働きたいという熱い気持ちなし。責任感まるでなし。ということでFIRE、待ったなし。
この頃、都に流行るもの、増税、値上がり、そしてFIRE。

・FIREしても暇になりそうな気がする
という人にむけて書きました。

FIREする上で、大事なポイントは3点。
- 倹約生活をライフスタイルにする
- 健康管理をするため、自炊を徹底する
- 生産活動を趣味にし、最初のつまらない期間を、FIREするまでに消化する
僕はとにかくFIREがしたい
新卒会社は激ヤバ会社だった
社会人になって早くも7年が経った。新卒で入った会社は、ブラックで、人間関係に非常に難のある会社だった。
酔った勢いで、社外の人を殴った人もいたし、タクシー運転手の人に暴行を働く人もいた。ブレイキングダウンの先駆けニキ。
同じフロアで顔見知りだった人が、ホテルで首を吊っているところが発見されたなんて物騒な事件もあった。そんな会社にいたので、僕は一年目からとにかく貯金に精を出していた。

そんな確信があったのだ。ムダ使いをせず、きちんと蓄える。社会人一年目から、200万円を貯金していた。
そして2年前に、その激ヤバ会社を退職。バキバキの貯金癖だけが残る。太った女の子が痩せてみたら、バストだけ綺麗に残った、みたいな嬉しい誤算。
FIREを人生の目標に掲げて2年が経つ
約2年前に今の会社に入社。転職経験のある人は分かると思う。人生の本当の夏休みは、新しい会社に入社するまでの、有給休暇期間なのだ。
宮古島に行ったり、ブログをいつも以上に書いたり、と遊んでいた。そこで時間ができた時に、投資を始めた。ここで本気でFIREを意識。
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こう思ったのがきっかけ。結果的には新卒で入った会社よりもはるかに、今の会社は良い。少なくとも、ブレイキングな人はいない。
しかし「一回しかない人生で、65歳まで今の会社にいたいか?」と言われると、割とNOだったりもする。
選択肢が多すぎると、それはそれで苦しい。何を選んでも、「あっちの方が良かったかも」って悩んでしまう。「あそこで違う選択をしておけば」という後悔こそ人を悩ませる。
だけど選択肢がないというのも、それはそれで地獄。
- 一生会社員として、フルタイムで働き続ける
- FIREして、もう働かない
- FIREした状態で、好きなペースで働く
FIREができるだけで、選択肢が2つ増える。
「結婚できない人」と、「結婚できるけどしない人」は、まるで違う。「FIREできない人」と、「FIREできるけどしない人」も、同じように違う。

こう思ったら、待ってほしい。資産が1億円あったとしても、別にFIREしなくても良い。FIREできるけどしません、これでOK。

こんな相談がきたら、「じゃあ行きたい学科のある大学を受ければ良いやん」って回答するはず。東大に受かるレベルの学力があっても、邪魔になることは一切ない。
2年前に人生の目標を、FIREの達成に決めた。そしてその生活も3年目に差しかかってる。資産は2,500万円を突破。近い、ゴールは近いぞ。
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FIREをするために、倹約生活を
倹約をライフスタイルに
収入を増やすのは、なかなかに難しい
FIREを目指すには、まずは倹約をガチるべきである。東にFIREを目指す若者いれば、「まずは倹約せよ」と言う。
西に会社生活に疲弊したサラリーマンがいれば、「まずは倹約せよ」と言う。南にメンタルが限界な人あれば、「まずは倹約せよ」と言う。
北にそこそこ倹約している人いれば、「いいぞ、もっと倹約せよ」と言う。

