結局のところ、読書以上に面白い行為などこの世に存在しない。スマホゲーム?SNS?動画視聴?否、本を読む。

・どんな本を読んだら良いのか、全然分からない
という人にむけて書きました。

20代は自己啓発本やビジネス本を読みましょう。働き始めてからのライフスタイルを、満足に形成できるようになります。
しかしそれ以降は小説をメインに読みましょう。目的のない読書を楽しめだせれば、人生の満足度は劇的に上がります。
本と共に生きてきたこの10年間
10年で本を1,000冊以上は読んでいる
活字中毒になってしまった
昔から本は読んではいた。しかし中学生くらいからは、読んでもマンガばかり。バイト代を切り崩して本を読み出したのが、10年前。
必修単位を落として、あえなく留年。単位数は足りていたため、時間だけは有り余ってる。
当時のバイト代は月に5万円程度。お金に余裕がない中で、懐を痛めずに楽しめる趣味と考え、思いついたのが読書。
ネットで「小説 名作」とか、「読むべきビジネス本」とか、検索して手当たり次第に読み出したのが10年前。
そこから絶えずに、息をするように、読書をしている。活字、活字なんだ。活字を読まない日があると気持ちが悪い。
一人暮らしをしている家には、常に読みかけの本がある。読み終わりそうになると、書店で購入するか、Amazonで注文をする。
主婦の食品というか、ジャンキーの薬とでもいうか、とにかく手元にないと精神が参ってしまう。こないだ実家に帰省した際、持って帰った本を思いのほか早く読み終えてしまった。
家にある本は全て読んでしまった。だから仕方なく、チラシをずっと読んでいた。実家の近所の求人は全て最低賃金ということが分かった。
チラシや地方のフリーペーパーも読んだら読んだで面白いもんだ。小学校の時に好きだった「ズッコケ三人組シリーズ」。
登場人物にハカセというとにかく読書が好きなキャラクターがいた。しかもトイレで読むのが堪らなく好きという小学生。
ハカセはとにかく色々なものを読んでいて、電話帳まで読んでいた。「読み応えがあった」とまで言っていた。今ならその気持ちもちょっと分かる気がする。
本は生きていく上で必要不可欠である
「食欲人」という本を以前に読んだ。人の一日の摂取カロリーは、タンパク質によって決まるらしい。
一定以上の量のタンパク質を食べるまで、食事を続けるそうだ。だから鶏の胸肉みたいな、低カロリー高タンパクを食べれば、摂取カロリーは少なくなる。
逆にスイーツみたいな、タンパク質は少ないけど高カロリーな食品は、量ばかりを食べてしまう。
人の体は意識せずとも、タンパク質欲しさに、「ペンキまで食べてしまう」と帯には書かれている。人ってなんてバカなんだ、そう思うはず。
しかし僕はバカにはできない。

ハイペースな読書を10年間続けてきた結論。本は生活必需品。本がない人生は、何が面白いか分からない。
神様が降りてきて、「白米を一生食べないか、読書を一生しないか、どっちか選んでね」と言われたとする。おそらく白米を食べない人生を選んでしまう気がする。
世の中には娯楽は数多いけど、手軽さや楽しさや価格帯を考えたら、結局読書が一番だと思う。
なんなら調査結果で、「読書をする人ほど年収が高い」って事実も出てる。楽しいし、年収も高い、読書に死角はもはやない。
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格闘技は体重によって細かく階級が決まってる。だから「誰が一番強いか」は試合では決められない。
しかし「パウンドフォーパウンド」というものがある。ボクシングや総合格闘技、キックボクシングなどの格闘技において全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかという仮定。
ちなみに今のパウンドフォーパウンドのボクシングの世界一位は井上尚弥。
そして趣味のパウンドフォーパウンドの世界一位は読書。読書、もはや、井上尚弥。

うるせぇ。旅行先で読書をしとけ。絶対に楽しいから。
読んだ本は、脳内に濃いシワとして残る
色々と書いたけど、分かってる。読書をする人が少数派だってことなんざ。
そう、本を読んでる人ってなかなかに少ない。ベストセラー、自己啓発本、ビジネス本を読んでいる人が2割くらい。
今流行っているわけでもない、古い小説や往年の名作を読んでいる人は、さらにその中の2割くらい。
スマホで情報は調べられる。スマホゲームもコンテンツとして強い。SNSやショート動画は、サクッと楽しめる。
しかし読書は時間がかかる。文庫本でも一冊読むのに、数時間はかかる。しかしここにこそ、妙味がある。


