社風がない会社は、ひとつもない。社会には常識がありますが、会社内にもその会社独自の常識があるんです。
その会社にいる際は、世間の常識よりも、その会社内だけの常識を優先してしまうんですね。
会社はどこまで大きくても、結局は村社会。うまく適合できれば、居心地は良い。
一方でハマらなければ、会社というコミュニティに押し潰されてしまうかもしれません。能力値や人柄とは関係なく、社風にあっているかどうかだけで、状況が大きく変わってしまうんです。

というのご僕からの提案。社外の人と繋がりを持つことで、視点が増える。そして人生のストレスは、視点の多さによって解決できるケースも多いんです。

・普段の人間関係が会社の中だけで完結している
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 能力があって人柄が良くても、会社の環境に適合できないと生きていけない
- 会社の外の人間関係を築こう、昔の友人と再開するのがオススメ
- 複数のコミュニティに属することで、ストレスを解消できる
会社はどれだけ大企業であっても、所詮は村社会
会社はどこまでいっても、結局は村。同じ理論と価値観で生きている人たちの集合体です。
考えてみれば当たり前の話で、会社のスローガンなり社是なりはどこの会社にもあります。会社が打ち出しているビジョンもある。
会社の業績を伸ばしていくためには、経営者も従業員も全員同じ方向を見て進んでいかないといけない。そのために社風やら、社内の価値観は統一しておかないといけない。
みんな好き勝手な思想で動いていたら、会社は崩壊してしまう。社員多くして会社山に上る、なんてことになってしまう。
つまり会社が、その会社独自の価値観を持っているのは正しい。その会社内だけで通じる阿吽の呼吸がある、素晴らしい。
ただしかし、あくまでこれは仕事面での話ですよ、と注意書きを貼っておきたいんです。こと人間関係においては、社風は邪魔をする場面も多いんですね。
前述した通り、社風のない会社はありません。出てくる判断軸は非常にシンプルです。

社風をなくすことはできない。自分がその社風にノれるか・ノれないか、を考えるしかないんです。
日本には法律がありますが、時として社内の常識が法律に勝ってしまうこともあるんです。最も自分に身近なルールの方が、絶対的だと思ってしまうのが人間の習性。
食品偽造とか、リコール隠しとか、池井戸潤の小説に出てくるような話なんか全てそう。法律違反だけど、その会社内ではOKって判断をして、起こっている事件なんですから。
あなたがサラリーマンであれば、まずは意識しておいてほしいことがあります。

と肝に銘じておいてほしいのです。
会社に勤めているというサラリーマン同士であっても、違う会社に勤めているのであれば全く別物なんです。違う国で生きているのと同じ。

と感じる方もいるでしょう。僕は言い返したい。

孫悟空と夜神月は、同じくジャンプ漫画の主人公だけど、何から何まで全く違う。主人公のライバルであるベジータもLも、共通点は何もない。
サラリーマンをジャンプとしたら、会社はそれぞれ連載されている漫画。漫画が異なれば、常識も全く異なるってハナシ。
会社というコミュニティに潰される人もいる
どの会社にも実は優秀で頭も良いのに、なぜか「仕事ができない」と扱われてしまう人がいる。逆も然り、どうしようもないのに、なぜかお咎めなしの人もいる。
持っているスキルや能力は間違いなく大事。しかし会社に所属しているのであれば、それ以上に会社という環境に適応しているかが大事。
恐竜と哺乳類であれば、確実に恐竜の方が強い。哺乳類と肉食恐竜で、バトルロワイヤルなんか始めてしまったら、多分ティラノサウルスが最後に仁王立ちして終幕。
ガチンコバトルしたら、恐竜には勝てない。戦闘力で考えると、恐竜の方が優秀。哺乳類は勝てる要素なし。
https://theriver.jp/jw3-trex-return/ より引用
しかし恐竜は絶滅してしまいました。それは氷河期という環境に適応できなかったから。どれだけ強くても、やり手でも環境に勝てなければ、滅んでしまう。
これはサラリーマンにしても、学生にしても同じなんですね。どれだけ能力を秘めていたり、魅力的な人間であっても、その環境にマッチしていないと価値は生まれない。
IQがビタビタに高くて、インテリジェンスが止まらないけど身だしなみは無頓着な人。どこかの研究室に入ったらきっと人気者、しかし読者モデルの集いに行っても絶対に仲良くなれない。
社交的でめちゃくちゃゲーマーな人。ゲーマー同士のコミュニティに行けば、確実に楽しめるはず。しかしロシア文学愛好会に入ってしまうと、きっと居心地は悪い。
空飛ぶ鳥の集まりにペンギンが行ってもきっと暇。泳げる魚のサークルに行った方が、きっとペンギンはウハウハ。
自分にあったコミュニティに属するのって、実はめちゃくちゃ重要。ズレていると、自己肯定感が下がっていくばかり。
自分の立ち位置をフラットに見ないといけないし、会社の同僚の妥当性も見ないといけない。その会社内でマトモに見えても、世間的にはどうなのかは、全く別の問題。
会社の外のコミュニティを築こう!
僕の会社はかなり社風が強め。そして社風が強い会社にあるあるなのかもしれませんが、社内でコミュニケーションをとることを推奨しがち。
社内で飲み会を開きましょう、ゴルフやバーベキューなどで集まりましょう、とにかく会社の奥へ奥へ入って行こうという意識が強い。
かたや社外の付き合いに関しては、どこか懐疑的。「社外の人と遊ぶんなら、その時間を社内の人間関係に使えば良いのに」、そんなオーラが上司から出まくっている。
過去に仕事終わりに、社内の飲み会があったことがありました。違う部署の人も多く参加する飲み会で、仕事を早めに切り上げることに。

