「人生は暇つぶし」、うん、よく聞きますね。この言葉が好きな人は、「死ぬこと以外かすり傷」って言葉も愛してそう。
・人生の意味ってなんなの?
という人にむけて書きました。
- 人にポジティブな影響を与える
- 自分の行動原理を見直す
- ミームを残す
人生の意味を感じれるかは、解釈ゲーム。あくまで自分で感じれるかどうか。壮大な勘違いでも良い、楽しく生きようぜ。
暇になると、人はふと人生の意味を考える
人生を盲目的に生きてしまっていることが多い
人生はあまりに長すぎて、惰性になりがち
100m走やマラソンで、ゴールを分からずに走っている人はいない。「少しでも速いタイムを出す」という目的も分かってる。
しかしこと人生においてはそうではない。あまりにレースが長すぎて、そして現代人は他にすることがありすぎて、このレースの意味や目的を見失う。
人生を終えるというゴールも分かってるけど、ピンとはきてない。
毎日起きて、仕事や学校などの何かしらの活動をする。食事をして、眠る。これを毎日繰り返す。
僕もそうで、なんとなく似たような日常を送る。そして年末年始とかGWとか、まとまった休みになると、ふと考える。
家族もいない独身は、特に目的を立てにくい
大丈夫。病んでるわけじゃない。時間ができると惰性で生きていることに違和感を感じるってだけ。
僕は独身で、配偶者も、子供もいない。だから「家族を養うため」って目的もない。ちなみに結婚する気もないし、子供も嫌いだから育児は絶対にしたくない。
同世代ではすでに子供が2人います、みたいな人も多い。「子供をちゃんと育てたい」と明確な人生の意味を見つけているのは、シンプルで少し羨ましい。
独身だからかどうしても自分中心の発想になる。とにかく幸福度の高い人生を送りたいとは常々思っている。
- 日光を浴びる
- 腸活をする
- 誰かのためにお金を使う
例えば上記の行動は、科学的に幸福度UPにつながるらしい。他にも研究から証明されている幸福度UPの方法は色々ある。
ただしかし幸福度に関して勉強していると、必ず「幸福度を意識しすぎると、かえって幸福度は下がる」とたいてい書いてある。
「寝よう!寝よう!」とすると、逆に目が冴えてきましてん、みたいな。なんやそれ。
幸福になりたいなら、幸福を追い求めすぎてはダメってか。難しすぎる。
生きる意味とお金はそこまで関係がない
お金稼ぎは人生の意味にはならない
僕らが生きているのは、まごうことなき資本主義社会。「お金を持っている人はイケてる」、「資産家は尊敬に値する」、こんな価値観。
ちなみにこの価値観が生まれたのは、近代になってからなんだって。江戸時代は士農工商って身分が分かれてた。
だから金持ちの商人よりも、貧乏な武士の方がエラい。こんな世論。常識ってのはなんとも変わるもの。
生きていると、全てのことにお金がかかる。しかしお金が全てではない。ここが難しいところ。
お金を稼ぐのは立派な行為だけど、人生の意味としては少し弱い。ただ生きるだけでは、そこまで巨額のお金も必要ないし。
子孫繁栄だけでは、満足できない
改めて考えてしまう。マネーリテラシーの本は山ほど出ている。仕事術に関する本も書店にずらっと並んでる。
しかしいざお金を稼いだとしても、人生の意味を教えてくれる情報源は比較的少ない。
ちなみに僕が最も影響を受けた本のひとつが、生物学の超バイブル「利己的な遺伝子」。ざっくり言うと、遺伝子は全て、自分の遺伝子を残す方向に働くというもの。
平たくいうと、生物の生きる意味は、子孫繁栄ってことになる。自分の遺伝子を、後世まで残す、ここに文字通り命をかけている。
残された遺伝子は、さらに後世に残そうとする。残して、残して、残しまくる。その先に何があるのかは、正直分からない。そこに意味があるのか、知らない。
ただこれはあくまでも、植物や動物など全ての生命体を含めた話。子孫繁栄ってだけでは、人生の意味に関して納得がいかないはず。
少なくとも僕は、納得いってない。そもそも育児したくないし。生命体として、悲しいかな、人は賢くなりすぎてしまったのかもしれない。
忙しさにかまって考えなくなる
人生の意味を考える時間を持つべき
分かる。現代人ってみんな忙しい。勉強したり、働いたり、家事・育児をしたり。色々あるよね。
失恋の最大の特効薬は多忙、なんて言われてる。頭の中についつい浮かんでくる悩みを消すには、忙しくするのが一番良い。
となると「人生の意味」なんて、忙しかったら絶対に自動的には考えない。身近な悩みさえ、忙しさで薄まるんだから。
生きる意味を考えなくても、生きていける。考えなくても済むし、別に毎日を過ごすのに問題はない。
