物が溢れた現代社会、お金の使い道は海外旅行しかない。悩んでるくらいなら、今すぐにチケットを買うべし。

・東南アジアに旅行に行きたい
という人にむけて書きました。

日本のパスポートは世界で一番優秀です。訪問できる国の数が、世界一位なんですね。そして歴史を見ても、最も現代が旅行をしやすいんです。江戸時代は、人生に一回、国内旅行できたらラッキーでした。
現代社会に生まれ、かつ日本国籍。こんなん海外旅行するしかない。行き先を悩まれているなら、ぜひベトナムのホーチミンに行ってみましょう!旅費はトータルで10万円以内!
旅をすることは、人生における絶対解
現代人×日本人=旅しかない
海外旅行はハードルはあるが、それでも行くべき
旅行というものが、人生における、余暇とお金の使い方としては絶対解。異論は認めないっす。
ただハードルがあるのもまた事実。特に海外旅行となると、ある程度のお金が必要だし、時間も必要。
海外旅行好きな大学生であれば、なんとか費用を捻出して上手いことやってる。しかしそうでない大学生は、服やらおしゃれな食事など、他にもお金を使う選択肢も多い。
一方で社会人になると、お金に余裕ができたとしても、まとまった時間が確保できない。結局はどの世代でも、海外旅行は意識しないと、実施できない。
しかしそれでもやはり意識的に、海外旅行に行くべきだと強く推したい。長い目で見ると、絶対に良いから。
有給休暇をとって白い目をされるかもしれない。しかしどうせ3〜5年もすれば、白い目をしてきた人たちか自分が異動して、会わなくなる。でも海外旅行の経験は一生残る。
- 韓国
- 台湾
- シンガポール
- マレーシア
- ベトナム


日本のパスポートは世界一
お金の使い道、余暇の使い方、無数に選択肢はある。しかし海外旅行一択。
現代で生きる日本人であれば、海外旅行に行かないなんて、もったいなさすぎる。若い時期に海外行かないなんて、機会損失。
学生時代に歴史の授業で習ったんですが、「旅行」という概念が生まれたのは江戸時代の頃から。もちろん国内旅行のみ、バキバキの鎖国中だしね。
移動は徒歩のみで、1日に30km以上歩く。行き先は伊勢神宮への参拝が定番。江戸から伊勢神宮まで行く。500kmの行程で、15泊とかするらしい。


そして他にも知っておいてほしいポイント。それは日本のパスポートの強キャラっぷり。
就活の時に三菱商事の選考を受けていたんだけど、とある説明会で顧問の人が登壇。
三菱商事の顧問曰く、「日本のパスポートは世界一。日本のパスポートがあれば、どこの国でも入国できる。こんなパスポートは、日本以外には滅多にない。」とのこと。
日本は190カ国以上入れるのに対して、最下位のアフガニスタンがビザなしで渡航できる国はたったの28。本当に恵まれていると、そのありがたみに無自覚になるよね。



若いうちの旅行はプライスレス
人生における後悔なんて、数えればキリがない。そんな後悔の中で、僕の中にヴィヴィッドに残っているものがある。
大学生2回生の夏。同じサークルの友人から、「夏休みにカンボジアのアンコールワットを見に行こう。飛行機代とホテル代込みで6万円やで!」と誘われた。
10年以上も前で、円もまだブイブイいわせてた時期。今の自分の感覚からすれば、絶対に行くのだけど、その時は断った。
しかも友人もいい奴で、結構熱心に僕を誘ってくれた。しかしそれでも僕は断り続けた。今から思うとたった6万円。しかし当時の僕からすれば、月のバイト代に相当するお金。

