僕は、自己肯定感が高い。ブレない。自分が価値のある人間だと信じて疑ったことは、20代の途中から一切ない。
・自己肯定感を高めたい
という人にむけて書きました。
なぜ僕がこんなにも自己肯定感があるのか。一浪して一留した。中学と高校、どちらも途中で部活を辞めた。
普通に考えるとおかしい。こんな奴が自信を持って良いはずがない。しかし僕は、日本語ラップを聴いていた。ここに尽きる。
僕は無宗教だけど、HIP HOPという文化へのロイヤリティは凄まじい、もはや信者レベル。そしてHIP HOPという文化の根底にあるのは、自己肯定なのである。
僕は自己肯定感が高い
自己肯定感が高すぎて注意されたこともある
僕は自己肯定感が高い。いやもはや、自己肯定感が強い、と言っても良いかもしれない。
過去には先輩に注意されたことさえある。「なんでそんなに自己肯定感が高いんだ?自信があるんだ?」、こう詰られた。やれやれだ、やれやれだぜ。
心の中で、一瞬で流す。それくらい僕はブレない。揺るぎない。
今は30代の入口なんだけど、振り返ってみると、20代前半からこのスタンスは変わってない。
「自分は価値のある人間だ」と疑ったことは、ほぼ一度もない。なにか落ち込んでも、自分自身の存在を否定したことはない。
なんかミスをしても、こうやって脳内で都合よく解釈してる。成長の機会が失われてるとも言えるけど。
SNS断ちをしたら、自己肯定感が爆上がり
SNSを使っても良いことなんて一個もない
表題を見てもらえば分かるように、日本語ラップの話をしていくわけだけど、その前にひとつ。
実際の実験結果でも、SNSに関しては以下のことが明らかになっています。
- SNSの利用と、孤独感や身体的健康の悪化まで、マイナス要素との間に相互関係がある
- SNSを利用すればするほど、孤独指数は上昇する
- リアルな人間関係をSNSに置き換えると、幸福度は低下する
- たった5日間電話もネット環境もない環境でキャンプ生活を送っただけで、幸福度やコミュニティにつながっている意識が大きく向上
- SNSを使うことで、人間のキャパ以上の人との交流を強いられている
SNSを実際に辞めても、支障はひとつもない
これを受けてSNSを辞めてみる。このブログのためにTwitterアカウントはあるけど、プライベートでは一切使用しない。
自分のプライベート情報、発信しない。友人・知人のプライベート情報、一切見ない。支障、まるでない。
ここが僕の強みなのかなって思うんだけど、「この人みたいな人生を送りたい」って思いが一切ない。
部分的には羨ましいって思うことはがあっても、人生全部が羨ましいって感覚は湧いたことがない。強いて言えば、ブラピくらいかな。ブラピかっこいいよね。
SNSを辞めると自分と向き合える。自分の美徳も見えてくる。世界は広いが、最優先で向き合うべきは自分だと思う。
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HIP HOPが僕の宗教なのかもしれない
自己肯定感の源は、日本語ラップ
HIP HOPという文化の中に、ラップというジャンルがある
僕の自己肯定感の源。どこから過剰な自己肯定感が生まれているのか。考えてみる。
僕は20代前半に日本語ラップを聴き始めた。大学を留年して、激凹みしてたあの頃に日本語ラップに出会った。
聴いた、効いた。ごまんとある自己啓発本、いらない。でも日本語ラップ、たった8小節、これで人生が変わることがある。
HIP HOPこそが僕の宗教である
宗教は信じてない。神はずっと不在だと思ってる、ニーチェに激しく同意してる。
「ホモ・デウス」という本でも、著者のユヴァル・ノア・ハラリは「神は死んだ。その死体に手間どっているだけだ。」って書いてた。
しかし僕はHIP HOPという文化へ、多大なる忠誠心を抱いてる。無宗教のくせして、敬虔なクリスチャンの気持ちが、今なら少し分かる。
このロイヤリティの気持ちが、宗教と同じだって言うなら、きっとそうなんだろう。捧げるこの心臓を、HIP HOPに。
HIP HOPの定義は「自己肯定」
HIP HOPの定義は人それぞれ
HIP HOPをどう定義するかは、人による。100人いれば、100通りの解釈がある。
「HIP HOPの定義とは?」って質問は、「あなたにとって仕事とは?」ってくらい、回答の間口が広い。
同意してくれる人もいれば、首も捻る人もいるはず。しかし僕にとっては、「自己肯定」に他ならない。
日本語ラップはいつも僕の薬箱さ
現にそうやって解釈して、聴き続けたからこそ、今の僕がある。No HIP HOP、NO Life。
自己肯定感が低い現代人は多い。ということは日本語ラップという処方箋が、ダイレクトにブッ刺さるはず。
SMAPが「君はいつも僕の薬箱さ」って歌ってた。ちょ、待てよ。
人生の悩みは日本語ラップが解決してくれる
自己肯定感がなぜ上がるのか?
