資本主義社会で生きているんですね、僕らは。普段はあんまり意識しないですが。
何事にもメリットとデメリットはあります。資本主義であることで、経済は発展しているし、チャンスも転がっている。
しかし資本主義にも明確なデメリットがあるんです。

・常に競争させられて、人生が息苦しい
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、

資本主義には明確なゴールがありません。これが大きなデメリット。市場が成長することに大きな価値が置かれ、個人はそのための歯車にすぎません。
また資本主義は「人の欲」を原動力にしています。「もっと快適に」、「もっと便利に」、この欲求を僕らは引き出されてる。
僕らは内面の欲を引きずりだされ、社会を発展させるために、なかば無意識に競争に参加させられてる。バカバカしいけど、僕らの人生なんてそんなもの。

これが僕からの提案。資本主義にゴールはない。社会がどこまで発展しても終わりはない。そしてそのスパンは、人の寿命よりもおそらく長い。
つまり僕らは人生を通して、競争させられるけど、満足感を得ることはできない。自発的にゴールを設けて、そこに邁進するしか方法はないんです。

この記事のまとめ
- 資本主義は永遠の成長を目指すから、永遠に終わりは来ない
- 資本主義に出口はないので、自分で終わるポイントを決める
- 健康→人間関係→お金の順で人は幸福になる、お金に全振りしても仕方ない
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
資本主義にゴールはない

これが資本主義社会。「え、普通はそんなんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし社会主義なんてのもあります。

これが社会主義。みんな平等、素晴らしい。結構なことじゃありませんか。しかしみんな平等だと、やる気が起きない。頑張っても一緒やんってなる。
今の日本はバキバキの資本主義社会。お金も土地も権利も個人に紐づく。「頑張って金持ちになるぞ!」って意欲を持った人たちが、経済を推進してきました。
資本主義は大きなメリットがあります。とにかくエネルギーと勢いがある。資本主義社会でなければ、ここまで経済は発展しなかったはず。
勘の良い方はお気づきになられたでしょう。そうです。ここからは資本主義のデメリットに関して語っていきます。
「サピエンス全史」の著者であるユヴァル・ノア・ハラリさんの著書「ホモ・デウス」。ここにも資本主義社会に関して記述がありました。
資本主義社会の根本にあるのは、自分の欲求への追求。「儲けたい!」とか「金が欲しい!」というパワーを、とにかく解き放つ。
それぞれ個人が自己の利益を追求する。そうすれば結果として、社会全体において適切な資源配分が達成される。これがいわゆる「神の見えざる手」という考え方。

資本主義においての絶対的な善は、発展し成長すること。しかしここで問題が出てきます。
「どのレベルまで成長したらゴールになるのか」、「どんな方向に成長すれば良いのか」、ここが決まってない。とにかく混沌としているわけです。


資本主義は僕らの欲をエサにしている
運動会でスタートの合図が鳴る。100m走なのか、1000m走なのか、障害物競走なのか、僕らは自分が今から走る競技は分かってる。
意味も分からず、いきなりスタートさせられるってことはない。100m走のつもりで走ってたのに、「実は10km走でした」ってなったら、ペースめちゃくちゃになるし。
しかしそれよりもはるかに理不尽なことが起こってる。僕らは生まれた瞬間から、資本主義というレースに、途中から強制的に参加させられてるんだから。
めっちゃ怖い。途中参戦とかヤバすぎ。そもそもレースに参加している自覚が湧かないし、どんなレースなのか事前説明もない。

この疑問に答えをくれたのが、USJを再建した日本最強マーケター森岡毅さんの著書「苦しかった時の話をしようか」。

人間の欲求なんて様々ありますが、例えば「より便利で、より快適な暮らしがしたい」という欲のベクトルは逆行したことはない。
確かにそれはそう。今さらスマホからガラケーには戻せないし、10年前のスペックのパソコンなんて使う気になれない。
この欲があることで社会は発展しているし、イノベーションなんてこの欲ありき。しかしここでムカつくのが僕らは無理やりにでも欲を引きずり出されてるってこと。
目の前にニンジンをぶら下げられた馬とほとんど同じ。僕らは資本主義社会に欲求を刺激され、「もっと良い暮らしができるぞ」ってそそのかされて、やりたくもない仕事をしてたりする。