こんな発想だった。マジでもったいないことをした。行っとくべきだった。それこそ親に頼んでお金を借りても良かったのに。
20歳過ぎの若い頃に、海外旅行できる機会を捨てたことに対する後悔が今も消えない。
亡くなった後に、人生の採点をしたとする。神様はその人の持ち物ではなく、きっと経験で点数をつける。若いうちから加点項目を増やしたいところ。
ここからは僕は、つい先日に行ったベトナム旅行について記事を書く。帰りは深夜便だった。若くないと、こういう旅は厳しいと思う。無茶できる若いうちに、海外旅行はしておくべき。
ホーチミン(ベトナム)3泊4日
かかった費用総額は、10万円以下!
まずはベトナム旅行の概要から。友人と2名の旅行。関西国際空港から、ホーチミンにあるタンソンニャット空港へ移動。空港の名前、ちょっと可愛い。
飛行機の便はこんな感じ。るるぶとかを見ても、提示される旅行のモデルプランでは、帰りは深夜便となってた。航空会社はベトジェットエアを利用。
フライトを予約する際も、ちょうど良い便がなく、結局深夜便にした記憶。もともとそういう時刻表なのかも。ハードだけど、耐えれなくはない。若いうちに行けて良かった。
帰りの空港、出国ゲートは長蛇の列。前方で赤ちゃんが泣き叫んでた。子供嫌いな僕でさえ、「深夜に起きてる時点で、そりゃツラいわな」と思えた。
行き | AM9時発→PM13時着 |
帰り | AM1時発→AM8時着 |
備考 | 直行便で5〜6時間、時差は2時間で日本の方が進んでる |

飛行機代&ホテル代 | 約6.5万円 |
現地で使ったお金 | 2-3万円(両替したのは1.5万円、ちょうど良かった) |
なんやかんや10万円以内で全部まるっと終えれた。物価は日本の1/3程度。ご飯一回あたり300〜500円くらい。
お金の単位はベトナムドン。10,000ベトナムドンが、2024年7月で約62円。感覚バグる。ちなみに2023年2月に更新されたガイドブックでは、約58円。止まらねぇ。円安、止まらねぇ。
感覚バグるつながりでいくと、数字のデカさに加えて、紙幣も非常に分かりづらい。

このおっさんは、ホー・チ・ミンさん。ベトナム革命を指導した建国の父らしい。没年は1969年。
ホーチミンという都市名も、このホー・チ・ミンさんから来てる。これはスゴい。日本の山口県も山口さんから来てるわけではないし。伊丹市も、伊丹十三からきたわけじゃないし。
とはいえ、全紙幣、同じ人。神経衰弱が過ぎる。1969年から現代まで50年以上経つ、他に偉人もいっぱいいるだろうに。
持ち物リストはこれだ!
ホーチミンに関わらず、近場のアジア圏の旅行の持ち物は全部これで対応可能。
スーツケースでなく、大きめのバックパックにして、機内持ち込みするのがおすすめ。せいぜい5〜6kg程度で済む。
- パスポート
念の為、写真も撮ってスマホに入れておく - 財布(両替用の札)
- クレジットカード
- 家の鍵
- スマホ
- Air pods
- スマホ充電器
- (必要であれば)変換プラグ
- 着替え
行き先によらず、飛行機用にフルレングスの上下は必要 - 化粧水(100ml以下の容器へ移す)
- 乳液(100ml以下の容器へ移す)
- 日焼け止め
- 除菌シート
- ティッシュ
- 虫除けスプレー
- メガネ
- サングラス
- コンタクトレンズ
- コンタクト液(医薬品扱い、100ml以下でなくてもOK)
- 目薬
- マスク
- アイマスク
- 耳栓
- キャップ
- 整髪料
- 暇つぶしの文庫本
- ガイドブック
- 腕時計(G-SHOCK)
- Bluetoothスピーカー
あるとホテルの時間が楽しい
盲点だったのが、化粧水と乳液を100ml以下の容器に移すこと。忘れていて、空港で破棄されてしまった。
帰国後にドラッグストアで再度購入。合計2,000円くらい。ホーチミンで4〜5回食事できたやん。
ホーチミン日程表と、行って良かったところ
1日目、ホーチミン1区を散策
まずはホテルへ
空港につきホテルへ移動。空港で日本円を両替してから、ホテルへ向かう。
空港とホーチミン中心部は意外に近く、タクシーで約30分程度。空港でタクシーを捕まえ、ホテルまで意気揚々と移動。
タクシーの運ちゃんは陽気な感じ。めっちゃ話しかけてくる。そしてオススメのお店を、自分のスマホを見せながら教えてくれる。

