年末年始は誰しも一年を振り返るもの。達成したこと、挑戦したこと、新しく出会った人。色々な切り口があるはず。
僕は「お金」という観点で、一年を振り返ってみたい。よく言えば倹約家、悪く言えばただのケチ。これが自分の自己分析。
・もっと金銭面で余裕を持ちたい
という人にむけて書きました。
結論からいくと、僕の資産は今年で約600万円以上増えました。脱税とかの悪いことは一切してないです、ホントです。
このうちの約半分は、純粋に貯金した額で、残りの半分はインデックスファンドに投資した額。
特別なことはおそらく何もしていない。再現性はあるはず。ということで1年間を振り返っていきます。
独身サラリーマンの1年間の収支
その男、平凡なサラリーマンにつき
こう思う方もいるはず。確かにここで僕が「年収1億円です!」って言ったら、話は終わってしまう。
自己開示は大事だ。デートで男が高級レストランに女性を連れて行って「実はこんなお店来るのは、僕も初めてなんだけど・・・」とかって打ち明ける。
「良かった、私と同じだ」と女性が安心するやつ。これと同じで、まずは親近感を持ってもらわないといけない。
ということでまずは、僕の現在の状況を簡単にご紹介。
- 30代前半
- 独身
- 一人暮らし
- 地方暮らし(not 東京)
- 上場している大手企業に勤務
こんな感じ。
そして自分で書くのも屈辱的ではあるんだけど、このブログの副業収入はスズメの涙。世界で一番小さい鳥は、マメハチドリで体重は2gしかない。
スズメの涙を通り越して、マメハチドリの涙。ということで実質、副業をしていない、ただの一介の、有象無象の、サラリーマン。
少し異なった点があるすれば、約2年前に転職。うまいことキャリアアップができて、年収は100万円以上もUP。
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一年の収支をざっくりと振り返る
年間収支を振り返る
そもそも自分の収支を振り返る上で、重要なポイントは3つある。
- どれだけ収入があったのか
- どれだけ支出があったのか
- どれだけ投資リターンがあったのか
もっと言えば自分の資産を増やそうと思うと、上記3つの観点で強化するしかない。資産を増やすか、支出を下げるか、投資額を増やすか。
年間収入 | 約780万円 |
年間手取り額 | 約580万円 |
年間支出 | かなりざっくりで約250万円 |
貯蓄率は55〜60%ってところ。もっと貯蓄できそうな気もする。まだある、まだ甘えがある気はしてる。
年収はUPしたが、生活レベルは変わらず
年収は過去最高益。まぁ日本はまだまだ年功序列だから、多くの人は毎年最高を更新しているとは思う。
感染症を乗り越えた年ということもあって、勤めている会社の景気も上向き、ボーナス額が上がったのも大きい。
同世代と比較したら、年収はそれなりに高いとは思うけど、多くの残業時間を経たものでもある。死屍累々を経て辿りついた、もっとゆっくりしたい。
そして支出。ここは収入に比べると、そこそこ抑え目。
我ながら生活水準だったり、金銭感覚はなにひとつ変わってない。スタバは高い、コンビニは割高だから利用しない、外食なんかしない。ブレない、来年もこのままいくしかない。
ざっくりにはなりますが、僕の年間の固定費額をご紹介。
家賃(水道費込み) | 648,000円 |
電気(オール電化) | 100,000円 |
通信費(格安SIM+Wi-Fi) | 80,000円 |
サブスク代(Netflix) | 12,000円 |
ブログレンタルサーバー代 | 12,000円 |
固定費合計 | 852,000円 |
「いかに倹約するか」に、命をかける
お金とは、命を削って、もらうもの
自分自身の備忘も兼ねて、どんなことにお金を使ったを振り返っていく。
しかしここで改めて、初心に帰りたい。どんな分野においても、基礎が大事なのだ。
資産形成の基礎は、やはり節約。例えば副業、例えばブログ。ブログで月に1万円稼ぐって、かなり難易度が高い。数年かけて辿り着けるレベル。
しかし月の支出を1万円下げるのは、かなり簡単。頑張れば今月からでも実行できる。
ここでちょっと質問。
考えてみてほしい。人によって、色々な回答があると思う。
「資本主義社会を生きるためのツール」、正しい。「生きる上で重要なもの」、正しい。「日本銀行券」、うーん、正しい。
カイジの利根川が「金は命より重い」と言ってた。ここまでじゃないけど、僕の意見もこっち寄り。
