上司ガチャを盛大に外して、僕の社会人生活が幕を開けた。思い返せばハードだった。しかしなんとか生きてる。

・新卒なんだけど、上司が苦手・・・
という人にむけて書きました。

対処方法はたったひとつ。味方を作ることです。クソ上司であれば、必ず快く思っていない人がいるはず。
ハズレ上司から身を守るには、同じようにハズレ上司に反感を抱いている人と結託するしかない。
大丈夫、上司ガチャに外れても、そんなの一瞬の出来事。なによりメンタルが鍛えられる。意外とこれからずっと活きる経験になる。
最初の上司は「逆ドラッカー」だった
上司ガチャを盛大に外した、新入社員時代
上司ガチャの最下位は、害悪であり厄災である
スマホゲームはしたことないけど、ガチャって概念は分かる。小学校の時に、山ほど買った遊戯王カード。あれみたいなもんやろ。
ガチャにはそれぞれランクがある。最上位は、SSRでダブルスーパーレア。最下位は、N、ノーマル。
上司ガチャなんて言葉がある。いや、不適切だね。なぜなら上司の最低は、ノーマルじゃないから。
生ぬるい。屋外にある猫よけの水が入ってるペットボトル、あれの方がまだ冷たい。害悪、災厄、上司のハズレはここ。
上司ガチャを外すと、会社生活は一変する。急激にハードモードになる。右も左も分からない年次が浅いうちならなおさら。
新入社員時に大ハズレの上司にあたると詰む
年次が若いうちに、ハズレ上司にあたると、後遺症が大きい。判断軸を持っていないからだ。
何人か上司を見てきて、ハズレと出会う。これまでのサンプルもあるので、客観的に見ることができる。
しかし、神のいたずらによって、僕は新入社員時に盛大に上司ガチャを外した。それはもう大ハズレのレベルだった。



酷かった。それはもうヤバかった。1年半くらいの付き合いになった。
しかし上司として、マネジメントとして、褒めるところは結局ひとつも見つけられなかった。
新入社員の頃は、どんな人でもスゴく見える。有能に見える。しかしそんなマジックがかかっていても、ついぞ発見できなかった。
僕の初上司、マネジメントの低さ、安定してる。足腰が盤石すぎる。「管理できてない職選手権」があれば、日本はおろか世界トップランカーだと思う。
クソ上司の激烈エピソード
部下からのSOSをもみ消す辣腕っぷり

そう思う人もいるかもしれない。困るね。ナメてもらっちゃ困るよ。
オレだ。オレのクソ上司が、ナンバー1だ。あの上司の名誉、いや不名誉、にかけて負けるわけにはいかない。
正直全部書いたら、新書1冊分くらいのボリュームになる。というか正解を一度も叩き出さなかったほどのレベル。
資料作成、書類チェック、ファシリテーター、部下のマネジメント、何ひとつとっても不正解しかなかった。
この人に修正してもらった資料は、毎回違う部署の人に、バキバキにけなされた。思えば箸の持ち方も変だった。呼吸すらも正しくできていたのか、今となっては疑わしい。
メンタル疾患のある部下に、負荷が多い業務を無理やりアサインしたこともあった。
その部下の人は徐々に削られ、「かなりしんどいので、業務分担を見直してほしい」と業務報告書に毎日書いていたそうだ。
しかし流石はクソ上司、無視。見て見ぬフリを決め込む。そしてその人はメンタル疾患が悪化し、休職に入る。1年ほど休むも、結局回復できず退職。
「オレは分かっていたんだ」事件


せっかくなので、僕の初上司のクズエピソードをひとつ紹介。
「オレは分かっていたんだ」事件としても名高い。あれは僕が一年目の冬の出来事。忘れもしない。
公的機関にとある資料を提出しなければいけない。そしてその日が締切日。資料を所定のサイトにアップロードし、エラーチェック後に申請という流れ。
資料は完成していたのですが、エラーチェックに何度も引っかかる。トライ&エラーを繰り返し、気付けば、時間は21時過ぎ。
フロアに残っていたのは、僕と課長のみ。どうやってもエラーチェックに引っかかる。急いで課長に報告して、一緒に作業していたんですね。
毎年している処理のはず。しかしひとつも役に立たない課長。仕方ない、だって逆ドラッカーだもの。
僕と課長、画面を見つめ、作業を続ける。締切がもう迫っている、12時までがタイムリミットだ。
しかし解決の糸口は未だに見えず。そんな時に課長が不意にこう言いました。「おれ、用事あるから、帰るわ!」。
大丈夫です、見間違いじゃないです。「帰るわ!」、はっきりそう言ったのです。超絶怒涛の展開。誰が予想できたでしょうか。
戸惑う僕。フロアは僕ひとり。しかしやらねばならない。そこから作業をして、なんとか終電間際で提出。
そして次の朝に、課長に無事に終了した旨を報告。
課長は口を開き、意気揚々とこう言いました。「実はオレはどうすればエラーが出なくなるか分かっていたんだ。あえてお前を試したんだ。」と。
いたよね、小学校の時にこういうやつ。でも小学校で終わるよね。嘘みたいだろ、管理職なんだぜ、50過ぎてんだぜ。
「お前は分からなかったら、すぐ人に聞くからな。成長させたくて、あえて一人残させたんだ。」と続く。ボケかな!?違う、目がマジ。
ここで会話が止まる。上司の言葉は何も続かない。仕方ない。「え、ありがとうございました。。。」と僕は口にだす、上司「おう!」。