そう思っているうちにホテルへ。場所はホーチミン一区。
そして費用の請求、2名で30ドル、日本円で4,500〜5,000円。ゴリゴリにぼられる、東京でタクシー乗ってもこんなにしやんて。
人類の歴史を振り返って、どんな偉人でも、失敗の原因には鉄板パターンがある。それは油断である。めっちゃ油断してた。
ガイドブックを見ても、ググってみても、ベトナムのタクシー初乗りは100円もしないと書かれている。頑張って交渉、20分くらいかけて20ドルまで値切るも面倒になって、諦める。
この反省を受けて、ここからタクシー移動は全て「Grab」というアプリで行うことに。初めて行く人はタクシー配車アプリのダウンロードを忘れずに。
ホテルは綺麗だった。大きなベッドに、ちゃんとしたセキュリティ、風呂もトイレも綺麗。一人あたり一泊6,000円しないくらい。ホーチミンでは高級に分類されるレベル。
ただここにも罠が。ナッツなどの軽食が置かれていたのだが、後々有料だったと判明。しかも割高。日本の旅館の懐の深さを、海外の地で噛み締める。
バインミーめっちゃうまい
朝イチの飛行機、機内食はなし。そこからホテルにつき、16時前。

そして記念すべき、ホーチミンで食べた最初の食事は、バインミー。「バインミーとは?」という人もいるはず。
はい、サンドイッチです。フランスパンを使ったサンドイッチ。とにかく美味しい、そして安い。
飲食店の全てに共通するけど、待ち時間が割とある。10〜15分待ちがデフォルト。スピード面で見るに、サブウェイはマジで優秀。
ただ値段は安い。このバインミーはそれなりのボリュームはあるけど、一個200〜300円。銀座で頼んだら、確かに3倍くらいしそう。
ここから困ったら、ちょっと小腹が空いたら、バインミー。日本人の舌にも合う。
散策、ホーチミンはかなり都会

そう思われるかもしれないけど、そんなことはない。かなり都会。そりゃ東京や大阪の中心地には劣るけど、めちゃくちゃ近代的。
綺麗なショッピングモールや商業施設もある。ユニクロ、GU、ZARA、H&M、NIKE、ADIDASなど、日本で見る有名なブランドは基本ある。
CHANELやルイヴィトンやPRADAなどの高級ブランドもある。ロレックスもブライトリングなどの高級時計が売られている通りもある。
ベンツやBMWなど高級車も、そこそこの台数が街中を走ってる。富裕層のレベルは、日本とそんなに変わらないのかもしれない。
そしてブランド品の値段は、ほぼ日本国内と同じ。スニーカーを見ても、「こんな意外なモデルが売られている!」みたいなこともなし。
ファッションという意味では、買える買えないは別にして、かなり世界は標準化されているのかもしれない。
中央郵便局
ホーチミンの観光名所のひとつ、中央郵便局。そもそも郵便局が名所になるのがおもろい。
実はこれも事情がある。ベトナムはもともとはフランスの植民地で、その影響から街並みはかなりヨーロッパ色が強い。
この中央郵便局も例に漏れず。パリのオルセー美術館をモデルに1891年に建てられた施設。コロニアル建築なんやって。
中には当時の設備が残っていて、いろいろなグッズも売ってる。当時のフランスの最新デザインの結晶がここ。
そしてホーチミンはなんと「東洋のパリ」と呼ばれてる。特にドンコイ通りは「ベトナムのシャンゼリゼ通り」とも言われているそうな。
ちなみにドンコイ通りはこんな感じ。夜だけど。
おしゃれ。そしてウブロのモデルがエムバペ。フランス代表のサッカー選手。ここにも漂うフレンチな香り。
続いてもう1枚。ホーチミンは気温が高い。雨季ということもあり、蒸し蒸しもしてる。だから日中の行動は、なかなか大変。
しかし夜、ホーチミンは夜こそ美しい。艶っぽい。歩きやすく、夜景も映える。
「日本の都会の夜景は、残業でできている」みたいな言葉もあるように、日本の夜景は結果としてできてしまった産物。望まれてないのに生まれてしまった悲しきモンスター。
しかしホーチミンは自発的。美しい夜景を作るべくして作っている。悲壮感がない。夜のホーチミン散歩は、散歩コンテンツの中でもかなり上位。
ブイビエン通り
今後は気軽に「カオス」という言葉を使わないようにしよう。みんなすぐに使うけど。正式な使い方ではないし、日本語はこだわりをもって使うべきだ。
そう思ったのは、ホーチミンにブイビエン通りに行ったから。僕が「カオス」という言葉を知ったのは、小学校低学年の時。


