答えがある問題を出題されて、答えを瞬時に出せる。しかしこれが必ずしも考える力が高いとは限りません。人に教えてもらう、ググる、そうすれば答えめいたものはすぐに見つかります。
しかしそれは発掘する能力があっただけ。考える力があることにはなりません。そして世の中を見渡すと、考えが浅い大人が多いと思うんです。
・物事を深く考えるのが苦手・・・
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、
思考を深くするためのおすすめの方法はこの3つ。どれもタダで、今からすぐに使える手法。
浅い考えから卒業するために
- クリティカルシンキングを用いる
- 「そもそも論」で考える
- 紙に書き出しながら思考する
僕らが考えが浅い原因は、思考が世の中に溢れているから。ググっても、YouTubeを開いても、様々なアイデアが出てくる。
そんなアイデアを「自分の代わりに考えてくれている」と享受してしまってるから。物事を考えるという行為を、アウトソーシングしちゃってる。
愛をとりもどせ、思考をとりもどせ。この記事は僕からあなたに捧げる、愛と気付きの百裂拳。
この記事のまとめ
- 人が考えたモノを使ったり評論しているだけでは不十分
- 「そもそも論」を使って前提を確認しながら考えるべき
- 幸せになるには一切思考しないか、思考しきるしかない
記事の前に自己紹介!
・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました ・20代で貯金1,400万円達成
浅い思考が当たり前になっている大人たち
「下手の考え休むに似たり」って言葉がある。下手な人がなにかを考えても、休んでるのと同レベルやでって意味。
昔からある格言のひとつ。囲碁や将棋で低レベルのやつが長考したところで仕方ないよねってところから来ているそうな。
現代人は物事を深く考えるのが苦手になってきていると思うんです。その代わりに簡単な問題の答えを即答するのが上手くなった。
クイズ的なというのか、一問一答的なというのか。決まった答えがあるものの解答速度や精度は上がってきています。
その代償として、答えのない問題を、深く考えるのは苦手になってる。というか苦手とかじゃなくて、深く考えるのを避けてる。
分かります。なにかひとつの難問に向かって、じっくり考えるのは非常にツラい。
- 考えても答えが出ないという状況に慣れていない
- ネットで検索して答えが見つからないと落ち着かない
- 一つの問題を長時間考えるのはコスパが悪いと感じる
昔に比べて僕らの知識は格段に増えたはず。玉石混交とはいえ、情報へのアクセスは容易になり、触れれる情報の範囲も爆発的に広がった。
しかしそのせいで僕らはインプットしかしなくなった。意味がありそうな情報を摂取して、成長している気になってるだけ。
考えてる人との差は広がるばかり
評論家ではなくてプレーヤーになる
自分で考える人。人に考えてもらったものを使うだけの人。この差はめちゃくちゃ広がってきてる。
昨年行っていた転職活動中に、好奇心がうずき外資コンサルを受けていました。激務そうだから実際に働きたいって気持ちはなかったのですが。
この中で印象的だったのが面接官の言葉。
と面接の最後の逆質問時に聞いてみたのですが、
評論家はいらない。自分で考えるプレーヤーにこそ価値がある。きっとコンサルに限った話じゃない。
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自分で考えていない人は、他の人のアウトプットを見て、ああだこうだ文句を言う。評論して自分で考えた気になってる。
ちなみに昔の日曜洋画劇場で有名な淀川長治。「評論するなんておこがましい」と言って、映画評論家ではなくて「映画解説者」と名乗っていました。謙虚。
ネットで出てくるのは「答えっぽい」ものだけ
思考が浅い人は、放っておくとどんどん浅くなる。なにごとも易きに流れるのが世の中の常。
スマホでGoogleやYahoo!を開く。気になったモノを検索してみる。出てきますよね、数秒でヒットします。
それは調べているものの答えではあるのですが、完璧じゃない。あくまで「答えめいたもの」ってだけ。
知識をインプットして、きちんと腑に落ちるまで理解する。自分の体験などと照らし合わせて、思考して出した答えには絶対に勝てない。
ちょっと例を挙げて考えてみます。人とコミュニケーションを円滑にとるには、聞き上手になるのがベスト。ググったらすぐに出てくる内容ではある。
しかしググって知識として知ってるだけの人。かたや何十年もジャーナリストとして活躍し、その経験の中で「聞き上手になるべきだ」という思考を導き出した人。
深い思考をするためには?