いない。いるわけがない。もう一人でもいたら、日本経済はとっくに沈んでる。
そしてこの記事を、その上司が見ても、おそらく問題ない。こういう所業を積み重ね過ぎているので、「オレのことやん!」って絶対にならない。自覚のない悪、これが一番危険。
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クソ上司と出会って、次の次元へ
感謝するぜ、これまでの全てに
上司ガチャに外れると、自然とメンタルが強くなる
ありがたいことに、周囲の人から「メンタルが強い」と褒められることが多い。そりゃそうだ。鍛えられてんだから、こちとら。
温室育ちではない、寒空の下で育った。養殖じゃない、天然だ。心臓に生えた毛は、ドレッドヘアにして遊んでる。
上司ガチャに外れることのメリット。それはメンタルが鍛え上げられる。これに尽きる。特に年次が浅いと、仕上がり具合がまるで違う。
考えてもみてくださいな。右も左も分からない時に、右も左も正しく指示できない人と、ずっとコミュニケーションをとるんです。
そりゃ鍛えられる。英語が全く話せないのに、いきなりアメリカに放り込まれるようなもの。荒業。
しかし乗り越えられたなら、相当なメンタルに育っている。太い。
クソ上司への不満が、今も大きなモチベーション

初めての上司が、まるで役立たず、害悪だった。しかし今では感謝している。
このブログを始めたのは2018年。このクソ上司の部下だった時に、開設し今もなお更新を続けている。
そして開設初期は、上司への不満や会社への憤りが、執筆のガソリンとなった。いや、今でも大きなモチベーションではある。

感謝である。あまりの害悪っぷりで、この気持ちを昇華するために始めたブログが、今やライフワークとなった。
深作欣二って映画監督がいる。「仁義なき戦い」とか「バトルロワイヤル」を手がけた巨匠。
深作欣二は子供の頃に、戦争を経験した。戦争が終わると、「天皇は神じゃない」とか、様々な事実が裏返される。
ここで「大人は信用できない」という、強烈な感情が芽生え、映画作品にも大きくその色が出ている。
そして身勝手な大人と、少年が戦う名作「バトルロワイヤル」。なんと深作欣二はこの時に70歳。「大人は信用できない」マインドを、ずっと持ち続けている。
分かる。僕もそうだ。「クソ上司には、制裁を!」というマインド。消えたことはない。僕は、類似品の、深作欣三と言ってもいいかもしれない。
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「こうなりたくない」も、大事なモチベーション
損失の方が、僕らは意識しやすい
「憧れのあの先輩になりたい!」、この気持ちは会社生活を続ける中で、非常に大事。ロールモデルとなる人がいるかどうか、ここはモチベーションを左右する。

そう、そういう人もいる。良い、良いんだ。みんな違って、みんな良いんだ。金子みすゞ。
職場に人が少ない。自分の一番身近なのが、そのハズレ上司。こんなこともあるでしょう。
しかし嘆いてはいけない。「こうなりたくない」、これもまた大きなモチベーションになるのだから。
僕らは10万円もらう喜びよりも、10万円失う悲しみの方が大きい。利益よりも、損失に敏感。
となると時として、「こうなりたい」より「こうなりたくない」が、大きく僕らの背中を押す。
上司のフリ見て、我がフリ直せ

