目は口ほどにモノを言うどころじゃない。手は口よりも時として雄弁なんです。
僕らは人と話す時に、ジェスチャーを使っています。しかし意識して使えている人は、そこまで多くない印象。

・もっと分かりやすく人に説明したい!
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、

ジェスチャーには大きくふたつの効用があります。
- 人への説明をスムーズにする
- 何かを覚える時に、理解を深める
パッと思い浮かぶのは、おそらく一つ目。しかしジェスチャーには、他人だけでなく自分の理解も助ける効果があるんです。
外国語を学ぶ際に、ジェスチャーを使いながら覚えれば単語を記憶に固定するのに役立つことを示す研究も非常に多い。
ジェスチャーを使うことで、脳だけでなく体も使って覚える。相手も、自分も、より理解が深まる。

この記事のまとめ
- 話している際に、ジェスチャーなど見た目の影響が半分以上
- 説明の際のジェスチャーは4種類だけでOK
- ジェスチャーをしながら学習することで、理解度が高まる
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・20代で貯金1,300万円達成
身振り手振りは重要なサイン
メラビアンの法則なるものがあります。有名なものなので、知っておる方も多いかもしれません。
コミュニケーションにおいて言語・聴覚・視覚から受け取る情報がそれぞれ異なった。この場合にどの情報から影響を受けるかというもの。
- 言語情報:7%
話している中身や内容 - 聴覚情報:38%
声量、口調、トーン、テンポ - 視覚情報:55%
外見、仕草、表情、目線
人と話す。その際に何を話しているかよりも、どんな外見や仕草をしているかの方が影響力が大きいんですね。
身振り手振りを効果的に使う。これで人への理解が段違いに変わる。

例えば、落語。最も代表的な仕草が「蕎麦をすする」。
扇子を箸に見立て、何もないのに音を立てて食べたふりをする。すると不思議と蕎麦を食べているように見える。
僕が長年ファンの芸人千原ジュニア。その千原ジュニアがケンドーコバヤシと喋るトーク番組「にけつッ!!」に、過去に収録観覧に行ったことがあります。
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画面で見るのとまるで違う。生で見ていると、とにかく面白い。
YouTubeなどでは、トークを再生しても、音声だけの場合もあります。音声でも十分楽しめるからでしょう。
しかし生で見て、驚いた。千原ジュニアのジェスチャーがとにかく、網膜に刻み込まれまくる。
ここぞという時に、一歩下がる。もしくは前に出る。手を左右に動かす。これだけなのに、情景が見える。思い浮かぶ。
ジェスチャーを侮ってはいけない。声だけで伝わるけれど、身振り手振りがあると、伝わり具合がまるで違う。
筋トレをしていて、プロテインを飲む。その際にビタミンもあわせて摂取すると、体内へ効率よく吸収されるらしい。

話す時のジェスチャー、まずは4種類
マルチ商法の元トップセールスのYouTuberであるDr.ヒロさんの著書「思い通りに人を動かすヤバい話し方」。
今からすぐに使える、実践的なノウハウが詰まっています。人と接する機会が多い人はオススメです。
「相手を自分の誘導したい方向に動かすこと」と洗脳を定義。洗脳を誰でも理解可能な技術にまで落とし込み、僕らに紹介してくれています。
50メートルを泳ぐ。これくらい洗脳は簡単なんだって。


「話が上手い」と一口に言いますが、それはどんな人でしょうか。
それは日本語を正確に使える人ではなく、相手の心に響く話ができる人。

ではどうやって印象を与えるのでしょうか。ヒントはすでに出ています。


そもそも日本人は、全体的にボディーランゲージが苦手。アメリカのコメディー映画を見ていると、みんなこれでもかってくらい体を動かしてるし。
つまり今よりもボディーランゲージやジェスチャーを使えば、今よりも話し上手な人になれる。

なんて思ってるそこのあなた。

覚えるべきは次の4つ。たった4つ。手をこの4パターンのいずれかに動かすだけ。
覚えるべきジェスチャーはこれだけ
- 上下に動かす
- 横に動かす
- 円を描く
- 止める
左右の手で交互に行う。時には両手を同時に動かすだけ。これだけでボディーランゲージのうまい人。
トーク主体のYouTubeを見ていても、ワンパターンな動きしかできない人は意外と多い。
片方の手をちょっと上下に動かすだけとか。たまに手を左右に振るだけとか。
4つを交互に繰り出すだけ。これだけで圧倒的に差をつけられます。
ジェスチャーの凄さをもっと知ろう!
ニューヨーク・タイムズを始め、アメリカの各紙が絶賛した本。それが「脳の外で考える 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法」。
第一線で活躍する科学ジャーナリストが、神経科学、認知科学、心理学など、世界中のあらゆる研究結果を調べ尽くして導き出した思考力や学力、記憶力、洞察力を高めるメソッドを詰め込んだ一冊。

