失敗しまくれ、と僕は言いたい。あなたにも言いたいし、自分にももっと言い聞かせたい。
失敗するということは、とどのつまり機会があるってこと。
失敗して失うものも大きいですが、あの時に挑戦しておけばという後悔もなかなかツラい。
失敗した時のダメージは一時的なものであることが多いですが、後悔は一生モノ。
一生使おうと思って購入した高級ブランド品も数年で飽きる人もいるのに、後悔だけは万人にとって一生もの。理不尽がすぎる。
僕のこれまでの人生を振り返っても、失敗がなくて成功したものってほとんどない。失敗せずに成功したものがあっても、それは大した成功でもない。
しかしただ失敗するだけでは能がない。というかなんならリスキー。
失敗してもリスクを最小限に、そして失敗からのフィードバックを得られるように。こうして失敗すれば、いずれは成功するはず。
・失敗を恐れて行動できない
という人にむけて書きました。
失敗を「成功の前触れ・成功の2Pカラー」と捉えてみよう
成功と失敗の二元論を今すぐやめる
「成功と失敗」という二元論で僕らは捉えがち。まずはここから変えていきたいと最近考えています。
この考え方をしてしまうと、「成功とそれ以外」ってことになってしまう。これではあまりに勿体ない。
こう定義してしまうと、失敗はしたくないというマインドになってしまう。
野球にほとんど興味のない僕でも、知っているプロ野球の野村克也元監督。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」って語ってた。
これは同意、首がもげるくらい頷いてる。なぜか知らないけど上手くいくことはあっても、上手くいかなった時ってかならず思い当たる節がある。
成功よりも、失敗の方が栄養価が高い。成功がきゅうりだとすれば、失敗はアボカド。食べないなんて損している。
失敗ではなく「成功の前触れ」と呼べ
偉そうなことを書いていますが、僕も失敗は怖い。失敗にビビりまくっています。なにかに挑戦して、失敗せずに成功する、この方が100倍良い。
最初に計画を立てて、手順を見積もる。その時にうっすら「ここで失敗するかも・・・」って見えてくる。
そうしてチャレンジをやめてしまう。これって多分あるあるでしょう。
ただ世の中で満足度の高い生活をしていたり、自分が求めている成果を出せる人ってすべからく挑戦してきた人なはず。非凡な成果を出すには、どこかで非凡が求められますからね。
そう思って、僕が出した答えが、
ってこと。何かに挑戦する、すると成功するか、成功の前触れとなるか。こう捉える。
例えるならスマブラのキャラクター選択。同じキャラクターを選択したら、区別するために、色違いになります。いわゆる「2Pカラー」ってやつですね。
そうです、失敗じゃありません。成功の前触れ、成功の2Pカラーなのです。今日から僕らは呼び方を変えてあげるべき。
失敗を恐れる心理を考えてみる
プライドに傷がつくから失敗を恐れている
僕もそうなのですが、失敗をみんな恐れています。なんならやる前から諦めているみたいなこともある。
失敗すると何が怖いのか。もちろん金銭面でのリスクもありますし、失敗したら周りの人間関係にヒビが入るなんてこともあるでしょう。ここら辺はケースバイケース。
社運をかけたプロジェクトや1年に1度しかない受験や大会の失敗と、もっと頻度の高いものでの失敗。これは同じ失敗でも、レベルが違う。
しかし全ての失敗に共通するデメリットがあるんですね。
自己肯定感の減少、こう言い換えても良いかもしれません。まぁ早い話が自信の喪失ですね。おそらくこれは全ての失敗に共通している。
僕らのプライドに傷がつく、これが嫌なんですね。なぜか耐えられない。
失敗のリスクはメンタルへのダメージ
受験に落ちる、告白したけどフラれる、プレゼンで相手に全然伝わらなかった、などなど。上手くいかないと人は自信を失ってしまいます。
このメンタルへのダメージを僕らは恐れているんですね。失敗したことで自分への信頼が揺らいだり、「この次も失敗するのでは!?」と弱気になってしまう。
大きく挑戦して失敗するより、確実で無難なハードルで成功する方が満足度はそりゃ高い。僕も含めてみんなそちらに逃げてしまっているわけです。
少なからずとも、あなたもそう思っているはず。
失敗を肯定的に捉えるためのマインドセット
失敗で失うものとは?