と思った方。安心してください。深く考えるために効果的な方法があります。
浅い考えから卒業するために
- クリティカルシンキングを用いる
- 「そもそも論」で考える
- 紙に書き出しながら思考する
クリティカルシンキングを用いる
浅い思考の大きな特徴のひとつはなんでもかんでも鵜呑みしてしまうこと。
過去記事でも扱いましたが、自分の頭で思考することに慣れていない人は、すぐに情報に飛びつく。そして間違っているはずがないと思い込む。
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自分の頭で考える力がない人は一生損をする。物事を鵜呑みせずに、賢く生きていく。
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僕はどちらかと言うと疑り深い性格。「ホンマにそうなんか?」って勘繰ってしまう。
有名な童謡「世界中のこどもたちが」の歌い出しは、「世界中のこどもたちが一度に笑ったら」。子供の僕はこれを聞いて、
って冷静にツッコんでた。それくらい疑う力を持ってして生まれた人間。
物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること 。これが近年ではクリティカルシンキングと呼ばれてます。
疑う力を高めるために
- 議論を単純化する
「一言では、どういうことか」、「重要なポイント3つに絞ると」などと考える - 定義の一貫性チェック
情報の中で一貫性があるかを、チェックする。その場しのぎで言葉を吐いている人はズレが生じているもの - エビデンスの確認
情報に対して、それを裏付ける証拠があるのかをきちんと確認 - 代替案を探す
「あの先輩だったらどう捉えるだろうか?」と他の人の視点から考えてみる
これはメンタリストDaiGoの著書「悩む力」より抜粋。もっとクリティカルシンキングについて知りたい方は、是非実際に読んでみてください。
「そもそも論」で考える
僕が前職で部署を異動した際に、そこの上司に最初に教えられたアドバイス。
前の会社は人間関係にも問題があってかなり不満はありましたが、この教えはいまだに活きてる。「そもそも論」はかなり有効な思考テクニック。
「そもそも、これはなんで必要なんだっけ?」とか「そもそも、なんでこれを目標にしてるんだっけ?」とか。
頭に「そもそも」を付けることで、一気に前提条件を確認できる。「そもそも」って実はめちゃくちゃな発明品。
人が話すことに毎回「そもそも〜」って質問してしまうと、面倒くさがられるので要注意。あくまでも自分で思考する際に使ってみましょう。
例えば以下のようなシチュエーション。
- 毎日の習慣を振り返る時
- 情報取集をする時
- 人に資料提出や報告をする時
と考える。この1ステップを挟むだけで、物事の本質を捉えられるようになる。「そもそも」は魔法の四文字。
紙に書き出しながら思考する
僕は理系で大学受験でセンター試験から二次試験まで数学の勉強をしていました。
数学を勉強する際に、よく言われたアドバイス、「紙に書きながら考えろ」。頭の中で考えを巡らせて、抱え込むのではなく、紙に数字なり式なりを書きながら解決策を探す。
大人になって思うのですが、このアドバイスはどんなことにも応用できます。書くことで思考が進む。強化される。
頭で考える。モヤモヤした状態の思考ができる。なんとなく「オレは考えた」って満足する、曖昧なまま終わる。
この一連の流れで終わる人ってめちゃくちゃ多い。考えた気になってフィニッシュ。
しかし紙に書き出すと違います。図や絵を使っても構いませんが、基本は言語化しないといけない。曖昧なイメージでは終われなくなるからです。
頭の中にある状態では、なんとなく。紙に言語化すると、確定。誰に見せる予定はなくても、紙に書くってプレッシャーが僕らの思考に形を与えてくれます。
パソコンで書いてもいいですが、手書きの方がオススメ。タイピングで手を使う、この手の動きによる脳への刺激は8種類。
かたや手書きで文字を書いた場合の脳への刺激はなんと数万種類。次元が違う。どうせ書くなら、手で書くべし。
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考えなくても生きていけるけど
ここまで書いてなんなんですが、別に考えなくても生きていけます。ちゃんとご飯は食べられるし、家族も持てる。
思考が浅くても幸せに生きていける。というか思考が浅い方が、幸せかもしれない。
人はちょっとでも利口になると、不幸に近づく。足りないものに気付くし、自分がまだまだ未熟だって現実と向き合うことになるから。
普段からあまり物事を深く考えていない。でも不満はないし、人生はめちゃくちゃ幸せ。こんな人はそのまま突き進む方がベター。
しかし「あれ!?人生って満たされない気持ちの方が多いよね!?」って感じた人は、もう手遅れ。自分で思考を始めてしまっている証拠。
こうなったら、毒を食らわば皿まで。とことん思考して生きていくしかない。そうしないことには、永遠に満たされることはない。
僕らの人生で、インプットがそのまま答えになることはありません。あくまでもヒント。手がかりでしかない。
インプットしたものを、自分の中で行動や思考にまで昇華させないといけない。そうしないと考えたことにならないし、答えにはならない。
倍速視聴なども当たり前になってきましたが、「インプット=ゴール」ではない。多くの知識を取り入れることに価値はない。
スーパーで食料品を買い込んでも、そこで終わりじゃない。調理して料理を完成させて、初めてゴール。
思考の材料をインプットしまくっても使わないと腐っていく。自分で考えて、フルコースを作っていきましょう。
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まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人が考えたモノを使ったり評論しているだけでは不十分
- 「そもそも論」を使って前提を確認しながら考えるべき
- 幸せになるには一切思考しないか、思考しきるしかない
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!