情けない話で、僕は中学も高校も部活を途中で辞めた。10代の頃の運動量は、おそらく最下層。
そんな僕が大学生の春休みに暇持て余し、さらにはお金もないしで、ランニングを始めた。気付けば10年経っていた。

・体の調子が悪いけど、運動をする気にはなれない
という人にむけて書きました。
そして中学・高校と部活に打ち込んでいたガチ勢が、なぜか20代になり社会人になると、全く運動しなくなっていた。


10代の運動は重要です、成長期だし。しかし20代の運動もまた重要なのです。
20代で運動習慣を身につけた人は、きっとこれからも自分の意思で運動を続けられるから。
生活習慣病なども現実的な問題になってくる20代。悪いことは言いません、運動習慣を身につけていきましょう。
記事の前に自己紹介!

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大人になると運動をしなくなる日本人
学生時代に運動を終えてしまう人が8割
世界の運動習慣は知らないので、日本に限定して書いていきます。10代の頃はかなりの割合が習慣的に運動している。
部活でしていたり、どこかのクラブチームでしていたり。いまだにリトルリーグが何なのかは分かっちゃいませんが。
別にプロになるわけでもない。というかなれるわけでもない。それでも10代は一生懸命みんな運動する。
スポーツしすぎて、オズグッド病になっている人もいたくらい。とにかくみんな運動していました。
「運動部に入っていない男ってダサいよね!?」みたいな風潮もあったし、運動部の人の方がクラスの人気者だった気もする。
小学校の時でも、「ドッジボールはマストです。ASAPでドッジボールです。」みたいな、意識高いドッジボールガチ勢もいた。




しかしどうでしょうか。大人になると、途端に運動する人の割合って激減してはいないでしょうか。
社会人になると、「酒を飲む方がカッコいい」という価値観に変わる
ジムに行く人は確かに一定数いる。しかしそれは限られた意識の高い一部の人たち。
少年期に「義務教育」を修了し、大人になり「ジム今日行く」に変わった人たちに惜しみないリスペクトを送りたい。
接待でゴルフをしたり、ごくたまに誘われてフットサルに行くくらいなもの。不思議なもので日本人は社会人になった瞬間に、運動習慣がどこかに弾け飛ぶ。
社会人になった途端に、みんな急に太り出す。暴飲暴食が原因なんでしょうが、あまりにも変化が急すぎ。
「運動なんかダサい。お酒を飲んでいる方がイケてる。」って、いきなり悟り出す。
何かのセミナーでも受けたのか、みんな急にパラダイムシフトが起きだす。むずいって、なんでそんな変化起きてん。
運動不足がデフォルトになっている。健康診断の結果で、悪い結果を出しても、どれが普通になっている。


部活として強制的にさせられていて、その反動なのか。そもそも好きで運動をしていたわけではなかったのか。運動よりも優れた娯楽があるからなのか。
とにかく20代で運動習慣がない人が、あまりにも多い。10代にほとんど運動していなかった僕が言うんだから、めっちゃ深刻な事態だと思う。
20代で運動を始めた、遅咲きな僕
部活を途中でやめたヘタレが、20代から本気を出した
驚くなかれ、僕は20代で本格的に運動を開始しました。ここも反動なのでしょうか。10代に運動しなさすぎて、20代で体を動かす楽しさを知りまして。
きっかけは大学生の春休み。社会人になった今からすれば考えられないことですが、約2ヶ月も休みなわけです。
今あなたが大学生なら、今一度ありがたみを噛み締めてほしい。
今もなのですが、当時は勤労意欲が低かった。とにかく働きたくない、バイトなんぞしたくない。


バイトに入っても最低限。おまけに塾講師のバイトをしていただけだったので、入っても学校が終わる放課後以降。
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バイトもしない。すると時間が生まれる。しかしお金がない。頭を使って遊ばないと詰んでしまう。
バイトをしまくっている友達とかは、がっつり稼いで残りの期間に旅行に行ったり、豪遊したり。超褒めた表現をすれば、メリハリがついている春休みを送っていました。
ここで僕は困った。時間を持て余すけど、お金を使った遊びができない。お金をかけずに楽しまないと、そんな気持ちで毎日を過ごす。
DVDは安くレンタルできた、映画鑑賞をしよう。BOOKOFFで小説を安く買えた、読書をしよう。
ここらへんの趣味は今でも継続してる。貧乏は人に思考する機会をくれるんですね。
ランニングはコスパ最強の趣味
ランニングは金持ちにも貧乏人にも平等
最終的に行き着いた考えが、

運動を始めたというよりも、金がかからなくて生産的な遊びを追求したら、たまたま運動という結論にたどり着いたってだけ。

貧乏だった芸人の昔聞いたトークを思い出したり。新聞の誤字を見つけると、お詫びとして洗剤をもらえたそう。
洗剤代を節約するために、親から「新聞の誤字を見つけなさい!」と指示され、毎日隅から隅まで新聞に目を通す。そのおかげで、異常に漢字に強くなったみたいな話。
人生においてなんでもそうだと思うんですが、自分の自由意志で始めたものは強い。強制されなくてもしているものってずっと継続できる。僕にとってそれがランニングでした。
もし「1km走るたびに、500円あげる」とか言われていたら、途中で辞めていたかも。
運動習慣の差は、20代後半から出る
開始したのがおそらく20歳か21歳ごろ。今はアラサー。気付けばランナー歴は約10年。
10代に運動しなかった奴が、20代でちゃんと運動している。こないだ高校の部活の同窓会に行ったけど、途中でやめたはずの僕が今は一番運動していた。
「そんなんやったら、部活ちゃんとやっとけや!」とツッコまれたけど、そんなんは無視。人生大事なんは今や、今。
社会人になってから体重の増減はほとんどなし。健康診断結果も良好。運動はマジで大事。
周りを見れば痛風になっているやつだっているんだから。