収入を上げるのって難しい。僕は運良く転職して、年収が100万円上がった。しかしこの裏技は、たぶん人生で使えても3回くらいだと思う。
一度使うと、次に使うためには、数年寝かせる必要がある。
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かといって副業も難しい。ブログやってるけど、全然稼げない。しかも「お金」を目標に、稼げる副業しても面白くないなら、あんまり意味ない。
本業が面白くなくて、FIREしたいのに、人生で一番若い今の時間をさらに面白くなくしてしまってる。
倹約体質になるべき
収入が増えるに越したことないけど、自分でコントロールできない部分も多い。「出世して収入増やしたい」と思っても、ポストの空き具合とか、同僚の優秀さにも左右される。
だからこそ自分でコントロールできる、倹約にこそハッスルする。倹約方法は過去記事でもいっぱい書いたし、調べれば世の中に溢れている。
だから心構えだけ書きたい。倹約を苦行とか、修行と思ってはいけない。ライフスタイルにする。自然な状態にまで持っていく。

こうやって意気込んではダメ。気合いがないとできない倹約なんて、3日で終わる。気合いに頼らない。
むしろ僕は末期症状で、気合いを入れないと、お金を使えない体になってしまった。割と本気で自分を奮い立たせないと、スタバに行けない。行けたとしても、一番安いブラックコーヒー飲むし。
ドラゴンボールのセルゲームに向けての修行。スーパーサイヤ人でいることを当たり前にするってトレーニングをしていた。
これと同じで、倹約している時の落ち着かなさをなくす。別にお金をいっぱい使ったからって幸せになれるわけでもない。
ちなみにストレス発散方法がショッピングってのは、アジア特有の現象らしい。短い時間で手軽にドーパミン出せるから。
ゆっくり寝て、中古の文庫本を読んで、快晴の空のもと散歩する。これだけ人生は最高。
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食べるべき食材まとめ
倹約で特に押さえておきたいのは自炊。自炊だけは絶対に今から行うべき。

うん、相槌ありがとう。しかしそれだけではない。食費を抑えられても、3万円がせいぜい。外食して月に5万円使っていたのを、自炊で2万円にしましたってくらい。
それよりも家賃を下げるとか、金銭面で見たらもっとパンチの効いたものはある。
だけど自炊の最も大きなメリットは健康面。体に悪い食品は、避けられる。体に良い食品は、摂取できる。
体調崩したら、お金なんてすぐに飛んでいく。FIREした後の生活を楽しむには、健康体であることが大前提。FIREを目指すなら、今から健康的な食生活を送るべき。

分かる。難しい。どの食品に、ビタミン何が入っているのか、全く分かんなかった。だけど多くの健康の本を読んでいると、だいたいオススメされる食品は同じ。


- 玄米
- そば
- 鶏胸肉
- サバ缶
- 卵
- 納豆
- プロテイン
- オリーブオイル
- バナナ
- 冷凍ブルーベリー
- キャベツ
- 白菜
- もやし
- にんじん
- 玉ねぎ
- じゃがいも
- さつまいも
- ナス
- ねぎ
- ブロッコリー
- ケール
- 大根

趣味はさっさと定着させる
趣味をいざとなっても見つからない
僕が感銘を受けた、北野武の発言。「人を騙してでもやるのが趣味」。
時間ができたからやるのは趣味ではない。仮に時間がない時でも、人を騙してでも、やるのが趣味。めっちゃ分かる。
会社に仮病の連絡をして、内緒でゴルフに行く。親族の葬儀と嘘ついて、釣りに行って、 「親族は漁業を営んでいて、香典返しでもらいましてん」と言って、釣った魚を見せびらかす。

