GPAほど大人になった時に気にならないものはない。なんであんなどうでも良いものに一喜一憂していたのかと、今になっては不思議。
大学生の頃には頭を悩ませ、大人になると本当にどうでも良くなる。こんなにギャップを感じる概念も少ない。GAP並び替えたらGPA。

・GPAって必要なんですか?
という人にむけて書きました。
単位は必要、卒業するためにいる。ただ単位さえ取れば、割とそれで良い。ちなみに僕のGPAの平均は1.5いかないくらい。
単位をギリギリ取っておしまいって感じ。授業もサボっていたし、テスト前に勉強してなんとか滑り込むということをずっと繰り返しました。
なんなら必修単位落として留年してます。ちなみに大学は浪人して入学しました。こうなるとGPAどころの話じゃありません。生粋のクズ。

となるから、人生何が起こるか分からない。
僕の大学の成績は山あり谷あり
平均の半分のスコアのGPA
大学一回生の前期ですでに単位を落としていた僕。燃え尽きようと思い、受験勉強に明け暮れた浪人時代を経て、大学生になりました。
思惑通りちゃんと燃え尽きた僕。大気圏突入したかの如く、真っ白な灰になりました。ここで僕はとある勘違いをするのです。

日本の大学は入学するのが厳しく、卒業するのは簡単。かたや海外の大学は、卒業する方が難しいと言われています。
その難しい入学を乗り越えたんだから、もう勉強することなど何もない。それがその当時の僕の考え。うーん、我ながら甘ったれてました。
ただ単位の意識はかろうじてありました。とにかく単位だけはとる。取れれば何でも良い、このマインド。
たまに単位を落としつつも、なんとか手堅く単位は集めていました。ただたまたま落とした単位が必修で、落とした瞬間に留年決まるものだったのが運の尽き。
大学生活を楽しもうと思っていたら、なんと5年も遊べるぜって大盤振る舞いが発動したわけです。マジで親に迷惑かけたぜ本当に、ZEEBRAのリリックを体現してる。
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GPAのMAXは4ですが、僕のGPAはだいたい2以下。1.2~1.5くらいの数字を行ったり来たりしていました。

という人のために調べてみました。驚くなかれ、2.4~2.8なんだそうです。


平均の約半分、視力検査でみるような数字を叩き出しながら、僕の大学生活は終わっていきました。
GPAは本当に必要なのか?
ここで終わってしまうと、ただの低成績者となってしまう。しかし実は僕には意外な一面があるのです。



単位数は問題なかったのですが、必修を落としたがために留年。最後は研究室の単位しか受講していませんでした。
気さくな教授だったので、意気投合した僕。仲良くなったよしみなのか、下駄を履かせてもらって最高評価をつけてもらいました。
ただのラッキーパンチですが、データ上はGPAのスコアで4を獲得した僕。つまりGPAの天国と地獄を知っている、そんな男なわけです。
そんな僕が、GPAについて思うこと。

大学の成績なんかどうでも良い、きちんと卒業できればそれで良い。ただし2パターンだけ例外があります。
GPAがあった方がいいケース
- 大学内の進路を選ぶのに、GPAが必要なケース
入学してから研究室や学科に振り分けられる場合は注意。希望する研究室などがある場合は、GPAをとっておくべき。 - 企業から推薦をもらうケース
GPAが極端に低いなどでなければ推薦は受けられる。大学として枠をもらっているから。しかしGPAの高い人から順に推薦を選ぶ権利を持っている場合が多いので、注意が必要。
ここに当てはまらなければ、何でも良い。僕は希望する研究室も特になかった。適当に進路希望出したら、人気はないけどめちゃくちゃホワイトな研究室になった。
理系だったけど文系就職。つまり推薦は関係なし。GPAに進路を決められることもなし。
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GPAは不要。あくまで僕のこれまでの人生で、「もっとGPAを取っておけば」なんて感じたことは一回もない。
GPAは最低限で構わない
面接まで進んだら、GPAはもはや関係ない
就活の際に大学の成績証明書の提出を求めてくる企業は多い。本当に単位数は足りているのか、GPAはいくらなのか、こういったことが載っているのが成績証明書。

