人の話を聞ける人がコミュニケーション強者である。これは分かってる。ビジネス本や自己啓発本を見れば、まぁ書いている内容です。
逆に自分の立場で考えてみると、確かに自分の話をちゃんと聞いてくれる人がいると嬉しい。おそらく聞く力が大事なのは真実。
とはいえ今さら目新しさはありません。しかし聞く力を鍛える系の内容を見ていて毎回思うのが、
ってこと。そう、聞く力を強化したくても、何をすれば良いのか分からない。アドバイスが抽象的で、行動に移しづらいのです。
そんな中本を読み、ビジネス雑誌を読み、具体的な行動を自分なりに抽出してみました。今日から聞けるメン・聞けるウィメンになりましょう。
・コミュニケーション能力
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
聞く力は大事である
話す力を磨くよりも聞く力を磨く方が簡単
聞く力は大事。まずはこれ。ここはどんな人の話を聞いていても、どんな本を読んでいてもこれは言及されています。
話す力ももちろん大事です。面白い話ができる人はやっぱり強いです。正直僕も誰に対しても、爆笑トークを繰り広げられる様な話芸の達人になれるものならなりたい。
実際にテレビを見ていて人気の芸人・タレントは話し上手な方が多い。こういう人たちを見て、「自分もこれだけ上手く話せたら」と思ってしまう気持ちはめちゃくちゃ分かる。
先日記事にもしましたが、仲良くなるためには自己開示が必要です。自分で自分の内面をさらけ出さないと親近感を持ってもらえません。自分から話す力は間違いなく必須スキルです。
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話す力は人間関係において有効打になり得ます。面白い話で相手から笑いをとれれば一本です。しかし、デメリットもあります。
それは難易度の高さ。自分の話で笑わせるのって難しいんですよね。だってまず年代が違うだけでハードルがガン上がりです。
例えば20代の人が50代を爆笑させるのってなかなか至難の業。共通の話題も見つかりづらい。
これに対し聞く力はある種の万能性があります。相手に話したいことを話させる、これはどの年代でも性別も関係なく有効です。
聞き手の自分に飛んでくる話題は多種多様ですが、そこは受け止める。
そもそも人は話を聞きたくない
そもそも自分の身に置いて考えてみると分かりやすいです。自分の好きな話をしている時間と、自分が話を聞いている時間と、これを比べてみる。
自分が話を聞いている時間の方が圧倒的に長く感じます。体感時間のズレがあるんですよね。相対性理論の第二法則です(嘘)。
これはきっと万人に共通する特徴のはずで、誰しもやはり自分の話をしていたいのです。自分の話をしている間は、楽しいし充実している。時間が経つのはあっという間なんです。
確かに僕は僕の話を聞いていくれる人が好き。一方で自分の話をずっとし続ける人はやっぱりちょっと煩わしい。
僕の会社の老害筆頭株のお局さん。ずっと自分の話をし続けることに定評あり、一回カウントしたら20分間一人で話し続けていました。そんなお局さんが、毛嫌いしている別のお局さんがいます。
なぜ嫌いなのか、老害筆頭株のお局さんが言うには、「あの人は自分の話しかしないから」とのこと。
うーん、客観的に自分を見つめるのは難しい。お前も自分の話しかしないやないか、と第三者としては思ってしまう。
でも僕らも自分では人の話を聞いていると思っていても、そんなことはないのかもしれません。
自分の話に価値を持たせるのは難しい。だったら人の話を聞いて、楽しませる方が手っ取り早い。まずは聞く力を鍛えましょう。
聞く力を自然に鍛えるのは難しい
聞く力は自然に伸びづらい。人の話を意識して聞く様にしないといけないので、意識や努力がそもそも前提です。
でも聞く力って一口に言っても難しいんですよね。自分の話もしたくなってしまう。
これは友人の会社で起こった話。その友人の会社で管理職を対象にした「傾聴力セミナー」が開催されたそう。
部下の意見もきちんと聞くべきだということで開かれた様です。その心意気は素晴らしい。
しかし一家言を持った人も多く、なかなかセミナー講師の言うことを聞かない管理職たち。「おれはこのやり方でやってきた」とアピールし、なかなかセミナーが進みません。
そんな状況が続き、ついに痺れを切らしたセミナー講師がこう叫んだそうです。「黙れ!!」
まぁ聞いてみると笑い話ですが、なかなか笑えない。聞く力を鍛える道のりは修羅の道なのかもしれない。
そんなプロでも正しく使いこなせていない聞く力、果たしてどうすれば鍛えられるのか。本を読んだり、ググったりはしますが、今ひとつ分からない。