このブイビエン通りは、この世の混沌と、無秩序を煎じ詰めたような場所だった。めっちゃおもろい。
通りはひたすらまっすぐ。入り口からひたすら、突き進むのみ。しかし通りの左右に、多数の飲食店が存在する。
バーみたいになってて、オープンカフェのように路上にまで席がある。そしてそのバーには必ずお立ち台みたいな場所があり、ピタピタな服を着た女性が踊っている。
そしてとにかくEDMみたいな音楽が、ガンガン流れている。室内にとどまらず、屋外にまで勢力を伸ばしてしまったクラブみたいな感じ。
通りに入って30秒もすると、トランス状態に入る。動画撮ろうとしたら、ダメって言われた。
ぼったくりタクシーの運転手が会話の中で、「ブイビエン通りでは、みんな踊っています」と翻訳機能を使って教えてくれた。婉曲的な表現かと思ったけど、マジで店の軒先で踊ってる。
そして店の前にいるキャッチもスゴい。大阪ミナミ、歌舞伎町を越える熱量。めちゃくちゃ腕や体を掴んでくる。そして進行方向もめちゃくちゃ遮ってくる。
(まんが王国より)
10年前僕が大学生の頃、大阪ミナミのひっかけ橋で、スカウトの人が行く手を強引にはばんだとして捕まった。「新宿スワン」でも、通行人の腕を掴んだら、「道路交通法違反」と1巻で教わった。

でもそれが良い。このカオス感、旅である。日本はクリーンになりすぎたのかも。ベトナムの平均年齢は30歳前後。ちょうど僕と同じくらい。
国の若さ特有、これからガンガン伸びていく感、日本にはない熱気が渦巻いている。僕らにとってのカオスを、ホーチミン夜職は、なんなく乗りこなしてる。
ブイビエン通りではないけど、この通りの近くにあった飲食店の壁紙。

