本気になれば、夢を持っていれば、なんでもできる。なんてことはない。
計画をたてて、熱意を持って、取り組めば確かに成功する確率は高い。しかし複数個を同時に達成するのは無理。
仕事で成果を出して出世し、司法試験にも受かり、医師免許もとり、なおかつF1レーサーにもなる。
おそらく不可能。でもこれの症状の軽いバージョンをみんなやろうとしている。
世の中では時間術とか、タイムマネジメントの方法が散見されます。もちろん効率的に物事をこなすことはできる。しかし万能ではない。

という事実に、僕らは早く気付くべき。
何をするかは重要ですし、誰もが注目しているはず。しかしそれと同じかそれ以上に、何をしないかも大事。超大事。
本当にやるべきことは少ない。自分の理想の人生を送るために、しておくべきことは見かけほど多くない。
他の人の価値観はそれぞれ。自分の価値観に沿ったことだけをする。そうしないと、人生は終わってしまう、無慈悲なまでに。

・やることが多くて、全部が中途半端になる
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 狩猟最終民の頃から脳は変わっていない、現代社会は全てが過剰
- シングルタスクを前提にし、同時並行で進めるという思い込みを捨てる
- どれだけ手軽なことであっても、自分にとって意味がないならしない
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました ・20代で貯金1,200万円達成
・映画・読書・音楽と膨大なインプットから、生活に人生を充実させるノウハウを発信
目次
やることがとにかく多すぎる問題
僕らの脳は1〜2万年前から変わってない
現代人はとにかくやることが多い。きっと昔はもっとシンプルだったに違いありません。
日が昇って起きる。畑を耕したり、家畜に餌をあげる。食事をして、就寝する。
今のようにがちがちにタイムスケジュールが決まっていない。常時誰とでも繋がっているわけでもない。
大ベストセラーとなった「スマホ脳」の著者アンデッシュ・ハンセンさん。その最新作「ストレス脳」。
これまでにないほど快適になったはずの人類がなぜ耐えざるストレスに晒されているのか。
なぜこんなにも精神疾患の人が多いのか。脳の観点から教えてくれる知恵に満ちた一冊。
言われてみると確かに疑問。昔にはスマホもないし、Netflixもない、今の方が圧倒的に快適。
大きな理由のひとつとしては、

僕らの脳は、正直なところ、狩猟採集民だった頃とほとんど同じなのだそう。

しかもこの100〜150年とかもっとヒドい。だって電話ができたのがたかだか150年前。
そこから進んで今。24時間いつでも誰かから連絡が来るし、仕事でずっと座りっぱなしやし。脳と体はそれ用にはなってないことは明白。
人類史で見てもここ150年はイノベーションが加速しまくって、人間の脳に3周回差くらいつけてる。

これが僕が出した結論。最初から無理ゲーに参戦していると思うと、ちょっと悲しくなる。
やるべきことは、勝手に増殖する
仕事ひとつとってもやることは多い。普通に考えると、これもおかしい。
昔はパソコンなかったし、そりゃExcelもない。コピー機もない。今あるツールが、ほとんどない。
パンパカパン。今では手書きで書いていた資料は印刷ですぐに終わる。面倒な計算も計算ソフトですぐに終わる。そんな時代。
それなのに労働時間は減っていない。むしろ伸びている気さえする。なぜなのか。
原因はおそらくシンプル。便利なツールが増えるよりも、やることが増えるペースの方が早いから。
プライベートでもそう。本当の本当に必要でもないけどって行動がどんどん増えてる。
そして問題は、したくないことをしているけど、したいことは結局一切やっていないってこと。
本当はジムに行ってダイエットしたい。興味のある分野の勉強がしたい。
でもなんとなく一日が終わってしまって、結局できなかった。これは現代人あるある。

僕が社会人になって特に思い出すエピソード。
大学の履修講義の説明を受けた際の話なのですが、必修単位が多く全部面倒くさそう。
僕を含め生徒は全員不満たらたら。それに見かねた教授の方がこう言いました。

この時は「うるせぇな」としか思ってませんでした。
しかし今になってみるとすごい分かる。マジでその通り。
しかも人生における仕事という一要素だけでこの始末。人生そのもので見ると、やるべきことは多すぎ。

タイムマネジメントが間違ってることもある

この考えがそもそもミスってるかもしれない。
ある程度のボリュームまでならできますが、それ以上は無理。
たかだか人間ひとり。しかも体も脳も狩猟最終民レベル。できることの限界値なんて、最初から決まってる。

時間に関する本で、目から鱗だった「限りある時間の使い方」。
小手先のテクニックではなく、時間ひいては人生との向き合い方が書かれている本。
人生はたった4000週間。タイムマネジメントを極めても、意味がない。そもそも人生でできることは限られてる。

