学生に戻ったら、してみたいこと色々ありますよね?学生時代にしかできないことも多いはず。その中で、僕が大学生時代で非常に印象に残っているのはリゾートバイト。
夏休みのお盆の期間を利用して、リゾート地で泊まり込みのバイトをしたんですね。実際は、思っていたよりも華やかではないのですが、思い返してみると楽しかったなぁなんて。(笑)
今年はコロナウイルスで難しいかもしれませんが、是非大学生の方は、夏休みにリゾートバイトをしてみて下さい。忘れられない思い出になるかも。
僕は和歌山県の紀伊勝浦に10日間泊まり込みましたね、懐かしい。戻らない青春。。。(笑)
・長期休みでまとまったお金を稼ぎたい!
・リゾートバイトで思い出を作りたい!
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- リゾートバイトは、一長一短はある
- まとまったお金になり、普段会えない人にも会えるけど、思っていたほど遊べない。
- ひと夏の思い出になること間違いなし
「リゾート地で働く」という響きの甘さ
当時の僕は大学2回生。当時のバイトは塾講師のみ。別にそこまで労働意欲はなかったのですが、困ったのが長期の休み。
夏休み・春休みは時間が長くお金がないと、楽しめないということもありました。なので、塾講師としては夏期講習は稼ぎ時。しかし、問題が一つ。それは、お盆には塾が閉まるということ。お盆の間は無収入なのです。
これは困った。同じ学部の友人らと話していたのですが、一人が
リゾバっていうのがあるらしいぞ
と言い出したのです。聞いてみると、リゾバはリゾートバイトの略で、海水浴場の近くのホテルで泊まり込みでバイトができるとのこと。冬はスキー・スノーボード場近くのホテルでバイトができるらしい。
僕らは色めき立ちました。これはスゴい、旅行しながらお金をもらえるみたいなもんじゃないかと。しかも、その当時の僕はDJ機材が欲しかったのです。そのために、まとまったお金が必要でした。これは渡りに船だぜ。
後日、友人らとリゾートバイトの派遣会社に登録しに行きます。髪型とか髪の毛の色とかもここでチェックされます。この時、髪の毛は黒かったので問題なし。染めている方は要注意です。
和歌山県紀伊勝浦に出発!
登録手続きを済ませ、お盆の間働きたいと希望を伝えました。記憶が少し曖昧ではあるのですが、数日後に電話が来て、「和歌山県の勝浦にあるホテルで働きませんか?」と依頼が来ました。
そうして、僕はリゾートバイトに出かけることに。一緒に登録に行った友人と2人で、天王寺駅から出稼ぎに出かけました。
しかし、同じ関西でも遠い。。。大阪天王寺駅から、和歌山県勝浦駅まで約3時間半かかりました。天王寺から、東京の渋谷駅まで行く方が早いんじゃないかな。。。(笑)
ちなみに、勝浦は白浜の近所です。
そうこうして旅館に到着。勝浦駅はある程度大きな駅でしたが、線によっては、電車は一時間に一本、なかなかの田舎メーン。しかし、自然はきれい、空気はおいしい。少し歩けば一面の海でした、奈良県は内陸県だったので、海が近い環境に憧れるんだな。
リゾートバイトはここが良い!
非日常感を感じる
リゾートバイトの良かった点、それは圧倒的な非日常感。僕の場合は、10日間程度行っていたのですが、10日間も旅行に行くってそれまであまりありませんでした。
長い間、自分の家と違うところで寝起きするのは結構新鮮な体験。僕の泊まった旅館は、食事は出ませんでした。一日の食事手当として1,000円もらっていた記憶がありますね。
近くに飲食店もあまりなくて、旅行とは違い、食事の準備も自分でしないといけない。温泉は自由に利用して良かったので、ここは役得でした。
部屋は友人と僕で一部屋割り当てられました。旅館の海に面している部屋とは反対側の部屋。オーシャンビューがない部屋だったので、お客さんを入れていなかったのかもしれません。
実家で過ごしてたいたこともあり、友人とシェアハウスをしている気分になったものです。
生活圏内の外の人と出会える
大学か塾講師のバイトが生活圏内だった当時。意識的にも外に出てみないと、普段接しない人に出会えないもの。大学生は自由な時間が多いので、もっと色々な人に会っておいた方が良かったなと思ったり。
全然違う価値観や考え方を持った人に会うと、世界が広がります。僕の場合で言えば、
- ホテル経営者である女将さん
かなりヒステリックでヤバかったよ - ホテルの料理人さん
- 同じリゾートバイトしていた大学生
何年も海外留学に行っている日本人
名門大学の人
俗に言うFラン大学の人 - リゾートバイトの先輩
僕が行った時点で半年間もリゾートバイトをしていた - 地元育ちでホテルで働いている人
普段の生活圏とは違う環境。話していると刺激がたくさん。Fラン大学の人は、ライ〇オンでバイトをしているらしくて、月に一回は髪形を変えるよう言われているとか。
え、ライ〇オンの店員ってそんなに美意識高く求められるの・・・?