と伝えると、僕の当時の上司は、

と言って、送り出してくれました。しかし別の日に、違う会社の知り合いと仕事終わりの飲み会が開かれることに。

と伝えると、僕の当時の上司は、

と強めにキレられたのです。別にどちらのケースも繁忙期などではなかったのに。
社風の強い会社は、より社風が高まる方向に動く。化学法則のようですが、これが真実。ここを脱するためには、意識的に社外にコミュニティを作らないといけません。

と思われた方もいるでしょう。
社外にコミュニティを作るオススメの方法は、社会人サークルに入る、旧友を辿るなどです。
社会人のサークルや趣味でつながっている友人を見つけるのがおススメです。職場の人間とは完全に異なる価値観で形成される集まり、そりゃ視野は広がります。
ただ無趣味であったり、一人で楽しむことがメインの趣味の場合は、この方法は難しい。
最も簡単な方法は、過去の友人と再会すること。
学生時代にあんなに仲良かったのに、大人になって疎遠になっている、そんな友人は誰にでも一人はいるもの。
もちろん仕事の関係で、住んでいる場所が遠いのであればこの方法は使いづらいですが、近場に住んでいるのであれば是非再会しましょう。
働きだすと、どれだけ親しい人であっても、昔ほどは頻繁に会えなくなります。疎遠がデフォルトになっているので、昔の友人との再会が何年振りであっても、気まずさって実はそこまでない。
クラスメート、部活の友人、塾での知人など、昔仲が良かった人に声をかけてみてください。
ただここで注意事項。何の脈絡もなく、古い友人から連絡がくると、

と勘繰る方もいるかもしれないので、まずは警戒心を解くように心がけましょう。純粋に昔の友人に会いたいだけと伝えるとベター。
あわせて読んでほしいのが、「闇金ウシジマくん」とホリエモンがコラボした作品である「属さない勇気」。
この本の中では、グリップという表現が出てきます。主従関係の強さを表す意味で用いられています。
上の人間が下の人間の思考を停止させ、下の者を思い通りに行動させる。下の者は上の者に対し、「逆らえない」と勝手に服従してしまうんです。会社の中でよくある構図です。
ここで僕らができる手段としては、ひとつのグリップのみに縛られないこと。ひとりの人間やひとつの組織に従属しないということなのです。
人生のストレスは視点の多さによって決まる
僕が伝えたいこととしては、コミュニティの質よりも量が大事ってこと。どれだけ優れた人間しかいないコミュニティであっても、そこにしか属していないのは危険。
めちゃくちゃ成功して金持ちしかいない集団にいると、自分も無意識のうちに行動が変わり引き上げられる。環境で人は決まるから、これは確実に良いこと。
しかしその集団にしか属していないと、一般の金銭感覚を失うかもしれない。自分がいる環境が当たり前になってしまって、フラットな視点を保てない。
属するコミュニティは、とにかく複数あった方が良い。そうしないと視点が増えない。同じ目線でしか、物事を見れなくなってしまうんです。
視点が少ないことのデメリットとしては、ストレスがたまること。客観性がなくなり、起こった出来事に対して偏った解釈しかできなくなってしまいます。
世の中の多くの出来事には、メリット・デメリット、良い面・悪い面の両方が存在しています。視点が少ないと、何か起こっても片方の面しか見ることができません。
事象をひとつの観点しか見れないのは、ストレスがたまる。実はチャンスかもしれない出来事も、イライラを抱えて終わってしまうかもしれない。
コミュニティは決まりきった価値観で動いています。その価値観から繰り出される偏った意見しか摂取できない、これってかなりリスキー。
個人的な所感にはなりますが、会社で感じるストレスの多くは複数のコミュニティに属することで解決できます。視点が多いことで、自分の中で解消できる。
とあるコミュニティ内では、致命的なミスをしてしまったとする。
「世界の終わりだ。。。」みたいなテンションだったとしても、他のコミュニティの人からしたら全然どうでも良いことだったりもする。
当事者まっただ中で、パニック状態でも、視点が多いと冷静になれる可能性が高い。

と思えれば、もうこっちのもの。
ちなみに僕はもうすぐ転職する。「新しい職場でやっていくことはできるだろうか?」とナーバスになっている際に、とある飲み屋でおじさんと知り合う。
おじさんは50代半ば。

とめちゃくちゃ笑っていました。それを見て、自分の悩みはどこかに消えた。

と急に賢者モードになれた。マジメな会社員ばかりのコミュニティでは、絶対にこうは悟れなかった。
また上司にキレられても、そのキレが正当なものかどうかジャッジできる。本当に必要なもので、アドバイスと判断できるから肝に銘じる。もし理不尽なものなら、無視して適当に謝っておく。
コミュニティの中でネガティブまき散らす。でも視野が広いと、そんなんただの排気ガス。
僕らがいるコミュニティは世界の全てじゃない。たった一部。コミュニティによっては、猫や犬を食べたりもする。僕らからすればありえないけど、その中の人からすればそれが常識。
狭い世界で生きてしまうと、押し潰されてしまう。複数のコミュニティを維持するのは、現代における最強の処世術かもしれません。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 能力があって人柄が良くても、会社の環境に適合できないと生きていけない
- 会社の外の人間関係を築こう、昔の友人と再開するのがオススメ
- 複数のコミュニティに属することで、ストレスを解消できる
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
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