人と仲良くなるための普遍的な方法は「自己開示」です。信頼感を高め合うには、お互いの情報を握り合うことが重要なんですね。
理屈の上では分かっているのですが、僕は自己開示ができないんですね。なんか怖いんです。
よくよく考えればこれまで僕の人生のコミュニケーションって、聞く一辺倒でした。
拝聴力とか、「コミュニケーションはの極意は聞くことだ」的な、教えを愚直に守り抜いていきたのです。その甲斐あってか確かに円滑な人間関係を築く能力は上がったように思います。
しかしここで注意したいのは、あくまでも「円滑な」ってところ。なかなか「親しい」人間関係を築けていないんです。それはきっと自分のことをちっとも話していないから。
僕はビビってしまって、腹を割った人間関係に踏み込む勇気が持てていなかったんです。なりたい、自己開示が適切にできる人間になりたい。
・信頼感のあるコミュニケーションをとりたい
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- 僕は勇気がなくて、自己開示ができないヘタレ人間
- 自己開示をするのに適したテーマが10個、ルールが3つある、これで楽々自己開示
- 自分の話をしないと人間味は出ない
僕は自己開示ができないヘタレ人間
そもそも大前提として僕は自己開示が下手、というかできない。理由は大きく2つ、自分の話をするよりも相手の話を聞く方が良いと思っているのと、自分のパーソナルな部分をさらけ出す勇気がないから。
そんなこんなで自己開示ができないわけですが、それ故に必要性に気付いたんですね。もっと自分がどんな人間かを周りに言わないとと感じるようになったのです。
度合いにはよると思います。会話の中でどんな時でも自分の話題に持っていてしまう超絶パワープレイな人はもちろんダメ。結構僕らの身の回りにはいるけど。
過度に自分の話をすると、それはそれで人に不快感を与えてしまいます。
僕は昔個別塾の塾講師のアルバイトをしていました。生徒の一人に延々自分の話をしてくる生徒がいたのです。授業時間は80分だったのですが、80分間ずっとその生徒の話を聞かされ続けると。
もちろん面白くもないですし、僕が興味のある話題でもありません。日によっては2回その生徒の授業があったので、約3時間ぶっ続けで聞かされ続けるという苦行。
修学旅行の写真200枚を一枚ずつ解説付きで見せられた時は、流石に白目を剥いてしまったっけ。この身を削るような我慢が1〜2年続き、この経験から、
と身に沁みて感じたわけです。
この結果、その生徒と正反対で、自分のことを全く人に話さないスカした男になってしまいましたと。おそらく僕のことを
って思っている人は少なからずいるはず。
僕は自称聴き上手(というか自分の話をしないだけ)で、折に触れて人から相談事をされるタイプなのです。もともと人のそこまで興味もなく、したがった人の噂話もどうでも良い。そんな性格も手伝ってか、口が堅いとしてどうも見られているっぽいんですね。
そうすることで人からどんどん自分の話を聞かされて、ストレスが溜まって、「自分は人を不快にさせないでおこう」と思い、自分の話をしなくなるという循環に陥っていたのです。
こんな生き方を続けてきて、自分から勝手に話してくる人とはすぐに仲良くなれるようになりました。向こうは親近感を持ってくれます、まぁこっちは「はい」、「分かる」、「もっと聞きたい」とか言いながら話を聴いているだけなのですが。
これはこれで良いのですが、問題は自分から話してくれないタイプ。僕は恥ずかしさから自己開示ができないので、相手に質問して引き出すばかり。
会話は盛り上がるのですが、相手に信頼感を与えることはできていなかったんです。考えてみればそれはそうで、相手からしたら会話が終わっても僕はどんな人間かちっとも明らかになっていのですから。
自己開示の重要性について
自分のことを聞かれてもいないのに、ベラベラ語る奴はわきまえていない人間だと思っていました。実際にこれは正解の面もあるのですが、一概にそうも言えません。
こちらは過去記事でも書きました。痛い人の特徴として、他の人のテンションや雰囲気を気にせず自分の話したいことを、話したいように話しまくるというものがあります。
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そんな痛い人間にならない範囲で、自分のことをある程度話すのは大事なんですね。自分のことを全く話さないのも一種のコミュニケーションの放棄と言えるからです。
ただ僕みたいな人間からすると、ここはなかなかの鬼門。この感覚は分かる人には分かってもらえると思うのですが、
僕は自分のことを話すのが苦手なんです。たぶん自分の本性や深い部分を人に知られるのが怖いんですね。マックス弱虫、ばちくそチキン。
仕事でも、自分のミスの報告が怖くてなかなかできない。プライベートでも、自分の失敗談なんかは笑い話になるやつしか人に話せません。
なんて昔は思っていましたが、やっぱりそうでもないですね。
逆の立場で考えてみると、いつも親しげに話しかけてくれるけど、その人の情報を一切知らなければやはり仲良くなったとは思えないですし。
僕は今までのコミュニケーションで、「相手が一体どんな人間なのか」と観察しているだけだったと最近になって気が付きました。いやぁ、嫌なやつです、我ながら。
人生でこのやりとり2万回はしたな。
僕は音楽が好きなんです、UK・USロックが好きで特にRadioheadが一番好きなんです。CDは1000枚以上持っているし、サブスク全盛期の今でも買い続けている。
また日本語ラップも20代の途中からハマって、ライブとかバトルもちょくちょく観に行っています。ハマってから聴いていない日って数日あったかななんてレベル。
