大学入学前から、大学を卒業するまで同じ個別塾で塾講師のバイトをしていました。
色々学べる機会でしたが、大きな学びのひとつは塾の社員のつらさ。
個別塾は生徒も多く、社員さんの負担も大きいのです。側で長年見ていて、感じた塾の社員さんの大変さをお届けします。
進路を考えている方の参考になれば幸いです。様々な生徒の人生の節目に立ち会える意義のある仕事。大変でもあり、有意義でもあるそんな仕事ですね。

・塾に勤めることに、不安がある・・・
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 塾の社員さんは、することが多く、拘束時間も長い
- 裁量権・やり甲斐を仕事に求めている人には最高の職場かもしれない
- 塾講師の生活は、一種の青春時代だった
塾長はなんと年下だった!
僕は大学入学の前に、個別塾の講師の面接を受け、合格し入学少し前からアルバイトをしていました。(というか、個別塾の講師って慢性的に人手不足、たいてい受かると思いますね笑)
参考までに、僕の塾は割と規模の大きな塾、個人塾ではなく、◯◯校など10校くらい教室がありました。
僕は留年して卒業しました。卒業間近まで続けていたので、塾講師歴は丸5年といったところでしょうか。
留年中は半期は休学しバイトに行く以外は、ほぼ引きこもり。この塾のバイトが人と接する数少ない機会だったので、感謝。笑
ややこしいことに、僕は浪人して大学生になりました。
つまり、卒業する時点で、ストレートの人の2つ上、最後は塾にいた新卒正社員の人よりも一歳年上だったのです。笑


塾長もなんと年下でした。というか、その5年の間に、塾長は何度も変わったのですが・・・
もちろんベテランの方が塾長だった時期もありました。
とにかく、最後の4回生の時には、塾の社員さんはほぼ同世代。僕も就活をして色々な会社を見ていたこともあり、その塾の社員さんとは建前なしの突っ込んだ話ができました。
そこで、見えたきた塾の社員の大変さとは・・・


塾社員の大変さを徹底解説
個別塾の社員はすることがいっぱいあるぜ
さて、僕が5年間実際見ていた実情と、同世代で仲が良かった社員さんから直接教えてもらった情報をミックスして書きます。
これは、あくまで僕のいた塾のケースなので、どこの塾も全く同じというわけではないのでご注意を。とは言え、似通った部分も多いとは思うのですが。
- 塾生の人数に応じて、社員数が変わる
僕の塾は80人以上になると2人体制、それ以下であれば1人で対応 - 拘束時間が長い
昼過ぎから塾を開け、最後戸締まりまでして帰る、遅ければ日を跨ぐこともザラにある - 夏期講習・冬期講習の間が大変
朝6時に塾を開け、24時に塾の戸締まりをする。社員が一人の場合は、休みは週に1日、複数いればシフトを組んで週2日休み - みなし残業が元々ついている
基本的に残業することになる、30~40時間を越えてからでないと残業代は発生しない。(働き方改革前) - 社員が1人であれば、入塾説明、バイトの面接、授業のスケジュール作成(生徒と講師のスケジュールから全生徒・全講師分)、講師が足りなければ自分で授業、質問対応、保護者からのクレーム処理、生徒と講師の面談など全てこなす

ざっと思いつくだけでも、これだけありますね。冷静に考えてみてもかなりキツいですね。
しかも、当時、僕よりも年下のあの人がこれをこなしていたなんて。。。僕がいた教室は人数が多く、社員さんは一人でなかったので、まだマシだったのかもしれません。
そう思うと、社員が2人になるかギリギリのラインの生徒数79人が一番しんどいですね。笑
塾の講師は囲い込みにあう
僕の塾で大きな動きとしてあったのが、バイトの学生の囲い込み。定期的にセミナーを開催し、塾講師だった学生に入社を勧めていました。
実際、バイト自体はやり甲斐もありました。講師や社員さんとも仲は良かったし、何かを教えるというのも性に合っていました。
でも、社員さんの働きぶりを見ていると、自分には無理だとなってしまったんですね。
そのセミナー自体は楽しそう、社員さん自体もみんな仲が良かったので、その雰囲気は伝わってきました。
ですが、当時の僕は仕事において、ワークライフバランスを重視していたので、天秤にかけてみてないなって判断になったんです。まぁ、今もか。笑
やり甲斐、裁量権を求めている方には最高の職場かもしれません。しかしそうでないなら、オススメはしないかも。
もう戻らないあの頃・・・
昔は、塾講師の教える側だけの視点でした。いわゆるプレイヤーですね。
実際プレイヤーとしてはかなり経験値は積めたと思っています。過去に記事にもしました。
ですが、サラリーマンを続けていて、社員目線の考え方もちょっとずつ分かってきました。バイトとは段違いの責任感やプレッシャーがあったんだろうなって。
バイトだったからというのもありますが、塾講師の生活は今思うと本当に楽しかったんです。
映画・音楽・マンガの趣味が合う講師の仲間がいました。生徒とも友人でもなく、かといって教師でもないちょうどいい関係で接せていました。
同世代の社員さんも気さくで、塾を閉めてから何人かで飲むなんてこともしばしば。
家の近所だったので、終電も関係なかったなぁ。もう一度高校生活を送っている、本当にそんな感覚でした。
大学卒業と共に塾も卒業、その後風の噂で知ることになるのですが、その当時の社員さんは辞めたり、別の教室に異動になったりとみんなバラバラになっていました。
僕は当時受験生を中心に見ていたので、当然生徒もみんな卒業しています。
塾講師を辞めて3年が経ちました、あの時に一緒にいた講師・生徒・社員はもう誰もいないと思います。どう頑張っても、もう戻らない昔なんですね。
まとめ
最後に記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 塾の社員さんは、することが多く、拘束時間も長い
- 裁量権・やり甲斐を仕事に求めている人には最高の職場かもしれない
- 塾講師の生活は、一種の青春時代だった
もし、あのまま塾で働くという選択肢を選んでいたら、僕の青春時代はまだ続いていたのでしょうか。少なくとも、人間関係は今の会社よりも良かったでしょう。
うーん、でも、人間関係がクソでも労働状況は恵まれているサラリーマンがちょうどいいのかもしれない

ではでは!