日本語は時として矛盾を孕んでいる。「二度あることは三度ある」、「三度目の正直」。おい、三回目は結局どうなんねん。
「旅の恥はかき捨て」、「立つ鳥跡を濁さず」。正反対ではないですが、方向は逆を向いている。
もう誰にも会わないし恥をかいても良いやん。立ち去って誰にも会わなくても、キレイにしておくべきやん。どっちやねん。
ということで今回は恥に関する記事。もともと僕は恥をかくのが、ゴキブリの次に嫌い。ゴキブリが原因で恥をかいたら、おそらく爆発する。
しかし恥をかくのを恐れて、チャンスを逃したのもまた事実。人からどう見られるかなんて、どうでも良いのになかなか割り切れない。
恥はかけばかくほど良い。恥をかくってことは、少なくともチャレンジをしてるんだから。安全牌を捨ててるんだから。

と僕は決めました。自分の、自分による、自分のための「恥かきプロジェクト」。恥をかきまくった先にきっと明るい未来が待っている。

・人の目が気になって、行動できない
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!

・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
僕は恥をかくのが異常に嫌い
自己評価が高いと、恥をかきたくなくなる
まず僕の話をしますね。とにかく僕は恥をかくのが大嫌い。もうかきたくない。人に悪く思われたくない。


恥をかくの「かく」が「掻く」ってことも知らなかったんです。まだいける。これくらいの恥なら許容範囲。これ以上はまずい。
良いのか悪いのか、僕は自己評価が高いんです。良い方向に解釈すれば、自分に自信がある。悪い方向に解釈すれば、かっこつけてしまう。
人にダサい一面を見せたくない。人から良いように見られたい。歪んだナルシズム。いびつに歪む俺イズム。
まぁ本当の意味で自分に自信がある人は、人からどう思われても平気なはず。そう考えると僕は完全にエセ自信家と言わざるを得ません。
恥をかけないと、自己開示もできない
仕事でもプライベートでも、この弊害は結構出ています。最近はまだ少しマシになりましたが。
自己開示もちょっと前まで全然できなかった。自分のことを全然話せない。なんか弱みを握られる気がして。
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仕事の大きな弊害はこれ。ミスの報告。むずい、変なプライドが邪魔をしてしまうんです。
報告しても、絶対に言い訳から入ってしまう。結果からバシッとは言えない。典型的な保身野郎。

と思って、おそらくこれまでも多くの機会を逃してきた気もする。
チャレンジと恥はセット。単体で販売はされていません。悪しからず。恥のないチャレンジはない。No恥 Noチャレンジ。
最近常々感じるけど、泥臭い方がなにかとリターンが大きい。いきなり大きく成功しようとするのは難しい。
失敗しまくって、恥をかきまくって、細かく成功を積み重ねる方が早いんですよね。
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恥をかける人間は、希少人材
恥をかけないバカ上司、世の中に多い
僕のことは棚にあげておきます。そうです、僕は都合の悪いことは無視して話すの得意なんです。
前の職場の上司は、本当にダメな人が多かった。今の会社に入って、マトモな上司を見る。
そして客観的に、「やはり前の上司はクソだった」と気付く。


今の会社の人間関係に悩んでいる人は、思い切って転職するのは選択肢として本当に賢いと思います。
「自分が悪いから」と思い込むのは誤り。外に出てみると、本当に問題があったのはどっちか気付ける。ちょっと話が脱線しました。
ダメ上司達は、とにかく自分のミスを認めたがりませんでした。徹底的に責任逃れをするし、人に責任をなすりつける。
印象に残っているのが、課長が部内全員にメールを発信した際の出来事。しかし誤りがあり、全員に返信する形で、僕が補足をしました。
すると呼び出され、「なんで全員に送るねん!恥をかかせるな!」とめっちゃ怒られる。
「間違った情報だったので、修正しないと・・・」と言っても、聞く耳を持たず。
おそらく恥をかきたくなかった、僕の以前のクソ上司達は、
「俺は尊敬される人間でいたいんだ!自分のイメージが下がることなんて、絶対にしない!」と心の中で思っていたはず。
外から見ても、確実に間違っているのは分かる。それでも非を認めない。恥をかこうとしない。