やっちゃダメだって分かりながらもやってしまうのが趣味。
ついつい脳内でブログの構成を考えてしまう、これまでに仕事中に何度もあった。そうか、これはやはり趣味だったのだ。
歳をとってから趣味を探そうとしては遅すぎる。それに体感値にはなるけど、本当にハマったり、人生を共にする趣味は、最初はつまらない。
本当にハマる趣味は、奥行きがある。やり込み要素がある。だから最初の上手くない時期は、本当につまらない。楽器演奏を考えてみると分かりやすい。
すぐに楽しい趣味は、一生遊べない。ダウンロードして開いた瞬間から、一定の楽しさのスマホゲーム、20年後も遊んでる気はしない。
ある種の敷居の高さがあり、難解さがあり、とっつきづらさがある。こんなものこそ、一生をかけて楽しめる趣味になる。
そして楽しめるレベルになるまで、一定期間を要する。だからこそ人生の早いうちに手をつけておくべきなのだ。
生産活動を趣味にする、人生の早いうちに
FIREした後の生活まで見据えると、生産活動を趣味にしておく。そして生産活動の趣味は、よっぽど運が良くないと、最初は楽しくない。
消費活動は飽きが訪れる可能が非常に高い。どこかで急に辞めてしまうのだ。一生このマンガを読み続けるぜ、そう思っても気付いたら読んでいなかった経験は誰しもあるはず。
またゲームなんかもそうで、やっているうちに、ふと「あれ、なんでこんなことやってるんだろう?」と、謎の悟りモードに突入することもある。
僕はポケモンのド直撃世代。でも緑版、銀版をプレイし、その次のルビーにも熱中していた。しかしとあるタイミングで、「レベル上げ頑張ってるけど、所詮はデータの中だけの話なんだな」と思ってやめてしまった。
消費活動は、外部に依存しがち。コンテンツが面白いかによる。そもそもそのコンテンツを享受できる環境かにもよる。
でも生産活動は主体的で、自分でコントロールできる。パソコンがあれば、スマホがあれば、紙とペンがあれば、誰でもできる。
生産活動の趣味一覧
- ブログ、note執筆
- 小説、漫画作成
- YouTubeなどの動画投稿
- SNSでコンテンツ発信
- 楽器演奏
- 作曲
- ダンスなど、体で表現
- 料理
- Voicyなどで音声コンテンツ発信
- イラストを描く


誰かが作ったゲーム。オープンワールドと言いつつも、水平線の向こうには行けなかったりする。裏でコードが書かれている限り、絶対に限界はある。
しかし生産活動はハマれば、一生遊べる。やり込み要素が、消費活動に比べてはるかに多い。
かのパブロ・ピカソなんか生産活動の最たる例。絵画や版画や彫刻などのジャンルで、合わせて約15万点も作品を作っている。
正確には14万7,800点。作った作品数2,200点が誤差になるって時点で、すでにバグってる。ちなみに90歳まで作品を作り続けたらしい、やはりバグってる。
ピカソの名前が長いのはあまりにも有名な話だけど、この機会に文字数を調べてみた。アルファベットで111文字あるらしい。熱狂的なファンは全部言えるのかな、もはや円周率の暗記みたいな世界観。
そんな生産活動だけど、注意しておいてほしいことがひとつある。最初はつまらない。全然面白くない。
楽器なんかを想像すると分かりやすい。憧れのロックバンドのギタリストになりたくて、ギターを買って演奏する。全く違う。しかも継続したとて、全然上手くなる気配もない。
ギター初心者の9割は一年以内に挫折するんだとか。生産活動の趣味は長く遊べるだけに、楽しさや満足感を味わえるまでもが長い。最初は上達しないし、結果もついてこない。


最初のつまらない期間は絶対にある。FIREするまでに、その期間を消化する。そうすればいずれ、仕事をサボってまでやりたくなるくらい楽しくなる。
休日はFIREのシュミレーションと思え
FIREを本気で目指すなら、休日の使い方を意識する必要がある。
もちろん休日にしこたま予定を詰めても良い。思いっきり散財してストレス発散をしても良い。でもFIREした後は毎日そんな暮らしをするわけではない。

FIREしたとすると、毎日働く必要はない。もちろん資産が10億円くらいあって、どれだけお金使ってもなくならないなら、散財しまくる日々でも大丈夫。
しかしメンタル的に続かない。「深夜特急」という沢木耕太郎の、紀行小説がある。バックパッカーのバイブルとも言える本で、日本を出てシルクロードを通って、イギリスまで行くという旅。
この旅の終盤でイギリスに辿りついた際に、「旅が日常になると、それはそれで疲れる」みたいな描写があった。分かる気もする。非日常だからこそ旅は楽しいんだ、きっと。
FIREした後は、旅行しても、やりたかったことを好きなだけする。しかしそれは、サステナブルな日常に、スパイスとして散りばめるべき。
だからこそ休日は今のうちから、その事前練習を行う。規則的で、慎ましく、満足感の高い一日を送る。この一日の過ごし方を、FIRE後は1万回以上繰り返すのだ。

