無意識にiPhoneを開いて、特に何も考えずに、YouTubeのアプリを立ち上げちゃっている。そして、そこから

と悩む。この一連の流れを1日10回はしている気がします。これ、現代人のあるあるではないでしょうか?
何かを観たい動画があるから、YouTubeを開くんじゃないんです。単に動画を観たいがために、YouTubeを開いてしまう。
〇〇の動画を観て、楽しみたい・知識を増やしたいというのは正しい姿です。
しかし「動画を観たい」ということがゴールになってしまう。手段と目的がめちゃくちゃになっているんですね。
毎日のようにYouTubeを観て気付いたのですが、意外と満足度も高くないし、知識も増えていない。目的のないインプットって、実はただの害悪なのかも。。。

・重要だと思って、なんでもかんでもインプットして疲れてしまう・・・
という人にむけて書きました。
Youtubeが生活のBGMとなっていた・・・
在宅勤務とYouTube
去年から突如会社の方針が変わりました。感染対策ということで、在宅勤務がメインとなったのです。正直最初にそう決まった時は、

と感じていました。というか今もこのマインドは変わらず。在宅勤務の恩恵は計り知れない。(2023年にやっとコロナは5類になりました。長かった。)
通勤時間もない、着替えなくてもいい、身だしなみも適当でいい。会社でわけのわからない固定電話に出なくてもいい、上司の顔を見る必要もない。
電化製品店の固定電話を売っているコーナーから、呼び出し音が聞こえると「うおっ!」って焦る症状もマシになってきました。
そして何より家の時間が充実する。仕事でやるべきことをやったら、あとはリラックスできる。
本当は「今日のタスクが終わったから、明日の分を先にしてしまおう」とか、周りの人に「何か手伝えることありますか?」などと聞いた方が良いのでしょう。
まぁ、でも、知ったこっちゃない。早く終われば、その分だらけていると。その中で僕がしていただらけ術が、YouTubeを観ることだったんです。
YouTubeを見れば、インプットしまくれるはず
作業時間にYouTubeをながら見してしまう
会議の時間や資料作成の際などは集中力が求められる。しかし毎日作業とされる時間はある。Excelとかシステムに数字打ち込むだけ、みたいな。
この時間は集中力も何もない、手を動かすだけ。工夫しても、そこまで作業時間は圧縮できない。こんな時に、僕はYouTubeを垂れ流していました。
モニターの側に、タブレットを置いて、動画を流す。基本は音声を聴き、作業を進める。特に面白い場面は、作業を一瞬止めて、動画を観る。楽しい。
在宅当初はこれがめちゃくちゃ楽しかった。背徳感もあってだったんでしょうか。ダイエット中なのに、深夜にポテチ食べちゃう。
体調崩して学校休んでいたはずなのに、午後には完治していて、好きなことできる。こんな感じの後ろめたさ&快楽の抱き合わせコンボ。

そしてどんどんこの傾向は加速。頭を多少使う系の仕事でも、YouTubeをがんがん流す。とりあえずYouTubeを開きっぱなし。画面はずっとは見ていませんが、音声は聴き続けていると。
10年前僕が高校生の頃にも、YouTubeは確かにありましたが、まさかここまで大きなコンテンツになるとは思っていませんでした。当時はまだまだテレビの方が主流だったし。
YouTubeを見たらインプットしまくれるって信じてた
ところが今はどうでしょうか?次々に出てくるおすすめ動画。毎日増える新進気鋭のYouTuberたち。YouTubeは現代コンテンツの王様と言っても過言ではないでしょう。
それに昔と大きく異なっている点として、YouTubeは娯楽だけじゃないということ。
教育系YouTuberとかビジネス系YouTuberとか、教養だったり学びがあるコンテンツもめちゃくちゃ多い。本の要約チャンネルなどもあったり、勉強になる動画も数知れず。

