毎日の生活で、どこか不満が残る。なにか足りないものがあるわけじゃない。それなのに、何か満たされない。

・もっと良い選択肢がどこかにあるかもと考える
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、

常にレビューやランキングを確認して、とにかくじっくりと調べて、ベストを選びたい。これは「追求者」と呼ばれます。ほどほどに良ければいい、求めているレベルよりも上ならさっさと決めたい。こちらは「満足者」。
具体的には「追求者」をやめて、「満足者」になることです。ざっくり言うと、常にベストな選択肢を吟味せず、自分が選択したもので満足するということ。
何かを買う前や体験する前に、Amazonやそれぞれのサイトでレビューを確認するというのが僕らのデフォルトとなりました。確かにそうすればハズレを引く確率は減る。
しかしあまりにもレビューを確認しすぎると、「もっと良い選択肢があるのでは?」という思いが生まれてしまいます。
買い物ひとつにしても、今の社会は選択肢は無数にある。全部を吟味するなんて不可能。完璧な選択肢を追い求める生活からは脱却しましょう。
この記事のまとめ
- 追求者であると満足度は下がり、選択を後悔する機会も増える
- 何回かに一度は、あえてレビューを見ないで、選択してみるのも効果的
- 「もっと良い選択肢があるかも」と考えてはいけない、すでに僕らは充実している
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
満足できない僕らの日々
物質的には満たされている。ちゃんと仕事にも就いている。雨風しのげる屋根の下で眠って、ご飯も食べれている。
しかしなぜか満足できない。これが僕らの日常。なぜでしょうか?

仕事でも、今日買ったスーパーの食品でも、読んだ本でも、息抜きに観たNetflixの作品でも。とにかく僕らは、今享受しているものよりも、もっと良い選択肢があったかもと考えがち。
Amazonや楽天のレビューやランキングなど。とにかく僕らはベストなものにこだわってしまってる。常にもっと良い選択肢を探し、今の選択を否定してるんですね。
これが飲食店や映画なら、まだマシ。このレビュー思考が行き過ぎると、仕事や人生すらも、否定してしまう可能性が出てきます。
隣の芝生は、いつだって青く見える。何をしても、どんな選択をしても、「まだ上があるはず」と思ってしまう。
ジャムの実験なる有名な話があります。ジャムの試食コーナーで、2パターンに分けて、ジャムを用意します。
- 24種類のジャム
- 6種類のジャム
このどちらが売れるかを検証するという実験。
24種類のジャムを用意した方が、店頭では多くの人が集まってきました。なんとなく分かります。しかし最終的な実験結果は、以下のようになりました。
- 24種類を用意した場合は、試食に来た3%の人が購入
- 6種類を用意した場合は、試食に来た30%の人が購入
驚くなかれ、6種類のジャムを用意した場合の方が10倍も購入する割合が多かったのです。
ここから分かるのは、人間は選択肢が多すぎると、逆に選択しなくなるということ。選択肢が多くなりすぎるのは、ネガティブに働くということ。


「満足者」か「追求者」か
世界中の一流研究機関の研究者たちによって行われてきた実験や研究を紹介しながら、「今日1日に集中するにはどうすればいいか」を教えてくれる本「24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力」。
この本に「追求者」と「満足者」という概念が紹介されていました。
「なぜ選ぶたびに後悔するのか」の著者であるスワースモア大学のバリー・シュワルツ教授は、「追求者は最上のものを、満足者は十分に良いものを望む人たちだ」と定義しています。
常にレビューやランキングを確認して、とにかくじっくりと調べて、ベストを選びたい。これは追求者。ほどほどに良ければいい、求めているレベルよりも上ならさっさと決めたい。これが満足者。