こうなるはず。そりゃそう。10年前って、まだiPhone5とか使ってた時代。いちいち覚えちゃいない。
しかし読書好きを捕まえて、こんな質問をしたとする。

これね、たぶん答えてくれると思う。なんなら何冊も教えてくれるかも知れない。
10年前に読んだツイート、140文字、記憶にございません。脳にシワになってるかもしれないけど、浅いシワ。
しかし何年前に読んでも、本はうっすらとでも記憶に残ってる。心に残ってる、と言っても良いかも。
血肉になってる。読むのに時間がかかった分、身体に深く定着している。脳のシワも桁違い。指の第二関節まで、ズブっといっちゃうくらいに深いんやで。
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20代中盤までは自己啓発とビジネス本を読む
ライフスタイルを磨く
売られている本は、プロが編集しているオートクチュール

答えは年代による。もしあなたが10代後半〜20代中盤なのであれば、ビジネス本や自己啓発本を読みまくるのがおすすめ。
人生の基盤を築き出すのがこの時期だから。どんなライフスタイルを送るのか。どんな仕事をするのか。どんな習慣を身につけるのか。真っ新なキャンパスに、なんでも描ける。
よく言われている表現だけど、本というものは費用対効果が非常に高い。そして実際に会えない著名人のノウハウを知ることができる。
現代を代表する起業家に会って話を聞くなんてほぼ無理。しかしその人が本を出していれば、近所の本屋ですぐに情報は得られる。
それに本を出すにあたっては、高確率で編集者が絡んでいる。だから僕らが手にしている本は、プロの編集や修正が済んだオートクチュール。
素人が好き勝手に書いた文章が、何のチェックもなしに世の中に発信されているのとはワケが違う。僕が言えたことではないけど。
人生で早めにレバレッジを効かせる
時間は余裕のある学生時代から、金銭面で余裕のある社会人へ。この期間で僕らはライフスタイルが大きく決まる。
時間の使い方は、人生の使い方。お金の使い方は、それを稼いだ時間の使い方であり、結局は人生の使い方。

うるせぇ。サラリーマンである限りは、時給換算からは逃れられないんや。
20代のうちに、人生の使い方を洗練させる。このために役に立つのが、自己啓発本やビジネス本。人生という高難易度のゲームの攻略本。
- モチベーションUP
- 人生で手本となるサンプルを知る
- 人生で多くの選択肢があることを知る
- 必要なスキルを学ぶ
コミュニケーション、思考方法など - 時間術を学ぶ
- お金の使い方を考える
- 生活習慣を整える
上記あたりが、自己啓発本やビジネス本を読んで、得られる効能。
野球における投球フォームのようなもの。間違ったフォームで投げ続けると、修正するのはめちゃくちゃ大変。
だったら早いうちに、正しい投球フォームを学んで実践を続ける。変化球の投げ方を我流で探さない。すでに変化球マスターがいて、そのやり方を教えてくれているんだから。
世界最古のビジネス本のひとつ「孫子」、なんと書かれたのは2500年も前。ビジネス本というジャンルは、人類の歴史と共にある。
そんな昔から、需要のあるテーマなのだ。複雑怪奇を極めている現代社会、読まないといずれ後悔する時が来る。ややこしいテクノロジーもない昔でも読まれていたんだから。
特に自己啓発本、いずれは卒業の時期が来る

舌の根も乾かないうちにごめん。口の中がまだ湿り気バリバリなんだけど、先に言っておきたい。
旅立つ空に出会いと別れ。思わずアンダーグラフを歌ってしまう。特に自己啓発本は、人生において早々にお別れが来る。
20代後半、30代に入ってから、ここらへんで自己啓発本は読む必要がグンと減る。人生において、摂取しても良い自己啓発の量は限られていて、それ以上とっても仕方がないからだ。
ビタミンと似ている。足りていないとダメだけど、過剰摂取すると、頭痛が出たり、消化期間にダメージを与える。
年に4冊以上の自己啓発本を読む人は、鬱になりやすいという研究結果もある。自己啓発のオーバードーズには注意すべき。

本当にこれだけ。このひとつのメッセージを手を替え品を替え伝えてきているだけ。
「気合いを入れて行動しろ!」なのか、「爆速で行動しろ!」なのか、「行動するかで人生の9割が決まる!」なのか、「超行動したら、最強になれる!」なのか、あとはニュアンスの違い。
自己啓発本の容量用法を無視すると、「なんか自己啓発本を読んだら、自分が大物に見えてきた」って怪奇現象が起こる。実際はなにもしてないのに。
歌が上手い人の動画を見ると、なぜか自分も歌が上手くなった気になる。神技なダンスをする人の動画を見ると、脳内では自分はケント・モリになる。
これと同じ。全く行動もしていないのに、自己啓発本を読むだけで謎の優越感が生まれる。だから自己啓発本は最初の数冊でモチベーションを上げたら、あとは触らないのが無難。
20代後半からは、小説と専門書を読む
目的のない読書こそがゴール

