人の噂も七十五日とはいうものの、とにかく至る所で噂話を耳にします。七十五日経つまでに、次から次へと新しい噂話を耳にするようになる。
噂話というのは、いつの時代も超人気トピックのひとつ。職場で飲み会なんか行った日は、絶対に誰かの噂話でみんな盛り上がってる。

・噂話をなぜするのかが分からない
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、

- 自分もどこかで必ず噂話をされていると心得る
- みんなに嫌われている人以外の、悪口は言わないように心がける
- 噂で人を誉めておく
人はDNAに噂をするように組み込まれています。僕らは先祖代々、ゴリゴリに噂話をして生きてきたのです。
実は噂話というのは、集団の中で生き延びる強力なツールだったんです。面と向かって批判すれば争いになる。最悪の場合仕返しをされてしまう。
しかし噂によって悪い印象を広めることができれば、相手からの仕返しを避け、ライバルにダメージを与えることができる。そうやって人類は進化してきました。
人から噂話を根絶するのは不可能。そういうものだと割り切って生きていくしかありません。
人に期待しない。どこかで、絶対に、誰かが、自分の噂話をしていると思っておきましょう。
もし誰も僕やあなたの噂話をしていないなら、存在感がまるでないってこと。それはそれで問題かもしれません。
人が集まると、噂が始まる
噂話をせずに生きていくことはできない
古今東西、国を問わず、人類にとっての人気トピック。それは噂話。
とにかく人は噂をするのが大好き。こんな風に書いてるけど、僕も噂話をこれまで何度もしてきました。
同じコミュニティにいる人の噂は、その場の誰しもに共通する話題だし、何よりも盛り上がる。
職場で飲み会をして、そこにいない人の話をする。その人のクセとか、おかしな発言を取り上げて、ひとしきりみんなで笑う。しかし、

とも同時に思う。
そう。絶対にそう。きっと僕らも必ずどこかで噂話をされている。誰かに噂をされないで生きていくなんて、絶対に不可能。
盛り上がる話は、知識をベースにしている
しかし仕方ない部分もある。年代も趣味もバラバラな人が集まっても、そもそも共通の話題がない。
僕なんかは最近読んだ小説や映画の話をしたいけれど、みんなが本や映画が好きなわけでもない。逆に僕はスポーツ観戦の趣味がないので、スポーツの話をされてもつまらない。
かと言って、身の上話をするのは重い。自分や相手のプライベートな話をしても、盛り上がるとは限らない。
- 知識
- 噂
となると結局は、この2つしかない。
「会って、話すこと。」という本の中で、以下のように書かれています。

会話のベースは知識にある。お互い知識を共有してこそ、面白い会話になる。相手の好奇心を刺激できれば、間違いなく盛り上がる。

しかし厄介なのが、知識で盛り上がるのはハードルが高いってこと。適したタイミングで、相手の欲しがる知識を提示しないといけない。
そして噂話も、ある意味で知識。相手に新たな情報を提供をするってことに変わりはない。
頭を使わず、自己研鑽も積まず、手軽に盛り上がれてしまう。これが噂話。会話におけるドーピング行為。なんとも醜いけど、これが人の本性。
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人はなぜ噂をするのか?
噂話をするのは、もはやDNAに組み込まれている

僕のこの疑問を解決してくれたのが、「バカと無知」って本。この本の中で、噂について解説してくれていました。
進化の大半を占める旧石器時代、人類は30〜50人程度の小集団で狩猟採集生活を送り、150人を上限とする共同体の中で暮らしていました。
人はアリと同じく集団で大きな力を発揮し、1人では極めて脆弱。「共同体から排除される=生きていけない」という図式が成り立っていました。
しかしいつでも集団の最後尾にしがみついていれば良いってわけにもいかない。ライバルと優劣を競い、少しでも序列を上げないと、パートナーを獲得できない。
- 目立ちすぎて反感を買うと、共同体から追い出され生きていけない
- 目立たないと性愛のパートナーを獲得できず子孫を残せない
難しい。この矛盾した状況をクリアしないといけない。そして僕らは全員、この課題をクリアした遺伝子を引き継ぐ子孫。
どうやって僕たちのご先祖さま達は、この課題をクリアしたのか。それは「人の噂をする」という方法を使ったから。
噂話をしている個体が生き残った
実は噂話というのは、集団の中で生き延びる強力なツールだったんです。面と向かって批判すれば争いになる。最悪の場合仕返しをされてしまう。
しかし噂によって悪い印象を広めることができれば、相手からの仕返しを避け、ライバルにダメージを与えることができる。
「たまたま聞いたんだけど、あいつは〜〜」、これは現代でも通じる人を陥れる方法。
噂話は革命的で、画期的な、ものすごくいいアイディアに思える。しかし大きな問題がひとつある。

