語れ、さすれば勝てる。現代社会を生き抜く上で、必要なスキルは数多くあります。
しかしその中でもトップクラスに重要になってくるのが、ストーリーテリング力。

・ストーリーテリング力ってなに?
という人にむけて書きました。

ストーリーで語ることによって、生まれるメリットは2つ。
- アイデアとして相手に覚えてもらいやすい
- 人の心を揺さぶる可能性が高まる
僕らはストーリーを介して、多くの物事を覚えてきました。教訓に満ちた昔話なんかもまさにそう。
ストーリーで語れる人こそ、多くの人の心を掴むことができるのです。
記事の前に自己紹介!

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ストーリーの重要性とは?
人は論理ではなく、感情を優先する

言われてみると、非常に当たり前。でも意外と意識できてない。
ちなみに僕はここが本当の意味で理解できておらず、会社の先輩に怒られたことある。
論理。誰が見ても、間違いがないモノです。しかしそれを受け入れれるかどうかは、あくまで感情によるのです。
どれだけ正しいことであっても、それを受け入れられない。これは感情が邪魔をしているから。
感情が論理よりも先に来ることは多い。でも論理が感情を越えることって滅多にない。

人生でこう思う経験は何度もあったはず。学校の勉強とか、与えられたタスクとか。全ては感情が決めているんです。
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説得の際は、感情に訴えかける。人は論理で考えるが、最後は感情で決める。
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ストーリーを語ることは必須スキル
他の人に何かを伝える際には、感情面でのアプローチも重要になってきます。
論理で相手を丸め込んでもダメ。論破が輝くのは、ディベートの中だけ。相手の感情を抱き込むべき。
色々な方法はあるのですが、その際に役に立つのが、「ストーリーを語る力」です。
「ストーリーテリング」って呼ばれるやつですね。ちなみにストーリーテリングの定義は以下。
メモ
自分の主張に説得力を持たせたり、情報やメッセージを聞き手に印象づけたりする目的で、体験談やエピソード、既存の物語などの「ストーリー」を利用して伝える手法。
ただ相手に事実や論理を伝えるよりも、ストーリーで語る。これが効く。
「なんでもコツコツ取り組む人が最後に勝つ」。こう聞くとどうでしょうか?

こんなもんでしょう。分かってはいるけど、「で?」ってなる。
しかし「ウサギと亀」の話を聞くと、どうでしょうか?伝えたいメッセージは同じですが、受け止め方って変わりますよね?

同じ内容でも、ストーリーがあることで、グンと呑み込みやすくなるんですね。ストーリーってめちゃくちゃパワフルツール。


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比喩表現と例えが上手い人が、会話を制す。物事を例えれば、説明力は劇的に増す。
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「物語性」はアイデアのカギ
名著「アイデアのちから」に学ぶ
アイデアには6つの要素が必要

ある。あるんだな、これが。

超名著「アイデアの力」にも、このことが書かれています。「記憶に焼きつくアイディアを、どうやって組み立てるか」がこの本のテーマ。
世の中にアイデアって山のようにあります。しかし成功するモノと、失敗するモノがある。この違いはなんなのでしょうか?
実は優れたアイデアには、共通する6つの要素があるんです。裏を返すと、この6つを押さえていれば、アイデアは成功する。成功しちゃう。
- 単純明快である
- 意外性がある
- 具体的である
- 信頼性がある
- 感情に訴えかける
- 物語性がある
優れたアイデアを生み出したいなら、どれかの要素を盛り込む。できるなら複数盛り込む。それだけでOK。お手軽。


ニュートンのリンゴは「物語性」がある
今回はこの6つ目の「物語性がある」を考えていきます。


物理学者のアイザック・ニュートン。家の庭でりんごが落ちるのを見て、「あれ、万有引力じゃね?」ってヒントを得たあの話。
これみんな覚えてますよね?忘れたって人って、多分いないはず。
でも「覚えるぞ!「ニュートンのリンゴ」の話を覚えるぞ!」って努力した人もいないはず。
でもなぜか頭にすっと入ってきたし、ずっと忘れてない。これってアイデアとしてはめちゃくちゃレベルが高い。