とにかく20代で最も価値があったことのひとつは、間違いなく運動習慣を確立したこと。だってもうすでに同世代と差が出始めてるもん。
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今週末からでも運動を開始してみよう!
運動はいつ始めてもいい
悪いことは言いません。今からでも運動習慣を身につけましょう。
会社からの帰りの電車でこの記事を読んでいるかもしれません。出先の時間つぶしに読んでいるかもしれません。
なので流石に「今から始めましょう」とは言いません。今週末からで良いです。今週の休みから、運動をしてみましょう。

なんて思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはない。


運動にはメリットしかない
名著「脳を鍛えるには運動しかない」という本に、運動の重要性が紹介されていました。


運動することのメリットは?
- 心血管系を強くする
- 燃料を調整する
- 肥満を防ぐ
- ストレスの閾値を上げる
- 気分を明るくする
- 免疫系を強化する
- 骨を強くする
- 意欲を高める
- ニューロンの可塑性を高める
そして運動の中でも、特に有酸素運動が奨励されています。



ランニングをした日は、充実感がまるで違う
とにかく小難しいことは置いておいても、ランニングをした日は充実度がまるで違う。ただ走るだけで、走ったその日そのものが全肯定されたような気になる。
走り終わった後の開放感は、他の何かでは補えない。スポーツで得られた達成感は、スポーツでしか得ることができない。


村上春樹に学ぶランニングの奥深さ
ランニングに興味はあるけど、なかなか始める気が起きない。そんな悩みを抱えている方もいるでしょう。
そんな人には是非、村上春樹の著書「走ることについて語る時に僕の語ること」という本を読んでほしい。
僕が最も敬愛する作家である村上春樹の一冊まるごとランニングに関するエッセイ。これを読むと「走る」という行為の奥深さを噛み締めることができます。
この本の中で特に僕が好きな箇所を紹介しますね。

これ。めっちゃ分かる。おそらくだけど一人で行動するのが好きな方は、きっとランニングに向いている。
自分一人で生活の質や人生の充実度を高めたい人、たぶんランニングやったら長く続く。
一人暮らしの人とか、孤独耐性が高い人とランニングは相性が良い。チームスポーツと違って、ランニングという運動はどこか内省的。
走るという行為を通じて、自分の深い部分に潜っているんだと思う。もはや走るというか祈り。

とも書かれていました。
結局身ひとつで、自分の存在さえあれば、どこでもランニングはできる。最も原始的で、最も効率的な運動、それがランニング。そうに違いない。


20代のうちに運動習慣を!
健康は20代から差がつき始める
めんどうくさがっている人や、ランニングなんて気のものと思っている人に言いたい。ランニングは経済効果が大きい。
酒好きで運動もロクにしない以前の会社の同期が痛風になった。舐めていると、20代でも痛風になる。恐ろしい。

と甘えていると、痛い目を見てしまう。
上でも書いたように、運動することでメリットは大きい。しかしそれ以上に運動しないことで、生まれるデメリットも大きい。

運動を疎かにして体調を崩したとします。治療費って意外とバカになりません。
20代のうちは、たまに体調を崩して病院や診療機関に訪れて、数千円払うくらいなもの。
しかし日本人ひとりが一生涯に使う医療費の総額は平均で約2500万円 と推定されています。
地方の一軒家も余裕で買えてしまうくらいのお金を一生のうちに使うことになっているんです。たまたま今若いから出費が少ないだけ。
運動をしないと、金銭面でも損をする
しかもそれだけじゃありません。もし生活習慣病にかかったとします。体調不良で休んでいる期間の収入はありません。
年収400万円の人が、仮に治療で半年間休んでしまったら、200万円の損失です。本来なら働けていたのに、機会を失ってしまう。
体調を崩すと、治療費がかかる。その間の収入が途絶える可能性がある。まさにダブルパンチなのです。
遺伝的な病気など、なかなか防ぎようのない病気も多いです。しかし運動習慣を身につけておくだけで、回避できる病気もまた多いのです。
20代で運動しても正直そこまで変わらないかもしれません。よっぽど暴飲暴食でもしない限りは、大きな差は生まれづらい。
しかし習慣ってのがミソ。20代できちんと運動している人は、30代やそれ以降も運動する。この時期になると、結構大きな差になるんですね。


まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 日本人は10代の頃にめちゃくちゃ運動して、そこからは運動しなくなる不思議な民族
- 運動することで脳や骨も鍛えられる、ストレスも解消、効果はかなり大きい
- 日本人は生涯で約2500万円の治療費を払う、運動して治療を節約しよう
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この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!