失敗で失うものは自信、というかプライド。ここで質問です。
もちろんこれもケースバイケースです。お金や時間や人間関係や労力などもあるでしょう。ビジネスの失敗だったら、めちゃくちゃ巨額のお金を失うこともあるはず。
これは事実そうだと思います。ですが、
ってことも結構多い。自分のメンタルにダメージがくるだけで、他に失うものってほとんどないものが多いんです。
ほとんどのことは、実は失敗してもノーリスク
例えば就活で企業に応募する。自己PRなんて一回作ったらだいたい使い回しです。新たに追加で一社出す労力なんてたかが知れてる。
転職もそうですね、転職サービスのサイトで「応募する」のボタンを押すだけなんてことも。
ナンパとかもそうです。(僕は全然したことないけど。。。)道ゆく人に声をかける。けんもほろろに無視される。
これで失ったものは何か?なにもない、時間もそこまでかかっていないし、お金もかかっていない。
そう、失敗してもノーリスクなことって意外と多いんですよね。それなのに僕らはビビっている。なぜなら自分のプライドを守りたいから。
プライドを捨てたら、マリオのスター状態
しかし想像してみましょう。僕らよりも自分のプライドに執着がなく、恥をかくことになんの抵抗感もない人がいたとします。
企業にガンガン応募しまくって、落ちまくる。でも1社だけ優良企業にひっかかって入社する。道ゆく女性に声を掛ける。
振られまくる、でもたまたま傷心している美人に出会い、そのまま仲良くなり付き合う。
こういう人がいたとします。
そう思いませんか?僕らよりも良い思いしすぎじゃないでしょうか。僕らがビビっている間に、色々なものを手に入れすぎじゃないでしょうか。
僕らとその人の違いは、プライドに執着しないか・恥をかいても気にしないか、これだけなのに。そうです、それ以外に違いなんてないんです。
その人は僕らよりも見た目が劣っているかも、貯金額も少ないかも、学歴もないかも、口下手かも。それでもその人の方がリターンが大きい。
僕らはハイスペックだったとしても、自分の安いプライドを必死で守っていたので、何も得るものはなし。何も失わないのに。
どうでしょうか、こう考えると、失敗を怖れるのって割りに合わないですよね?挑戦で得られるリターンを見送っている割に、得るものなさすぎというか。
「失敗の科学」に学ぶ
僕のお気に入りの本のひとつが「失敗の科学」。英タイムズも絶賛して、22カ国刊行の世界的ベストセラーになった本です。
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが著者。医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界の失敗の構造を解き明かすというもの。
とにかくどの業界でも失敗は起こっている。なぜその失敗が起こるのかから話が始まり、失敗のメカニズムについてまで扱ってくれている良書。
頭からケツまで存分に楽しめるので、是非読んで欲しいのですが、その中で僕が最も印象に残っている話をここでご紹介。
それはある陶芸のクラスでの話。
陶芸のクラスで生徒を2組に分け、一方には作品の「質」で評価すると言い、他方には「量」で評価すると伝えました。異なる評価基準を提示し、制作に向かわせたのです。
果たして結果はどうだったのか。これが意外や意外。
全作品中最も「質」の高い作品を出したのは、「量」を求めたグループだったんです。「量」を求めて、多数の作品を作っていたグループの方が良質な作品を生み出していたと。
なぜこのようなことが起こったのか。ここでその実験に関わっていた教授の考察によると、
とのこと。
そう、その通り。とにかく数をこなすことでより成功へとつながる。これはもう科学的に証明されているのです。
失敗するためにリスク管理を
「失敗しても良い」を鵜呑みにするな
失敗はリターンも大きい。ただしここで注意しておきたいのは、リスクもあるってこと。
学生時代に行ったインターン。そのインターンの終わりで、面倒を見てくれていた役職者の人が、「若いうちにいっぱい失敗を経験しておいてください!」とアドバイスをくれました。
そして僕が社会人になり、最初の上司の人と顔合わせの時に、「失敗しても良いからまずは頑張っていこう!」と言われました。