アイデアを作る上で、ストーリーは3種類ある

確かに。分かったけど、自分ではなかなか作れないよね。
しかし大丈夫です。アイデアとしてのストーリーは、3種類しかありません。
- 挑戦
主人公が圧倒的な障害に衝突する - 絆
人類・階級・民族・宗教など、立場を越えて関係を育む - 創造性
精神面で突破口を開いたり、長年の謎を解いたり、革新的な方法で問題に取り組む
この切り口の話にすれば良い。さすれば僕らの頭に残り続ける。

人に覚えてもらいたいアイデアがある。だったらこの3つの切り口で、ストーリーを作ってみましょう。
ストーリーの組み立て方はコレだ!
「「物語」の見つけ方」に学ぶ
「ストーリー思考」という考え方
「全裸監督」の監督。ちょっと分かりづらい。シルベスター・スタローンみたいな感じ。
この監督が書いた「「物語」の見つけ方」。この本は「ストーリー思考」というテーマを扱っています。
「物語」と聞くと、一般的には映画や小説などをイメージしがち。しかし自分という「主人公」が何かを目指し、誰かと向き合い、何かしらの行動をとる。
この観点で見ると、実は自分の人生も同じストーリーとして考えることができる。

これが「ストーリー思考」という考え方。

こう思った方は、ぜひ実際に読んでみてください。
ストーリーが経済を回す
実際にビジネスの現場でも、ストーリーによって購入力が倍増するということも明らかになっています。
ストーリーの力によって、近年人々の消費行動が大きく変わってる。カタログ的なスペックや機能じゃない。商品にまつわるストーリーが重要になってきたんです。
広告やコマーシャルを思い出してみてください。機能性を表現した情報よりも、背景にある想いや歴史を、前面に打ち出した表現が増えてる。

言われてみると、僕らは昔からストーリーに囲まれて生活をしてきました。
古来から神話という形で国の成り立ちを表現してた。ストーリーの力で、僕たちはアイデンティティーを保ってきたんです。

どうやってストーリーを作るべきか?
「「物語」の見つけ方」では、ストーリーを作る上でいろいろなポイントは語られているます。
全部書くとそれだけで記事がパンパンになるので、あえて絞って書きます。
ストーリーとはほとんどの場合、以下の流れで構成されています。
- 期待
- 緊張
- 解決
- 満足
ほぼすべてのストーリーには、決まった流れがある。ここを意識して、話を組み立てると、相手に伝わりやすくなります。

先ほどの大きな流れは、もっと細分化できます。上のドラマカーブを見てください。ストーリーの流れを、細かくステップ分けしたもの。
ドラマカーブには7つのポイントがある。ここを意識することで、ストーリーを考えやすくなる。
ドラマカーブとは?
- CQ
「何に期待して見れば良いのか」を観客へ差し示す - プチハッピー
いい調子で上昇し迎える序盤のピーク - ボトム
目的達成がほぼ不可能なほど、どん底に落ちる - 再起
何かしらの転機を迎え、復活する - 上昇
再起した後、ぐんぐん上昇する - クライマックス
CQの結果が出る(基本的には達成) - + α
伏線の回収や、次への引っ張り

そう思った人もいるかも。


例えば転職活動。「能力を評価されて、PJリーダーに若くして抜擢された。でも経験不足で最初は失敗ばかり。しかし最後は周りのメンバーの協力を得て、無事に期限内に達成できた!」みたいな感じ。
ベタっちゃベタ。でも確かにスッと頭に入ってくる。ストーリーを制すものが、人心を制す。
世界はストーリーでできている
大げさな表現になってしまうけど、僕らの世界はストーリーによって形作られている。
実際はそうではない。地球があるのも、生態系があるのも、物理学とか生物学の話。しかし僕らが知覚する世界は、文学の世界になる。
生きている中で意味を見出す。仕事をしていて、「この仕事は天職だ」と感じる。
素敵な人に出会い、「この人と出会うために生まれてきたのかも」と思う。ここらへんは全てストーリーがある。
自分の人生に意味を見出すというのは、畢竟、ストーリーの中に自分を置いてることになる。
自分だけの話じゃない。神話とか、宗教上の寓話だってそう。

僕らは大きなストーリーに身を委ねると安心する。落ち着く。だったら僕らがそのストーリーを作れば良い。
他の人を説得したいなら、巻き込みたいなら、大きなストーリーを語る。ストーリーで魅せる。もうこれしかない。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- ストーリーがあることで、アイデアを覚えてもらいやすくなる
- ストーリーの基本は、「上げて、下げて、最後にまた上げる」。
- 大きなストーリーを語ることで、人を巻き込める
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!