質問をすることで相手の話を聞き出すのが大事とか、こういうことは分かる。しみけんも、「口はひとつだけど、耳はふたつある。人の話を聞くことの方が重要だ」と言っていました。
これもなるほど納得。
どの本でも言っていることは似通っていますが、なかなか実行できません。なんとなく具体性がないアドバイスも多いんですね。
と迷える子羊状態。ということで僕なりに、聞く力をあげるための具体的な方法をまとめてみました。簡単です、後はこれを実行するだけ。
聞く力を鍛えるためにすべき具体的な行動まとめ
話している相手にお腹を向ける
まずは姿勢から。姿勢といっても心構えとかスタンスとかそう言う意味ではなく、物理的な姿勢から。体の向きの話です。
自分のお腹を話している相手に向けましょう、これだけ。めちゃんこ具体的です、とりあえず立っていようが座っていようが相手にお腹を向ける。
イメージとしてはお医者さんの診察、医者の人って顔の向きは資料見たりレントゲン写真とかモニター見ていますが、お腹は基本的に患者に向けていますよね。
なんとなくとっつきづらい上司は話しかけた時に顔だけこっちに向けていたり、そもそも顔もこっちに向けない人もいます。逆に話しかけて、お腹ごとこちらに向けてくれると、急に親近感が湧きますよね。
腹を割って話す、なんて言葉もあります。話している相手にお腹を向けることで、
「この人はちゃんと自分の話を聞いてくれている」と信頼感を与えることができるのです。
顔だけ向けている人は多いと思うのですが、思いきってこれからはお腹も相手に向けましょう。
めっちゃ簡単です。何のスキルもいらない、ただ話す時の体の位置を少し変えるだけ。これだけで話している相手の印象が上がるのだからしない手はありません。
会話中に相手の名前を3回口に出す
これは聞く力に限らず、コミュニケーション能力を底上げできる技です。相手の名前を呼ぶ。
自己啓発書の頂点、成功者で読んだことがない人はツチノコレベルのキングオブ名著、「人を動かす」。
この本の教えで、人の名前を覚える重要性が語られています。
ってなことが書かれています。人の一番好きな言葉は自分の名前なんですね、だから積極的に相手の名前を会話の中に出した方が良い。
そして相手の名前は絶対にすぐに覚えた方が良い。しかしなかなか覚えるって難しいですよね。自己紹介されても聞き流してしまうなんてこともしばしば。
そこでオススメの方法が、人と会話している中で必ず3回は相手の名前を口に出すってこと。
口に出さないといけないので、名前を覚えないといけない。しかも3回も呼ぶ、こうすれば何もしない場合と比べて格段に覚えられる可能性が上がります。
別に特別なことをしなくても良いんです。
と会話するところを、
と+αするだけ。めちゃんこ簡単、しかし効果は絶大。考えてみてもください。初対面の人でも何度も名前を呼んでくれれば、仲良くなれそうな気がしませんか?
名前を呼ぶんです、たったこれだけ。
表情を7パターン使う
僕らが話している時に、相手が無表情だとどうでしょうか、話しやすいでしょうか。んなこたぁないですよね。
絶対に近寄りがたく感じるはず。心を開けないと思います。またずっと同じ表情でもそれはそれで怖い。能面とか仮面っぽい。
ではどんな人たちであれば、自分たちの話を聞いてくれている様に感じるでしょうか。簡単です、さっきの反対。表情が豊かな人です。
実際にテレビのバラエティ番組で司会をしている人は総じて表情が豊かです。笑うし、悲しむし、時には相手と一緒に怒ったりもします。
人から話を引き出したり、話をさせて上機嫌にさせたりするには、僕らは表情を使い分けないといけません。とはいえ、
と思う方もいるでしょう。なので僕は今回具体的になるために考えました。
7こです、7パターンを使い分けるのです。白は200色あんねんみたいな感じ。
使うべき表情7パターン
- 口角を上げている微笑
- 笑顔
- 困った顔
- まゆをひそめる顔
- 悲しみをたたえる顔
- 一緒に怒る顔
- 驚いた顔
ここで注意したいのが相手を責めるのではなく、共感するということ。
相手の話を聞いて、「それは大変でしたね」と言って困った顔をし、「それは疑ってしまいますよね」と言ってまゆをひそめる顔をする。
この表情のパターンを意識し、必要に応じて表情を顔に召喚するのです。意識的に表情を使いこなすのです。
とか、相手が寂しそうに話しているのであれば、
とかこんな感じ。表情って自然に出るものですが、そこまで人と話していて喜怒哀楽を刺激されない。悲しいかな、これが現実。
となると自分から意図的に表情を出していくしかない。表情を操るものこそ、人の話を引き出せる。
得意分野の話題を5〜10個用意する
これはとある雑誌で銀座の高級クラブのママがインタビューで、「どうすれば聞く力が伸びるか?」という質問に対して答えていた内容です。