自分についての噂を気にしつつ、他人についての噂を流す。この極めて高度なコミニケーション能力が必要とされるているのが僕ら人間。
社会的な動物として発展するがあまり、人類は噂話という面倒なツールを手に入れてしまった。そして噂を上手に使って生き残った人々のDNAを僕らは受け継いでいるんですね。
噂の対処法は3つある
噂話に対抗して生きていく
噂をするのは、DNAに組み込まれてる。今の会社は2社目で、新卒で入った会社よりも人間関係は落ち着いてる。
しかしそんな会社でも飲み会をすれば、話題の6〜8割は人の噂話。前職の時の飲み会と比率的には変わっていない。
噂話から僕らは逃げることができない。戦うしかない。噂はあるものとして、対処していくしかない。
噂に対処するには?
- 自分もどこかで必ず噂話をされていると心得る
- みんなに嫌われている人以外の、悪口は言わないように心がける
- 噂で人を誉めておく

自分もどこかで必ず噂話をされていると心得る
これは重要な心構え。まずは絶対に身につけておきましょう。

僕らが参加していない飲み会。僕らがいていない際に進行している会話。絶対にどこかで僕らは話題に出てる。
誉められてるのか、けなされてるのか、それは分かりません。しかしよっぽどの聖人君子ではない限り、悪口を多少は言われているはず。
「自分は、どこかで、必ず、悪口を言われている」、この前提に立つ。人に期待しすぎない。
身の回りの人から悪い噂をたてられないくらいに、素晴らしい人間になるのは無理。もしくはそんな努力は無駄。
逆に言えば、噂話もされない方が危険。存在感がなくて、いてもいなくても同じな透明人間ってことになる。

みんなに嫌われている人以外の、悪口は言わないように心がける
性格の悪いちょっと打算的な話。僕らも人の子、先祖のDNAを引き継ぎし者、噂をしないでは生きてはいけない。
しかし本能に任せて、噂話をするのは賢明ではない。選別が必要になってくる。



みんなから嫌われている人、かならず飲み会で悪口が出る人。こんな人の悪口は言ってもOK。というか言わないとノリが悪いなんて言われてしまう。
しかしそうでない人の悪口は言わない方が無難。悪口を言っていない人に関して、ネガティブな噂話をするのはリスキー。
「あの人のことを、そんなに批判的に見れるような、人間性の持ち主なんだ」と思われてしまう。
100人いたら99人に好かれる人はいる。そして自分が残りの1人になることもある。もう仕方ない。無理に好きになる必要はない。
その人が嫌いだという自分の気持ちをごまかす必要もないですが、噂話をして気分転換するのはやめましょう。

噂で人を誉めておく
ここが最も重要。人間性が最も光る部分。

噂をするなら、良い噂を流しておく。噂をしても自分の評価が上がる。そんな裏技。
まぁもちろん、誉めたくもない人も山ほどいる。それは知ってる。だったらその人を話題にすら出さない。
- そもそも噂をしない
- 悪口を言われている人の悪口だけ言う
- それ以外の人は、良い噂を流しておく
結局まとめると、この3つ。
分かる、分かります。面倒ですよね。なんで人間関係ってこんなにもダルいんだって感じる。もうそんな時は人と離れる。


会ったこともない人からディスられたら一流
ちょっとばかし目立ち周りに褒められるのなら普通。会ったこともない人からディスられたら一流。
これはラッパーのKEN THE 390のとある楽曲の歌詞。めっちゃ刺さる。そしてその通りだとも思う。
こっちが存在も知らない相手が、陰で自分をディスってた。俯瞰で見れば、この時点で僕らの方が上。あなたのこと知りもしません、ごめんあそばせ。そんな感じ。
自分は必ず噂をされている。絶対に悪口をどこかで言われている。その悪口を言っているのが、あなたが会ったこともない人であれば、あなたはすでに一流。
存在感がハンパない。クラスの一軍の悪口を言う三軍、でもその三軍の名前を一軍は覚えてもいない。この構図と同じ。
そう考えたら僕も大学一回生の頃に、「あいつは良い人ぶってるって有名やで」と僕の悪口を、誰かが言ってるのを耳にしたことある。


僕らは人に期待しすぎてはダメ。僕らの良い部分を、誰かが必ず見てくれる。こんなのはファンタジー。
自分の良さは、自分が分かっていれば大丈夫。もしくは本当に親しい人だけ知っていれば良いんです。人の噂をする前に、自分の人生を進めましょう。
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人に期待しないで生きていく。期待するから、怒りが生まれる。仕事でも恋愛でも、期待しすぎない。
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まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 噂は僕らのDNAに組み込まれている
- 自分も必ずどこかで噂されていると考えおこう
- 会ったこともない人からディスられたら一流
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
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