ちょっと安堵。
ちなみに遊戯王の「マジシャン・オブ・ブラックカオス」が入っているパックのタイトルは「混沌を制す者」。デュエル、スタンバイ!!
2日目、走行距離26km
コーヒーはベトナムの心
ベトナムを語る上で、欠かせないものがある。それがコーヒー。コーヒーの生産量の一位は、イメージ通りブラジル。
ちなみにベトナムは世界2位。ちなみに世界の貿易取引額、世界一位は石油。2位がなんとコーヒー豆。
富士山は日本一位の標高で、二番目は北岳。でも北岳ってあんまり知られてないよね、なんてエピソードも有名。そういう意味では、世界で一番有名な2位がコーヒー豆。
ベトナムのコーヒーは今日も世界経済を大きく動かしている。ホーチミンはとにかくカフェが多い。
そしてベトナムコーヒーなんて、独自ジャンルも進化してる。練乳が入った甘いコーヒー。
またベトナムの特徴として、コーヒーの量は全体に少なめ。エスプレッソくらいの量しかこない。値段は100〜200円くらい。
あとホーチミンでよく見かけたおそらくチェーン店「KATINAT」。ここもおしゃれで利用しやすい。
ただちょっと思い出もある。2日目の夜に訪れた際に、レジのケースにあった焼き菓子を注文。スタバなんかでも、レジのところにお菓子あるけどあんな感じ。
すでに出来あがってるし、すぐに食べれると思いきや、20分以上も待つ。痺れを切らして、レジに確認に行くと、オーブンで温め直したまま忘れていたっぽい。
「So sorry・・・」と、GLAYの歌詞にでも出てきそうな、極めてシンプルな語彙で謝られ、「まぁ仕方ないか」と思い食べる。
この後ググって知ったのだが、ベトナムの平均月収はなんと4万円くらいらしい。時給でみると、50〜70円くらい。コーヒー飲むのに、2時間バイトしないとダメって計算。
昔は1杯1,000円のラーメン屋でバイトしている人は、1時間働いてやっとラーメン食べるんだなと思ったけど、それの下位互換。
時給100円もいかない労働環境で働いてるなら、ミスっても仕方ないよねって思えるようになった。
動物園、激安、ジャングルだーい
ガイドブックには全く載ってない。Googleマップを見ていて、ふと見つけた動物園。
異国の国の動物園、テンション上がる。行ってみると、完全に現地民しかない。観光客はかなり少なめ。少なくとも、一度も日本語を耳にすることはなかった。
極めて珍しい動物がいるわけでもない。オーソドックスなスタメンたち。サイ、久しぶりに見た。
虎はやはりかっこいい。マイクタイソンみたいに家で飼いたい。
個人的な白眉はキリン。なんと高台が設けられていて、キリンの顔の位置まで登れる。手が届くところにキリンの顔があるのは初めての経験で、いとをかし。
至近距離で見るキリンは、生命体としてかなり美しい。筋肉のつきかたにムダがない。適度に骨ばっていて、野生を感じる。
ホーチミンの動物園の麒麟児、キリン。ちなみにこの動物園の入場料は300円しないくらい。白浜のアドベンチャーワールドは確か5,000円以上したはず。
さくっとアニマルを摂取できるめっちゃ良いとこだった。
ホーチミン→タオディエン地区へ
ホーチミンにある42番地古アパートへ。大阪の堀江や、東京の下北沢にありそうなおしゃれアパート。この建物の中に、雑貨店やカフェなどが所狭しと詰まってる。
サブカル好きな人なら、この雑多な感じは感性を刺激するはず。ちなみにエレベーターを使うのにもお金がかかる。とはいえ30円くらい。
しかしそう思うと、ベトナムの時給の半分か。位置エネルギーを上げるだけなのに。僕と友人はケチなので、歩いて最上階まで。
こんな感じのオシャレカフェで朝食を済ます。
ちなみに夜の外観はこんな感じ。
そしてここからホーチミンからタクシーで20分程度離れたタオディエン地区へ移動。
ここは閑静な住宅地らしく、欧米人が多数暮らしているのだそう。オープンカフェや、落ち着いた飲食店が多かった。
あんまり良い写真なかった。ファッションショップなどは少なく、飲食店が多め。調べてみると、「ベトナムの代官山」なんて記述も見つかった。
「東洋のパリ」とか「ベトナムのシャンゼリゼ通り」とか、ここらへんになってくると、「例えれば良いってもんでもないかも」となるも、やはりテンションは上がる。
ご飯も美味しい。面白いのが高級住宅街な装いなんだけど、アパレルなどは少なめ。雑貨店がいくつかあるくらい。

アジア人は休日のストレス解消で、ショッピングをする。しかし西洋圏ではそんなことはなく、体験に時間を使うみたいなことを以前に知った。
欧米人が多いということで、その特徴が出ているのかも。
ホーチミンの高層ビル
ホーチミンは都会。普通の高さのビルや建物が続く中に、ランドマークとも言える高層ビルがいくつかある。
そして総じて夜景は綺麗。この写真の右の高層ビルはホテルになっていたけど、途中の階までは宿泊してなくとも登らせてくれた。
バカと煙は高いところが好きなんて言われるけど、やはい物理的に高いところはワクワクする。
サイゴン川のほとりに位置するホテル。とにかく眺めは最高。近くにあった公園も散策にはもってこい。
公園の中にはなぜか日本っぽいスペースがあった。日本風の橋とか、枯山水もある。
ぱっと見はあってるんだけど、なんか惜しい感じ。だけどホーチミンも侘び寂びの文化をリスペクトしてくれていることに感動。
そして得体の知れない高級住宅街ゾーンがあった。上から見た写真、精緻に住宅が配置されている。
入り口はいくつかあるんだけど、守衛の人がいて入ることは叶わず。ビバリーヒルズ的な感じなのかも。日本でいう芦屋のような位置付けなのかもしれない。
サイゴンスカイデッキへ
高さ262mのタワー。入場料は1,200円くらい。49階にある展望台から、360度周囲を確認できる。
キングギドラの名曲「見回そう」のリリックが脳内をよぎる。

