感動のある人生、良い人生。人生にどれだけ感動できる瞬間があるのか、ここで人生の価値が決まる気すらしてる。
とはいえ難しい。世の中のコンテンツで、感動系とか御涙ください系は、時にキモイからだ。

・感動系のコンテンツはどこか冷めてしまう
という人にむけて書きました。

感動搾取から逃げる。というか感動搾取する側に立つ。あなたが人を感動させる。もしくは自分自身を感動させる。
資生堂のCMの名キャッチコピー「かわいいは作れる」。パクろう、あえて。

感動がある人生を求めて
感動する瞬間を求めて生きている
感動って良いですよね。気持ちがスッキリするし。膿が溜まった心を丸洗いした、そんな快感がある。
「人が感動する」、これ自体は無条件に全肯定して良いと思ってる。あの世には思い出しか持っていけない。

実際に僕の人生を振り返ってみても、印象に残っている瞬間って、必ず感動を伴ってる。No 感動、No Life。
- 一浪して大学受験に受かった瞬間
- 一留して大学を卒業した瞬間
- ずっと好きだった海外のバンドRadioheadのライブを観た瞬間
- 映画館で「MAD MAX 怒りのデスロード」を観た瞬間
- ブログを読んでもらって、AbemaTVに出演した瞬間

走馬灯でよぎる思い出は、必ず何かに感動した場面なはず。
感動は尊い。感動は素晴らしい。感動、さいこー!、、、とは一概には言えないから、世の中は難しい。
感動の押し売りはキモい
感動は良いけど、感動するコンテンツは良くない
「人が感動する」、これは素晴らしい。しかし問題は「感動系コンテンツ」が必ずしも、心地良いものではないってこと。


僕は映画が好きで年間100〜150本観てる。自分で言うのもなんだけど、目は肥えてると思う。
あえて映画好きにしか伝わらない例えを使うけど、「ギルバート・グレイプ」で出てくるジョニーデップ演じる主人公の母親くらい肥えてる。
感動させたがってる映画はキモい
目が肥えてくると、見えてくる世界がある。本当に感動する映画って、「感動させてやろう!」って意図を感じない。
映画監督のトラウマを、映画の中で昇華してて、そこに感情移入しちゃうってパターンが多い。もしくはその監督が、本当に好きなことを表現してる中に、静謐な感動がある。
- 不治の病にかかる
- 小動物が最後に亡くなる
- 初恋の相手と恋愛する
- 恋愛にやたら運命性を持たせる
- 重要キャラをとにかく◯す
ここら辺は王道の感動パターン。いかにも泣かせにきてる。なんとも鼻につく。


感動搾取から逃れるために
「搾取」って言葉を、昨今よく耳にするようになった。「やりがい搾取」とかも、その典型。

「感涙必至」とか、「ハンカチの用意を」とか、「涙腺崩壊」とか、みんな「感動搾取」だ。
みんな感動したがってる。需要がある。だから感動を演出できる人には、お金が集まる。
感動させられるドラマを作れば、名プロデューサーになれる。感動させられるショート動画を作れば、SNSでバズる。
「感動」という無条件に優れたものを盾にして、搾取する側が暗躍してる。だったら少なくとも僕は、感動させる側に回りたい。






どうすれば人は感動するのかを理解する
感動は作れる、作り方を知っておこう
意外性があるほど、感情は大きくなる
敵を知り、己を知れば、百戦してあやうからず。そもそものところで僕らは、なぜ感動するのでしょうか?
どういうことが起こって、僕らは感動してしまうのでしょうか?ここを知っておかないと、「感動させる側」には立てません。
大ヒットした「全裸監督」のプロデューサーである、たちばな やすひとさんの著書「「物語」の見つけ方」。

前提として、感情の大きさの話をします。喜怒哀楽はありますが、それぞれ感じるレベル感だったり大きさは時々によって変わりますよね。
なぜこのような差が生まれるのでしょうか?

なるほど。思ってもみなかったことが起こる方が、感情は大きなものになると。
感動は、ちょっとした俯瞰を伴う
「共感」と「感動」、ここは少し違います。登場人物に思わず感情移入してしまった、これは「共感」。

作品の中で出てくるキャラクター。
「あのキャラクターは一生懸命頑張ったんだ!」とか、「あのキャラクターは、大切なことを伝えてくれたんだ!」とか、状況をちょっと俯瞰したもの。これが「感動」なのだそう。

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心の中の矛盾や葛藤が解消された瞬間に、感動が生まれる
そもそも感動ってなんだ?

