頑張ることには価値がある、しかし頑張るだけでは価値がない。結果や成果が伴って、初めてその頑張りも評価されるべき。
世の会社のお年寄りやベテラン勢は、若手が泥臭く頑張っている姿が大好き。しかし本当に大事なのは、効率よく負担が少なく物事を完了させること。
本質的な価値を求める。歯を食いしばらなくてもいいから、スムーズに終わらせることを考える。

この方法をオススメしたいんです。「休むなんてサボりじゃないか!」と、怒る方もおられるかもしれませんが、そんなことはない。
根を詰めて、ただただ愚直に続けるのは思考停止です。過程は重要ですが、工夫をしようと努力した過程の方が価値があるはずです。

・頑張っているけれど、なかなか進まない
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!

・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
泥臭く頑張っている若手を見て、喜ぶ年寄りたち
ベテランは汗をかいている若者を好む
真の正義とは何か。効率的なやり方を追求し、短時間で成果を上げるもの。工夫せずにがむしゃらにこなし、長時間かけて同じ成果を上げるもの。

と思われた方。そうです、その通りなんです。しかし会社の中においては、正解とは限りません。
経営層や管理職層などお年寄りたちは、若手がどの様な業務を具体的に行なっているかそもそも分かっていません。ボリュームや難易度など一切把握していません。
もっと大枠で捉えないといけないので、担当者レベルの若手社員の業務の詳細など感知できていないのです。
したがって僕らが成し遂げた成果も、正確には判断できない。ではどうなるのか?

とこうなります。毎日遅くまで残って頑張っていたっぽいし、なんて判断をしてしまう。
時間と労力だけで評価されている人は危険
老人から見れば、額に汗かいて頑張っている若手の方を評価してしまう。若手の泥臭い姿は、爺さんたちからすれば、舌舐めずりしたくなるくらい大好きなんです。
ここらへんは本当に印象値による話。全く改善も工夫をしない、ただただ愚直にやり続けているだけでも評価される。ある程度大目に見てもらえる。
若手が頭を使って、短時間で成果を上げても、年寄りからしたらあんまり可愛くない。なんなら小癪くらいに思われてしまうかもしれません。
全く芯を食っていない。本質にはちっともかすりもしない。ともかくこの風潮のせいで、得している人も損している人も存在するわけなんです。

改善の努力、効率化の努力をせずに、時間と労力でカバーしている人は危機感を持ちましょう。上司は評価してくれていても、それは実力に対してのものではないからです。
「やっている感」って実は極悪キャラ。味方だと思わせておいて、後々自分の足を引っ張ってきます。
ハンターハンターのゲンスルー的な。良い人ぶって近くにいるけど、実はめっちゃ邪悪なやつでしたの展開。
本質的な価値は何かを考える
楽に片付けられる方が絶対に良い
僕らは日々何かに取り組んでいます。ここで考えるべきは、

正しく求められている価値生み出すことができれば、努力は意味ありません。ちょっと暴論ですが。
もちろん努力は必要です。ただ漫然と続ける努力にはあんまり価値はありません。
僕の持論ですが、人生の旨みはプロセスにあります。過程を楽しめるのであれば、それはそれで全く問題ない。
しかしこれは趣味やプライベートに限った話。仕事や頼まれごとなど、他の人の都合が関係したり、好きでもないのにやっている場合は別。楽できる方が絶対に良い。

例えば楽しくもないExcelへの入力作業をすることになったとします。全部手打ちでしてしまっても構いませんが、関数などを使えば瞬殺できることもあります。
生産性こそが重要になる
手打ちで2時間かかる。Excel関数を使って、10分で終わる、そんで1時間50分昼寝している。全く同じ成果を出している、だったら後者の方が絶対に良い。
手を抜いているとか、ズルしているとか、そう思われても良い。やることやっていれば、別にそれで問題なし。
プロセスを楽しめないタスクなら、効率的に終わらせてしまうのは絶対的な正義です。生産性を意識しましょう。
早く終わらしたなら、捻出できた時間で他のことを行う。もしくは自分の成長につながること、これまで興味があったことをした方が未来につながる。
生産性を上げるために休む
「ヤバい集中力」に学ぶ、科学的に効果のある休み方
生産性と休憩の意外な関係とは?
物事を効率的に進めるには、様々な方法があります。さきほどのExcelの例の様に、ツールの問題ってこともあります。
システムの知見を持っている、専門家に依頼する、外注する、そもそも無駄なことをしないなどなど。あなたの置かれている状況によって、ケースバイケースです。
しかしここで、全ての人に当てはまる生産性を上げる方法を紹介します。どんな環境下でも成り立つ、超汎用的スキルです。