台湾に行ったら、迷わず台北101タワーに登った。東京に行けばスカイツリーへ登る。大阪でさえ通天閣に登った。観光地にある高い場所にはとりあえず登りたいっぽい。冷静な自己分析。
ホーチミン市内を一望できる。近所にも高層ビルがあるものの、撤去前な状態。睡眠薬を飲まされ、気づいたら最上階にいて、椅子にくくりつけられてる。そんな犯罪映画が撮れそう。
ホーチミン市内はとにかく道路が雑。写真ではわかりづらいものの、道路には多くの車と、さらに多くのバイクが走ってる。
そして凄まじいのは、信号を守らないドライバーがめちゃくちゃ多い。というか信号がない横断歩道ばかり。
交通事故で亡くなる方の数は、日本の2.4倍らしい。いや、2.4倍で済むんかいなとさえ思う。ホーチミンのドライバーが日本で運転したら、慣れるまでかなり時間がかかりそう。
ただ横断歩道も不思議なもので慣れる。徐々に信号機がなくても、渡るタイミングが掴めてくる。しかし2日目になっても紙幣だけはマジで慣れない。
マクドナルド、ビッグマックは日本と同価格
夕食はいくつかのお店をハシゴ。そんな折に見つけたマクドナルド。
旅行先で行くべきスポットかと言われると怪しいものの、好奇心に負け入店。「ビッグマック指数」も早速確認。
ビッグマックはほぼ全世界でほぼ同一品質のものが販売されているので、値段を見ればその国の経済力が分かるってやつ。結論、日本とほぼ値段変わらん。

日本の衰退ぶりにテンション下がりつつ、メニューを確認。おおよそ日本と同じだけど、一部違うものもある。こういうのを発見するのも旅行の醍醐味。
チキンとライスのセット。値段は300〜400円くらい。友人が頼み、一口分けてもらうことに。
ちゃんと美味しい。ベトナムの米は意外と僕らの口に合う。パクチーなど好き嫌いが出るものはあれど、ほとんどの料理が高水準。
ただこの食事のためについていたプラスチックのフォークが激弱。食べ終わる頃に、マジック後のセロのフォークみたいに曲がりまくってた。
この日の気温は30度以上、歩行距離26km以上。江戸時代の旅行を引き合いに出したけど、同レベルの一日だった。濃いぜ。

3日目、タイムリミットは深夜1時の便
戦争証跡博物館
ベトナムの歴史を語る上で、無視できないものがある。それがベトナム戦争。1975年に集結するまで、20年近くも続いた戦争。
- フルメタルジャケット
- ランボー
- 地獄の黙示録
- フォレストガンプ
ベトナム戦争が舞台になって映画も多い。華やかな今のベトナムだけを見ていてはダメだと思い、戦争証跡博物館にも足を運ぶ。
入り口には戦闘機や戦車がずらっと並んでる。これだけでも一見の価値あり。
当時の写真なども多かったけど、一番衝撃だったのは枯葉剤を飲んだ母親から生まれた子供の写真。直視できて最大3秒。目をすぐに背けたくなる。
カメラロールに残すのにも怖さを感じて写真は撮れなかった。小学校の時に学級文庫で「はだしのゲン」を読んだ時と似た、後頭部を殴られた感覚。これは是非生で見てほしい。
タン・ディン教会
ピンクな教会。この一言に尽きる、ホーチミンの観光名所のひとつ。
この日は日曜で参拝の日で中には入れず。この強気な姿勢、嫌いではない。
いや、おれ、確かに観光名所っす。でもその前に、ホーチミン市民の味方でありたいんすよ。みたいなことをドヤ顔で語ってきそうなふてぶてしさがある。
そして面白いのが街中に普通にあること。歩いてて急に左手に出てきましたみたいな感じ。
僕みたいなよそから来た観光客からしたら、フォトジェニックスポットだけど、やはり市民にとってはカジュアルな場所なのかも。
統一会堂
ホーチミンでおそらくベストオブ観光名所。それが統一会堂。ベトナム戦争が終結したのもこの建物。
敷地がかなり大きく、建物の中もそうだし、周囲の庭も散歩スポットになる。