分かります。めっちゃ難しいですよね。というか意外とあんまり考えたことないはず。
「「物語」の見つけ方」では、「心の中で、その人の価値観に関わるような、重要な変更が起きること」と書かれています。
もう少し具体的に書きますね。

感動とは「プチ悟り」である!
例えば嫌な上司に苦しんでる。こんな経験って誰しもあるはず。僕もあった。あったもんさ。
しかし時間が経って、経験を積んで、自分も誰かの上司になる。このタイミングで嫌だった上司の気持ちが少し分かる。こんなこともあるでしょう。
「めっちゃダルいやん」って感じてた両親。しかしいざ自分に子供ができてみると、親の気持ちが痛いほど分かる。
何かの経験によって、新しい視点を得る。それまで納得できていなかったことを、受け入れられるようになる。
この時の閃きに近いものが、感動と呼べる瞬間ではないか、そう書かれています。

矛盾、葛藤、抑圧。何かのきっかけで、これらが劇的に、あるいは時間とともに解消される。この状態を悟った瞬間、僕らの中に感動が生まれてる。
また以下のようにも書かれています。

「こうなってほしい!」と思っていた状態と現実が重なる。そうすると私たちは否応なく感動してしまうですね。
感動のロジックまとめ
次のステップに移る前に、感動のロジックに関して、簡単にまとめておきます。
感動ロジックまとめ
- 感動は俯瞰で観た状態で感じる
- 心の中にある矛盾、葛藤、抑圧が解消されたと悟った瞬間に感動が生まれる
- 現実が、思い描いていた「理想的な状態」になると、感動が生まれる
そして意外性が大きいほど、感情は大きくなります。ギャップです。つまり抱えている葛藤が大きく、それが0になると、感動も大きくなる。
理想と現実のギャップが大きいからこそ、そのギャップがなくなると、大きな感動が生まれる。良いですよね。見えてきましたね。
自分で、自分の、感動を作る
目標達成こそが、感動を生む
目標を立てる上で、重要視すべきポイント
自分で目標を立てる。そしてその目標を超える。結局のところ、真の感動を得るためには、これしかない。
目標を立てるとは「理想的な状態」を思い描くこととイコール。その目標を達成するとは、ここのギャップをなくすことと等しい。

そう。しかしあるよね。色々理屈をこねくりまわしても、結局結論はシンプルだったって展開。
ご飯と味噌汁と焼き魚が、結局は体に良いみたいなやつ。やっぱりそうなんか、ってなるやつ。灯台下暗し、答えは僕らの足元にあったのねーん。

時期 | いつまでに? |
誰と | 自分以外に関係する人は? |
状態 | どの状態になっていれば良い?(数字目標があるとベター) |
目的 | そもそもの目的は? |
かなりざっくりだけど、まずここから始める。
目標を立てる際には、目的もセットで考える
重要だけど意外と見落としがちなのが、目的に関して。
そもそもどこを目指しているのかは、きちんと把握しておいた方が良い。
僕はブログを書いているけど、そもそもの目的は「文章を書くのが楽しい」とか、「書くことでアウトプットしたい」という思いが強い。
お金を稼ぎたい。この思いももちろんあるけど、そこまでの優先順位ではない。

こんなマインド。お金がチャリンチャリン入ってきたらもちろん嬉しいけど、あくまでおまけ。
ただもしここで「メイクマネーするんやで!」というのがそもそもの目的とすると、ちょっと話は変わってくる。
だったらYouTuberになるとか、TikTokで配信するとかの方が、たぶん稼げる。つまり目標におけるゴールの状態が変わってくる。

他の人の感動を演出すれば強者である
先ほどまでは自分の話。自分で、自分の、感動を生む話。
しかしここからは、自分で、誰かの、感動を生む話。誰かの感動を演出できる人は強い。絶対にニーズのある人になれる。

- サプライズを用意する
意外性を出し、相手の予測誤差を大きくする - 話を聞くなどして、悩みの解決をサポートする
心の中にある矛盾、葛藤、抑圧を解消させてあげる - 相手が「こう思われたい」と思っているように扱う
「理想の状態になっている」と思わせる
おそらく最も効果があるのは3つ目。相手の自己承認欲求を満たすと言い換えても良いかもしれない。


「可愛い」と見られたい女の子には、「可愛い人」として扱う。「仕事ができる」と見られたい人は、「仕事ができる人」として接する。
「面白い」と認定されたがっている人には、あたかも世界で一番面白いであるかのように、話を聞く。
あなたと接しているだけで、まるで自分が「理想の状態」になれた気になれる。こんなに気持ちの良いことはないはず。
感動させられる側が勝つ
資生堂のCMの名キャッチコピー「かわいいは作れる」。パクるぜ、あえて。

ブログを書いて6年目。消費者は圧倒的に弱い。この事実に気付いた。どこまで行っても生産者が上。
自分で作れる人は強者。自分で作れず、他人が作ったものは弱者。
感動だってそう。誰かに感動させてもらうだけでは、弱者も弱者。搾取されてしまうだけ。


まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 現実が、思い描いていた「理想的な状態」になると、感動が生まれる
- 目標を立てて達成することで、自分で自分を感動させられる
- 自分で感動を作れる人は強い、誰かに感動させてもらうだけの人は弱い
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!