僕らの銀行口座に入っているお金は、命を削って稼いだもの。異論は受け付けない。
もっと因数分解すると、「命」とは、僕らの「エネルギー」と「時間」。この「エネルギー」と「時間」を使って、働いてる。そして収入を得ている。
平日に出勤し、給料日に固定額が振り込まれている。この繰り返しでマヒしてしまっているかもしれない。
しかし今こそ思い出すべき。金は、命だ、ライフだ。あなたの人生の砂時計を使ってまで稼いだ、それがあなたの口座に入ってるそのお金なのだ。
倹約とは、自分の命に敬意を払うことに他ならない
自分の命を削る。命を錬金して、生み出したのが、僕らの資産。
ムダにするわけにはいかない。お金のムダ使いは、自分への冒涜だ。自分の命を軽んじている行為に他ならない。
自己肯定感低くて、金使いが荒い人。悪いことは言わん、今すぐにお金の使い方を改めるべき。
金使いが荒かったら、そりゃ自尊心は低くなる。だって自分の命を粗末にしているんだから。
ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領。収入の9割を寄付し、公邸ではなく、農園に住み続け、「世界一貧しい大統領」と敬意を込めて呼ばれていた人物。
「あなたはお金で何かを買っているのではない。稼ぐために費やした人生の一部で買っているのだ。」と語っている。
今ネットで見ている商品って、本当に欲しいものなのか。セールになっているその生活用品は、本当に必要なのか。
僕らの一回しかない命、この代償を払ってまで欲しいものってどれだけあるのか。
年々モノを買うことは減っていく
人生で必要なモノは、すでに揃っている
ファッションや家電を買わなくなった
僕の密かな自慢として、家計簿がある。入社してからずっと使ったお金を書き留めている。
今年一年を振り返ってみると、買い物が減ったということだ。読書が趣味なので、本は毎年変わらず一定数購入している。
しかし例えばファッションアイテムや、家電などのガジェット系の購入がかなり少なくなった。
もちろんゼロではない。相変わらずスニーカーが好きで、数足買った。
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家の中が寒くて、ユニクロのヒートテックのスウェットを買ったりもした。
しかし昔みたいに、パソコン系のガジェットや、便利家電は買わなくなった。「どうせ買っても使わないし」という見極めができるようになってしまった。
Amazonや楽天のセールデーに、何か買わねばという強迫観念は知らぬ間に消えた。当たり前だけど、どんなセールよりも、買わないのが最も安い。
僕のライフスタイルを送る上で、モノは過剰ギリギリのラインなのかもしれない。
稼働時間が長いモノのアップデートこそ、賢い買い物である
終わってみて振り返ると、一番良かった買い物は、部屋着だったり新調した枕だった。ユニクロのエアリズムのベッドシーツも良かった。
30歳を過ぎた。一人暮らしを始めてから、気づけば3〜4年経つ。生活に必要なモノって、すでに揃っているのだ。
朝起きて、会社に行き、家に帰って寝る。休日に起きて、充実した一日を過ごす。
これらを達成するために必要なアイテムは、もう全部持ってる。過去に揃えた。
思い返してみれば、生活を送る上で、ないと困るものなんて、最初の一年間で全部買ってた。それ以降は過剰な買い物を続けていただけ。
もし良い買い物があるとするなら、部屋着や枕など、使用頻度や稼働時間が長いモノをアップデートさせるくらいしかない。
4年前に60万円もするタグホイヤーの機械式時計を買った。今年はまだ数回しか着用していない。年間で使った時間は、数日間の外出時間のみなので、30時間くらい。
3,000円くらいで買ったユニクロのエアリズムのシーツは、週一で洗濯をして9ヶ月くらい毎日使ってる。1日に6〜7時間寝てるとすると、たぶん1,800時間は利用してる。
健康と経験にこそ、投資をするべき
旅行にお金を使うと、やはり満足度が高い
今年に最も大きかった出費は、海外旅行だった。友人とマレーシアに行った。
飛行機・ホテル代や現地で使ったお金、3泊4日でトータル20万円くらい。国内旅行も3〜4回行った。
まとめるとそれなりの金額になるけど、満足度はかなり高い。
新しい経験ができた。初めて訪れる場所もあったし、初めての食品もあった。
過去の記事にも書いたけど、「人生は経験が全て」。これは年を経るごとに、徐々に強く感じる。
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人生の価値は経験の総量で決まる。毎日を充実させるために、経験を優先する。