と心配される方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、おそらく問題はない。
書類選考時点では正直分かりません。しかし日本の新卒における就活は書類は割と緩めで、面接が厳しめ。面接まで進んでしまえば、そこからは関係ないです。
ちなみに転職は逆です。書類選考の方が圧倒的に厳しい。しかし一旦社会人になってしまったら、大学時代の成績証明書を求められることなんてない。
面接まで進んだら、大学4年間の成績ではなく、その瞬間のコミュニケーションで評価されます。
「会話のキャッチボールができていない」と言って落とされることはあっても、「大学時代の成績が悪かったから」と言って落とされることはない。
聞いたこともない。面接で落ちたなら、大学の成績以外の原因しかありえない。
GPAのスコアと、社会に出てから優秀かは別問題
もっと踏み込めば、社会人になったらGPAが優れていても、役に立たない人材ってことは大いにあり得る。
大学の成績がどれだけピカピカでも、社会に出ても優秀さを維持できるかは全くの別問題。博士まで進める賢い人でも、年収低かったりするんだから。

大学のテストは基本的に答えがある。ビジネスの世界は答えがあるようでないケースも非常に多い。
GPAが低いやつは、この回答至上主義に迎合していないフーリガンなわけです。答えのない問題の方が得意だったりしちゃう。
吉本所属のお笑い芸人は、NSCという養成所に入ってからお笑い芸人になるのだそう。NSCの中では、売れる見込みがある順に、上からA~Cクラスと設定されています。
ここで面白いのは、今まさに売れている芸人は、Aクラスばかりではないという点。A~Cクラスの全てから売れている芸人が輩出されているんです。



大学の成績はあるに越したことはない。成績が良いことの弊害なんてもちろんない。しかし意外なことに、成績が低いことの弊害もそこまでない。
成績よりも、思考と行動が、明暗を分ける
大学の勉強が好きでないなら、ほどほどでいい

と思う方もいるでしょう。この答えは「Yes」であり、「No」でもある。
もし単純に大学の学業が楽しい、もっと追求したいって方はどんどんやり込むべきです。学問の世界に情熱を感じるのであれば、勉強しまくってほしい。

大学生の時間は4年間、もしくは6年間。僕はマイノリティの5年間。入学当初には永遠に感じるかもしれませんが、終わってみれば一瞬。本当に、マジで、一瞬。
大学に入学して5年で卒業。就職してもうすぐ同期間の5年が経とうとしています。人生は早い。爆速で駆け抜けた20代。
大学生の限りある時間を有効に使わなければいけません。時間があるうちに経験値を積んだり、熱中できるものを見つけておくべきなんですね。
将来にわたって、熱中できる趣味や、いざという時に助けてくれる友人を作る方が、GPAを上げることよりもよっぽど大事。
そこまで勉強に興味がないけど、GPAでハイスコアを出したい人の9割の脳内は、