地元育ちの高校生が、夏休みにバイトでホテルで働いているけど時給が670円だったとか。僕らは1,000円くらい。紹介業者に払う分もあるから、実質もっと旅館が払っていたはず。
僕らは選択肢があるから選り好みができるけど、そこで生まれ育ったら働く場所の選択肢がない。田舎で育った高校生が、安く買いたたかれているという恐ろしい話メーン。。。
まとまったお金になる
これも大きい、一回リゾートバイトに出稼ぎに行くとまとまったお金になります。時給1,000円で毎日8時間働いて、10日間だと80,000円。これは大きい。
僕もここでまとまったお金を手にし、DJ機材を買いました。Vestax Spin2というモデル。ちなみに、Vestax社はその後倒産してしまいます。。。(笑)
今では全然この機材で遊んでいませんが、捨てることなどできない。この機材を見ると、あの夏の勝浦の海を思い出します。
大学生で何か大きな買い物をしたい、海外旅行に行きたいなんて人にはお勧めですね。一気に稼げます。
ここが悪いよ、リゾートバイト!
思っていたよりも自由時間はない
何気に自由時間は少ないです。水着も持っていったのですが、結局海に入ることもなかった。旅館で仕事は主に2種類に分かれていました。
ホテルのベッドメイキングかホールの配膳の仕事か。友人はベッドメイキングで、僕はホール。働く時間帯もバラバラでした。
旅館でご飯を食べる時間に合わせて働かないといけません。すなわちチャックアウト前の朝食時と、チェックイン後の夕食時。
朝6時~10時までと夕方4時から10時までとかそんな感じで、一日2回に分けて働いていました。自由時間は、その間のみ。
一方友人は、チェックアウト後に布団を片付けて、チェックインしてから布団を整える仕事。朝10時から夕方6時まででした。つまり完全に入れ違い。
友人と顔を合わせるのは、夜10時以降から眠るまでの間。ここで夕食を食べ、温泉に行き、テレビを見るのが一日の楽しみでしたね。
1人で海に行くこともありません。朝は5時代に起きて準備、朝の仕事が終わり、部屋に戻り昼食を食べたり仮眠をとったり。「中井の窓」とか見ていました。
その年に出たRHYEというアーティストのファーストアルバムが素晴らしすぎて、iPodで何回も聴いていました。
RHYEのアルバム聴くと、これまた思い出しますね。リメンバーサマー。ありませんか、こういうの?この曲聴いたら、昔思い出すなぁみたいなやつ。
認知症の老人の話「恍惚の人」もこのヒマ時間で読み切った記憶がありますね。旅先で読むには、重いテーマでしたが。笑
ホテルの仕事は何気に重労働
ホテルの仕事は思いのほかしんどい、肉体労働でした。特にホールは夕食が大変。コース形式で配膳したので、一回並べて終わりじゃないんですね。
何回も回収しないといけないし、持って行かないといけない。しかも、お客さんが来るタイミングもまちまちなので、タイミングも難しい。
一番ひどい時は、お盆のド真ん中。そう、ド盆の時。フロアにはお客さんが100人以上、しかしホールは僕も入れて4人。
この時はかなりきつかったですね、コースの順番も覚えないといけないし、どこのお客さんがメインだ前菜だなんてのも把握しておかないといけません。
お客さんが入る前に食器などは事前にセッティングしておきます。これはここだけの話ですが、刺身用の醤油を小皿に盛ってセットしないといけないにも関わらず僕はポン酢をセットしていたこともありました。。。
くじらの刺身とかもあったりで、普段食べなれていない人が、「あ、これはポン酢なのね」となったのかクレームは不思議となかったのですが。(笑)
友人もベッドメイキングはベッドメイキングで大変とのことでした。こちらは、完全なる肉体労働ですね。延々に部屋に出入りして布団を片付けたり、広げたり。暑いのに大変だなと思ったものです。