- 現代人は人生の本当の意味は未来のどっかにあると信じて、「人生のゴールはどこにもない」というツラい現実から目を逸らす
- 将来の価値を最大化しようと努力する限り、「人生には今しか存在しない」という事実を無視できる
- 「今この瞬間にいよう」とする努力は、未来のために時間を道具化するのと本質的には同じ
- 人生から何かを得ようと思わない、何かを取り出し持ち出せる人生の外部なんて存在しない
- できることの少なさを受け入れて、今ここから逃げれないと覚悟するのが大事
今までのタイムマネジメント術は、半分当たって半分間違ってる。
タイムマネジメントのノウハウを使う前に、何に対して使うか取捨選択する必要がある。
やらないことを決めるべき
生活費の管理と似ているかもしれない。お金に余裕がない時期は、僕らは何かを切り詰めようとする。
使っていなかったサブスクを解約したり、ムダ使いを辞めようと努力する。ここで、

とはあんまりならない。不要なものを減らして、財布を圧迫しないようにする。
しかしこれがこと時間となると、なかなかできない。なぜか全部こなそうとしちゃう。
月10万円で生活ってなったら、そもそも高級レストランには行かないし、車も持たない、ゴルフもしない。
それなのに一日24時間で過ごさないといけないのに、無理矢理時間がかかることを詰め込む。そもそもしないって選択を考えない。


やらないことを決めるために
- シングルタスク
- 絶対にYes or Noで考える
- デジタルデトックスをする(特にSNS)
この3つを心がけることで、やらなくても良いことは見えてきます。
シングルタスク
僕的ライフハック本殿堂入りの、「SINGLE TASK」。これを読んで実践してから、集中力は向上しました。
脳はそもそも一つのことにしか集中ない。マルチタスクは実は、脳科学的見地からしたら存在しない概念。
ただの都市伝説。STAP細胞はありますみたいな。
マルチタスクは、「タスクの切り替え」を高速で行っているだけ。同時にいくつもできると思うのが、そもそもの間違い。


僕らの脳は、気付かない間に、縮んじゃってるかも。
そして脳科学から見た最も効率性が高い人は、タスクの切り替えが少ない人。つまりマルチタスクは百害あって一利なし。
シングルタスクで物事を行うことを基本とする。制約と誓約。この前提に立つことで、ムダなことができなくなる。
僕らは同時並行で進められると思ってる。だから欲張って、というか損をしたくないと思って、あれもこれも詰め込んでしまう。
今日限りでやめる。最も効率が良くするために、脳を労るためにも、ひとつのことだけにコミットする。
絶対にYes or Noで考える
白か黒か。丁か半か。陰か陽か。やるかやらないか、否、絶対にやるべきかやらないか。
僕のバイブル「エッセンシャル思考」。かれこれ教えを実践し続けてもう10年くらい。
本当に重要なことを見つけ、ムダなモノを見極める。そして重要なモノにだけ、労力を割く方法を教えてくれる、そんな一冊。

って嘆いている人にこそ。こそやで。ちゃんと実行すれば、今と同じ労力で、莫大な成果が出るようになるから。
この本の中で、僕が心に刻んでいる教えがある。

なんとなくのYesなんてあり得ない。本当の本当に欲しい時だけ、Yesとするべき。
デジタルデトックスをする(特にSNS)
デジタルデトックスしましょう。異論はない。イーロンはマスク。
そもそもスマホをただ触っている時間はムダ。自分の人生は少しも進んでいない。
ちなみにスマホの1日の平均利用時間。2020年「126.6分」から2021年「136.3分」と7.6%増加。
SNSについては2020年「67.1分」から、2021年「77.8分」と15.9%も増加している。
睡眠時間を6〜7時間とすると、1日は17〜18時間。この時間のうち、2時間以上もスマホを触っている時点で、もはや終わってる。


「時間は限られている」、この前提に立つと、アホらしくてスマホなんて触ってられない。SNSなんか見ていられない。
そもそもスマホでSNSをしなければ、自分にとって意味のないやることは増えない。害となる刺激は受けない。
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スマホでSNSを見るから、自分の価値観に合っていないことに、時間を使ってしまう。

本当にしたいことは何なのか?
ビジネス本を読んでいると、

という習慣をちょくちょく見る。
でも1日に5分の習慣も100個集まったら、8時間以上になる。何かをする時に、「手軽だから」はあまり理由にはならない。
自分にとって意味のあることを、自分で取捨選択するしかない。
自分が本当にしたいことは毎日の生活に組み込む。他人にとってしか意味のないことであれば、先送りしても良い。全くやらなくても良い。

やることを絞る。そしてそのことだけに、シングルタスクで集中する。
残念なお知らせですが、やりたいことは全部できない。ちょっとだけやりたかったことなんて、きっと一生できない。

という事実を、まずは認めましょう。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 狩猟最終民の頃から脳は変わっていない、現代社会は全てが過剰
- シングルタスクを前提にし、同時並行で進めるという思い込みを捨てる
- どれだけ手軽なことであっても、自分にとって意味がないならしない
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!