社会人で最も必要なスキルはなんでしょう?発想力、コミュニケーション力、計算力、文章力、色々出てきます。
しかしサラリーマンとして長く生きていきたいなら、「怒られ耐性」一択です。

・社会人としてもっとレベルアップしたい
という人にむけて書きました。
怒られても、凹まない、ダメージを受けない、引き摺らない、そして次に活かす。これが何よりも大事。
なぜならサラリーマン人生で、最初から最後まで一度も怒られない人はいないからです。
そんな奴がいたら、教えてほしい。もしいたとしても、本当に何もしてないか、腫れ物すぎて誰も注意できないか、このどちらか。例外オブ例外なので、こんなんは無視。
絶対に上司ないしは同僚にはキレられる。唾を上に向かって吐いたら、いずれ自分の顔にかかるくらい確実なことなんです。

まぁ僕は社会人生活の4年間、怒られてきましたね。筋の通ったものもあれば、理不尽極まりないものあった。
もう仕方ない、人間は不完全だもの。たぶん僕の上司も、あなたの上司も、不完全であることが完全であろうようなそんな人間でしょう。
記事の前に自己紹介!

・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
目次
ミスを0にする努力するよりも、怒られ耐性を磨く方が効率的
社会人になって5年目。入社して今まで、多くの人に会ったし、幅広い仕事をしてきました。その中で必要と感じたスキルは山ほどありました。
発想力、コミュニケーション力、計算力、文章力という汎用的なもの。
システムの知識、ITリテラシー、Excel力、各種専門知識などの少し絞ったもの。
とにかくあれば助かるスキルというのは、いっぱいあるわけです。しかしその中で、全社会人が身に付けておいた方がいいスキルがあります。
特に若手社会人には必須です、これがないとこれからの人生激ムズハードモード間違いなし。
それが怒られ耐性です。天地がひっくり返るくらいに怒られても、けろっと涼しい顔をしているそんなスキルです。これを身につけている人は強い。
なぜならサラリーマン人生で、誰しも何度も何度も怒られるから。親父にもぶたれたことないのにってテンションになる人も多いはず。
ベテランになったり、役職が上がれば怒られる機会は減るでしょう。しかし若手は怒られるのは避けられない。
僕は現在28歳ですが、同世代の社会人で怒られていない奴はまずいない。怒られることに対してヤマを張る、これは確実な手堅いギャンブル。
もちろんそもそも怒られない様に努力するというのも、方向性としてはかなり正しい。
でも達成難易度は灘高校レベル。ミスしたら怒られる、つまりミスを消さないといけない。
人間で生まれた以上、ひとつもミスなく漏れなく業務を遂行するのは不可能。
努力の向くベクトルとしては、非の打ち様がないくらい正しい。でも効率は良くない。
100人が100人とも頷く正解はない
受験勉強や、資格試験などでは正解があります。「1+1=2」、これは100人が100人とも頷く正解。
世の中には完全な正解が存在するものと、不完全な正解が複数存在するものがあります。
「1+1=2」、これは前者ですね、完全に正解。ところがビジネスで起きる問題のほとんどが後者なのです。ここが厄介。
自分としては正しい回答を出した、そう思って上司からしたら「あいつ何やってんだ」ってことは往々にしてあるわけです。
全員が納得できる共通解ってなかなかないんですよね。不完全な正解が複数ある、これがもたらす怖さ。とある問題が起きてAという対応と、Bという対応があるとします。
この問題に対して、どちらも完璧ではないが、それなりに適切な対応だったと仮定します。
AでもBでも、どちらでもOK。本来はそうなります。しかしAという回答に固執している人がいたとすると、Bは間違いに見えてしまう。
Bは完璧な回答ではないので、欠点を見つけれてしまうんですね。
職場でアラ探しをしようと思えば、いくらでもできる。上司が部下に難癖をつけようと思う、無限にできる。
仮に常にパーフェクトでいれたとしても、それを周りがパーフェクトと見做してくれない。こうなると、もう自身の努力では如何ともしがたい。
それにとある会社のとある部署で、パーフェクトに仕事をこなして怒られる回数が0になったとします。
でも転職して会社が変わる、異動して部署が変わる。こんなこともあるでしょう。
こんな仕様変更が起きたら、積み上げたパーフェクトも一瞬で弾け飛びます。
今の上司に怒られなくても、新しくきた上司には怒られるかも。人間の相性の問題もあるし。
仕事ができても、上司に嫌われて意味なく怒られることもあるかも。