母国語が日本語じゃない限りは、バチ効きする
断言する。言い切っちゃう。日本語ラップを聴けば、人生の悩みの大半は解決する。
こと自己肯定感にまつわる悩みなら、一撃で消し飛ぶ。魂の栄養、鼓膜がKO。
なぜ日本語ラップを聴けば、自己肯定感が増すのか?分かる、分かるよ、そこが聴きたいんだよね!?
自分と向き合う過程が不可欠
日本語ラップという音楽ジャンルは、他の音楽ジャンルと比較して、ちょっと変わった点がある。
自分のリリック(ラップの歌詞)は、自分で書かないといけないってこと。ラッパーがアイドルに楽曲を提供するなんて場合を除いて、これは絶対的なルール。
自分の心境、境遇、こだわり、生い立ち、思想。自分の言葉で書く。ひたすら内省を繰り返し、ラッパーは歌詞を綴る。
他の人は関係ない。自分のこれまでの人生や、今の状況をとことん肯定する。この過程なくして、日本語ラップは生まれない。
自分が自分であることを誇る、それだけでOK
これまで自分なりに生きてきただけでSWAG
こう思う人もいるでしょう。実はそんなことはない。
ここがHIP HOPという文化の、懐の広さ。HIP HOP的な観点からすると、現存するすべての人間はイケてる。
ちなみにHIP HOPでは、「イケてる・カッコいい」ってことを、SWAGとかDOPEって表現する。あなたは超SWAG、僕もクソDOPE。
自分の人生、色々あったけどここまで生きてきた。この事実だけで、SWAGに値する。
自分の言葉で、自分の今を、リアルに表現する。この事実こそがクール。どう生きてきたか、どんな人生だったか、そんなのは二の次。
「どう生きてきたか」より「どう表現するか」が重要
「俺は東京生まれHIP HOP育ち、悪そうな奴は大体友達」。これは日本語ラップ史上、最も有名なZEEBRAの歌詞。
悪く生きてきた人も、超カッコいい。しかし逆に優等生で生きてきた人もカッコいい。この視点を忘れないでほしい。
成績はずっと優秀。偏差値70以上の高校に入学。国公立大学に進学。大手企業に就職。
こんなエリートでも、「俺はエリート育ち、周りはいたってマジメな人達!」みたいなことをラップしたとする。これはめっちゃHIP HOP。シビれる。
別になにも波風なく、平凡に生きてきた人。成績も、家庭環境も中の中。ザ・平均。悪くもない、かと言って優秀でもない。
たとえ平凡としても、自分なりに生きてきたことをリリックにすれば、即HIP HOP。
おめでとうございます。こんな気持ちをもしあなたがちょっとでも抱いていたら、HIP HOP偏差値はめっちゃ高い。素質あり。
「自分が自分であることを誇る、そういう奴が最後に残る」、これはK DUB SHINEの歌詞。
洗濯物を干すのもHIP HOPなんだ
リリックを書く。ラップをする。ライブをする。ダンスをする。DJをする。それっぽいファッションをする。
確かにこれはHIP HOP的な行動ではある。ただこれらをしていないからって、「HIP HOPじゃない」とはならない。
僕がめちゃくちゃ好きなラッパーZORN。奥さんとその連れ子を含め、娘が3人いる。ZORNが書くのは、あくまで等身大の自分。
まだ小さい娘が壁に落書きしている様を、「思うままに色を抜いて彩る、きっと参ったってミロも言う」とラップする。
「地元葛飾区 白のシャツにVans 衣装も買う気なく自己をまず磨く」と、飾り気のない服で生きていることを歌ってる。
そして最も有名で、HIP HOP界に激震を与えたのが、「洗濯物を干すのもHIP HOP」というリリック。
当時の自分は目から鱗。ボロボロ落ちた。でもそうなんだ。僕らの人生は、自分なりに生きていれば、HIP HOP足り得るのだ。
ブログを書くのもHIP HOP。あなたが毎日通勤電車に揺られて職場に向かうのも、これまたHIP HOP。
僕の、僕らの、宗教はHIP HOP
日本語ラップを今日から聴いてみよう
日本語ラップがなければ人生詰んでいた
結論、日本語ラップを聴け。それも今日から聴け。オリコンチャートなんて気にするな。お利口にちゃんと生きなくても良い。
日本語ラップを聴くと、魂を揺さぶられる。自己肯定感が伝播してくる。
自分も自分を認めても良いかもって思いが、内側からどんどん溢れてくる。
僕は一浪して一留したというミラクルバンカーショットを決めてしまった人生だった。ただのカス。
そんなもんだから就職活動をする際の気合の入り具合は半端なかった。そりゃそうだ、最初からハンデ戦なんだから。
