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般若の自伝「何者でもない」は全B-BOYが読むべき!フリースタイルダンジョンのラスボス、武道館のワンマンライブ敢行!生ける伝説のラッパーがここにいる!

会社員コルレオーネBLOG

関西出身、独身アラサー|ゆとり世代サラリーマンが、現代社会を生き抜くサバイバル術を発信|ABEMA primeに出演、あのひろゆきとも討論|一浪一留、GPAは平均の半分以下|就活で覚醒し内定5社。就職偏差値SSランクの企業へ、年収100万円UPで転職。|30歳で資産2,100万円達成|

「バイトじゃねぇ、俺はヒップホップに就職!」、この名ラインを聞いてテンション上がったB-BOYはすぐに読むべき本があるんです。 

 

フリースタイルダンジョンのラスボスで、武道館のワンマンライブも成功させた伝説のラッパー般若。そんな般若の自伝「何者でもない」、これは日本語ラップ好きのマストです、義務教育レベルです。

 

遅まきながら読んだのですが、なぜもっと早く読まなかったのかと激しく後悔。どの1文、いや1単語をとっても般若がにじみ出てくる。切ったら血が出るそんな自伝。

 

ありがとう!感謝、般若!

 

・ラッパー般若が好き!
・日本語ラップを聴いていると元気が出る!

 

という人にむけて書きました。

 

最初に結論から!

 

  • 般若の自伝「何者でもない」は、全ての日本語ラップ好きは読むべき!
  • 下積み時代エピソードは、全ての売れない人たちが共感しエネルギーがもらえる
  • 伝説のラッパーの内面がさらけ出されている

 

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苛められっ子から、武道館、ラスボスへ!

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東京世田谷区三軒茶屋を代表するラッパー般若、日本語ラップ好きで知らない人はいないんじゃないでしょうか。ヒップホップグループ妄走族のMC、そしてソロ活動、フリースタイルダンジョンのラスボス。

 

日本語ラップシーンを常に推し進めてきたラッパーの一人です。僕も長らくファンで、ライブにも足を運んだこともたびたび。

 

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そのラッパー般若の自伝「何者でもない」を読破。素晴らしいです、もっと早く読んでおけば良かった。

 

その昔、Nikeの創業者フィル・ナイトの自伝「SHOE DOG」を読みました。これも非常に名著で、スニーカー好きとしても大満足の一冊でした。しかし、如何せんアメリカの話で、何となく親近感が湧かなかったのも確か。

 

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。

SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。

  • 作者:フィル・ナイト
  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: Kindle版
 

 

しかし、般若の人生は親近感が湧く。今でこそカリスマですが、子供の時はいじめられっ子だったと告白しています。

 

同じ極東の島国で育った少年が、どうやってカリスマラッパーになったのか。読んでいて、手に思わず汗が湧き出てくる、心がヒリヒリしますね。

 

そうして、何より面白いのが、般若は自身の楽曲やバトルで自分の生い立ちを盛り込んでいます。「何者でもない」を読みながら、

 

あ、ここ!あの曲でラップしていたことなんだな!

 

と分かる。これが茂木健一郎もびっくりのアハ体験。

 

日本語ラップが好きな人、般若のアルバムを1枚でも聴いたことがある人、買わないなんて選択肢は1mmもないのです!

 

何者でもない

何者でもない

  • 作者:般若
  • 発売日: 2018/12/13
  • メディア: 単行本
 

「何者でもない」のおすすめポイントは下積み時代

 

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般若独自の文体でつづられている「何者でもない」。個人的に一番好きだった部分、一番響いた部分はまだ売れていない下積み時代の話。

 

ラッパーとして活動しても食えない頃の話。世の中で活躍している人はみんな下積みだったり、芽が出ない時期があると思うんです。そこが知りたい、なぜなら自分もまだまだブロガーとして下積みだから。

 

成功して華々しいシーンもいいけれど、どうやって下積み時代を乗り越えて、影響ある存在になれたのかこそ興味があるんです。

 

ネームバリューがある人は、何かをしても、普通の人に比べて成功しやすい。では、どうやってネームバリューのある存在になれたのか。ここを知りたくないです?