結局のところ僕らは欲を刺激させられ、行動させられてる。その行動の先には、さらに大きな欲求が待っている。完全なる無限ループ。
僕らは知らない間に、競争に参加させられてる。しかもその競争の全貌は知らされていない。しかも僕らの本能である欲求を刺激させられて、したくもない努力を強制させられている。


僕もあなたも毎日頑張ってる。行きたくなくても会社に行って働いてる。
なんのために頑張ってるんでしょうか?え、いや、マジで。マジでなんのためにオレら頑張ってるん!?だって頑張った先に、資本主義のゴールなんかないのに。
自分でゴールを設けるべき
資本主義に出口は存在しない
資本主義に終わりはない。永遠に続く発展を目指しているので、永遠に終わりはない。
なにかのゲームと同じ。RPGみたいに明確なクリアはなくて、ひたすら最高のスコアを出そうとしてるだけ。終わりがなくプレイできてしまうやつ。
例えばそういうゲームを終わらせようとしたら、どういったことができるでしょうか?
「1分以内にクリアできるようになったら」とか「スコアが1,000点を超えたら」とか「全体のランクの上位1%に入ったら」とか。終わりがないなら、自分でゴールや出口を決めるでしょう。

終わりがない。なら自分で終わりを作るしかない。どれだけ資産を築いても、どれだけ年収を高めても、上には上がいる。世界一になるのは絶対に無理。
ちなみに世界一の資産額を持っているのはイーロン・マスクで、その額なんと約28兆円。バグってる。これだけお金持ってるのに、まだめちゃくちゃ働いている。
世界一のお金持ちになっても、まだ達成したい目標があるんでしょう。だからまだ現役バリバリ、引退もしていない。トップがこれなんだから、資本主義の終わりは見えない。
資本主義でのゴールを作ろう
人の欲求は無限。だからその欲を媒介にして突き進む資本主義、これまた無限。
自分で終わりを作るしかない。自分で資本主義の出口を作るしかない。

って人もいるでしょう。具体例を挙げて説明します。僕の場合は、こんな感じ。
- 年収800〜1,000万円
- 貯金額4,500万円
- 本業以外での収入が月に15万円
収入が年収800万円を超えても、幸福度はほぼ変わらないというの有名な話。800万円とか900万円とか諸説ありますが、800〜1,000万円稼げるようになったら、おそらく幸福度はピーク。

仕事が楽しくなってきてもっとのめり込みたくなってきたとか、周りが出世して自分はとどまっていて気まずいとか。そういう理由も出てくるかもしれませんが。
あとはFIREやサイドFIREを考える。今の僕の固定費は月に15万円。つまり月に15万円を生み出すことができれば、生きていくことができる。
本業以外で月に15万円を稼ぐことができれば、会社員を辞めても生活できる。早期引退をキメることができるわけです。
ここで重要になってくるのが「4%ルール」。FIREに必要な金額は、毎年必要なお金の25倍。トリニティー大学の研究によって証明されているそうな。
アメリカの市場規模は平均して年間7%成長していますが、同期間の物価上昇率は年間3%。市場の成長率から引くと、実質4%増えてる。
アメリカのインデックスファンドなどで資産を持っておく。その投資資産から毎年4%までであれば、取り崩しても元本は変らない。これが「4%ルール」。
完全体のFIREでは、投資資産の4%以内のお金で生活し続けるのが基準。 つまり貯金4,500万円あれば、4%である180万円を切り崩しても元本は減らない。


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どう見られるかよりも、どうありたいか
過去の記事でも書きましたが、健康→人間関係→お金の順番で幸福になる。
つまりめちゃくちゃお金持ちでも、健康でないと幸せでないし、人間関係がボロボロだと不幸。まずは健康を整え、その後に人間関係を重視するべき。
お金は資本主義における非常に明快で分かりやすい目標。でもだからと言って、お金にステータスを全振りしてしまうのも賢明じゃない。
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「お金をいっぱい持っててスゴい!」という他人から羨望の眼差しで見られることを求めない。重要なのは自分がどうありたいかです。
資本主義では、誰しも終わりが見えずに走り続けています。誰かと比べ出すと、必然終わりはなくなる。その人は常に動いているから。

まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 資本主義は永遠の成長を目指すから、永遠に終わりは来ない
- 資本主義に出口はないので、自分で終わるポイントを決める
- 健康→人間関係→お金の順で人は幸福になる、お金に全振りしても仕方ない
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!