と間に受けた僕。どうなったか、ちゃんと言いつけ通りに失敗しまくっていました。しかし、なぜかおかしい。
「もっと丁寧にやらんかい!!」とキレられる。
遂には、目ん玉飛び出るくらいキレられたんですね。「言っていたことと違う」などとも言えますが、そりゃそうです。失敗ばっかりしていたらそりゃ怒られる。
リスクが少ない失敗しか許されない
「失敗しても良いよ」は意外と口約束。机上の空論。現実とは乖離があるのです。
そもそも失敗と一口に言っても、意外と幅広いんですね。家の電気を消し忘れて外出してしまった、これは失敗。巨額のビッグビジネスがかかっているプレゼンの場で資料を忘れてしまった、これも失敗。
同じ失敗でもレベルが違う。ここをひとくくりにしてしまうと、話がややこしくなります。
世の中の人の発言には、「失敗しても良いよ(リスクが少なくて、自分に迷惑がかからないならね)」というのが言葉の外に潜んでいるんですね。
ここを忘れてはいけない。リスクを抑えた上で、失敗する。ここが肝心。
リスクが少ないというのはどういう状態かというと、
- 関わっている人の金銭的、労力的にダメージが少ない
- 何度もチャンスがあり、取り返しがつきやすい
- 自分一人で完結できる、周りの人に被害が及ばない
- 違法行為でない
- 普段接している人からの評判を損なわない
- 失敗してもフィードバックがあり、次に改善される可能性が高い
などなど。失敗したら1発アウトとかなら、そもそも失敗してはいけない。どうしても失敗できないのであれば、その準備段階や予行練習段階でいっぱいしておけば良いんです。
恐れずに失敗しましょう。ただしリスク管理もしておきましょう。
失敗は無視、やるだけやってみるのが肝心
数打ちゃ当たる、この世の真理
失敗していればそのうち成功する。数打ちゃ当たる。これは結構核心を突いている気がします。
個人的にそう感じるのが、このブログ運営。ブログの良いところは失敗しまくっても全然平気なこと。もちろん公序良俗に反する記事を書いて、炎上なんかはリスクが大きすぎますけどね。
サーバーの契約など、運営にかかる費用はたかが知れています。記事が全然読まれなくても、自分のかけた時間をロスするくらい。書いている間も楽しんではいるので、そこまで勿体ない感じもない。
自己責任でやっているので、サボっても誰にも何も言われない。リスク管理の面でブログはめちゃくちゃやりやすい。
昨日は多少限定されるものの無料のブログサービスも世の中に多いので、一瞬でブロガーになれる。
なんて人には、ヨスさんの「読まれる・稼げる ブログ術大全」がおすすめ。
ブログの記事も何が当たるか分からない
そんな僕ですが、ブログでは失敗もいっぱい。頑張って書いても全然読まれていない記事なんてのも多いんですね。
記事数自体は400記事くらいあるのですが、PV数を稼いでいるのはせいぜい20〜30記事くらいでしょうか。
アメリカの経済格差とも似ていますね。トップ1%が国の富の約39%をコントロールし、下の90%が国の富に占める割合は26%みたいなやつ。
僕の話を聞いて、
と思う方もいるのではないでしょうか。
それは確かにそうなのですが、そうは問屋が卸さない。実際に僕も毎回「これは面白いのが書けたぞ、ヒット間違いなしだ」なんて思って記事を投稿しています。
しかし蓋を開けてみれば、全然読まれてない、なんてことばかり。しかしそんな中にも、たまにヒットしたり、検索上位に出てくる記事も現れるわけです。
つまり僕は当たる記事を書いているのではなく、数を書いていればたまに当たる記事も出現するってバランスなんですね。まさに数打ちゃ当たる。
最初から練りに練って書いても当たる・成功するとは限りません。色々なテーマ、色々な切り口、何度もトライすることで結果がついてくる方が僕の経験からすれば多かった。
失敗はまずは無視です。というか世の中は失敗するのが普通。スキルも経験もないなら、手数しかない。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- 失敗は成功のための第一歩と捉えるべき
- 失敗で失うものはプライドだけ、って場合も多い
- リスク管理を徹底した上で失敗を
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!