そう、もうこれしかない。怒られない努力をしても、報われるとは限らない。
でも怒られた際の防御力を上げる努力は絶対に報われる。だって絶対に怒られるから。
怒られる、涼しい顔。キレられる、馬耳東風。怒鳴られる、神妙な顔しておいて内心は「F**k You!」。これは強い、人生も幸福間違いなし。
怒られ耐性を上げるために、今すぐできること
感情は自分でコントロールできる、と思っておく
物事が起きて、それをどう受け取るかは自分次第。めちゃくちゃに怒られても、何も感じなければ、それはノーダメージ。

と周りが心配しても、そんなことは関係ありません。大事なのは自分がどう感じているかなんですね。自分は自分、人は人。
殴られたら痛い、蹴られたらキツい、物理的なダメージは絶対的なものです。
鍛えていて筋肉ムキムキだから、ダメージが少ない人もいるでしょう。でも確実に、物理学的にみたら肉体に負荷はかかっている。
しかし怒られることに関しては、人によってダメージが如実に違う。一生立ち直れないくらいに凹む人もいれば、全然気にもしない人もいる。
例えばスワヒリ語で、罵詈雑言の限りを尽くして書いた長文の怒りのメールが届いても、僕は全く辛くない。
何言ってっか分かんねぇもん。でもスワヒリ人に殴られたら痛い、肉体的な痛みは世界共通。
ちなみにスワヒリ人とかはいないらしい、タンザニア人とかが話すらしい。気になってさっきググった。
そう、そもそも「怒られる=苦しい・しんどい」という固定観念をぶち破ろう。怒られる、その後にどう感じるか、この感情を選ぶのは僕らだから。
感情は自分でコントロールできる。怒られても、「何も感じない」コマンドを自分の中で選択する。
怒られてちゃんと落ち込むことが大人だと勘違いしてはいけない。
うわべでは反省したフリをしておいて、内心は「スマブラって結局64が一番面白いよな」って心ここにあらずにしておく。これで丁度いい。
最初から説教の8割は無視すると決めておく
情けない話だけど、世の中には怒りたくて怒っている人もいる。残念な話だけど、結構な割合でいる。
「あなたのためを思って」という理由ではなく、自分が怒りたいから怒っている管理職は多い。
僕らのミスを見つけて、鬼の首を取ったようにテンションあげあげ、気分上々でキレてくる。別に怒れればなんでもいい、怒る根拠は小さなものでもOK。
こうなると話の10割は無駄。というか、怒られて説教される、この場合内容の8割は無駄。
ちゃんとした人の怒りでも、意味がない言葉で会話の8割は埋め尽くされちゃっているんですね。
仕事でミスをする、上司が気づく、呼び出されて説教タイムが始まる。1時間もの間、怒られる。その結果、

ってことだけ学んで終わるみたいなことってめちゃくちゃ多い。
1時間怒られても、得られたエッセンスなんて、あっても2〜3個くらい。他の話は全て飾り。
8割あの緑のギザギザの弁当を食わされているみたいなもの。食べるところは極めて少ない。
ちなみにあの緑のギザギザはバランって言うらしい。気になってさっきググった。怒られる唯一のメリットは、自分の欠点を直せること。
ならば怒られる時には、自分の行動や考え方を改められる要素だけ吸収して、そっから後は聞き流してしまえば良い。

とか、反省点が分かれば、あとは消化試合。聞くだけ無駄です。時間いっぱいまで、相槌マシーンと化しましょう。
なるほど、さすがです、さすが部長、結構なお手前です。
謝罪の言葉を、あらかじめ単語登録しておく
前の2つは精神論。最後は具体的な方法をひとつ。シンプルにして効果絶大です。それは謝罪の言葉を単語登録しておくこと。
- 「申し訳ありません。」→「も」
- 「すいません。」→「す」
- 「お手数おかけ致しました」or「お詫び申し上げます」→「お」
スタンダードはこの3つ。在宅勤務ということもあり、メールで怒られる場面も多いでしょう。
その際に使うであろう鉄板フレーズを、あらかじめ登録しておくのです。僕もこの3つは登録していて、上司からのキレメールが来た場合は、