恥をかける奴はスキル持ち
恥をかくことを恐れない奴は無敵
実は恥をかけるというのは、実はかなり稀有なスキルなのかもしれない。注目されてはいないけど、かなり重要な能力だと思う。
僕が以前勤めていた会社はそこそこ大きな会社でした。そんな会社の、ベテランであるはずの管理職でも、自分で恥をかけないのです。
だってみんなできないんだから。みんなできないことが、その人にはできる。これを能力と言わずなんと表現するのでしょうか。


恥をかけるってだけで、すでにマインドが一次元上にいる。恥をかけない人は、恥をかける人に比べて、メンタル面ですでに周回遅れを決めてる。

こんな気持ちは人生において、かなり荷物なのかもしれません。
恥をかくほど理想の自分へ近づく
人生はある種恥をかくゲームなのかも。恥と汗はかけばかくほど、理想の自分に近付く。
30歳を目前にして、気付いたこと。

全く恥をかいていない。ダサいことなどひとつもしていない、というかダサかった行動を思い出せない。こんな人も身の回りにはたくさんいる。
しかし、しかしですよ。それと同時に、スゴかったことや、良い意味でビックリさせられたことも一度もない。
恥もかかない、その代わりに人並み以上に成果も上げていない。こんな塩梅。だったら恥をかいてでも、自分の目標を達成したい。
「どんどん恥をかこうプロジェクト」をはじめてみました
「いくつになっても恥をかける人になる」を読んで
恥をかく行動にこそチャンスが宿る
頭ではやったほうがいいと分かっているけど行動に移していないこと、山ほどありました。いや、あります。いや、これからもあるかもしれない。
今思えば「あれがチャンスだったのでは」って出来事。これもあります。僕らは多くのチャンスを逃して、ここまで生きてきました。
少し恥を感じる行動が、実はチャンスだった。他の人も僕らと同じように恥ずかしくて行動できていないことだから。他の人ができないことが、自分にはできる、すなわちチャンス。
昨年から僕は一人で、チャレンジ癖をつけるトレーニングを行っていました。「一日一チャレンジ」をモットーに日々生活していたんです。
しかしその中で感じたのが、「チャレンジすること見つけるってなかなか難しいな」ってこと。手頃なチャレンジ内容がなかなか見つからない。
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チャレンジ癖を身につけたい
しかしチャレンジはしたい。チャレンジ癖をつければ、人生はきっと楽しくなるに決まってるんだから。

と最近気付く。チャレンジした時に、いつも多少の気恥ずかしさは同居していたから。
恥を克服すれば良い、そうすればチャレンジできる人間になる。そう考えて過ごしていた中で見つけたのが、「いくつになっても恥をかける人になる」という本。
カラーバス効果なのか、困っている人間には蜘蛛の糸が垂らされるのか、即購入。
コピーライターでもあり恥研究家でもある中川諒さんの著書。中川さんに限らずだけど、電通で働いた経験がある人の本は、えてして面白い。文章がスラスラ入ってくる。さすが広告業界の雄。
自ら積極的に新しいことにチャレンジして、常に経験と知識をアップデートしていくことが求められる。それが現代。


恥を避けようとすればするほど、僕らは恥を感じる。分かる、ごっつ分かる。
恥は「自分の思い描いている理想の自分」と「今の自分」のギャップで生まれてくるものと定義されています。このギャップに横たわる、多くの心理的つまずき、これが恥。
「応援される人」を目指してみよう
ただ恥をかくのは苦しい。やはり恥ずかしい。というか恥ずかしいって字に「恥」が入ってるんだから、そりゃ避けられない。
しかしこの本の中で、僕の心の負担を軽くしてくれる提案がありました。

という方向転換。個人的には、めちゃくちゃ目から鱗。


尊敬されようとすればするほど、どうしても今足りていないところに目がいく。理想の自分との距離を感じる。
コンプレックスは隠すからコンプレックスになる
そうでなく、応援される人になるべき。応援される人とは、さらけ出せる人。コンプレックスを包み隠さずに、周りに見せることができる人なんですね。
コンプレックスは隠すから、コンプレックスになる。逆にコンプレックスをさらけ出すと、チャームポイントになる。
関西出身の僕からしたら、この感覚は本当に分かる。土曜日のお昼に見てた吉本新喜劇。花形の方達は、太っていたり禿げていたり。
そんな欠点を人からイジられて、笑いを起こす、そしてみんなから愛されていました。むしろみんなにアピールすることで、応援される人になっていたんです。
ダメなところがあっても良いし、欠点があっても良い。完璧な人よりも、完璧に見えてどこか抜けている人の方が、僕らは親近感が湧いたりするもの。
一日に5〜10回は恥をかこう!
迷ったら恥ずかしい方を選ぼう