それは小説や専門書。20代後半以降は目的を持たず、興味がある分野や、娯楽目的で本を選ぶべき。専門書は仕事で使う場面もあるけど。
そもそも読書は、最上級の娯楽なのだ。本を買うお金、文字を読んで楽しめる知性、文章と行間から世界を広げられる想像力、本を読むゆとり、全てがある人が味わえる至極のエンタメ。
「楽しいから本を読んでいます」とか、「興味のある分野だけ読んでいます」だけで全然良い。
考えてもみてほしい。あなたのご両親や、尊敬している恩師が、「爆速で成功する最強マインド」みたいな本を貪るように読んでいたとする。
「超モテ力」とか「たった1分で圧倒的に成果を出す」とか、そんな本でもOK。こんなタイトルの本を、血眼になって読んでる。

きっとこう思うはず。
かたや余暇の時間に、「ただ楽しいから」という理由で、小説を読んでいるとする。こっちの方が人として深みがある気がせぇへん?
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読書はただの娯楽であって良い
本を読むという行為は、少し神聖視されがち。本を読むことで、リターンを得ようという下心が働く。
本を読むのであれば、なにかリターンがないとダメだと思うのだ。もちろん得られるリターンも多いけど、そんなに気にする必要はない。
読書は人生を変えるパワーがある。でも最初からそこを目指すものではなく、読書を続ける中で気づいたらそうなっていたという類のもの。
例えば旅行。旅行を続ける中で、人生観が変わる人は多い。でも旅行の動機は、娯楽目的や、気分転換ということも多い。終わってみたら、発見があったという順番なはず。
映画などもそう。「何かを学ぼう」という気持ちで観てはいない。単純に興味本位で鑑賞したら、数年後に自分の哲学の一要素になっていたりする。
音楽だって、栄養素を摂取しようとして、聴いてはいない。ただ好きで聴いていたら、人生を形作るパーツになってたってだけ。
読書もただの娯楽であって良い。読書だけが、過剰にリターンを要求される。これじゃあまりに可哀想。
いちいち何かをするにあたり、過剰に意味を求める。目的がないと、行動しない。合理的ではあるけど、余裕はなさそうに思えてしまう。
ゴールなんてない。目的などない。ただ文庫本を開いて、読んでいる数時間をワクワクして過ごせる。
読書はこれで良い。読書は勉強である前に、エンタメだ。しかもスーパーサイヤ人4ゴジータ並の戦闘力を持った、向かうところ敵なしの最強エンタメなのだ。
読書をすると、人としての厚みが増す
本を読まない人は、一発で分かる
本を読まなくたって生きていける。屋根のある家と水とパンとスマホ、これだけあれば現代では支障なく生きていける。
しかしあえて本を読みたい。正直なところ、本を読んでいない人は、話してみると一発で分かる。一撃。
語彙力で分かる。知識の広さで分かる。本を読んでいる人は、人としての幅がある。
近い例を出すならマンガ。マンガが好きな人は、全く読まない人と話すと、「この人はマンガを読まないタイプなんだな」って気づくはず。
例えが通じないとか、共通の価値観を持てないとか、そういった違和感があるはず。
確かにスポーツ、家事、料理、音楽、など全てのジャンルでも、同じことは言えるかもしれない。しかし読書は最も如実だと思う。
言葉のチョイスがお粗末だったり、視野が狭かったり、思考にあたる部分が乏しくなっている印象を受けてしまう。
どれだけ見た目が良くても、どれだけお金を持ってても、本を読んでいない人とは仲良くなれない。反感を持たれると思うけど、あえて言い切ってしまう。
読書は人生を緩やかに変える


断言できるけど、小説を読んですぐには人生は豊かにはならない。読書は遅効性なんや。
世の中には「すぐに効く」というものが多い。裏を返せば、すぐに元通りになるってこともある。
読書は早くても数ヶ月、遅ければ10年越しくらいに、自分の魂の中に芽を出す。そう10年前に読んだ本の真意が、今になって分かることもある。
その時の自分の人間的な成熟や、環境の変化で、意外なところでこれまでの読書体験が自分を大きくさせる。
これはかなり息の長い投資行為。効率的とも言えないけど、一発決めれば周りとは異なる存在になれる。
読書が人生にもたらす変化は緩やかだ。しかし確実で、不可逆だ。あなたはもう読書家になりかけている。
一度でも本格的な読書家になった人で、読書を手放した人を僕は見たことはない。今触っているスマホゲームやSNSはいずれ飽きる。しかし読書は永遠、生涯遊べるフィールドなんだ。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 自己啓発本を人生の早いうちに読むことで、その後の人生を大きく変えることできる
- 小説は娯楽である、目的のないエンタメとして読書を楽しむ
- 読書は遅効性、緩やかに人生を変える
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!