と思っていました。とにかくインプット。観る、聴く、次の動画を探す。これでおれの人生は充実している、そう信じていました。
ある日、気付いたら無気力になっていた
YouTubeありきの在宅勤務を1年以上続けていたが・・・
おれはブロガー、コルレオーネ!在宅勤務で家にいて・・・白と赤の面白そうなアプリを目撃した!動画を見るのに夢中になっていたおれは・・・
背後から近づいて来る罠に気づかなかった・・・おれは知らず知らずのうちに動画を観続け、気が付いたら、

在宅勤務が当たり前になり、もう一年以上が経ちました。ある日ふと疲労を感じたのです。疲労だけじゃなくて、無気力も。
運動不足だったり、人とのコミュニケーション不足だったり、色々な原因が考えられます。なにしろ環境がそれまでと大きく変わったのだから。しかし僕は、直感で分かりました。

別に観てきた動画に罪はないし、YouTube自体めちゃくちゃ優れたプラットフォームです、これは誤解しないでほしい。ただ僕に問題があった。
観たい動画はないけど、とりあえず動画が観たいという状態になっていた
YouTubeを見るためにアプリを開く、本末転倒
最初は、

くらいの感じだった。観たい動画があって、観ている感じ。ただ最近は、

観たい動画があるから観るってわけじゃなくて、ただ動画が観たいから観ると言うイメージ。
本末転倒もいいとこ。好きな人と恋愛したいんじゃなくて、恋に恋している状態になりたいとかああいう痛さに似ている。
日々の流れでYouTubeを開く、そしてそこからおすすめ動画とか新着動画を探したりする。動画を見ることありきで、過ごしてしまっている。
テレビのザッピングと変わらない
時間を有意義に使っている気になっていて、本当に観たいか分からない動画を探すという無駄な時間を生んでしまった。
「面白い番組やっていないかな」とチャンネルを一通り眺める、子供の頃にやっていたテレビのザッピングとなんら変わらない。
ポ◯ノビデオとも似ている。「あれが観たい」というよりも、「とにかくエ◯いビデオが観たい」が先に立ってしまっている感覚。いや、勃ってしまっている。
そして何より、怖いのが動画を観ていて、自分の人生が進んでいると錯覚してしまっていたということ。
観るだけで、架空の達成感を得ていたんです。何か自分で成し遂げたつもりになっていたと。
動画を作っているクリエイターは偉いし、努力している。でもただ観ているだけの僕は、スゴくもなんともない。僕の人生は1mmも進んでいない。
実際には進んでいないのに、なぜか遠くまでいけた錯覚をしているだけ余計に始末に負えない。
目的のないインプットは、もはや害である
目的もなくYouTubeを開いてはいけない
一年以上にわたって、自分を被験者にして得られた知見。
それは「目的のないインプットはむしろ害になり得る」ということ。
これが分かっただけでも、人生が進展したのかもしれない。アルジャーノンに花束を。モルモットである僕にリスペクトを。
時間を有意義にしている気になっていましたが、実は逆効果だったのです。色々動画を観て、インプットできている気でいましたが、本当に気がしていただけだったのでしょう。

とか、

というのであれば、OK。きちんと目的があって、動画を手段として使えているから。
YouTubeを見てインプットできているのは10%だけ
極端な話、「暇だし観よう」とか、「気持ちが晴れないから、スカッとするために動画を観よう」というのでもOK。

と僕はなっていたので、NG。目的もなにもあったもんじゃない。動画を観ることが目的になっちゃってんだから。
よく会社にいるであろう、打ち合わせしたいから打ち合わせする人と同じ。手段と目的が入れ替わっている。
スマホのネットサーフィンと同じですね、色々観ていて、自分には知見が増えた気がする。しかし、おそらく摂取できているのは10%くらいでしょう。
目的もなく、ただただダラダラと観続ける。1時間観たとすれば、内容として把握しているのは、6分ほどでしょう。
スポンジに水を吸わせているどころか、クロックスに水を注いでいる感じ。ダダ漏れです。
加えて悪いことには、動画のエッセンスを摂取できる部分も少ないと言うだけでなく、さきほど説明した様に無気力になってしまうってこと。
時間を有意義に使うどころか、脳のパフォーマンスを劇的に下げているのが現実。
真剣に観るか、観ないか、どちらか選べ!
「インプットするに越したことはない」は、そもそも間違い