でしょう。しかしそんなことはありません。内定をとった学生の採用コメントを見て、「学業成績が優秀だったから」なんて見たことない。
GPA向上のための時間は、他のことに使うべき
GPAを上げるよりも、すべきこと
大学の成績って受動的な部分があるんです。もちろん能動的に勉強してはいますが、そもそも与えられたフィールド内での努力なんですね。
それよりも興味があって、自分で切り開いたフィールドでの努力の方が、就職には有利です。
成績は抜群でGPAも3以上とっているけど、何もしてこなかった大学生。
単位をなんとかとってGPAが1.0だけど、「ラーメンが好きで好きで仕方なくて、他大学の人たちも巻き込んでサークル作って、定期的にイベントを開催していました」って大学生がいると、おそらく後者の方が魅力的に見える。
GPA向上よりもすべきことは?
- 趣味や好きなこと
しないといけないことではなく、したいことをする。仕事を始めると、忙しくなり、情熱が消えていく。仕事上ではハイパフォーマーでも、全く無趣味の人も多い。長い人生を楽しめるように、大学生のうちに熱中できるものを身につけておく。いずれお金を生む可能性もある。 - 人脈形成
「人脈」というと、若干うさんくさいし、安っぽい。しかし重要、大学内外の色々な人に会っておく方が良い。人間力は知識に基づく部分が大きい。見てきた人間のサンプル数が多ければ多いほど、中身が詰まった人間になれる。 - 経験値を貯める
自分がやってみたいこと、誰もしていないこと、とにかく時間があるうちに何でも経験しておくべき。どこで何の経験が生きるか分からない。人生は総合格闘技、意味分からない経験が武器になる可能性もある - 本を読む
大学のテキストよりも、小説でもビジネス書でもとにかく読むべき。小説は娯楽としても最上級だし、誰かとのコミュニケーションのきっかけにもなる。ビジネス書を読む&実践を大学生のうちから繰り返すと、GPA5.0くらいの価値がある。 - TOEIC勉強
就職を意識するなら、TOEIC勉強が一番コスパが良い。僕は留年したけど、勉強してTOEIC800を取得。就職時にはかなり助けられた。
「名を捨てて実を取る」なんて表現がありますが、これと似ています。
GPAは名、ハイスコアであればそりゃ体裁は美しい。しかしそれよりも、そもそもの人間力の向上・人間としての総合力に時間を使うべき。
いやいや1時間勉強するよりも、「人を動かす」を1時間読む方が、人生にとってはよっぽど価値がある。
上のリストに書きませんでしたが、興味がない科目を必要以上に勉強するよりも、運動習慣を身につける方が一兆倍意味がある。
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まぁこれは大学に限った話ではないですね。書いていて気付きました。会社でも同じです。
上司の評価よりも、自分のスキルアップ

社内でたまたま自分の上のポジションの人に、無理に合わせるよりもスキルを上げる方が意味がある。こちらに実がある。
僕がそうだったんですが、新卒で入った会社の雰囲気がとにかく合わなかった。上司とも全く円滑なコミュニケーションがとれない。

とにかく経験値を積むことを意識していました。「職務経歴書」という自分の履歴書のようなものに、書くことができるような実務経験をひたすらに増やすように努力したのです。
そんあこんなで先日キャリアアップの転職を達成することができました。上司からの評価はパッとしませんでしたが、汎用性の高いスキル向上に努めた甲斐があったってもんです。
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大学の成績で人生は決まらない
大学の成績がどれだけ良くても、人生が良くなるかは決まらない。ただどの大学に行ったかはでは多少決まる。
就活時に学歴フィルターなる無情なシステムで、ある程度の大学じゃないと門前払いを食らってしまう。だからどうせ大学に行くなら、できる限りはランク上の大学に行った方が良い。
ランク下の大学の中で成績上位10%に入っていても、ランク上の大学の中で成績下位10%の人の方が、就活では有利。ここら辺は本当にクソだと思うけど、どうしようもない。
これは大学と成績って決まりきったフォーマットの中の話。ジャイアントキリングを起こしたいなら、それ以外の分野で成果を出すのが結局一番効果的。
大学の成績はあくまで目安に過ぎません。本当に優秀な人は、そんなところでは決まりません。


これが僕の定義。大学の成績なんて大学側が作ってくれた目標でしかない。
この目標は別に何でも良い。好きなことでも良いし、趣味でも良い、語学勉強でも、僕のブログみたいな発信活動でもOK。
大学の時間は限りがある。しかし人生で一番テコが効く時期の、一番使える時間が多い時期。あなたにはここを上手く使ってほしい。
大学の成績なんて所詮は他の人が作ってくれた指標に過ぎません。自分で開拓した環境で、自分で打ち立てた目標に向かって是非邁進してください。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- GPAで4をとったことあるけど、GPAはマジで意味がない
- GPAをとるよりも、興味があることに時間を使う方が人生のためになる
- 大学時代の成績よりも、何に熱中したかで人生は大きく変わる
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!