長期間の滞在はなかなかつらい
最初は10日間の旅行やんかとなっていましたが、案外そうでもない。朝と夜働かされて自由時間は全然ない。こうなってくると、途中から徐々に帰りたくなってきます。
特に覚えているのが、その当時放送されていた「ショムニ」というドラマ。本田翼が輝いていたやつ。仕事終わりにくつろぎながら見るのにちょうどいい脱力感。行って2日目に仕事終わりに友人と見ていました。すると、友人がポツリとつぶやきます。
来週する次の回も、この部屋で見るんやな
と。。。確かにそうだ、2日目で一週間経っても9日目。こう考えると、絶望的に遠い未来に感じる。。。旅行で10日間ならいいですが、泊まり込みの仕事で10日間は慣れるまでが大変。
まぁ、でも不思議なもので終わり際には後ろ髪が引かれる思いを感じましたが。長くても2週間くらいがマックスなんじゃないでしょうか。
そう思うと、半年間泊まり込みで働いていた先輩は化け物、、、僕らが来る前からいて、帰ってもまだいるんですから。(笑)
リゾートバイトでは、思い出も給料のうちなのかも
とは言え、いざ始まると結構あっという間に終わりましたね。覚えているのが、最後の勤務日。
毎日シフト表が貼り出されているのですが、そこを見ると僕の名前のところに、朝のシフトしか入っていない。夕方からのシフトは確実にあるはずなのですが。(先に結果から言うと旅館側のミス)
これを見た僕は、
朝は10時に終わるし、遠出しよう
と思い立ちました。旅館には、住み込みバイト用の自転車を何台か準備しており、その自転車で勝浦から延々海岸をサイクリングしました。
正直、この時間が泊まり込みのバイトで一番楽しかった。天気も快晴、めちゃくちゃ暑かったのですが、青い海のそばをずっと走り続けました。車のCMに出てきそうなくらいの絶景。
日が暮れるまで、チャリを漕ぎます。気付いたら三重県まで行っていました。(笑) しかし、帰り道の途中で、友人から電話が。
女将さんがスゴいキレているから、早く帰ってこい
と、なんやて。。。そこから急ぎで戻りました。女将さんはバチ切れ状態。
なんで、仕事さぼってんの?
シフト表見たら名前なかったので、休みだと思っていました。
そんなんシフト表がおかしいやん。その時に言ってこいや
・・・すいません
奇しくもこの年の頭には、あの大ヒットドラマ「半沢直樹」が放送されていました。僕もすっかりかぶれて見ていたのですが、半沢よろしく
じゃあ、そんなシフト表に何の意味がある?いちいち確認しないといけないのであれば、シフト表など捨ててしまえ!!
と啖呵をきりたかったのですが、さすがに悪いなと思い諦めました。最終勤務日は何とも後味の悪い結末でしたね。(笑)
帰りは少し学習したので、雑誌なども買って大阪天王寺に向かいます。特に覚えているのが、僕が当時バイブルとあがめていた「Men’s egg」を買い、巻末を見ると「次回最終号」と書いていたこと。
Men’s eggは毎月14日発売で、ちょうどお盆の時期に最新号が出たんですね。これがかなりショック。何か一つの時代が終わった、そんな気がしていたくらい。
天王寺駅で僕は奈良に帰ります。友人は大阪住まいだったので、そこで解散。自然と握手をして別れました。う~ん、青春やったなぁ。(笑)
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
- リゾートバイトは、一長一短はある
- まとまったお金になり、普段会えない人にも会えるけど、思っていたほど遊べない。
- ひと夏の思い出になること間違いなし
このバイトに行ったのが、何と7年前。。。ドラマ「半沢直樹」の続編が始まったのと、夏の暑さにやられてふと思い出しちゃったのかな。(笑)
ではでは!