喜利。誰かが「面白い」と思うものには、必ずヒントがある。
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「売れる」呪縛から、自由になってみる
もちろん売れないよりも売れた方が良い。稼げないより、稼げた方が良い。
僕も別に稼げていないので、稼げていない奴の遠吠えってことで、一度聞いてみてほしい。
ブログを書いている人、そしてこの記事を読んでいる人の大半が、副業でブログを書いているはず。
そもそも専業のブロガーなら、辞めるか悩む間もなく、とにかく記事を書いているはずだし。
スポーツや筋トレや楽器の演奏、こういった趣味で、僕らは数字を気にしない。それよりも達成感や成長を重視している。
しかしことブログになると、急に「PV数が少ない」とか、「アドセンスで稼げない」とか言い出す。
急に価値観がガラリと変わる。本業じゃないやろ!?ノルマも、お題もないやろ!?
ワンピースでルフィは「この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」と言った。
これと同じ。「この世界で一番自由に文章を書ける奴がブロガーだ!!!」って言いたい。
編集者もいない。〆切もない。誰に読まれても、読まれなくても良い。
僕らは自由だ。確かに売れないかもしれない、しかし僕らは無限に自由なんだ。
売れる売れないはどこかでやって。万券よりも探す次の発見。
ブログを生涯の友とする
まずは自分の内面をマーケティングしてみる
「売れるためには、マーケティング」って書いた。いわゆる「売れ線」に関して、面白い話がある。
それは世界的な名作小説のひとつ「1984年」から。
この小説の舞台は徹底された管理社会。人々を操るために、政府が娯楽を生み出し、大衆の興味をコントロールしてるって描写が出てくる。
「1984年」より
ここでは、スポーツと犯罪小説と星占いくらいしか掲載していないくず新聞、扇情的な安っぽい立ち読み小説、セッ○ス描写だらけの映画、韻文作成機と呼ばれる特殊な万華鏡を用いたまったく機械的な方法で作られるセンチメンタルな歌などが生み出されていた。
言ってしまえば、とにかくバズるコンテンツを機械的に生み出しているだけ。
熱量もないけど、とにかくマーケティングを駆使して、大衆の心を掴むってシーン。
売れることは甘美。ブログで高い収益を出すのは憧れる。
しかし「売れる」とか「稼ぐ」だけの視点で見ると、品質は落ちることもある。
だったら僕らは、本当に自分が書きたい文章を書いても良いと思う。本当にマーケティングするべきは、自分なのかもしれない。
書くことは、考えること、生きること
文章を書くことは、考えることとセット。
議事録を書いているわけじゃない。文字起こしをしているわけじゃない。
僕らの脳で考えて、文章にしている。生きてきた中で出会ったことや考えてきたことを文章にしている。
最近思う。美しい文章を書ける人は、美しい人である。
優れた文章を書ける人は、優れた人。そして優しい文章を書ける人は、優しい考え方のできる人やねん。
良いブログを書くのは、良い人生を送ることに通じる。すべての道はローマに通ず、すべての文章は人生に通ず。
毎月に数万円の収入が増えるか、本当に自分が書きたい文章の記事を月に何回か投稿するか、長い目線で見ると後者の方が価値がある。
月の収入を3万円増やしたいなら、コンビニや飲食店でバイトをすれば良い。
しかし自分が満足のいく人生を送りたいなら、文章を書くしかない。
僕はブログを書き始めて、インプットにもこだわるようになった。資産形成も、転職も、することになった。
自分の未来を指し示してくれるのは、コーチの人やカウンセラーではない。
自分の文章。自分が書いたものが、あなたの道を作ってくれる。思いもよらぬ場所に、自分自身を運んでくれる。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- ブログのモチベーションをあげたいなら、他の創作物を鑑賞すべし
- この世で一番自由に文章を書けるのがブロガー
- 良い文章を書くことは、良い人生を送ることにつながる
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!