新卒で入った僕の会社は、そこそこの大手でした。平均年収も高め。しかし品がない、なんせ会社の宣伝をする際には、ほぼ年収しかウリにしていなかったから。

ちなみに人間関係は最悪でした。パワハラが当たり前。頭が悪いのに、話も聞かない管理職ばかりがいる職場だったのです。
驚いたのが、会社で新入社員向けにキャッチコピーを考える会議。
見学がてら参加することになったのですが、出てくる案のほとんどが、「がっつり儲けたい!稼ぐの大好き!」とかそんなのばっかり。
年収だけをウリにしている会社は、基本的に危険。他にアピールポイントがないことの裏返し。
きっちりした会社で、社会的責任とかを語っている会社の方が、蓋を開けてみれば年収が良いなんてことはザラ。騙されてはいけない。

・収入が良いと宣伝している会社に興味がある
という人にむけて書きました。
新卒会社がクソすぎて辞めたのだが
前職の会社は高年収をウリにしていた
終身雇用なんてもはや幻。ゆとり世代をレペゼンし、新卒で入社した際は「この会社に一生しがみついてやるぜ」なんてこすい精神満載だった僕。
しかし人間関係のくだらなさや、硬直した組織、困ったちゃんばかりの管理職に嫌気が差し転職。
しがみつきたくて辞める気がない社員vs絶対に辞める要素満載のブラック企業、このチキンレース。勝者は、会社でした。
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僕がもともといた前職の会社は、年収は比較的高め。僕自身の年収も、同世代に比べても高かった。その会社の平均年収もそれなりに上位。
属している業界でも、最高ってわけではないけどトップの方に位置している大手でした。上には上がいるけど、下にはもっといっぱい下がいるくらいなもん。

しかしなんとも品がないことに、僕の前の会社は年収を一番のセールスポイントとしていました。いやはや俗っぽい。
会社の採用HPでも、年収を全面に押し出している。説明会や、OB訪問や、社員座談会も同様でした。お金の話、銭トーク、マネー漫談。
知り合った女性と話している際に、「私はFカップなんです!うふん!」といきなりアピールされるようなもの。そこしかセールスポイントないのかって感じ。しかしテンションは上がる。そこは否定できない。
別に年収が高いのは問題ない、それ自体は素晴らしいこと。低いより高い方が良い。がんがん行こうぜ、どんどん納税しようぜ。
しかし問題は、会社として押し出す部分が年収しかないってこと。年収が高い会社は良い、年収が高いしかアピールできない会社が地雷。
年収だけがウリの会社の、年収上限は知れている
悲しい真実ですが、年収の高さをウリにしている会社は、上位の年収は出せても最高レベルの年収は出せない。
年収だけをウリにしている会社は、ベターであっても、ベストではないから。めちゃくちゃ高い年収を提示できる会社は、そこまで年収をウリにしていません。
高い年収を支払う会社は、総じて本当に大きな会社。その会社は社会的意義など、お金じゃないものをウリにしてる。
「うち来たら、ごっつ儲かりまっせ!」ってGoogleとかAmazonは言わない、伊藤忠商事とか三菱商事もたぶん言わない。
給与の高さはアピールポイントだけど、それ以外にアピールできる箇所はたくさんあるから。

これが僕の持論。
年収しかウリがない会社は、社会的意義をウリにできるくらい大きな会社に年収では勝てない。ごっつアイロニーに満ちていて、非常に良い。
前職の行きすぎた年収アピールに関して
今よりも年収の高い会社は確実に存在する
井の中の蛙大海を知らずとはよく言ったもので、前職の会社の人は完全にカエルだった。しかも茹でガエルだった。
入社時の説明会や、周りの同僚のアピールなどで、「今の会社よりも、年収が上の会社はない」って割と本気で盲目的に信じていたんですね。ろくすっぽ調べもせずに、勝手に決めつけていたんです。
左遷された先輩がいたんですが、会社に不満たらたらだったんで、「転職しないんですか?」と聞いたんです。
「いや、転職活動はしない。うちの会社はそこそこ給料良いし、やったところで今以上の待遇の会社は見つからんしな。」と転職活動もすることなしに、諦めていました。完全なる思考放棄。
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過剰に年収アピールをする会社の社員は、今の会社の待遇が世界一だと信じがち。全然そんなことはないのに。もっと年収が高い会社はあるのに、Fカップよりも上のカップもあるのに。
年収だけしかアピールポイントのない会社はヤバい
最近ではYouTubeを使った会社宣伝も多く、前職の会社も御多分に洩れず宣伝していました。見てみてびっくり。