とこんな感じ。謝罪の言葉を単語登録していると、怒られても労力少なめで返信できるからかなり楽。
それに「めっちゃ謝ってるけど、おれの「申し訳ありません」は所詮「も」なんだよなぁ」って考えると、途端に気分が楽になります。
怒られるのは、人生で数あるミニゲームのひとつ。攻略法はいくつか持っておきましょう。
防御力をさらにあげるための教材たち
ダンブルドア校長の名言を覚えておく
ハリー・ポッターの本を読んで、昔に印象的だったシーン。
それはハグリッドが魔法生物学の先生になるも、生徒から批判されまくって家に閉じこもってしまったシーン。
家から出てこないハグリッドをなんとか説得するみんな。そこでダンブルドア校長が言ったセリフがなかなか芯を食っていました。
「この世界で誰にも嫌われたくなければ、無人島に一人で閉じこもっておきなさい」、めっちゃうろ覚え、だいたいこんな内容だとは思うんです。
違ってたら、も。あ、変換してなかった、まあいいか。
誰にも嫌われたくない、怒られたくない。達成するには、誰にも会わない他はありません。
つまり怒られて普通ってこと。
怒られない人は何もしていない人か、人と関わる機会を持っていないかのどちらかです。
まぁでも何もしないなら何もしないで怒られることもあるか。人と生きている限りは怒られるものです。僕やあなたのせいではありません。



「嫌われる勇気」を読もう
そしてメンタルを強く保つおすすめの教科書が「嫌われる勇気」。
ベストセラーで、近年の名著中の名著なので、読んだことある方やすでに持っている方も多いでしょう。
万が一読んだことのない方は、この機会にぜひ読んでみてください。
20世紀初頭の有名な心理学者アドラーが提唱した「アドラー心理学」をもとにした話です。
アドラー心理学に精通した老人と、その教えを受ける若者の会話劇で成り立っています。ストーリー形式なので、小難しさは一切なし。
僕みたいな哲学ど素人でもすらすら読めてしまいます。ソクラテス分からん僕らです。口に出してみると、なかなかに語呂が良い。

もう正直これで終わりたい。本は読んで実践する、ここまでで始めて価値が出てきます。
値段は手頃なのに良質な知恵が詰まっている、本はそもそもコスパの良いものとして認知されています。
その中でもこの本のコスパは段違い。
だって読んで実践するのはかなり楽。考え方を方向転換するだけ、それなのに得られる効果は非常に大きい。
精神疾患予防という名目でも見ても安すぎる。
1000数百円で人生を生きやすくする教えを吸収できるとか、ここまで良心的な商品を僕は他に知りません。
せっかくなので、僕のこの本で特に意識している教えを3点紹介しておきます。
- 人間の悩みは、全て対人関係の悩みである
- 課題を分離して考える
「上司のせいで仕事ができない」ではなく、「仕事ができないことを上司のせいにしている」が正しい
自分の課題と上司の課題が存在していると知る、そして自分の課題だけを努力する - 人生に目的地や明確なゴールはない、「今・ここ」を生きていくのみ
上司がキレてくるのは、僕らの問題ではないのかも。すぐに感情を爆発させてしまう上司の人間としての落ち度かもしれません。
上司の問題は僕らではどうしようもできない。だったら僕らが変えられる範囲のもののみに注力しましょう。
映画「リチャード・ジュエル」を観よう
クリント・イーストウッド監督作品の「リチャード・ジュエル」を観ましょう。
あらすじ
1996年、アトランタ・オリンピック開催中に爆破テロ事件が勃発。不審なバックを発見した警備員リチャード・ジュエル、彼の迅速な通報によって数多くの力で多くの人命が救われた。しかし、爆弾の第一発見者であることでFBIから疑われ、第一容疑者として逮捕されてしまう。ジュエルの窮地に立ち上がった弁護士のワトソン・ブライアントは、この捜査に異を唱えるのだが…。
これは実話です。本当にあった爆破事件が元になっているんですね。
主人公のリチャード・ジュエルは、適切な判断をして、市民を危機から救います。しかし理不尽極まって犯人扱いされてしまうと。

僕はこう思った、あなたもそう思うでしょう。
観客はきちんと彼の一部始終の行動を目にします、彼が100%正しいことをしたのを知っている。
大勢の命を犠牲者を出さずに救ったのです。それでも世間は彼の普段の行いから、勝手に推測しパッシングをする。
僕らは仕事で100%正しいことをしていない。100%正しいことをしても勝手に誤解されて怒られるんだから、もう諦めましょう。
そうです。この作品は実事件を通じて、ある種の諦めと、それでも折れない不屈の精神を僕らに教えてくれるのです。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- ミスを0にするよりも、怒られ耐性を磨く方が手っ取り早い
- 謝罪の言葉を単語登録しておくことで、防御力があがる
- 自分の防御力を上げてくれる本や映画を観よう
怒られたも大丈夫です、半年もすれば怒った人は何に対して怒ったのかなんてまるで覚えていません。
怒られる、次の行動に活かすエッセンスだけ吸収する、他は無視です。
怒りたくて怒ってくる上司には、「はいはい」と話を聞いてあげましょう。
まぁ高齢化社会も進んできているので、一足先に介護の訓練を積んでおくのも悪くないでしょう。
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!