昔に付き合っていた女の子がいて、そこそこ長い期間付き合っていたけどもう別れるかもって時期に2人で食事をしていました。
その子はジャニーズやヴィジュアル系の音楽が好きで、いつもどんなところに魅力があるのか教えてくれていました。どのメンバーはどんな特徴があるのか、初期と最近ではどう変わったのかなどなど。
そしてその日も女の子がいつもの様に、食事中にお気に入りのアーティストの話をしていました、「うんうん」と聴いている僕。そしてその日、食事が終わり別れる間際に、その女の子にこう聞かれました。
この時は結構衝撃的でした。知らなかったのかって。というか趣味を聞かれてすぐに音楽鑑賞って答えるくらい僕は音楽が好きなのに、そんなことさえも伝えれていなかったのかって。
この時心底感じたのを覚えています。自己開示は大事、黙っていても自分の人間性は勝手には伝わらない。
自己開示ができる人間になるために
DaiGo「超人脈術」に学ぶ自己開示
自己開示ができる様になりたいとは常々思っていましたが、特に進歩も進展もなく日々を送っていました。
そんな中で僕に一筋の蜘蛛の糸が。それがDaiGoの著書「超人脈力」。人脈作りだけでなく、普遍的なコミュニケーションの極意を丁寧に教えてくれる名著です。
どのような付き合い方をするとよいネットワークが広がるのか、どのような考え方をすると人間関係の悩みが少なくなるのか、一生モノの友達を作るにはどうしたらいいのか、こういった問いに関する答えが所狭しとこの本の中には書かれています。
この本の中でも自己開示の重要性が書かれていました。
友人関係を築く上で、最も鉄板の方法が自己開示。信頼感を高め合うには、お互いの情報を握り合うことが大事だからと書かれています。
と感じる人もいるはず。僕もそここそ知りたいと思っていました。
ここで参考になるのが、社会心理学者のゲイリー・ウッドが提案するそのものズバリ「自己開示に適した10のテーマ」。これはお互いに話のきっかけにしやすく、それでいて自己開示が進みやすいテーマをまとめてくれたものです。
自己開示に適した10のテーマ
- お金や健康に関する心配事
- 自分がイライラしたこと・許せないこと
- 人生で幸福を感じること・自分の楽しいこと
- 自分が改善したいこと
- 自分の夢や目標・野望
- ユーモアを交えた性的な話
- 自分の弱点やマイナス面
- 怒ってしまう出来事
- 自分の趣味や興味
- 恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験
僕みたいな典型的なゆとり世代、指示待ち人間にはこういうのがあると本当に助かりますね。人と話す時には、このテーマの中から話題を選ぶ様にします。
ただし自己開示にもルールがあります。ただ闇雲に話せば良いってもんじゃない。自分のお金に関する悩みを2時間話し続けてもそれはそれで迷惑ですし。
ルールは簡単、たった3つだけ。
自己開示を行うための3つのルール
- 先に自分のエピソードを明かすこと
- 会話全体で自分が話す割合を、2〜3割程度に抑えること
- 自分が話したいことを選ぶのではなく、親しくなりたい相手の内面に合わせて話題を選ぶ
あとは自己開示をするだけ
分かるとできるは違う。自己開示のやり方や何を話すべきかは知ることができました。
ただそれを実行しないと意味がありません。もしあなたが
とか、
と思っているなら、是非僕と一緒にマインドチェンジをしましょう。方法が分かっていても、この気持ちがある限り実行できないからです。
自分のことを話す方が相手と仲良くなれるのです。あなたが気が使えて、自分の話をして相手の時間を奪うのは申し訳ないと思っている人にこそ、この事実を頭に入れておいて欲しいんだな。
たぶん僕はこれまでの人生で自分のことを話すべきタイミングで話さずに、親密な人間関係を築くことを逃してきたことが山ほどあると思うんです。もったいなかったな。
自分がどんな人間かさらけ出さないと仲良くはなれない
自分の手の内を見せずに、観察者のままでい続けても親しい仲にはなれません。子供の頃は簡単にできていたはずの自己開示が大人になると途端にできなくなってしまうんです。
生きてきた中で身につけた分別やマナーなんかが邪魔しているのかも。もしかしたら身近に自己主張が激しい人がいて、その人に対する嫌悪感から主張しない方が美徳と感じてしまっているのもしれません。
SNSや職場・学校でも、どうしても物理的にも比喩的な意味でも声が大きい人の意見が通ってしまうことがあります。
僕はここに不満を感じてしまうことが多いんです。「言ったもん勝ちかよ」って思っちゃうんですね。
なんて勝手に早合点して、「自己主張=悪」なんて捉え方をしてしまっていました。
ただ身の回りの環境がどうあれ、
と伝えないことには、深い仲にはなれないんですね。もっと言うと親しみを与える人間味が出てこないんです。
あなたの周りにもっと仲良くなりたい人はいますか?意中の人物はいますか?まずは自分がどんな人間かを伝え、信頼感を与えましょう!
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- 僕は勇気がなくて、自己開示ができないヘタレ人間
- 自己開示をするのに適したテーマが10個、ルールが3つある、これで楽々自己開示
- 自分の話をしないと人間味は出ない
色々偉そうに講釈垂れてしまいましたが、僕自身まだまだ自己開示できていません。人の目を気にして、自分の恥ずかしい部分なんて全く言えません。
人のことは興味ないのに、人からどう思われるかは興味ある、しょうもない人間なのです。この機会に一皮剥けたい。もしあなたが同じ悩みを持っていれば、一緒に頑張りましょう!
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!