仕事の内容は話す。しかしそれは途中まで。途中から終盤にかけてまで、ひたすら「うちの会社は年収が高いんです!」という話ばかり。
仕事とか会社の社会的責任とかはほぼ触れず、決め球の収入の話ばかりでストライクを狙ってきている。うーん、この品のなさ。

ここも注意。宣伝する際に、採用担当以外の人を出してくるのですが、その人は基本的に社内で評価が良い人だけ。
そりゃ当然で、社外に広報する際に、わざわざ窓際族は連れてはこない。
その広告塔になる人は、イキりにイキって、「30歳ちょっとで、年収〜万円です!」とドヤる。このウザいドヤ顔を見ながら、

って気付く。その人がバリバリ出世コースに乗れているから、出せる金額なだけ。

年収しかアピールすることがないのに、その年収の値も机上の空論ってんだから、何を信じたら良いのやらって感じ。
前職の採用キャッチコピーが地獄
印象に残っているのが、前職であった新卒採用の求人を作る際の話。各部署から人が集められて、案を出しあうというもの。
「みんなで新卒社員に向けて、キャッチコピーを考えましょう!」ということで、みんなで案を出しあう。「うちの会社はこんなこともしてるんですよ」的な方向性で、僕は書いた気がする。
その会議は全部で2時間程度。参加者は30名前後で、終わった際に決まった案が、
がっつり儲けたい!稼ぐの大好き!
これ。正気を疑う。広告会社とも相談して最終的に決まったらしく、実際に使われたかは知りません。
様々な部署の若手やベテランが集まり、2時間かけて案を出し合う。そんで決まった結論が、「高収入」の押し出し。ばーにらばにら、とやってることはほぼ同じ。
「稼ぐの大好き!」とか言ってる人は、本当に稼げている人は「稼ぐの大好き!」とかいちいち言わないってことを知らない。
年収を過剰にアピールしている会社は危険
年収を過剰に、下品に、大袈裟に、アピールしてくる会社。きっと他には誇れるものが何もない、そう思った方が良い。
僕は去年から今年にかけて、転職しました。年収はありがたいことに100万円上がる。
会社の格も上がり、キャリアアップの転職となりました。今の会社の方が、前職の会社よりも規模は大きいのですが、一切の年収アピールはない。ここが面白い。
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社員の平均年収ではなく、会社のビジョンや、社会に与える影響を全面に出してアピールしているんですね。他には働く社員に対する目線も、求人者へにアピールしている。

って改めて思う。
人に置き換えて考えてみると分かりやすい。自分が彼氏募集中の女性だとして、とある男性と出会う。
その男性はとにかく自分の稼ぎ自慢をしてくる。口を開けば年収自慢しかない。家族想いとか、優しいとか、身だしなみに気を遣っているとか一切なし。
「わてごっつ儲かってまんねん!」この一本柱。聖闘士星矢の序盤で、星矢は「ペガサス流星拳」しか技がなくて、これだけでゴリ押ししているあの感じに似ている。
もっと他の技が見たい。もっと違う良さを教えてくれって、ついつい思ってしまう。
えてしてお金自慢をしないで、仕事への情熱を語る人の方が、稼ぎが良かったりするもの。皮肉なもんですな。
「私はめちゃくちゃ美人よ!」と見た目だけをアピールしてくる女性。これも嫌だ。
俗っぽい価値観で全面的に押してくるのは、やはり黄色信号でしょう。
本当に年収が高い会社は、年収の話はしない
マジの大企業で、平均年収も良い会社は、わざわざ年収を全面的に出して求人をしていない。これが日本、いやアジア、いや世界の常識。
中の上くらいの年収水準の会社あたりが、過剰にアピールしてくる。なんともはしたない。


ごりごりに給与が高い上の上の会社の人は、聞かれて答えるくらい。わざわざ自分から、見せびらかすようなことはしない。しつこく聞かれても答えるか答えないか。
飛び抜けた美人が、自慢をしないのと同じ。中の上が自慢すると、ウザがられる。上の上が自慢すると、本当に嫌味になる。まぁ結果、自慢しないのが一番ではある。
学歴アピールもこれに近いかもしれません。旧帝大とか、海外の有名な大学出身の人って、いちいち自慢しない。
就活の説明会の時に、質問する際に、「〇〇大学の山田です!」と答える人の、〇〇大学は良くても中の上。
ということでわざわざ自慢しないといけない時点で、そのポイントは大したことはない。
年収だけをセールスポイントにしている会社は、それ以外の魅力のなさの裏返し。しかもそれよりも上の年収の会社もあるよっておまけ付き。

まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 年収しかウリがない会社は、年収でトップランクに立つことはできない
- 年収を過剰アピールする会社は、それ以外に魅力がない
- 年収でも学歴でも、上の上であればわざわざ自慢してこない
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