シュワルツ教授は、人々の意思決定の方向性を評価するテストも開発しています。ちょっと診断してみてください。
各設問には1(全くあてはまらない)〜7(非常にあてはまる)の数字で回答。得点が高ければ高いほど、追求者の度合いが高いということになります。
満足者か?追求者か?
- どんなに仕事に満足していても、より良い機会を求めて行動するのは当然のことだ
- 車の中でラジオを聴いていると、今聴いているものに満足していても、もっと良いものがないかと他の曲をチェックすることがある
- テレビを見る時は、チャンネルサーフィンをして、一つの番組を見ようと思っていても、他の選択肢をざっと流し見する
- 人間関係は洋服と同じで、何着も試着して、自分にぴったりのものを見つけようとする
- プレゼントを探すのに苦労する
- ビデオを借りるのも苦労する、いつもどれが良いか迷ってしまう
- ショッピングでは本当に好きな服を見つけるのに苦労する
- ベスト映画、ベスト歌手、ベストアスリート、ベスト小説などランキング形式のリストが大好き
- 文章を書くのは、たとえ友人に手紙を書くにしても、とても難しく感じる。うまく言葉を並べるのが難しいから。簡単なものでも何度も下書きをする
- 決して次善を許さない
- 選択肢に迷った時は、今はない選択肢も含め、あらゆる可能性を想像する
- 現実の生活とは全く異なる生活を想像することもよくある
- 何をするにしても、自分にとっての最高基準を持っている

ただ僕だけじゃないはず。きっと現代人の多くは、追求者なのではないでしょうか。
「追求者は全ての選択肢を試すことができず、ある段階で選ぶことを強いられるため、後悔しがちだ。追求者は良い選択をして、それを悪かったと思い、満足者は良い選択をして、それを良かったと思うのだ」
とシュワルツ教授は述べています。つまり追求者でい続けるよりも、満足者になった方が幸福度や満足度は高い。常にベストを追い求めるのは、得策ではないんですね。
「追求者」→「満足者」へシフトしよう
あなたが満足者であれば、もう終了です。して頂くことはありません、お疲れ様でした。Have a nice day!
しかし、しかしです。あなたが追求者なら、僕と同じ問題を抱えている方なら、満足者に近づけるように考えてみましょう。
シュワルツ教授は、以下の様にも述べています。
「人生の教訓の1つは、『十分に良い』ものはほぼ常に『十分に良い』ということだ。人々は完璧なほど素晴らしいと感じるものから満足を得るのであって、完璧な結果から満足を得るのではない」
また追求者である弊害は、意思決定を避けるようになること。何かを選ぶたびに、追求者は後悔する。「もっと良い選択肢があったかも」と思う。そりゃ選択したくなくなるわ。

満足者になるには?
- ベターであればOKとする、ベストを追い求めない
大ハズレでなければOKとしても良い - レビュー・ランキングのチェックを制限する
〜5,000円までなら5分まで、〜50,000円なら15分まで、それ以上なら30分までなど - 何回かに一度はレビューを全く見ず、あえて無謀な選択をしてみる
- 一度選択した後は、「この選択は自分の頑張りでもっと満足できるものになる」と考えるようにする
- レビュー・ランキングはあくまで「人の」ものと意識しておく
「自分の」ランキングは、選択した後にしか判断できない
僕が特にそうなんですが、とにかくレビューを確認しまくり。気になる映画や本があっても、すぐに点数とか評価を見る。微妙な評価だったら観るのをやめてしまう。
自分の好奇心で手に取ったのに、人の意見で手から下ろす。我ながらあまり良くない。人の評価は悪くとも、自分にとってはバチハマりするかもしれないし。
足るを知る生活を心がける
僕らの生活は、今の時点ですでに、かなり充実している。嘘じゃないです。本当です。
現代社会は、昔の人と比べたら、かなり恵まれています。もちろん人との比較で、凹む回数も昔よりは増えていますが。

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生きていくのに最低限必要なものは、ほぼ全て今の時点で揃っています。まずは自分の現状に満足しましょう。
「もっと良い仕事が」とか「もっと良いパートナーが」とか、思う瞬間もあるでしょう。しかしあなたが選んだのであれば、それはもう正解なんです。
僕らが自分で意思決定をして、選択をする。法を破ったり、人に迷惑をかけない限りは、それは正しい選択。他ならぬあなたが選んだんだから。

僕らはすでに満たされている。上には上がいるけど、そんなことには関係なく、僕らの周りは潤っている。
ないものをねだるな。「あの時違う選択をしていれば」と思うな。「もっと良い選択肢があるかも」なんて考えるな。今までしてきた選択に、満足をしましょう。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 追求者であると満足度は下がり、選択を後悔する機会も増える
- 何回かに一度は、あえてレビューを見ないで、選択してみるのも効果的
- 「もっと良い選択肢があるかも」と考えてはいけない、すでに僕らは充実している
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
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