と思われた方もいるかもしれませんが、そうです。休むんです。
これは鈴木祐さんの著書「ヤバい集中力」に乗っていた方法を紹介します。
僕らが分かっているようで分かっていない集中力。漠然としか捉えられていない集中力に関して、科学的に正しい高め方を教えてくれる本です。
タイトルと表紙はなんとも言えませんが、中身はしっかりしている。情報量がとにかく濃い、阿部寛の顔くらいに濃い。
「正しく休むスキル」が、現代においてめちゃくちゃ重要。どれだけ適切な栄養をとっていようが、やはり限界が存在します。
肉体が疲れ切ったら、集中力を保つのは不可能。精神的なストレスが溜まれば、頭は動かない。
働きすぎると認知機能は下がる
2016年に慶應大学とメルボルン大学が面白い調査を行いました。
研究チーム約6500人の男女全員に、普段の仕事ぶりを聞いた上で、集中力や記憶力のテストを実行しました。
全てのデータをまとめて次の結果を明らかにしました。
- 週に30時間以上働くと、認知機能にネガティブな影響がある
- 女性の場合は、平均で週に22〜27時間の労働がベスト
- 男性の場合は、平均で週に25〜30時間の労働がベスト
認知機能が最大化したのは、労働時間が週に25〜30時間の範囲におさまった人でした。
一方で労働時間が週に50〜60時間を超えた場合、記憶力が下がり、頭の回転も遅くなったのです。集中力も激減。
「マイクロブレイク」を取り入れる
労働時間が長くなるほど認知機能が下がる。この事実を表す研究結果は、これ以外にも数多く出ています。
「仕事にへばりつく人間は判断力を失う」、これはかの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉。ヴィンチさん、パねぇっす。
疲労やストレスによる集中力の低下を防ぐために、科学的に正しく休む方法を学ぶのが大事なのです。
一番実践しやすいお手軽なのは、「マイクロブレイク」と呼ばれる方法。

これは数10秒〜数分の休憩を細かくとる方法です。もっと長く休めるなら、それに越した事はありません。
しかしどうしても長時間の休憩をとれない時は、せめてこのマイクロブレイクを実践しましょう。
ある研究で、被験者にモニターを見つめ続ける作業をさせ、その間にたった40秒だけ花と緑が写っている自然の写真を見せました。
すると作業への集中力が高いレベルで維持され、エラー率も大きく減ったのです。
肉体的なダメージを癒すには足りませんが、脳が感じた一時的なストレスをほぐすだけなら40秒でも効果が得られるんですね。
もし脳に何らかの疲れ覚えたら、自然の画像見てリフレッシュしたり、部屋の窓から外の風景を眺めてみましょう。
「タスクブレイク」を取り入れる
続いては「タスクブレイク」と呼ばれる方法。休憩が下手な人にありがちなのが作業を止めて、休んだ途端に一気に集中力がなくなってしまうってやつ。
「ちょっと5分だけ」と思って始めたスマホゲーム、気づいた30分が過ぎていて仕事のやる気をなくす。このパターンです。
心当たりがある方はタスクブレイクを試してみましょう。重要で難しい仕事の間に、簡単なタスクをこなしてみるんです。

と思う方もいるかもしれませんが、これは本当に何でもあり。ボクシングでいうなら、モハメド・アリ。整形したのは水沢アリー。
メールチェックでもOK、LINEにメッセージやスタンプを返すのでもOK、スケジューリングやプライベートで必要な日用品をネットで買うのでもOK。
深く考えずにすぐ完了できる作業なら問題ありません。簡単なタスクは、一時的に脳の回転数落とす効果があります。
ある程度まで疲れを癒せる。そして完全にOFFになるわけでもないので、集中力が0になるってこともありません。