会話の中で何度か名称をミスったり、反省点も多かった。失敬。
南ベトナムの大統領官邸として使われていたこともあり、大きな会議室などがある。
北ベトナム軍の戦車がここの突入したことで、ベトナム戦争が終結したんだそうな。
ベトナムの歴史を語る上では、切っても切れない最重要スポット。「ここは見ておいた方が良い」とアドバイスもらった。
ちなみにアドバイスしてくれたのは、初日ホテル移動の際にぼったくってきたタクシー運転手。ただこのアドバイスはマジで正しかった。
ベトナムスイーツ
ベトナムのスイーツもこの日に堪能。3日目、移動は基本徒歩。雨季なのに、幸運にも雨に見舞われず。
そして30〜35度の天気、おまけに湿度高い。体がくたびれてきたいたのだ。中高どちらも運動部を途中で退部した、それも10代の話。時を経て30代、そんな自分にしてはかなり善戦してると思う。

ちなみにこの瓶に入っている水は、ココナッツウォーター。マジのココナッツから出た汁。無加工、ゆえに甘さはほぼなし。
僕らが普段食べているココナッツ系のお菓子はどれだけ砂糖が入っているか伺いしれる。ちなみにこのアイスには、なぜかライスが入ってた。発想が自由すぎる。でも美味しい、不思議。
ちなみに店内はガラガラ。日曜日のお昼なのに、とちょっと心配になってりした。
続いてチョコレートの店へ。店名は「COCOA PROJECT」。昔の日本のゲームで「東方プロジェクト」ってあったけど、日本よりももっと東だから、よっぽど東方感もある。
店内オシャレ。店内でMac Bookで勉強なのか、仕事をしている人もちらほら。
スタバでも同様の人がいた。やはり「オシャレなカフェで、Apple製品で作業をする」という行為は、万国共通の輝きを放っているのかもしれない。
友人とあわせて頼んだのが、以下の4品。僕のは右の茶色のカップふたつ。左がコーヒー、右がチョコレート。リキッドなチョコレート。
あわせて日本円で700円。オシャレな店の常なのか、なかなか強気な値段設定。
この前にも書いたけど、ホーチミンの時給は50〜70円。10時間労働して、この2品か。カイジのペリカみたいな世界観。
フォーを食べる
このあたりで時刻は夕方に。PM1時からの深夜便だけど、23時には空港に着いておきたい。
そろそろ終わりを見据えて行動しないと、そんな矢先。僕と友人は激しい虚脱感に襲われる。なんだ、なんなんだ、この疲れは、気だるさは。

ほぼ雨のない炎天下の中を、ひたすら3日間も歩き続けた。水分も十分とっていたけど、塩分が足りていなかった気がする。
そう思って、もともと気になっていたフォーのお店へ。店名は「フォー2000」。
ビル・クリントン第42代アメリカ大統領がベトナムを訪問した際に、食事をしたことでも有名なお店。
そう聞くと値段は高そうだけど、一杯700〜800円くらい。クリントン大統領は意外と庶民派っぽい。
この旅行内で何度かフォー食べたけど、これが一番美味しかった。というかフォーを受け入れる体のコンディションが完璧だった。
全部食べて、スープまで飲み干した。身体中に力がみなぎる感じがする。


日本人街の風呂→夕食を食べ空港へ
深夜便で寝たい。しかし日中は歩き回って、汗がベトベト。風呂に入りたい。
空港にもシャワールームがあるみたいなんだけど、タオルの貸し出しはないみたい。そのまま濡れたタオルを持って、飛行機に乗るのもだるすぎる。
風呂に入れる場所を検索すると、意外に多くヒット。この検索で知るんだけど、ホーチミンの中に日本人街があるらしい。
チャイナタウンはよく聞くけど、日本人街は初めてかも。ということで風呂ついでに散策。
人が住んでいるというよりも、日本食のお店がずらっと並んでいた。店の外にあるメニューは全て日本語表記。
店員さんは全て現地人っぽい。外から見た限りだと、対象が日本人ってわけでもなさそう。
風呂はとあるホテルの最上階。受付で入浴だけの料金を払い、タオルを受け取る。値段は1,500円くらい。日本で風呂に入るのとそこまで変わらない。
受付の女性は確実にベトナム人なんだけど、流暢な日本語。風呂もそこそこ大きな湯船と、体を洗う場所が3つ。サウナと水風呂。
日本人に完全にターゲットを絞ったインバウンドスポットっぽい。僕らは円安でぶつくさ言ってるけど、そのうち余波がこの日本人街にもくるのかも。
「え、せっかく日本語勉強したのに、全然稼げないんですけど」ってならないように、日本人は頑張らねばいけない。
そこからベンタンストリートフードマーケットという、屋外にある屋根付きの夜市に移動。
狭い場所に飲食店が20店舗くらいひしめき合ってる。値段も良心的、庶民の味方。と言いつつも、観光客も多い。
ライスに鶏肉と野菜。これで400〜500円くらい。
これはバイン・セオという名物料理。お好み焼きとかチヂミに近い。値段は同じくらい。
このフードマーケットには、スピーカーがついてて、ずっと音楽がガンガンかかってる。気分はアゲアゲ。
そして面白いことに、選曲が絶妙に古い。10年くらい前に流行ったナンバーばかり。PitbullとNe-yoの「Give me everything」を聞いた時は、脳内がフラッシュバックした。
この食事を終えた後に、タクシーで空港へ。この時はきちんとアプリの「Grab」から呼ぶ。
ホーチミン旅行をまとめる
水上バスが個人的なハイライト