これも「いくつになっても恥をかける人になる」に書かれていたパンチライン。
ちなみに先日僕が書いたのは、

というもの。方向性としては似ている。

ってことできっと間違っちゃない。
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そもそも僕らが行動始められない理由としては、実は「行動したくない」って深層心理があるから。
行動してしまうことで、「やってみたけどできなかった」って結末を知るのが怖いんです。「俺はやればできる子だ!」ってずっと思っていたい。
非常に分かるんです。あえて行動しないことで、「自分にはできるかもしれない」という可能性を残す。そんな消極的なことをしてる。
「やればできる」という思い込みを残しておくことで、自分自身が安心してる。よくよく考えたらダサいことをみんなやっちゃってる。僕もしてる、人のことは言えない。
行動する上で心理的ハードルが一番高いのは、やればできる可能性を捨てないといけない最初の一回目。はじめの一歩が一番恐怖。
恥を継続して垂れ流そう!
自分で行動するために、チャレンジをするために、僕らができること。恥をかくことに対する抵抗感を限りなく0に減らすこと。

これが僕からの、あなたに対する新提案。実践しだしてから、生きるのが急激に楽になりました。恥をかいても、自分を肯定できるんだからそりゃストレスは減る。

という方もいるかと思うので、本でも紹介されていた内容と、僕が実践している内容をあわせて紹介します。
恥をかける行動って?
- 一日に一回は誰かを褒める
誰かを褒めるのは気恥ずかしいけれど、その代わりに人を喜ばせることができる。自分もハッピー相手もハッピー。 - 挨拶を自分からする
相手に挨拶をしてもらうのを待つのではなく、自分から声をかける。とくに苦手な人にこそ挨拶するのが効果大。めっちゃ恥ずかしい。 - 成功体験ではなく、失敗談を話す
成功体験は自分がいる環境の前提の上に成り立っている。一方で苦労した話や失敗談は、どの環境でも共通するもの。みんなに共感してもらって、チャーミングに見せる。 - LINEやメールを自分から発信する
グループLINEを自分の発言で終わらせる。会社で宛先が10人以上いるようなメールに全員返信してみる。 - 周りの人にいつもよりコミュニケーションをとってみる
仕事で特に多いけど、「声かけておいた方がいいかな?」って時は、とにかく声をかけてみる。 - たたき台として、荒い資料を見てもらう
資料作成の際は方向性の確認として、あえて2割くらいの完成度のたたき台を見てもらう。早い段階で軌道修正できるので、仕事術としても効果大。
恥は投資である
恥をかくことは先行投資である

これも書かれていたパンチライン。
恥をコストとして意識することで、新しい体験やスキルを手に入れることがリターンとなる。恥がポジティブに見えてくるんです。
新しい体験やスキルを手に入れるために、誰でも今すぐ無料で始められること。それが恥をかくこと。
もし僕らが恥をかいているとしたら恥を先行投資だと思うべきなんだとか。こう考えると、グッと気分が楽になる。
未来の自分の代わりに、今の自分が恥をかく
今感じている恥は未来の自分に先回りして、今の自分が引き受けた恥。恥の前借り。若い恥はかき捨て、改めて考えるとすっげぇ良い言葉。
そもそもの話だけど、僕が小学校の時にかいた恥の8割は周りの人はきっと覚えていない。僕は100%覚えていても、他の人はほとんど覚えていない。
逆に僕も友人が昔にかいていた恥を覚えていない。よっぽど印象的なものしか記憶にない。きっとそんなもの。
恥をかいても良い。チャレンジしているなら、痛い人間だと思われても問題ない。


成功はハジからハジまる。我ながら面白くない。またつまらぬ恥をかいてしまった。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人は恥をかきたくない、恥をかけるってだけでかなりのチート能力
- 尊敬ではなく応援される人になる、そのために一日に5〜10回は恥をかこう
- 恥をかくことは手軽にできて、コスパ最高の投資である
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!