 

般若もそんなジレンマをやはり抱えていたようで、

 

これだけライブ出てるのに食えないの?
アルバム出しても食えないの?
この頃はまだうっすらとなんだけど、俺は得体のしれない恐怖を感じ始めていた。 

 

分かる、、、こんだけ記事書いても、収入伸びないのって俺思ってるもん。。。(笑) というか、何か夢を追っている人の気持ちを代弁してくれていますよね。

 

芸人、劇団員、ミュージシャン、ライターとか売れない時期みんなこの思いを持っているはず。

 

そして、面白いエピソードが。それは、ラッパーとバイトの生活をしていた時に、ライブをした次の日。

 

工事現場のバイトで、一回り年齢が上の先輩から昨日のライブを褒められる。すると、

 

「俺も昔は音楽やってたんだよね」
懐かしそうに過去を語るその人の目は、申し訳ないけど死んでいた。
―昔やってた。

 

おれは怖くなった。「今やってる」から「昔やってた」までの距離ってどれくらいだ?

 
うおおお、刺さる。。。そして、その時期を境に、般若は毎日リリック(ラップの歌詞)を書き始める様になったとのこと。

 

やはり、風穴を開けるのには地味な努力を継続するしかないんだな!

 

おれも頑張らないと。。。この話って、夢追い人全てに置き換えれる一種の寓話ですよ、もはや。

 

ラッパーの言葉はリアルでなければいけない!

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般若の曲でも、発言でもたびたび出てくるアーティスト長渕剛との話も泣ける。もともと母親に女手一つで育てられた般若は、長渕剛の曲を聴きいじめられっ子を克服。

 

そのおかげもあって、長渕剛を自分の父親の様に感じていたんですね。

 

「長渕生まれ HIP HOP育ち」なんて曲でも言っていました。人生の節目節目に長渕剛が出てくる、そういう人と出会えるのもまた人生なんだよな、きっと。

 

そうして、この本の中で最もラッパーとして、表現者として覚悟感じたのが以下。

 

アンダーグラウンドシーンのラッパーがやる曲は、社会や人間のダークサイドをむき出しの言葉で抉り出すことが多い。自分の日常を赤裸々に綴った曲を作ろうとしたら、どうしたって聴き心地の良い言葉なんか使えなくなる。それを聴いて眉をひそめる人もいるかもしれない。

俺たちの言葉は、教科書には載っていない。でも、そんな言葉こそが俺たちにとっては真実であり、宝物であることは間違いない。

 

やはり、ラップをすることは「リアルであること」が大前提。そうじゃないラッパーは愛せねぇ。

 

この部分もそうですし、「何者でもない」は、般若の内面を全てさらけ出したそんな本。日本語ラップが今ほど市民権を得ていない時期に、ここまで日本でラップを定着させた立役者の一人。

 

ラップ好きでなくても、読んでほしい。向かい風の中で頑張っている人、目標を追っているけどうまくいかずもがいている人、そんな人たちも是非手に取ってほしい。

 

僕がこの記事に書いているのは本当に一部分だけ。そりゃそうです、あの般若の人生です、全て魅力を書くなんて到底無理。是非自分の目で確かめてみて下さい。

まとめ

では最後に、この記事のまとめです。

 

  • 般若の自伝「何者でもない」は、全ての日本語ラップ好きは読むべき!
  • 下積み時代エピソードは、全ての売れない人たちが共感しエネルギーがもらえる
  • 伝説のラッパーの内面がさらけ出されている

 

死ぬまでにあと何回も読み返すことになるんだろうなぁ。般若のラッパーとしてのバトル・音源については、過去記事で詳しく説明していますので、こちらも見てください。

  

www.bit-corleone.com

 

 次は、D.O.の自伝「悪党の詩」を読まねば!(笑) 不意にわき起こるラッパーの自伝ブーム。笑

悪党の詩

悪党の詩

  • 作者:D.O
  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: 単行本
 
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