「エフォートレス思考」に学ぶ、科学的に効果のある時間の使い方
僕の人生のバイブル「エッセンシャル思考」の作者グレッグ・マキューンさんの著書「エフォートレス思考」。
- 目標に向かって努力しているのに、なぜかうまくいかない
- 走っても走っても、ゴールに近づかない
- やりたいことがあるのに、エネルギーが足りない
- いったいどうして、何もかもこんなに大変なんだ?
と日々悩んでいる人にとっての特効薬的な紹介されていましたが、まさにその通り。
effort(努力、骨折り、奮闘)を、減らしていこうというタイトルからして、素晴らしい一冊。
一流の人は休み方を心得ている、とこの本の中には書かれています。肉体的・精神的に最高のパフォーマンスを出すためには、使う時間と休ませる時間のメリハリが必要なのです。
研究によれば一、流のアーティスト・ミュージシャン・チェスプレイヤーもみんな上手に休みを活用しています。
やりすぎを防ぐために、心がけることはシンプル。一日の仕事は、一日ですっかり疲れがとれる程度までに収める。一週間の仕事は、その週末ですっかり疲れがとれる程度までに制限する。
心身の疲労を防ぐために、最も簡単な方法は短い休憩を頻繁にとることだとも紹介されています。例えば、次のルールがオススメ。
生産を上げ、心身の疲労を下げる方法
- 午前中に最優先の仕事をする
- その仕事を、90分以内の3つのセッションに分割する
- それぞれのセッションの間に短い休憩(10分〜15分)をとり、頭と体を休ませる
頑張ってもうまくいかない時、さらに力を入れるのではなく、思い切って力を抜いてみましょう。
たった1分間でも良いんです。活動を中断して、休息をとる。そうすれば、心身は驚くほど回復します。
作業をストップして、一旦完全に目を閉じる。1分間ずっと目を閉じ続け心を無にする、そうすると劇的に集中力が復活しています。

汗をかいているリアクション芸も忘れずに
頑張ったフリをすることで全てうまくいく
効率的に、生産的に、仕事を進める。この方法は色々な方法が紹介されています。本でもネットでも講演などでも、とにかく手法は学べる。
しかしそういったことを学ぶたびに、毎回肝心なことが抜けている気がするんです。その抜けていることを、今回僕が特別に書いてみます。

これ。マジでこれ。
どれだけ楽をして、成果を出したとしても、表に出すのは賢くありません。周囲には苦労している姿を見せておきましょう。
もはや演技の領域ですね。馬車馬を演じ切る、一世一代の芝居を打つ。
効率性&周囲からの印象をコントロールする
汗をかいている若手の姿を見ながら、白飯どころか稲穂まで食べれますって老人はこの世に多い。成果はさておき、がむしゃらに取り組んでいる若者を見て、ベテラン勢はもうビンビン。
かたや頭を使って、楽々とタスクをこなす若手。涼しい顔して、任されたことを終えてしまう。こういう若者は、老人からすれば、ちょっと癇に障る。
考えてみればおかしい話だし、非効率の極みなんだけど、人間の感情は論理的には処理できないし仕方なし。
社会人経験を積んできて、気付いたこと。それは「何を行っているか」も大事だけど、「どのように見られながら行なっているか」も意外と侮れないってこと。
求められている成果をきちんと出しても評価されない人がいる一方で、成果を出していなくても下駄を履いた評価をしてもらっている人もいる。
この違いは、ずばり周りからの見え方のみ。周りの人に、

と思われているのって、意外と激強。
正確にその人の成果を評価できる人って、同じ業務担当者か、その業務を経験している人くらい。難易度もボリューム感も分からない人が正当なジャッジを行えるわけがない。
だからこそ僕らは、汗かいてます、泥臭いでやんす、ってポーズをしないといけない。本質は全く突いていないけど、年功序列が残っている日本での間違いない処世術。
効率的に休んで、タスクをテキパキ片付ける。その上で、

とかなんとか言っておくのが、最も賢い。狙え、職場のアカデミー主演男優・女優賞。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 本質的な価値を生み出せれば、努力しなくても良い
- 生産的に進めるには、正しく休息を挟むことが重要
- 年寄りやベテラン勢には、汗かいて泥臭く頑張っている演技を見せておこう
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!