ちなみに僕が試行錯誤の末に見つけた、自分にとってしっくりくる一日の過ごし方はこんな感じ。
7〜8時 | 起床 |
〜9時 | 白湯、瞑想(10分)、読書 |
〜11時 | ブログ書くor小説書く |
〜12時 | 自重トレ、ランニング |
〜14時 | 映画観ながらランチ |
〜15時 | ダラダラ、昼寝(30分) |
〜16時半 | 読書、YouTube鑑賞 |
〜18時 | 買い物ついでに散歩 |
〜21時 | 夕食準備&映画観ながら夕食 |
〜23時半 | 風呂、読書、寝る |
おそらくFIRE後は、これがデフォルトになる。この一日を一週間のうち、5回は繰り返す。そして残りの2日間で外出したり、誰かに会うことになる。
「暇を持て余す」か、「時間持ち」となるか
自分で自分を楽しませれない人には、FIREは無理
自分で自分を楽しませる。自分で自分の機嫌をとる。自分で自分のメンタルコントロールをする。
これができない人は、そもそもFIREに向いていない。違う方法を模索した方が良い。「今の会社にいるのが嫌だ」という心のSOSと、「そもそも働きたくない」を混同してはダメ。
先ほど書いたような、ある種の規則的な生活を繰り返すことに、戸惑いがあるならFIREなんてするな。
消費活動だけを楽しみに人生を送ろうとするなら、FIREなんてするな。暇に押しつぶされるのは目に見えてる。だったら今の会社から脱出すべく、転職活動を頑張る方が、努力の方向性としては正しい。
自分一人では暇を持て余す人はFIREに向いていない。ある研究によると、一日のうちに7時間以上の自由時間があると、逆に幸福度は下がるらしい。
ただ一方で時間ができたらできただけ、「自分は時間持ちだ」と錯覚できる人は、FIREに向いてると思う。
「方丈記」を書いた鴨長明は、狭い家でシンプルな余生を送っていた。四畳半の部屋に住み、仏教の壁紙と、仏教や音楽の本、そして楽器のみ。ミニマリストの先駆けも先駆け。
誰に聞かせることもなく、自分で自分のためだけの曲を作っていたんだとか。これを読んで、「カッコいい」と反射的に思った人は、FIREに向いてる。
無責任に生きていきたいんだ
なぜここまで僕がFIREに固執しているかというと、とにかく気楽に生きていきたいから。
「全力を出すのは、自発的な機会に限る」、「無責任でいて咎められない」、この二つが僕の「気楽」の定義。
サラリーマンとして生きている限り、この「気楽」の達成は不可能。興味のない仕事でも、全力で取り組むことを求められる。
やりたくもない仕事を押し付けられ、ミスったら責任をとる必要がある。固定給と引き換えに失ったものもやはりある。
無責任に生きていきたい。人に迷惑をかけない、犯罪を犯さない範囲において、何をしても誰にも責められたくない。
少なくとも、何もしないでいても、「なんで何もしていないんだ!」とキレられる状況からは離れたい。
無責任でいられる状況に、自分を置いてあげることに、今は責任を感じてすらいる。結婚したくない、責任を伴うから。
子育てなんて絶対にしたくない。子供は好きじゃないし、手に負えないほどの責任が生まれるから。
現代社会で生きるのって、なんて面倒なんだろう、なんて責任が多いんだろう。だから努力して、ちょっとでも気楽に生きれるようになりたい。いや、なる。なるんだ。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 倹約をライフスタイルにする
- 生産活動を趣味にし、最初のつまらない期間は、FIREまでに消化する
- これからの休日は、FIRE後のシュミレーションとして過ごす
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!