生きる意味を考えずに生きている人が多いのであれば、なおさら僕らは考えた方が良い。その方が人とは異なった自分になれる。
生きる意味は、誰も教えてくれない
ここで厄介なのが、僕の生きる意味、あなたが生きる意味、誰も答えを持ってない。
自分で調べるしかない。ChatGPTで「生きる意味ってなに?」って聞いてみた。
なんやかんや書いてくれるものの、最後は「自分で決めるものです」みたいな結びになってる。最後は丸投げされる、でも仕方ない。
ここでショックで、九九を忘れましたとか、た行以降記憶から消えましたなんて人は、今からでも遅くないから考えるべき。
それにそもそも人生の意味を考えるってのは、高尚な遊びに違いない。だって余裕がないと、できないんだから。
生活資金に余裕がない。ただ生きていく考えられない。こんな場合は「なぜ生きるのか」なんて考える余裕はない。
急ぎの課題でもない。答えを出さなくても大きな問題はない。こんな問いを考えようとしている、あなたのマインドはすでに貴族レベルだと思う。
人生の意味を考える上で、役に立つポイント
誰しも共通する要素がある
生きる意味、畢竟、自分で考えるしかない。しかしアドバイスはできる。
- 人にポジティブな影響を与える
- 自分の行動原理を見直す
- ミームを残す
こう思った人もいると思うので、ひとつひとつ書いていきます。
人にポジティブな影響を与える
哲学者サルトルの「嘔吐」に学べ
人生で一番心に刺さって、いまだにその棘が抜けていない哲学書。それがサルトルが書いた「嘔吐」。
フランスの小説形式の哲学書で、非常に読みやすい。ちなみに現代「La Nausée」をそのまま訳すると、「吐き気」なんだそう。
「嘔吐」の方が、タイトルとして重厚感があってカッコいい。でも吐きそうな状態から、すでに吐いちゃった状態になってる。職場の噂話とかを思い出す。
「あの若手、こないだの飲み会で部長の隣の席で吐きそうになってた」って話が、尾ひれがついて「あの若手、こないだ部長にゲロぶっかけたらしいよ」に変わるみたいな。すいません、余談でした。
この小説は、めちゃくちゃざっくり言うと、「実存主義」というテーマを取り扱ったもの。
さらにざっくり書くと、この問いが「実存主義」の骨子。ごめん、素人解釈だから、哲学部の人とかには注意されるかもやけど。
主人公のロカンタンは、そこそこの富裕層。働かなくても生きていける、そして教養もある。一番タチの悪い、小金持ち頭でっかちニート。
内省もする。そんで独身、人生の時間もある。「え、オレって、何のために生きてるんだっけ?」って、深い喪失感に陥る。
そこからその答えをひたすら探し求める、そんな話。その間はずっと「吐き気」を感じてる。QOL爆下がり、乙です。
自分が生み出したもので、人に影響を与える
いきなりオチまで飛んでしまうけど、ロカンタンが答えを見つけたのは、いつも通っている「鉄道員のたまり場」というバー。
店に流れている一枚の古いレコードを聴き、このレコードのメロディと歌を聴いていると不思議と「吐き気」 がおさまる。
もともと本が好きだったロカンタンは「自分も本を書こう」と決心して話が終わる。自分が生み出した作品で、誰かに影響を与える。それが生きる意味だと気付くってラスト。
また「スマホ脳」で世界的にヒットを飛ばした作者の作品である「ストレス脳」。
自分が得意なことで、誰かの役に立つ。これが科学的に見て正しい幸福になれる方法らしい。
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自分の行動原理を見直す
行動ではなく、そこに至った心理こそが大事
「行動原理」に基づき、生きていれば、きっと「生きる意味」を実感できているはず。
行動原理とは、自分の根幹にあるもの。全ての行動や、モチベーションなどが、生まれる源。絶対的な正解はなく、人それぞれ違う。
ついつい自分がとってしまう行動。なぜその行動をとるのか、その行動に至った深層心理はなんなのか。これが行動原理。
ここで難しいのが、行動はあくまでも表面上に過ぎないってこと。
例えばファッションにこだわってる人がいたとする。「周りの人に好感を持ってもらいたい」と思ってるかもしれないし、「ファッションを通じて、自己実現をしたい」って深層心理かもしれない。
つまり行動だけを見ては判断できない。自分でついつい取ってしまう行動を書き出してみる。
行動原理とズレない生き方を選べ
そしてその行動に至った自分の心理を考えてみる。そうすれば自分の行動原理が見えてくる。
- 人を楽しませたい!
- 人を「あっ!」と驚かせたい!