自分の得意分野の話題を5〜10個用意して、相手の好きな話題と被っていればそこに持ち込む。音楽とか、映画とか、小説とか、野球・サッカーとか、ブランドとか、麻雀とか、そんな感じ。
実際に自己分析してみれば、誰でも何かしら好きで語りたくなる得意分野は5個くらいならあるはず。まずは自分が得意なフィールドを意識しましょう。
行き当たりばったりで話題を選ぶのではなく、自分の得意分野の話題と相手の話したい話題が被るのを待つのです。糸を張って他の虫が来るのを今か今かと待っているクモの様に待ち構える。
誰でもそうだと思うのですが、自分が話したい話題が相手も詳しいとテンションが上がるもの。知らない相手だと会話も弾みません。
ただ一点注意しておくべきことがあります。それは相手よりも詳しくてはいけないということ。
相手よりも知識があっても、それをひけらかしてはいけないのです。相手よりちょっと知らない、これくらいがベストなバランス。
僕の人生のバイブルである「こち亀」。ここで非常に参考になる話があります。それが両さんが接待ゴルフのゲームをすると言う話。
https://ameblo.jp/tom-1219/entry-12230842829.htmlより引用
接待ゴルフにくる接待相手は絶対にめちゃくちゃなゴルフ好き、この人たちを気持ち良くさせないといけない。そのためには相手よりもナイスショットを出すなどは言語道断。
そしてまたゴルフプレを遅らせるのもNG、絶えずゲストの1ヤード手前。
話題もそう、相手よりも詳しくてはいけない、ただし会話の進行を妨げてもいけない。
まずは自分の得意分野の分析を、定まればあとは相手をそこに引きずりむ、そして自分の一歩前を歩かせる。これで決まり。
15〜30秒で相手に会話を譲る
CMって不快ですよね、僕は嫌いです。見ている間は苦痛。そんなCMですが、訳の分からない5分もある脱毛のCMとかじゃない限り、基本は15〜30秒です。
これが僕らの耐えられるギリギリのラインなんですね。僕らの話す時間が15〜30秒を超えると、もう耳に入ってこない。
これは会話でも全く同じ。僕らが気持ちよく話していても、相手は耳に入ってなかったりします。会話の話し手と受け手ってやっぱり流れている時間感覚が違うんですよね。
自分が話す番になっても、ついつい話しすぎてはいけません。自分は楽しく気分良く話していても、相手も同じ気持ちとは限らないです。
聞いている間ずっと楽しませれる様な爆笑トークを話すのは難しい。だったらさっさと自分の発言を切り上げて、相手にパスするのが無難です。
相手が話す、僕らがそれを受けてリアクションを15〜30秒でとる、そして相手にまた話させる。相手に喋らせてあげるのです。
会話は合気道の精神で臨むべし
色々聞く力に関する本を読みましたが、おすすめは2冊。「雑談の一流、二流、三流」と「モテる男 39の法則」です。
まぁ何が良いってどちらも具体的ですね、読んだらすぐに行動に移せます。
ビジネス本当かハウツー本とかって、読んだ後に「内容は分かったけど、おれは何をしたら良いの?」ってなりがち。
ビジネスに活かしたいなら「雑談の一流、二流、三流」を読むべき。
特に女性に特化した人間関係に活かしたいなら「モテる男 39の法則」がオススメです。
もちろん僕みたいに両方読むのが最もオススメ。このテの本は読んで損がない。こんなんなんぼあってもいいですからね。(ミルクボーイ風)
「雑談の一流、二流、三流」に書いていたのですが、会話の主導権を握っているのは実は話す側じゃないんです。なんと質問する側なんですね。
発言が少ないと侮るなかれ、会話の方向性を決めるのは質問する側なんです。僕は会話は合気道の精神が必要だと思うんです。自分で面白いことを言うのも大事ですが、それ以上に相手の発言を活かすのが大事。
相手の力を利用して、自分の力はセーブする、まさに合気道。相手に合わせるのです、自分の力技ではなく相手の力をテコにしてより大きな効果を出んですね。
僕が敬愛するお笑い芸人千原ジュニアが、過去に司会者としての有吉弘行を絶賛していました。有吉はゲストの話を引き出すのが上手い。そして何よりすごいのが、
「有吉は全く自分のエピソードを話していない」ってことらしいのです。
確かに有吉ってテレビ番組でエピソードトークしているのほとんど聞いたことないな。。。
相手にどんどん喋らせて、自分の引き出しからは何も出さない、これが真の聞く力なのかもしれません。恐るべし。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 聞く力こそがコミュニケーション能力である
- 聞く力を鍛えるための具体的な方法を紹介
- 自分のエピソードを話さず、相手のトークを広げるべし
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!