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大学生の頃は、この感覚は分からなかった。「モノよりも経験」という言葉じたいは、よく耳にしてたし、理解もできた。センター試験の国語は9割越えてたし。
しかし納得までは至ってなかったのが正直なところ。好きなファッションアイテムやガジェットなどを買う方が大事だった。
ただモノはいずれ朽ちる。ベタな表現になるけど、経験は一生記憶に残る。
服は過剰だと持て余すし、結局かさばって生活の邪魔になる。引っ越し先の物件の収納スペースを気にするようになる。僕らの人生の選択肢を減らす。
しかし経験に、過剰はない。経験はすればするほど、人生の選択肢が広がる。投資案件として考えても、経験の方がはるかに優良物件。
健康でなければ人生はつまらない
経験と同じくらいお金をかけるべきは健康。健康でないと人生はつまらない。
スマホなどのデバイスよりも、自分の体というオーガニックデバイスにこそ、ガチガチの課金をするべき。
科学的にも、人が幸福になるために、必要な要素って決まっている。
幸福になるための優先順位
- セロトニン
心や体の健康 - オキシトシン
人との繋がり、愛情、友情 - ドーパミン
成功やお金
健康、人間関係、お金、この順番。健康こそ土台。ヘルスこそが基盤。
高熱の億万長者よりも、めっちゃ健康なニートの方が、おそらくその瞬間は幸福レベルでは上。
とはいえ難しいことをする必要はない。タンパク質をとるためにプロテインを買ったり、野菜やオリーブオイルなど健康的な食事を買うだけ。
オススメはアンチエイジング。若くなるための努力は、総じて健康的な生活に通じる。
健康には悪いけど、見た目は若返る、なんてことはない。「健康=若い」なのだ。
つまりアンチエイジングのために、課金することは健康にもつながる。一石二鳥。
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お金の使い方を洗練させると、人生も好転する
僕はパリジェンヌのように生きる
来年もこのお金の使い方は、さらに加速していくと思う。というか加速させる。
- モノの購入は少なめにして、ミニマリストへの移行を目指す
- 経験にこそお金を使う
- アンチエイジングに課金を続ける
パリジェンヌはお金を稼いでも、服やモノをあまり買わないらしい。
自分に似合う最低限の服と小物だけを揃えて、それを愛用してる。そしてその分のお金を、アートや音楽鑑賞に充てたり、バカンスに使ったりするんだとか。
パリは家賃も高く、賃貸物件の収納スペースも少なくて、そもそもモノを多く持ちづらい事情もあるのだそうですが、なんともカッコいい生き方だと素直に思う。
これ来年の目標。モノではない、経験だ。持ち物ではなく、経験で人生を語るんだ。
マネーリテラシーを上げていこう
「インデックスファンドに投資をする」、「自炊をして食費を抑える」、これも立派なマネーリテラシー。
しかしもっと重要なマネーリテラシーがある。「お金は人生を削って生まれる」ということを、今一度理解すること。
かつお節や大根おろしと同じ。仕事というおろし金に、人生を沿わせる。削ってちぎって、できたのがお金。
お金の使い方は、人生の使い方。意味のないモノを買って、後々捨てる。これは命を粗末にしたのと同義。
「金を使って、必要のないモノを誰かから買っている。しかし、好きでもない彼らから気に入られる必要はない。 」、映画「ファイトクラブ」で、タイラー・ダーデンが言ってた。
お金を制する者が、資本主義を制する。そして人生を制する。さてもう一度直近の源泉徴収票を見てほしい。
そこに載っている手取り金額は、あなたの人生の1年間を削り切って、生み出したお金だ。ムダ使いするには、あまりに重いお金だと思うんだな。
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まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- お金で何かを買っているのではない。稼ぐために費やした人生の一部で買っている
- モノではなく、体験と健康にこそ、お金を使うべき
- お金の使い方を洗練させることは、良い人生を送ることに通じる
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!