あなたには、あなたオリジナルの行動原理が、必ずある。だからまずはそれを把握する。
行動原理とズレていない生き方を選べば、「生きる意味ってなんだろう?」と悩まずに生きていける確率が上がる。
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ミームを残す
作品を作るのも、子孫繁栄と同レベル
先ほど名前を出した「利己的な遺伝子」。この本にはまだ続きがある。
「すべての遺伝子は、その遺伝子を残す選択をする」という内容で紹介した。でも考えてみると、人はそうではない。
僕みたいな独身主義の人もいる。結婚しても子供を作らない夫婦の形もある。一見すると、遺伝子の摂理とズレている気がする。
しかし僕らは人間。ホモ・サピエンス。めっちゃ賢い。知能が高い。何を隠そう、万物の長なのである。
人は知能が高いゆえに、実際の遺伝子以外でも、自分の足跡を感じとることができる。それがmeme(ミーム)。
ネットミームなんて言葉もある。英語のgene(遺伝子)とギリシャ語のmimeme(模倣)を組み合わせた造語。
模倣によって人から人へと伝達し、増殖していく文化情報。文化の遺伝子。 これがミームの意味。
あなたのアウトプットが、あなたの生きる意味
僕らが残した文化の萌芽。そこに文字通りDNAを感じる。ただの錯覚なんだけど、そう錯覚できるくらいに、知能が高い。僕もあなたも。
つまり必ずしも、子孫繁栄をしないといけないわけじゃない。選択の自由がある。
あなたのアウトプット。僕の創作物。これが子孫たり得る。あなたが何かを生み出せば、それはあなたの子供なのである。
消費しているだけではダメ。拙くてもダサくてもいいから、僕らの手で何かを生み出す。
それがミームになる。DNAを感じる。生命体として、生きる意義を噛み締められる。
「案ずるより産むが易し」って言葉もある。それよりも「ミームを産まないから、生きる意味を案じちゃう」って改訂版を作りたい。
僕たちはどう生きるか?
何かを生産することこそ、最も良い生き方
繰り返しになるけど、消費するだけでは、良い人生にはなりづらい。
コンテンツを享受するだけでは、誰かに影響を与えられない。自分のミームを残せない。「生きる意味」から外れてしまう。
だからこそ生産活動をしよう。それしかない。それしか生きてることに満足はできない。
ブログを6年近く書いてきた。ちっとも儲からない。でもそれでも書いてる。時給は激ブラック。しかしこれからもキーボードを叩くと、ここに約束する。
お金じゃない。「誰かがこのブログを読み、少しでも生きやすくなるのでは!?」って、壮大な勘違いが僕を突き動かしてる。
もしかすると誰かの人生に役に立てているのではって、自分の存在意義を感じてる。消費してるだけじゃ、一生味わえない感覚だった。
- 誰かに話す
- SNSに発信する
ただのつぶやきよりも、書評・映画評などのコンテンツ形式だとベター - ブログやnoteを書く
- YouTubeに動画投稿をする
- アートを作ってみる
- 小説を書いてみる
- ダンスや楽器演奏などで、自己表現する
なんでもいい。とにかく自分の内面を、外に出していく。そして誰かに影響を与える。これが僕の、あなたの、生きる意味になるんだ。
人生は残酷なまでの、解釈ゲームに過ぎない
坂本竜馬すら、いなくても良かった!?
身も蓋もないことを言うと、僕らの人生に意味はそもそもない。仕事面でもいくらでも替わりはいるし、僕らがいなくても、世の中は変わらない。
「人生は暇つぶし」ってうそぶく人は鼻につくけど、間違ってるとも思わない。
先ほどの話の後に言うのも気が引けるけど、自分が生産したものにも意味はたぶんない。
素人が生み出せるレベルのものは、僕らが生み出さなくても、きっと誰かが生み出す。
余談だけど、歴史学者の人が、「坂本竜馬がいなくても、明治維新は起こったはずだ」って言ってた。
時代がすでに飽和点に達していて、江戸幕府が終わるのも時間の問題だった。たまたま引導を渡したのが坂本竜馬ってだけ。もし坂本竜馬がいなくても、きっと誰かがやってたはずだって説。
坂本竜馬やで、坂本竜馬ぜよ!?坂本竜馬レベルの偉人でも、いなくても歴史に影響なしって言われてる。僕らなんかその比じゃない。
生きる意味は自己満足でOK
だからこそ重要になってくるのが、僕らの解釈。人生の意味なんてのは、結局どこまで言っても「解釈ゲーム」なのだ。
億万長者でも、深い喪失感と共に生きてる人もいる。かと思えば、平均以下の年収でも、イキイキと生きている人もいる。解釈の違い。
客観的に見て、なくても困らないコンテンツ。しかし生み出した僕らが、「生きている意味を感じる!」と思えれば、それでええじゃないか。
あなたの人生の生きる意味を感じれるのは、あなただけ。うん、当たり前のことを言ってる自覚はある。
だったらあなたの解釈次第。他の人は関係ない。とにかくアウトプットしよう、誰かに影響を与えよう。役に立ってるって勘違いでも良い。それこそが解釈、「生きる意味」になるから。
恋なんて、いわばエゴとエゴのシーソーゲーム。生きる意味なんて、いわばエゴだけでできた解釈ゲーム。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 生きている意味を考えずに、盲目的に生きてはいけない
- 自分のアウトプットが誰かに影響を与えることは、生きる意味となる
- 人生に意味を感じるかは、あくまで個人の解釈ゲームである
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!