この2択で考えるしかない。週末買い物に行くから、今日久々に友人と遊ぶから、おすすめファッションの動画を観る。
こういう様にきちんと目的があれば問題なし。別に大仰な目的じゃなくても構いません。
僕は「スッキリした気分になりたいなぁ」と思ったら、耳かきとか鼻毛脱毛の動画とかを、頻繁に観てしまう。まぁ、これはこれで良い。目的あるし、観た後は、確かにデトックスされた気分になるし。
別に目的もないけど、ただ動画を観続けて、「おれ知識増えたわ」が一番危険。効率も悪いし、脳も疲弊するし、無気力感だけ増すし。


会社でもいませんか。「とりあえず打ち合わせ入っておいて」と言ってくる上司とか。
別に自分の業務には関係ないけど、入っていれば勉強にはなるだろう、とかで打ち合わせに参加させられちゃうパターン。
こういう打ち合わせで、何か学べたことってありましたか?僕はない。なんとなく時間が過ぎて、終わってみたら、何が決まったかもほとんど思い出せない。

こういう時に、毎回思うんですね。知識の暴飲暴食をしても、良いことは何もない。
現代人は全員「スマホ脳」を読むべき!
以前読んだ文章で衝撃だったのがこちら。現代人が1日に浴びる情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分。
すごいですね、ここまで差があるとは。紫式部とかどんだけ少ないインプットで本書き上げてるねん。
とにかく情報過多。巷には情報が溢れかえっています。放っておくと、自分の人生なのに、主導権をスマホに奪われます。
スマホ中毒の人におすすめなのが、「スマホ脳」という本。というか僕と同世代の20代で逆にスマホ中毒じゃない人って、いったいどれだけいるのかとは思うところですが。
この本を読むと、確実にスマホを触る時間が減り、自由時間が生まれます。だってめちゃくちゃ怖いから。残酷すぎる現実、スマホの持つ恐ろしさをこれでもかと教えてくれています。
実際に僕もスマホを触る時間は減りました。ただYouTubeはタブレットで観ていて、若干スマホとは線引きが別でした。
もうこれからは、YouTubeもスマホと同様に、メリットもあるけどデメリットもイカつい存在として扱うことにします。
流行りのYouTuberを知らなくて損することはきっとない、YouTubeを観ない時間が長くなっても弊害はない。時代に取り残される気がしているだけです。
「スマホ脳」の本や、スマホにまつわる恐怖の話は、以下の記事にまとめています。ちょっとでも、「スマホ脳」の本に興味を持ったり、スマホ断ちをしたいと思った方は読んでみてください。
大丈夫です、読んだらスマホ触る時間きっと減ると思うので、結果読んでも人生の時間は得します。
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僕もあなたもスマホ依存症で、スマホ中毒で、スマホ脳。脳や精神にもダメージ、スマホの怖さと改善方法について考えてみたという話。
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まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 知識がつくと思って、YouTubeを観まくっていたら無気力状態になってしまっていた
- 目的のないインプットは害悪である
- ただインプットするだけでは、10%くらいしか身につかない
YouTubeは毎日多くの動画が生まれています。作る側も、観る側も多大な時間をかけている。現代も最も人類の時間を吸っているコンテンツじゃないでしょうか。
日々動画が投稿されているので、僕らはその全てを観るなんてことは到底できない。追いかけようとするだけ無駄。だったら最初から観ない、もしくは観る動画をあらかじめ絞ることが大事。
観ようと思ったら、無限に観れてしまう。終わりはないんです。僕らの意思で、コントロールし、うまいこと付き合っていかなくてはいけません。
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!