生まれた時に、お金持ちの家に生まれるか、貧乏な家庭に生まれるか。就活をする時に、ストレートできているか、浪人や留年をしていないか。
同じだ。スタート地点で、人は差をつけられているものだ。
インターンに行ったり、めちゃくちゃ就活準備はした。しかしこの間はずっと、耳にタコを越えてシャチとかできるレベルまで、日本語ラップを聴き込んでいた。
愛社精神はないが、HIP HOPへの忠誠心はある
この時期から今日に至るまで、僕は日本語ラップを聴き続けている。HIP HOP文化へ惜しみのない敬意を払い続けている。
結局僕は内定をもらった中で最も大手の企業へ就職した。そしてそこからキャリアアップの転職をして、さらに大きな企業で今働いている。今は2社目だ。
僕はドライな性格ってのもあってか、愛社精神はほぼない。2社ともない。2社とも愛社精神が強い人が多い会社ではあるんだけど。
一社目の僕の先輩は、社内結婚。僕も結婚式に呼ばれた。結婚式当日、ケーキ入刀のケーキのデザインが、会社のロゴになってた。正直「きめぇ」と思った。
そんな僕だけど、HIP HOPという文化へのロイヤリティはハンパない。叶美香から叶恭子への忠誠心レベルで揺るがない。
僕を僕たらしめているものはHIP HOP。僕のアイデンティティを形成しているのは、会社じゃない、HIP HOPなんだ。
日本語ラップ入門アルバムを紹介
日本語ラップは何を聴けば良いのかに回答します
分かる。一理ある。ここまで具体的な紹介を一切なかったよね。
ということで僕がいまだに繰り返し聴き続けている日本語ラップのアルバムを3枚紹介します。
RHYMESTER「ダーティサイエンス」
RHYMESTER「ダーティサイエンス」。僕が日本語ラップにハマった原点。
ラップという文化にうっすらと感じている、ヤンキーノリとかマッチョイズムを、いい意味で払拭してくれる一枚。
インテリで、言語の扱いに長けた、宇宙一かっこいいおっさんたち。それがRHYMESTER。聴けば人生が変わる。
キングギドラ「最終兵器」
日本語ラップの長年のアイコンであるZEEBRAも所属していた伝説のHIP HOPグループ。それがキングギドラ。
アルバムは2枚しか出ていないんだけど、どちらも異常なまでにクオリティが高い。ただ1枚目はいきなり聴くと、面食らうかもしれないので、この2枚目「最終兵器」をまずは聴いてほしい。
HIP HOPという文化を通じて、世の中の風刺をしているのが面白い。そしてとにかくカッコいい。
韻の踏み方、ラップの抑揚、全てがここから始まってる気すらする。このアルバムを聴くことで、確実に思考がネクストステージに行ける。
「お笑いをちゃんと知りたい」って人がいたら、まずはダウンタウンから説明するやん!?ロックが好きな人は、どこかでビートルズを聴くべきやん!?
料理を覚えるとなると、一丁目一番地は味噌汁やん!?日本語ラップを聴き始めるなら、キングギドラやん!?
ZORN「生活日和」
最近のラッパーの中で、僕が最も尊敬しているのがZORN。すべてのアルバムがスゴいんだけど、特にこのアルバムが個人的に一番刺さってる。
普通。ザ・普通の生活をしている。奥さんがいて、子供が2人いる。現場仕事をしている。その傍らラッパーとして活動している。
僕はアラサーなんだけど、何ら変わらない。しかし恐るべきほどのラップをする。
壮絶な経験をしている人とか、超弩級の金持ちは、ある意味ラップしやすい。他の人と違った人生を歩んでいるから、最初から差別化できてるし。
しかしZORNはそうではない、僕らと似たような生活をしながら、ハイクオリティな曲を作ってる。
着眼点が違う。言葉のチョイスが違う。同じような毎日から、確実に違う曲を生み出しているのである。
こうなってくるともはや大喜利の世界。同じ価値観、同じ生活レベルなのに、非凡な回答。
ぜひ聴いてみてほしい。親近感が湧く生活をしているのが伝わると同時に、切り取る生活描写の角度の鋭さに気がつくから。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- HIP HOPの定義は「自己肯定」
- HIP HOPという文化の中では、ただ生きてきたという事実すらクールになる
- 愛社精神よりも、HIP HOPへの忠誠心を持つべき
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!