マジでこれ。
「人にお願いするときは、明確に指示を出そう」と、憧れの先輩からアドバイスを受ける。タメになるよね、良い先輩やん。
しかしクソ上司が、いつもいかなる時も、病める時も健やかなる時も、曖昧な指示を出してきたとする。
「ええ感じにやっといて」みたいな、依頼しかしてこない。考えてみよう。
絶対に、自分が人にお願いする時は、具体的に頼むようになるよね。自分が困らされたんだから。
かなりショック療法だけど、人に優しくなるためには、人に優しくない扱いを受けると効果がある。ブルーハーツもびっくり。
クソ上司がいる場合の対処法とは?
周囲に味方を作れ
クソ上司がいることのメリット、それは仲間を集めやすいこと。
スターウォーズでもダースベイダーという共通の敵がいたから、仲間が一致団結できた。
RPGだってそう、凶悪な魔王がいるから、仲間が集う。共通の敵がいるというのは、人間関係を築く上で有利。
断言できる。上司がクソなら、必ず反感を持っている人はいる。もしいないなら、その上司ではなく、あなたがクソな可能性すらある。
もしあなたが新入社員なら、一人で戦うのはあまりに危険。クソ上司といえども、確実にあなたより会社にコネクションがある。
だから周りも取り合ってくれない。ずっと会社にいる現管理職と、最近入ってきた新入社員。周りはどうしても昔からいる方に肩入れしてしまう。
クソ上司をいなす。かわす。そのためにも、仲間を集める。クソ上司と一対一ではなく、複数vsクソ上司の構図に持ち込む。これしか勝ち目はない。
仲間を集めるためにすべきこと
クソ上司の上司は、クソ上司の後輩ってことも多い
クソ上司と戦うために、自分を守るために、仲間を集める。ドリームチームでなくて良い。一人で戦うのは避ける。
僕もクソ上司がヒドすぎて、さらにその上司の部長に相談したことがあった。しかし対応してくれなかった。
なぜなら僕のクソ上司である課長の方が、部長よりも年次が上だったからだ。つまり部長から見ると、部下が先輩。
顔色をうかがって、うやむやに。話し合いはしたらしい。
しかし「まぁあいつは、もともと素養に問題があるから」ということで、僕が悪いことにされてしまっていた。
クソ上司は出世しない、できない。ゆえにクソ上司の上司は、後輩となることが多い。気を使われて、お咎めなしになることもある。クソが。
クソ上司から身を守るために、仲間を集める
- 同じクソ上司の、部下にあたる同期を探す
中途入社で同時期に入社した人でも可 - クソ上司からいつも曖昧な指示を受けている人を探す
責任をなすりつけられたことがある人でも可 - 飲み会でクソ上司のグチをヒアリングする
ここらへんを行うと、仲間を集めやすい。
クソ上司と接した期間が同じくらいの人。クソ上司から被害を受けている人。ここをリクルートする。
三国志で劉備が、諸葛孔明を、三顧の礼で迎え入れる。こんなテンション。味方がいるといないとでは、会社生活のやりやすさがまるで違う。
そして仲間を見つけたら、きちんと自己開示を行う。腹を割って話すのが大事。
ツラい時には、ツラいと言う。Aqua Timezになってはいけない。「ツラい時、ツラいと、言えたら良いのにな、ah〜」ではない。
上司はハズレをデフォルトにしよう
会社によって、上司の質が変わる
1社目の上司は全部クソ、2社目の上司は全部アタリ
荒療治ではあるけど、「上司はすべからくクソ」と、脳内に設定しておく。過度な期待はしない。
僕はクソ上司がいた会社に、新卒で入ってから5年勤めて転職。今は2社目。キャリアアップの転職に成功し、会社の格・知名度・ランク、全て上になった。
ここで気づいたことがある。新卒で入った1社目は、全部で5人の上司にあたった。しかし4人がクソで、一人がまだマシってレベルだった。クソよりのマシ。
かたや2社目の今は、上司自身の異動もあり、今の上司で3人目。みんなめちゃくちゃ良い。気配り、できる。仕事、できる。マネジメント、できる。ハズレ、いない。
つまりどの会社にいるかで、上司の質がかなり決まっているってこと。あくまで実体験ベースではあるけど。
大企業ほどクソ上司の割合は少ない
社風ってことになるんだろうか。大企業になればなるほど、クソ上司の割合は下がる気がする。
単純に優秀な人材も多い。管理職になるためには、その中でも上位に位置しないといけない。だから人間的におかしい人は、人選されない。
大企業でない場合は、社風にかなり左右される。社風が狂っていても、是正されることは少ない。
週刊誌もどうせ叩くなら大企業を叩きたいから、そうじゃない企業のスキャンダルは扱う可能性は低い。
僕の1社目でクソ上司に当たり続け、嫌になっていた。覚えている。僕の4人目の上司になる人は、社内で評判も高かった。
「あの人は人としてバランス感がある」なんて、事前に聞いていた。ワクワクするよね。やっとクソ上司卒業だ。そう思ってた。
しかしいざ蓋を開けてみたら、ただの無気力で、感情の起伏が少ないただのおっさんだった。学生時代に、「5人でグループを作ってください」って言われて、必ず余るタイプって感じ。
社風がクソすぎて、凡人以下の人柄の上司が、褒められる。そんなどうしようもない会社は存在する。事実、僕も在籍してた。
あなたも上司を選ぶ権利はある
「親ガチャ」なる言葉がある。子供は親を選べない。これは仕方ない。
産婆さんに「オレを取り上げろ」って言った、あの範馬勇次郎でさえも、親は選べない。
しかし「上司ガチャ」は違う。あなたは上司を選べる。もちろん人事異動なので、思い通りのタイミングにはできない。
しかし訴えを起こせば変わる。異動希望を出しても良い。あなたが獅子奮迅の働きをして、クソ上司を昇進させてやっても良い。
最終手段で転職もできる。強制的に上司ガチャを、もう一度回せる。
新入社員。社会人になる。周りは全員立派に見える。言っていることは全部正しく思える。
しかしそんなことはない。まるでない。上司は必ずしも正解ではない。チャート式の解答集のような存在ではない。


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まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- クソ上司は反面教師として、一定の価値が見込める
- クソ上司から身を守るためには、身近なところで味方を集めよう
- 部下も上司を吟味できる立場である
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!