人は脳で考える。しかしそれ以上に脳の外で思考している生き物。建物や自然などの環境、体の動きなどで考えてる。意外やな。
まさにジェスチャーもそのひとつ。脳だけでなく、ジェスチャーにも思考が宿っているんですね。
ジェスチャーにはどのような意味があるのでしょうか?

ジェスチャーを媒介にして、僕らの理解が深まる。
ジェスチャーの持つ隠れたメリットは、まだ具現化されてない物事であっても、表現できること。
まさにこの瞬間において、「知覚できる現実」という感覚を生じさせることができるんです。
ジェスチャーは不確かな未来を、観測可能な今に落とし込み、現実味を与えることができる。


ジェスチャーは話者が口にしない物事を伝えてくれます。言葉が存在しないために、口にできない物事でもジェスチャーを使って表現できる。
やり取りの中で、言葉よりもジェスチャーの方が早く出てくる場面もある。というか意外と多い。
例えば「何かが減少した」って趣旨の話をしている時。言葉で「減った」って言う前に、手を下に下げるようなジェスチャーをしてる。



ジェスチャーをフル活用する
ジェスチャーをもっと活用すべき。ジェスチャーをすると、相手に話を伝えやすくなるというメリットがあります。
しかしそれ以外にも、大きくふたつのメリットがあります。
- 相手の思考を読み解く
- ジェスチャーを使って覚える

相手の思考を読み解く
もし相手が話している際に、言葉と体の動きが異なるとします。その際に見るべきは、ジェスチャー。

言っている内容がポジティブでも、眉間にしわが寄ったりしていると、僕らは好意的に受け止めていないと分かる。
これと同じで、ジェスチャーにこそ、相手の真意が潜んでいます。
先ほどにも書いた通りで、人は言葉を発する前に、すでにジェスチャーを始めている。


またスピーチを聞く際に、言葉だけでなくジェスチャーを同時に見るる。
スピーチだけ、もしくはジェスチャーだけの時より、聞き手の脳がより強く反応することが研究結果で明らかになっています。
ジェスチャーはスピーチのインパクトを増幅させる効果がある。ジェスチャーを見ていれば、相手の意図を汲みやすくなるんです。
ジェスチャーを使って覚える
話し言葉で表現できない概念。ありますよね、まだ言語化できていないレベルのやつ。
しかしこんな情報も、ジェスチャーで正しく表現すると理解が深まるんです。
自分でジェスチャーをして、自分で見る。一連の流れが、適切な言葉を見つけ出すために役に立っているのかもしれません。
新しいアイディアを、ちゃんと言語化するのはハードルが高い。しかしジェスチャーだと、もっと気軽に試せる。
また何か新しいものを学ぶ際に、手をあちこち動かしながら考える。すると自覚していなかった知見が、ジェスチャーによって呼び起こされることがあります。

学習の際に、ジェスチャーを増やすことで、抽象的だったり複雑なコンセプトの理解が進む。
認知にかかる負荷が軽減され、記憶力も改善する。ジェスチャーぱねぇ。
4歳児を対象にした研究。複数の図形をくっつけて、1つの図形を作るという作業を頭の中で行う問題を解きます。
この問題では、空間的思考が求められます。ジェスチャーをしながら解くように指示された子供は、頭の中で図形を回転させる能力が向上したと研究結果で明らかになりました。
脳内でもいけるのですが、ジェスチャーをする目標物があるとより理解が進みます。
図表、ダイヤグラム、地図、模型、写真を提供すると、ジェスチャーの理解度がさらに高まります。
外国語を学ぶ際に、ジェスチャーを使いながら覚えれば単語を記憶に固定するのに役立つことを示す研究も非常に多い。


まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 話している際に、ジェスチャーなど見た目の影響が半分以上
- 説明の際のジェスチャーは4種類だけでOK
- ジェスチャーをしながら学習することで、理解度が高まる
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!