悩むけど、個人的には2日目の夜に乗った、ナイトクルーズ。ホーチミンはとにかく夜が美しい。艶やかなのである。
昼間はとにかく日差しが賑やかで、体力を要する。打って変わって夜になると、めちゃくちゃ過ごしやすい。東南アジアの醍醐味は夜。
この夜のホーチミンをフェリーに乗って、眺めることができる。時間は45分程度。
川を移動している時に、ふと義務教育での地理の授業を思い出す。これまで文明は全て河川の側で発展してきた。エジプト文明とか、メソポタミア文明とか。
川は非常にパワフルな存在。この事実は古代でも、令和で変わらない。
サイゴン川を南北に移動し、夜景と建物を楽しむことができる。2日目の夜ってのも、また良かった。そこまでに見てきた風景が、伏線となって機能してくる。

九九における、9の段的な。これまで通過してきた、「1×9」とか「2×9」がここで出てくるなんてみたいな。漫画のラストで絶対にある、これまでの登場人物が総集合した大団円的な。
そしてそんな中でも一際僕の思い出を彩ってくれたのは、サックスの生演奏。サックス奏者の方も同乗していて、華麗にサックスをプレイしてくれるのである。
「クルーズの途中でジャズ流したらええ感じやん」って提案をした人が過去にいたはず。素晴らしい。卵かけご飯を生み出した人くらい、頭が冴えてる。
そこまで詳しいわけではないけど、ジャズは気がつけば10年以上聴いている。ジャズ漫画「ブルージャイアント」も好きすぎて、記事にもした。
ジャズで最初に聴いたのは、ジョン・コルトレーン。そしてソニー・ロリンズ。どちらも天才サックスプレーヤー。
僕にとってジャズの顔はサックス。ホーチミンの夜に、技巧派なサックス演奏が顔を出す。キマる。感傷的な気分にならないわけがない。
人生は長い。しかし瞬間の連続である。人生を因数分解した、瞬間ひとつひとつを、人生と定義する。だとすれば、この夜のサイゴン川のジャズは、間違いなく人生の一部になってしまった。
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マンガ「ブルージャイアント」は最高に面白い。サラリーマンこそ読むべき。
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26〜34歳という、ゴールデンタイム
人生のバイブルのひとつ「DIE WITH ZERO」。(https://amzn.to/3WBM9U5 )この本のエッセンスをぎゅっと一行に凝縮する。

ただ注意すべきこともある。
- あまりに若いと、お金を賢く使うことができない
ギャンブルや無駄なショッピングなど、散財してしまうことも - 老いてしまうと、お金を使えても体力が追いつかない
安ホテルに泊まる、夜行便に乗るなどは難しくなる
「お金を正しく使える分別」と、「経験を楽しめる体力・気力」が不可欠。この条件を満たしているのが、この本では「26〜34歳」と書かれている。
僕はちょうどこのレンジの中にいる。つまり人生のゴールデンタイム真っ盛り。一生のうちで、この期間しかない。

お金をケチって、カンボジアのアンコールワット旅行を断った昔の自分はもういない。
亡くなる前に見ると言われている走馬灯。この走馬灯を長くしたい。200分を超える上映時間を誇る「七人の侍」、それよりも長くしたい。
医師の人に「なかなか往生しないですね。きっと走馬灯がめちゃくちゃ長くて、まだ終わってないんでしょう。」と、人生の最後に言われたい。